無敵だけど平穏希望!勘違いから始まる美女だらけドタバタ異世界無双

Gaku

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第七章:天使の降臨と世界の真実

第31話:白亜の聖都と神官の祈り

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天空の古代都市アトラスティアでの激闘と、そこに眠っていた古代の姫ティアナとの邂逅から数週間が過ぎた。我々の旅は、剣士である俺、聖女セレス、元王女アリーシア、魔法使いのルーナ、軽薄だが腕は立つ斥候のジン、そして寡黙な守護者ゴードンという六人の編成に、正真正銘の姫君であるティアナが加わったことで、総勢七人という、もはや一つの小隊か、あるいは移動するサーカス団、いや、さながら砂漠をゆく隊商(キャラバン)のごとき大所帯へと変貌を遂げていた。

ティアナの存在は、我々の旅に新たな彩りと、そして尽きることのない混乱をもたらした。数千年の眠りから覚めた彼女にとって、この現代世界は驚きと発見の連続であり、その常識のズレは我々の日常を日々、猛烈な勢いで破壊し続けている。例えば、彼女は貨幣の概念を理解するのに丸一日を要し、露店で売られている焼き串を「未知の魔獣の部位」と勘違いして鑑定魔法をかけようとしたり、馬車のことを「鉄の魔獣」と呼び、どうやって餌を与えるのかを真剣に問いかけてきたりする始末だ。その度に、アリーシアが根気よく現代の知識を教え、セレスが優しくフォローし、ルーナとジンが面白がり、俺とゴードンが頭を抱える、というのが最近の日常風景となっていた。まあ、今さら一人や二人増えたところで、俺の心労と胃痛の種がまた一つ増えるだけのことだ。長きにわたる旅路で培われた順応性、あるいは諦観とでも言うべきか。慣れとは、実に恐ろしいものである。

そんなカオスな我々一行が、次なる目的地としてたどり着いたのは、大陸中央に位置する宗教国家、聖王国エルピス。そしてその心臓部である首都「サンクトゥス」。広大な平原を抜け、緩やかな丘陵地帯を越えると、地平線の先に純白の輝きが見え始めた。それがサンクトゥスの城壁だと気づいた時、馬車の中ですら、空気が変わったことを誰もが感じ取っていた。

聳え立つ白亜の城壁は、長年の風雪に耐えながらも、まるで昨日造られたかのように汚れ一つなく、太陽の光を浴びて神々しく輝いている。城壁に刻まれた精緻なレリーフは、神々の偉業や聖人たちの物語を無言で語りかけてくるかのようだ。我々が通るために開かれた壮麗な門は、黄金と白銀で装飾され、そのあまりの荘厳さに、旅慣れたはずの我々でさえ思わず息を呑んだ。

そして、その門をくぐり抜けた瞬間、我々はこれまで旅してきたどの国とも、どの街とも全く違う、異質とも言える空気に全身を包まれた。それは単なる雰囲気の違いではない。もっと根源的な、世界の構成要素そのものが違うかのような感覚だった。

「なんて……なんて清らかな魔力(マナ)なのでしょう……!」

馬車を降りたセレスが、まるで天上の音楽を聴くかのようにうっとりと目を細め、感極まった声で呟いた。彼女の表情は恍惚としており、その頬は薔薇色に染まっている。

「街全体が、まるで巨大な教会の中のよう……いいえ、それ以上に……。神様の祝福そのものが、この土地に満ち満ちているようです……!」

聖女である彼女の言葉に、誇張は一切なかった。街全体が、澄み切った清浄な気に満たされているのだ。真夏の強い日差しも、ここでは肌を焦がすような暴力性を失い、まるで神の慈愛が天から降り注ぐかのように、優しく、そして暖かく我々の体を包み込む。空気はどこまでも澄み渡り、深呼吸をするたびに、体の芯から浄化されていくような錯覚さえ覚える。

目の前に広がる光景は、その感覚をさらに裏付けていた。どこまでも続く石畳の道は、隅々まで磨き上げられ、塵一つ落ちていない。道行く馬車の車輪の音さえ、ここでは不快な騒音ではなく、穏やかな街の営みを彩るBGMのように心地よく響く。道の両脇に立ち並ぶ家々の壁は白く、窓辺には赤、青、黄色と、色とりどりの花が美しく飾られたプランターが置かれている。街路樹として植えられた木々は青々と葉を茂らせ、そよ風に揺れる葉擦れの音が、耳に優しく囁きかける。

そして何より、この街を構成する人々そのものが、我々を驚かせた。すれ違う人々は、誰もが皆、穏やかで満ち足りた笑みを浮かべているのだ。路地裏では子供たちが屈託のない歓声を上げて駆け回り、市場では商人たちが不当な利益を求めることなく、客と和やかに談笑しながら公正な取引を行っている。街の治安を守る衛兵たちでさえ、その立ち姿は威圧的ではなく、鎧兜の下の表情は厳格さよりも、むしろ慈愛に満ちた柔和な優しさを湛えている。まるで、困っている者がいれば、いつでも手を差し伸べようと待ち構えているかのようだ。

貧困も、争いも、不和も、そして人の心に巣食うはずの悪意や嫉妬といった負の感情さえも、この街にはまるで存在しないかのようだった。そこにあるのは、絶対的な安寧と、揺るぎない信頼、そして心からの博愛。まるで、吟遊詩人が歌う物語の中にだけ存在する理想郷。およそ現実とは思えない、完璧な調和が支配する世界が、そこには広がっていた。

「素晴らしい……素晴らしい統治ね。一つの信仰が、ここまで民の心を豊かにし、社会を成熟させることができるなんて……」

アリーシアが、為政者としての視点から、深い感嘆の息を漏らした。彼女は自らが治めていた国のことを思い起こしているのかもしれない。いかに民を豊かにし、国を安寧に導くか。その困難さを知る彼女だからこそ、このサンクトゥスの光景がどれほど奇跡的なものであるかを痛感しているのだろう。

「魔力の流れが、すごく綺麗……。川のせせらぎみたいに、淀みが一切ない。こんな場所なら、すごく繊細な魔法の練習も捗りそう」

ルーナもまた、天才的な魔法使いとして、この街の特異な環境に純粋な喜びを感じているようだった。彼女の瞳には、普段はあまり見せないキラキラとした輝きが宿っている。彼女にとって、この清浄なマナは、最高の画材を手に入れた画家や、至高の楽器を与えられた音楽家のような心境にさせるのかもしれない。

「うーん、確かに綺麗なねーちゃんは多いんだが……特に修道服を着たシスターの方々は、そこらの貴族の令嬢が霞むくらいの美人揃いだ。だが、なんつーか……声をかけづらい雰囲気だな、ここは……」

一行のムードメーカーであるジンは、美しいシスターたちの一団を遠巻きに眺めながらも、どこか困惑した様子でぼやいている。彼の軽薄さは鳴りを潜め、その表情には神聖なものに対する畏敬の念のようなものさえ浮かんでいた。欲望や下心が、この清浄な空気の中では不純物として浄化されてしまうのかもしれない。彼自身、この街の雰囲気に呑まれていることを自覚しているのだろう。

古代から来たティアナは、周囲を興味深げに見回しながら、静かに口を開いた。
「私の時代にも、神を奉る巨大な神殿都市はありましたが……これほどまでに民の一人一人にまで信仰が浸透し、その精神を穏やかにしている場所は見たことがありません。これは力による支配ではない……心からの帰依。見事なものです」
その言葉には、数千年の時を生きた者の深い洞察が込められていた。

そんな仲間たちの様々な反応の中、セレスは、まるで見えない何かに導かれるかのように、一人、ふらりと歩き出していた。彼女の視線は、ただ一点、街の喧騒の向こう、その中心に天を突くようにそびえ立つ壮麗な大神殿に釘付けになっている。白亜の壁と黄金の屋根を持つその建物は、サンクトゥスの中でも一際大きな存在感を放ち、街全体に祝福を振りまく力の源であるかのようだった。

「セレス?」
俺が声をかけるも、彼女の耳には届いていないようだった。その足取りは夢遊病者のように覚束ないが、しかし迷いはない。我々もまた、彼女のその神聖な雰囲気に引きずられるように、自然とその後を追う形となった。

大神殿へと続く参道は、さらに清らかな空気に満ちていた。道行く人々は皆、静かに頭を垂れ、敬虔な祈りを捧げながら歩いている。その誰もの顔に浮かぶのは、絶対的な信頼と幸福感。我々もまた、自然と口数を減らし、厳かな気持ちでその神聖な領域へと足を踏み入れていった。

大神殿の内部は、外の世界の喧騒が嘘のような、完璧な静寂と、心を落ち着かせる祈りの香りに満ちていた。古くから焚きしめられてきたであろう香油と、供えられた純白の花々の香りが混じり合い、聖なる空間を演出している。

見上げれば、人間の技術の粋を集めたとしか思えない、どこまでも高いドーム状の天井。そして、視線を転じれば、壁一面を埋め尽くすように嵌め込まれた、巨大なステンドグラスが目に飛び込んでくる。そこには、光の神が混沌から世界を創造する場面、天使たちが神の言葉を人々に伝える場面、そして聖人たちが奇跡を起こす場面など、この国で信仰される神々と天使たちが織りなす創世の物語が、息を呑むほどの色鮮やかさで描かれていた。

外から差し込む太陽の光は、その芸術的なステンドグラスを透過することで、赤、青、緑、黄、紫と、無数の色彩を帯びた光の奔流へと変わる。それはまるで虹色のシャワーのように、磨き上げられた床の大理石に降り注ぎ、神々しい光の絨毯を聖堂の奥へと描き出していた。

その幻想的な光景の中心で、セレスは、ゆっくりと、しかし確かな足取りで進み、やがて光の絨毯の真ん中で、静かに膝まずいた。カタリ、と彼女の膝の鎧が立てた小さな音だけが、広大な聖堂に吸い込まれていく。
そして彼女は、そっと胸の前で白魚のような指を組み、深く、深く祈りを捧げ始めた。その閉じた睫毛は微かに震え、唇からは声にならない祈りの言葉が紡がれている。

(ああ、偉大なる光の神様。この聖なる場所へとお導きくださったことに、心より感謝申し上げます。これまでの旅の道中、幾度となく私たちをお守りくださったこと、そして、頼もしく、温かく、そして時々少し心配になるけれど、かけがえのない仲間たちとの出会いを、心から、心から感謝いたします)

彼女の祈りは、個人的な感謝から、仲間たちへと向けられる。

(どうか、彼らの行く先に、あなたの祝福と幸多からんことを。困難に立ち向かう勇気と、互いを思いやる優しさを、これからも私たちが持ち続けられますように。アリーシアの叡智が、ルーナの探求心が、ジンの明るさが、ゴードンの忠誠が、そしてティアナ様の古代の知識が、この世界をより良き方向へと導く力となりますように。そして……何より、いつも皆をまとめ、最も重い荷をその背に負ってくれる彼に……どうか、安らぎのひと時がありますように)

最後に、彼女の祈りは、より大きく、普遍的なものへと広がっていく。

(そして……この世界に生きる全ての命に、あなたの慈悲とご加護がありますように。争いがなくなり、飢える者がなくなり、悲しみにくれる者が、微笑みを取り戻せますように。このサンクトゥスに満ちる平和の光が、いつか世界中を照らしますように……)

その祈る姿は、あまりにも清らかで、神々しく、そして美しかった。ステンドグラスの虹色の光を浴びて輝く銀髪、敬虔な祈りを捧げる無垢な横顔。まるで、何百年も前からこの大神殿に飾られている、一枚の聖画が抜け出してきたかのようだった。アリーシアも、ルーナも、ジンでさえも、ただ黙って、その光景を敬意の念とともに見つめていた。

俺は、そんな仲間たちの様子を、少し離れた大神殿前の広場に面したカフェテラスから、一人静かに見守っていた。人混みはあまり得意ではないし、何より、彼女たちの敬虔な時間を、無粋な俺が邪魔すべきではないと思ったからだ。手元のテーブルには、爽やかな香りを立てるハーブティーのカップが置かれている。鼻をくすぐるミントの香りが、この街の清浄な空気と相まって、ささくれ立った神経を優しく解きほぐしてくれるようだった。

広場は多くの人々で賑わっている。家族連れが楽しそうに語らい、恋人たちが仲睦まじく寄り添い、老夫婦が穏やかな表情で鳩に餌をやっている。聞こえてくるのは、楽しげな笑い声と、平和なざわめきだけ。誰もが幸福で、誰もが満たされている。

トラブルもなく、誰かに命を狙われることもなく、ただ平和に過ぎていく一日。思えば、こんなにも穏やかな時間を過ごしたのは、一体いつ以来だろうか。賑やかだが、穏やかな時間。これこそが、俺たちが血を流し、身を削りながら戦い、守ろうとしてきたもののはずだ。

「……こういうのが、ずっと続けばいいんだがな」

俺は、カップを置き、青く澄み渡った、一点の曇りもない空を見上げながら、誰に言うでもなく、ぽつりとそう呟いた。その言葉は、心地よい広場の喧騒の中に、あっけなく溶けて消えていった。手に入れた平穏への愛おしさと、それが指の間からこぼれ落ちてしまいそうな、根拠のない不安が入り混じった、偽らざる本心だった。

この時の俺は、まだ知る由もなかった。

この、あまりにも完璧にすぎる平穏が、この理想郷の美しい仮面が、この後、我々の想像を絶するほど最も残酷な形で、粉々に打ち砕かれることになるということを。そして、この聖なる都サンクトゥスが、血と絶望に染まる、地獄の舞台へと変貌することを。

天高く澄み渡っていた青空のどこかに、小さな、しかし確実な暗雲が生まれつつあることに、俺たちはまだ、誰も気づいていなかった。
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