無能と蔑まれた僕だけが知る世界の嘘。敵であるはずの怪物の少女に恋したので、人類を裏切り世界を滅ぼす。

Gaku

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第1部:養成所編

第8話:無意味な満点

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八月も、その暦のページを残り僅かとする頃合いだというのに、空に君臨する太陽は一切の衰えを見せようとしなかった。鋼鉄とコンクリートで築かれた養成所の巨大なメインホール。その床に敷き詰められたリノリウムは、窓から差し込む陽光と、アスファルトからの凶暴な照り返しを浴びて、蜃気楼のように揺らめいている。今日は、前期中間試験の結果が発表される運命の日。ホールは、数百人という生徒たちの期待と不安、そして若さ特有の汗の匂いが入り混じった、むせ返るような熱気で満ち満ちていた。それはまるで、選別と淘汰を待つ若者たちの感情そのものを燃料として燃え盛る、巨大な坩堝(るつぼ)のようだった。

ホールの最も奥、正面に鎮座するのは、壁一面を覆い尽くさんばかりの巨大な電子掲示板だ。普段は訓練メニューや緊急通達が表示されるその黒い鏡面が、今日だけは生徒たちの未来を映し出す審判の板と化している。その前には、発表の瞬間を固唾を飲んで待ち受ける生徒たちによって、黒々とした人の山が築かれていた。皆、一様に顔を上気させ、落ち着きなく体を揺らし、あるいは祈るように手を組んでいる。

やがて、定刻。掲示板が無音で起動し、膨大なデータが青白い光の奔流となって画面を駆け巡った後、ついに総合順位のリストが表示された。その瞬間、静寂は破られ、ホールは感情の爆発に揺れた。

「やった! 俺、実技B判定! これで討伐部隊の選抜候補に一歩近づいたぞ!」
「うわ、マジかよ……怪物解剖学、赤点だ……。追試とか、夏休みが全部潰れる……」
「見て、玲奈様! また実技トップよ! さすがは『特別指定アース』! 私たちとは次元が違うわ!」

自分の受験番号と、その横に無慈悲に並べられたアルファベットや数字の羅列を見つけ、歓声を上げる者。天を仰ぎ、崩れ落ちるように膝をつく者。まだ自分の番号が見つからず、神経質に指で画面をなぞりながら、固唾を飲んでスクロールを待つ者。阿鼻叫喚と歓喜の声が、まるで巨大な波のようにホール内を何度も往復し、渦を巻いていた。誰もが、自分のことで精一杯だった。他人の成績を気にする余裕など、この瞬間には存在しない。

宮沢譲は、その人いきれの渦から少し離れた、壁際の柱に背を預けるようにして、静かに深呼吸を繰り返していた。周囲の喧騒が、まるで厚い水の膜を隔てた向こう側の出来事のように遠く聞こえる。だが、彼自身の内側では、心臓がまるで警鐘のように激しく、そしてうるさく胸骨を叩きつけていた。ドクン、ドクン、と。その一打一打が、彼の全身の血を沸騰させ、指先を痺れさせる。

この数週間、譲は文字通り、己の全てを賭けてきた。
彼が身を置くこの養成所は、人智を超えた脅威――通称『怪物(クリーチャー)』――に対抗するための戦闘員を育成する機関だ。そして、その生徒の大半は、『アース』と呼ばれる特異能力に覚醒した若者たちで構成されている。炎を操る者、鋼鉄の皮膚を持つ者、驚異的な身体能力を発揮する者。彼らは、生まれながらにして戦うための才能を与えられた、神々の寵児だ。

だが、譲は違う。彼はアースではない。何の特異能力も持たない、ごく普通の人間――『一般枠(ノーマル)』。そんな彼が、才能の塊であるアースたちと同じ土俵で戦い、討伐部隊という狭き門を突破するためにできることは、ただ一つしかなかった。

知識で、彼らを圧倒すること。

睡眠時間は、平均三時間。脳の活動を維持するための最低限の時間だ。食事は、もはや娯楽ではない。最適な栄養素を計算し尽くしたゼリー飲料を、時間になると機械的に胃に流し込むだけの作業。カフェインの錠剤を水で流し込み、目の下に、まるで黒い絵の具を塗りたくったような濃く、深い隈を刻み込みながら、彼は机にかじりつき続けた。

怪物の弱点を突くための『怪物解剖学』。アースの能力を最大限に引き出す装備の理論を学ぶ『兵器理論学』。過去の戦闘データを分析し、最適解を導き出す『戦術情報分析』。そして、高位の怪物が発するとされる、常人には理解不能な音素を解析する『古代怪物言語学』。その全てを、脳が焼き切れんばかりに詰め込み、思考を巡らせ、理論を構築し、自分だけのデータベースを頭の中に組み上げていった。それは、彼の十七年の人生で、間違いなく最も過酷で、最も濃密な時間だった。

その血とインクにまみれた努力の結晶が、今、無慈悲な数字となって、彼に審判を下そうとしている。

(大丈夫だ。やれることは、全てやった)
譲は自分に言い聞かせ、乾いた唇を舐めた。
(僕の武器は、これしかないんだ。これが通用しなかったら、僕がここにいる意味なんて、どこにもない)

彼は意を決し、柱から背を離した。人々の汗と熱気が凝縮された、息苦しい人波の中へと、自らの身を投じる。
「すみません、通してください」
肩と肩がぶつかり合う雑踏を、まるで濁流を泳ぎ渡るようにかき分けて、掲示板の前へと進み出た。生徒たちの肩越しに、眩い光を放つ総合順位のリストが目に飛び込んでくる。心臓の鼓動が、さらに速度を上げた。一番上から、ゆっくりと、視線を下ろしていく。震える指先を握りしめ、溢れ出しそうな動悸を必死に抑え込む。

五位、四位、三位、二位……。

そこには、見慣れた名前が並んでいた。いずれも、入学当初から頭角を現していた『特別指定アース』たちだ。誰もが、彼らの上位入賞を疑っていなかった。譲自身も、そうだ。彼らと競おうなどとは、考えてもいない。自分が目指すのは、その下。せめて、上位二割。討伐部隊の選抜候補に残るための、最低ラインだ。

そして、譲の視線は、リストの最も高い場所――学年一位の欄へと吸い寄せられた。そこに、信じられない文字列が、静かに、しかし絶対的な存在感を放って輝いていた。

――学年一位:宮沢 譲

その文字列が、彼の網膜に焼き付いた瞬間、世界から音が消えた。
あれほどやかましくホールを満たしていた歓声も、悲鳴も、ざわめきも、全てが嘘のように遠のいていく。まるで分厚い防音ガラスの向こう側で繰り広げられる、サイレント映画のようだ。自分の名前が、電子掲示板の最も高い場所で、他の誰よりも誇らしげに、神々しいほどの白い光を放っている。

「……やった」

思わず、声が漏れた。喉から絞り出すような、掠れた呟き。しかし、それは確かな達成感と歓喜に満ちていた。全身の力が抜け、膝ががくがくと笑いそうだ。脳内で、アドレナリンとドーパミンが爆発的に分泌されるのが分かる。視界の隅が、チカチカと明滅する。

報われた。僕の、あの地獄のような努力は、無駄じゃなかったんだ。

アースではない僕が、あの天才たちを、この養成所の頂点に立つ者たちを、知識という一点において、打ち負かした。これこそが、僕の存在証明だ。

その小さな呟きは、しかし、周囲のざわめきを呼び覚ますには十分な起爆剤となった。最初に気づいたのは、すぐ隣にいた男子生徒だった。

「え、一位……宮沢譲? 誰だ、そいつ」
「見たことない名前だな……。おい、お前知ってるか?」
「いや、聞いたこともない。一般枠のやつか?」
「マジかよ、一般枠が総合一位? あの神崎颯太や天道玲奈を抑えて?」

驚きと、戸惑いと、そしてわずかな賞賛を含んだ視線が、一斉に譲へと突き刺さる。囁き声は瞬く間に伝播し、さざ波のようにホール全体へと広がっていった。人々が作る黒山の頂が、モーゼの奇跡のように割れ、譲へと続く一本の道ができる。その視線が、今はたまらなく心地よかった。一躍、時の人となったような、全能感にも似た高揚感が、彼の疲弊しきった体を内側から満たしていく。

しかし、その甘美な時間は、残酷なほどに短かった。
誰かが、おそらくは単純な好奇心からだろう。面白がって、総合順位の表示から、詳細な個人成績データを表示する画面へと切り替えた、その瞬間に。

「あ、なんだコイツ……。科目別の成績、見てみろよ」

その、どこか呆れたような声に、譲も我に返って再び画面を見上げた。
そこに映し出されていたのは、信じられないほどに歪で、常軌を逸した、異様としか言いようのない成績グラフだった。

【怪物解剖学:100点(学年1位)】
【兵器理論学:100点(学年1位)】
【戦術情報分析:100点(学年1位)】
【古代怪物言語学:100点(学年1位)】
【近代戦史:100点(学年1位)】
【危機管理・サバイバル理論:100点(学年1位)】

座学関連の科目は、全てが満点。一分の隙もない、完璧なスコアが並んでいる。その白い数字の列は、彼の血の滲むような努力の軌跡そのものだった。
だが、問題はその下だった。誰もが注目する、この養成所において最も重要視される、実技科目の点数。

【基礎戦闘訓練(アース能力非使用):15点(学年最下位)】
【兵器操作実技:8点(学年最下位)】
【対人戦闘訓練(模擬戦):12点(学年最下位)】

完璧なまでの「100」の羅列と、見るも無残な一桁、二桁の数字。白と赤。天国と地獄。そのあまりにも極端なコントラストに、ホールは一瞬、水を打ったように静まり返った。誰もが、その異様なグラフの意味を咀嚼しようと、言葉を失っていた。

そして、次の瞬間。
先ほどまでの驚きと賞賛が入り混じったざわめきは、憐憫と、そして隠しようのない嘲笑がたっぷりと練り込まれた、くすくすという粘着質な失笑へと変わっていた。

「ああ、なんだ。座学だけのガリ勉か」
「そりゃ、筆記でこれだけ満点取れば、総合順位は上がるわな。カラクリはそれか」
「でも、これじゃ現場じゃ一秒も持たないぜ。怪物を前にして、教科書を開くわけにもいかねえだろ」
「まさに『紙の上の英雄』ってやつだな。笑える」
「討伐部隊は、頭でっかちの学者様を募集してるわけじゃないんだよ」

言葉のナイフが、一本、また一本と、無防備な彼の背中に、心臓に、容赦なく突き刺さる。熱く高揚していた血が、急速に冷えていくのを感じた。まるで、氷水を頭から浴びせられたようだ。指先から感覚が消えていく。
人々は、まるで興味を失った玩具を見るかのように、彼からすっと視線を外し、潮が引くように離れていく。つい数分前まで、自分に一身に集まっていた注目と視線が、今はもうそこにはない。まるで、自分がそこに存在しないかのように。あるいは、見てはいけない、哀れな何かであるかのように。

譲は、人々の視線と囁き声が作り出す見えない檻の中で、ただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった。手にしたはずの栄光は、一瞬で砂のように指の間からこぼれ落ち、後にはただ、ざらついた屈辱感だけが残されていた。

追い打ちをかけるように、背後から聞き慣れた野太い声が響き渡った。
「おい、ガリ勉君よぉ! 満点取ったんだってなぁ? おめでとさん!」
振り返るまでもない。赤城剛だ。彼は、入学当初からその圧倒的なパワータイプのアース能力で頭角を現している男で、実技至上主義の権化のような存在だった。赤城は、わざとらしいほど大きな声でそう言うと、取り巻きの数人を引き連れて、馴れ馴れしく譲の肩に腕を回してきた。そのずしりとした重みが、屈辱をさらに増幅させる。彼の目は、完全に譲を憐れな道化として、格好のからかい相手として見ていた。

「すげぇじゃねえか、満点! その天才的な頭脳で、俺様の靴でも磨いてみろや! どんな汚れも、化学式か何かで分解してピッカピカになるだろうぜ、なぁ!」
「ギャハハハ! さすが赤城さん、言うことが違ぇや!」
「こいつの知識があれば、最強の靴磨き職人になれますぜ!」
下品な笑い声が、ホールに響き渡る。回された腕に力が込められ、譲の肩がぎしりと軋んだ。

譲が、その屈辱的な重い腕を、怒りに任せて振り払おうとした、その時だった。
「譲、すごいよ!」
鈴を転がすような、曇りのない明るい声が、不快な笑い声を切り裂いた。見ると、陽葵が人波をかき分けてこちらに駆け寄ってくるところだった。彼女の陽光のような笑顔は、この淀んだ空気の中では場違いなほどに眩しい。その後ろからは、少し気まずそうな、複雑な表情を浮かべた颯太が続いている。

「座学、全部満点なんて! 本当にすごい! 私、答案見たけど、最後の応用問題なんてチンプンカンプンだったよ。譲はやっぱり天才だね!」

陽葵は、屈託のない、一点の曇りもない笑顔で、心からの賛辞を贈ってくれた。その瞳には、侮蔑も憐憫も一切含まれていない。純粋な尊敬の色だけが宿っていた。
颯太も、赤城の腕を無言で譲の肩から外させると、「ああ、おめでとう。お前の努力が実ったな」と、ぎこちないながらも祝福の言葉を口にする。

二人は、譲の幼馴染だ。陽葵は治癒能力に長けたヒーラータイプのアース。颯太は、高い身体能力と剣技を誇る、次期エースと目されるアタッカー。彼らは、譲が一般枠であることを知った上で、昔と変わらずに接してくれる、数少ない友人だった。

しかし、二人のその純粋な善意は、今の譲の心には届かなかった。
むしろ、鋭い棘となって、彼の心をより深く、より残酷に抉るだけだった。

(何がすごいんだ。何が天才だ。僕が欲しいのは、そんな言葉じゃない)

彼らが褒めているのは、この養成所では、討伐部隊という戦場では、何の価値もない「紙の上の点数」だけだ。実戦では何の役にも立たない、虚しい知識の集積だけだ。僕が本当に欲しかった評価は、それじゃない。そのどうしようもない現実が、二人の優しさによって、より一層、残酷な輪郭を帯びてくっきりと浮かび上がってくる。彼らの優しさが、僕が彼らとは住む世界が違うのだという事実を、残酷なまでに突きつけてくる。

その時だった。
掲示板の前にいた教官の一人――元討伐部隊の隊長で、鬼教官として知られる男――が、結果を見て浮かない顔をしていた生徒たちに向かって、腹の底から響くような、鋼のような厳しい声を張り上げた。

「いいか、貴様ら! その点数を見て、浮かれている者、落ち込んでいる者、両方に言っておく! ここは学習塾ではない! 戦場への入り口だ! いくら知識を頭に詰め込もうが、目の前に現れた怪物を一体でも多く倒せなければ、何の意味もない! 仲間を守れなければ、ただの荷物だ! 現場では、結果が全てだ! 点数が足りなかった者は、自分がなぜここにいるのか、その意味をもう一度、自分の心臓に問いかけてみろ! それでも答えが出ないなら、今すぐ荷物をまとめて去れ!」

その言葉は、生徒全体に向けられた叱咤激励だった。教官なりの、愛の鞭なのだろう。
だが、譲には、まるで自分一人に向けて放たれた死刑宣告のように聞こえた。
そうだ、結果が全てなのだ。教官の言う通りだ。
そして、この養成所が、この世界が求める「結果」とは、ペーパーテストの答案用紙にインクで記された数字のことではない。討伐した怪物の数、守り抜いた仲間の数、生き残った時間。それこそが、唯一無二の「結果」なのだ。

僕が本当に求めていたものは何だった?
総合一位という、虚しい称号か? 違う。
周りを見返すための、自己満足か? それも、違う。

僕が欲しかったのは、「討伐部隊員として、颯太や陽葵と肩を並べて戦える」という、その可能性を証明するための、たった一つの確証だった。アースではない僕でも、知識という武器を極めれば、彼らと同じ戦場に立つ資格を得られるのではないかという、淡い、淡い希望だった。

しかし、この成績が突きつけた現実は、その真逆だった。
これは、僕が討伐部隊には絶対に入れないという、動かぬ証拠だ。どれだけ努力しても、どれだけ知識を詰め込んでも、この世界のルール、この養成所の評価基準という、自分ではコントロールできない巨大な壁の前では、僕の血を吐くような努力など、何の意味も持たないのだ。

求めるものが、決して手に入らないと悟った時の、深い絶望。仏教で言うところの『求不得苦(ぐふとくく)』。その重く、冷たい、鉛のような感覚が、彼の全身を支配し始めていた。

譲は、心配そうに自分を見つめる陽葵と颯太に、かろうじて笑顔を作って見せた。しかし、その笑顔は、自分でも分かるほどに、ひどく歪んでいた。まるで、壊れた人形が無理に微笑んでいるかのようだった。

「……ありがとう」

その一言を絞り出すのが、精一杯だった。声は震え、情けないほどにか細かった。

やがて、ホールから人がまばらになり、あれほどの熱気と喧騒が嘘のように、がらんとした静寂が戻ってきた。もう誰も、掲示板になど興味を示していない。譲は、一人、そこに立ち尽くしていた。
巨大な電子掲示板だけが、先ほどと何も変わらず、無機質な光を放ち続けている。
彼はもう一度、自分の成績を、その残酷なまでのコントラストを、目に焼き付けた。

白く、完璧に輝き、しかし、ここでは全く無価値な『100』という数字の群れ。
赤く、絶望的に点滅しているかのように見える、『8』という数字。

その二つの極端な数字が、まるで、彼自身が二つに引き裂かれていることを象徴しているかのようだった。知識を求める自分と、力を求める自分。理想と、現実。その間に横たわる、決して埋めることのできない、深く暗い亀裂。

がらんとしたホールに響くのは、天井に設置された無機質な蛍光灯の、低い唸りだけ。その冷たい光が、紙に印刷された――いや、電子の光で映し出された無慈悲な数字を、冷たく、冷たく照らし出す。その光景は、彼の血の滲むような努力が、この場所では全く無意味なのだと、静かに、しかしはっきりと宣告しているように思えた。

「僕は、一体何のために……ここまで来たんだろう」

その問いに、答えはない。
今まで彼を突き動かしてきた確固たる目標が、目の前で音を立てて崩れ去っていく。
譲の心は、久しぶりに、出口の見えない、深い、深い霧に包まれていた。
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