無詠唱? キャンピングカーで大冒険。虐げられた少女を拾った俺は、規格外の力と文明の利器で彼女を全力で救う件

Gaku

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第15章:旅路の温もり

第73話:冬の夜の火祭り、消えゆく光を愛おしむ

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 冬至の夜。
 一年で最も太陽が遠ざかり、夜が支配する時間が長くなる日。
 旅の途中で立ち寄った商業都市ベル・マルシェは、その長い闇を少しでも明るく照らそうとするかのように、無数の光で埋め尽くされていた。

 「星降る夜の祭り」。
 この地方に古くから伝わる、冬の到来を告げ、来るべき春の光を祈る祝祭だ。

 街路樹の枝の一本一本には色とりどりの魔石ランプが吊るされ、まるで光の果実が実ったかのように輝いている。石畳のメインストリートには屋台がずらりと並び、焦げた砂糖の甘い匂い、香辛料をたっぷりと効かせたホットワインの湯気、そして串焼き肉の脂が炭火に落ちる芳ばしい煙が、キンと冷えた夜気の中で混じり合い、人々の高揚感を煽っていた。

 アリアは、その光と音の洪水の中で、少しだけ目眩を覚えていた。

「……すごい人の数ね」

 彼女は人混みに酔いそうになりながら、新調したフード付きのマントを深く被り直した。髪に結んだ赤いリボンが隠れてしまうのは少し残念だったが、今はそれどころではない。
 エルフの感覚器官は鋭敏すぎる。
 四方八方から押し寄せる人々の話し声、笑い声、足音、そして幾重にも重なる体温。それら全てが、巨大なエネルギーの塊となって彼女を圧迫してくるのだ。

 かつての彼女なら、「酸素とカロリーの無駄遣いだ」と冷たく吐き捨てて、喧騒の届かない屋根の上にでも逃げていただろう。
 自分とは関係のない、愚かな短命種たちのお祭り騒ぎ。そう切り捨てていたはずだ。

 けれど、今日は逃げなかった。
 なぜなら、彼女の左手を、小さな手がしっかりと握りしめていたからだ。

「アリアさん、はぐれないようにしてくださいね! 今日は迷子になったら、春まで見つからないって言われるくらい人が多いですから!」

 メイだ。
 彼女は旅の途中で買った新しい真っ赤なコートを着て、楽しそうにアリアの手を引いている。
 その手は小さくて、外気で冷たくなっていたけれど、アリアの手を握り返してくる力は強くて温かい。
 この確かな「繋がり」があるだけで、人混みの不快感が、不思議と安心感へと変わっていくような気がした。

「ほらほら、急いで! 
トロトロしてたらメインイベントが始まっちゃうわよ!」

 前を歩くアリスが、金色の髪を夜風に揺らしながら手招きする。彼女の手には、すでに戦利品である焼き菓子が握られている。
 瞬(シュン)はといえば、屋台で買った巨大な綿菓子を両手に持ち、「うわっ、甘っ! これ雲食ってるみたいだな!」と子供のようにはしゃいでいる。口の周りが砂糖で真っ白だ。

「おい瞬、食べ歩きは行儀が悪いぞ。それにアリス嬢、人混みの中を走るな。衝突のリスク計算が……むぐっ!?」

 最後尾でブツブツと文句を言っていた騎士ゼイクの口に、エリーゼが焼き立てのパンを突っ込んだ。
「ゼイクさん、口が動いていると小言が出ますわよ。栄養を摂取することに集中なさい」
「んぐぐ……! (熱い! だが美味い!)」

 カオスだ。バラバラだ。
 統率など欠片もない。
 けれど、彼らは不思議な引力で結びついた一つの塊となって、街の中央広場の方へと進んでいく。

 広場の中央には、見上げるような巨大な櫓(やぐら)が組まれ、その上で赤々と燃え盛る焚き火が夜空を焦がしていた。
 ゴーッという音を立てて燃え上がる炎が、周囲の人々の顔を赤く照らし出している。
 太鼓のリズムに合わせて、人々が大きな輪になって踊っていた。
 手を取り合い、足を踏み鳴らし、歌いながら回る。
 老人も若者も、貴族も平民も関係ない。ただ、炎の熱とリズムに身を任せ、今この瞬間を祝っている。

「さあ、私たちも踊りましょう!」
 アリスが、食べかけのお菓子を瞬に押し付け、彼の手を引いて輪の中に飛び込んだ。

「えっ、ちょっ! 俺ダンスとか無理だって! 盆踊りしか知らねぇよ!」
「いいから! 適当に跳ねてればいいのよ! 形なんてどうでもいいの、大事なのはノリよ!」

 瞬がぎこちなくステップを踏むと、周りの人たちが「おお、兄ちゃん元気いいねぇ!」と歓声を上げ、さらに輪が盛り上がる。瞬のデタラメな動きが、妙に周囲の熱気とマッチしているのが悔しい。

 それを見たエリーゼも、優雅に扇子を閉じて輪に入った。
「あら、面白そうですわね。私の完璧な計算に基づいたステップをご披露しますわ」
 そう言って踊り出した彼女の動きは、確かに優雅だったが、音楽のテンポとは絶望的にズレていた。しかし本人は満足げなドヤ顔をしている。

「ええい、ままよ!」
 ゼイクも観念したのか、アリスに背中をバンと叩かれて輪に加わった。
 彼の動きは相変わらず直角でカクカクしていて、まるで油の切れたブリキのおもちゃが暴走しているようだった。「イチ、ニ! イチ、ニ!」と掛け声をかけているのが、真面目すぎて逆におかしい。

 三者三様の奇妙なダンス。
 けれど、誰も彼らを笑わない。むしろ、その不格好さが祭りの熱をさらに高めている。

「アリアさんも!」
 メイが、キラキラした目でアリアを見上げた。

「む、無理よ。私にはそんな……」
 アリアは後ずさりした。背筋が凍るような恥ずかしさを覚える。
 エルフにダンスの文化などない。無駄な動きはしないのが美徳だ。
 それに、こんな大勢の中で、不格好な姿を晒すなんて、プライドが許さない。

「大丈夫です。誰も見てませんから! みんな、楽しむのに夢中なんです!」
 メイは強引にアリアの手を引き、輪の中へと導いた。

 熱気。
 炎の熱さと、人々の体温が作り出す熱気が、アリアの体を包み込む。
 見よう見まねで足を動かす。リズムに乗れない。手足が絡まりそうだ。
 右へ行こうとして左の人とぶつかりそうになる。
 恥ずかしい。今すぐ透明になって消えてしまいたい。

 でも。
 ふと顔を上げると、向こう側で瞬が、腹を抱えて笑いながら手を振っていた。
 ゼイクが真顔で変なポーズを決めている。
 エリーゼがくるくると回りすぎて目を回している。

 誰も、アリアの失敗など気にしていない。
 批評も、嘲笑もしない。
 ただ、「一緒にいる」ことだけを喜んでいる。

 アリアの体から、力が抜けた。
 (なんだ、バカみたい)
 彼女は小さく吹き出して、メイの手を強く握り返した。
 ステップなんてどうでもいい。上手く踊る必要なんてない。
 ただ、この熱狂の中で、彼らと共に汗をかき、同じリズム(鼓動)を感じることが、こんなにも楽しいなんて。

 しばらく踊り狂った後。
 鐘の音がゴーン、ゴーンと鳴り響き、太鼓が止んだ。
 祭りのクライマックスだ。

「上がるぞ!」
 誰かが叫んだ。

 ヒュルルルル……。
 夜空に向かって、光の尾が昇っていく。

 **ドンッ!!**

 頭上で、光の花が咲いた。
 赤、青、緑、金。
 魔導士たちによって打ち上げられた魔法の花火が、冬の澄んだ夜空いっぱいに広がり、キラキラと輝きながら降り注ぐ。

「わぁ……!」
 広場中の人々が、一斉に空を見上げて歓声を上げた。

 アリアもまた、息を呑んで見上げていた。
 美しい。
 目がくらむほどに鮮やかで、圧倒的な光の芸術。

 けれど、その美しさは一瞬だ。
 パッと咲いて、次の瞬間には闇の中に溶けて消えてしまう。
 跡形もなく。まるで最初から無かったかのように。

 エルフの感覚からすれば、なんと儚く、無意味なものだろう。
 数百年生きる私にとって、こんな一瞬の光に何の価値があるというの?
 永遠に変わらない森の緑や、悠久の時を流れる星の光こそが至高だと教わってきたのに。

 そう思っていたはずなのに。
 なぜだろう。
 消えていく光を見ていると、胸が締め付けられるように切なくなる。
 もっと見ていたい。消えないでほしい。
 そんな「執着」が、心の中に芽生えてくる。

「あーあ、終わっちゃったな」

 隣で、瞬が残念そうに言った。
 彼の横顔は、花火の残像に照らされて、どこか寂しげで、でも満足そうだった。

「綺麗だったな。……一瞬だから、いいんだよな」

 瞬の言葉に、アリアはハッとした。

 一瞬だから、いい。
 もし、この花火が永遠に空に張り付いて消えなかったら?
 きっと誰も見上げない。すぐに飽きて、日常の一部として忘れてしまうだろう。
 いつか消えてしまうからこそ、人はその一瞬を目に焼き付けようとする。
 二度と戻らない「今」という時間を、全力で愛そうとする。

 ――『諸行無常』。
 全てのものは移ろいゆく。留まるものはない。
 それは悲しいことかもしれないけれど、だからこそ、世界はこんなにも鮮やかで、美しいのだ。

 アリアは、自分の髪に結ばれた赤いリボンに触れた。
 先日、アリスに無理やりつけられた、機能性のない飾り。
 このリボンも、いつかは色褪せ、ボロボロになるだろう。
 隣にいる瞬たちも、いつかは年老いて、私より先に死んでしまうだろう。
 短命な人間である彼らは、エルフの私を置いて、先に逝ってしまう。

 その未来を想像すると、怖い。
 胸に冷たい風が吹き込むような、底知れぬ孤独への恐怖。
 けれど。

 アリアは、そっと瞬の手を握った。
 瞬が驚いて振り返る。
 アリアは、彼に向かって、不器用だけど精一杯の笑顔を見せた。

「……ええ。とても、綺麗だったわ」

 瞬の手は温かかった。
 反対側では、メイがアリアのもう片方の手を握っている。
 アリスが瞬の肩に寄りかかり、ゼイクとエリーゼも並んで空を見上げている。
 みんなの手が、見えない糸で繋がっている。

 この温もりが、いつか消えるものだとしても。
 いや、消えるものだからこそ。
 私は今、この瞬間を、魂に刻み込もう。
 永遠という退屈な時間の中に埋もれさせるのではなく、宝石のような一瞬として。

 ドドン、パァァァン!
 最後の花火が上がり、夜空に巨大な金色の柳を描いた。
 ゆっくりと垂れ下がる光の粒が、彼らの笑顔を優しく照らしていた。

 アリアの瞳に、その光が映り込む。
 それは、冷たい観察者だった彼女が、「永遠」という安全な場所から抜け出し、「刹那」という儚くも美しい世界の中へ踏み出した、記念すべき夜の輝きだった。

「さあ、帰ろうぜ! 
腹減った! 宿で二次会だ!」
 瞬が叫ぶ。
「また食べるんですの? 胃袋がブラックホールですわね」
「ふふ、お夜食作りましょうか?」

 騒がしい声と共に、一行が歩き出す。
 アリアもまた、その輪の中で、小さく笑いながら歩調を合わせた。
 冬の夜風は冷たかったが、繋いだ手のひらの熱だけは、宿に着くまで消えることはなかった。
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