無詠唱の俺、詠唱を知らなかった~転生SE(元25歳)、予測不能な仲間たちと『世界の理』を最適化する~

Gaku

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第1話:入学式と『安全装置』の欠如

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爛漫の春だった。

王都に聳え立つ「アーリア魔法学園」の正門へと続く道は、薄紅色の花びらで埋め尽くされている。
桜によく似たその花は「飛花(ひか)」と呼ばれ、風が吹くたび、まるで空を祝福するかのように惜しげもなく散った。

降り積もる花弁は新入生たちの肩や髪を飾り、甘酸っぱい、胸が詰まるような香りが空気を満たしている。
石畳に落ちる陽光はまだ柔らかく、これから始まる新しい生活への希望と、未知への不安でざわめく生徒たちの声を、優しく包み込んでいた。

その並木道を、一台の馬車がゆっくりと進んでいた。

中に座る少年、ユウキ・アマネは、窓の外を流れていく飛花の景色を、どこかぼんやりとした感慨で眺めていた。

(……また『学校』か)

彼は、この世界に生を受けて十五年になる。
物心ついた時から、自分には「以前」の記憶があることを自覚していた。
それは、今とは全く違う世界で、ひたすら計算と仕組みの構築に追われ、椅子に座ったまま命を削り、若くして過労で倒れた男の記憶だった。

その前世の記憶のせいか、ユウキは良くも悪くも物事を一歩引いて見てしまう癖があった。

(この世界に転生して十五年。どうやら俺は、また『学校』という名の新しい計画(プロジェクト)に放り込まれたらしい)

前世で培った「仕組み(システム)を理解する」という思考回路は、この世界でも健在だった。
いや、健在どころではなかった。

この世界には「魔法」がある。

人々はそれを、神の奇跡だとか、血筋の才能だとか、難解な学問の果てにあるものだとか、大袈裟に語る。
だが、ユウキにとっては違った。

(火よ、つけ)
そう心の中で命じれば、指先に火が灯る。

(風よ、吹け)
そう願えば、鬱陶しい前髪を風がさらい、書類がめくれる。

それは彼にとって、呼吸をするのと同じくらい自然なことだった。
手足を動かすのに、いちいち「右足を前に出せ、次に左足を」などと考えないのと同じ。
彼にとって魔法とは、この世界に最初から備わっていた、ごく当たり前の「機能」に過ぎなかった。

だから、ユウキは困惑していた。

学園の大講堂で行われた、厳かな入学式。
新入生たちが緊張と興奮の入り混じった顔で整列する中、事件は起きた。

新入生代表として壇上に上がったのは、息をのむほど美しい少女だった。
磨き上げられた黒曜石のような長い黒髪。
雪のように白い肌。
そして、すべてを見透かすような、冷たいほどに知的な蒼い瞳。

「新入生総代、セレスティア・クラウン」

彼女こそ、この年の入学試験を完璧な成績で突破した首席その人だった。

講堂が静まり返る中、セレスティアは凛とした姿勢で胸に手を当て、その薄い唇を開いた。
彼女が紡ぎ始めたのは、祝辞ではなかった。

「――古(いにしえ)の風よ。集いて友を祝福せよ」

それは、歌だった。
厳かで、美しく、聞く者の心を震わせるような旋律。
彼女の声に呼応し、閉め切られていたはずの大講堂に、柔らかな風が巻き起こる。

風は、新入生たちの間を優しく吹き抜け、壇上へと戻っていく。
その風に乗り、窓から差し込んだ無数の光の粒が、まるで意思を持ったかのようにきらきらと舞い始めた。

「――清らかなる光よ。集いて道を照らしたまえ」

幻想的な光景に、新入生たちから感嘆のため息が漏れる。
だが、その中でユウキだけが、まったく別の種類の衝撃に襲われ、顔面蒼白になっていた。

(は?)

彼の思考は、激しい混乱の渦に叩き込まれていた。

(いま、なんか詩(うた)みたいなの、歌ってなかったか?)

いや、歌っていた。
間違いなく。

(え、もしかして、あれが『魔法』? 嘘だろ?)

風を吹かせ、光を集める。
ユウキ自身、五秒もあればできることだ。
だが、彼はそんな大袈裟な「儀式」などしたことがない。

(風を呼ぶのに、なんでそんな『許可申請』みたいな手順がいるんだ? 俺、いつも『風、吹け』って心の中で直接指示してたぞ)

全身から、冷や汗が噴き出す。

(ヤバい。ヤバいヤバいヤバい!)

今更ながら、彼は気づいてしまった。

(俺、この世界の『常識(マニュアル)』を、まったく知らない!)

思い返せば、彼はこれまで我流で魔法を使ってきた。
両親は魔法使いの家系ではなかったし、彼はその便利さを隠すでもなく、しかしひけらかすでもなく、生活の一部として使ってきた。

周囲は彼を「ちょっと器用な子」くらいにしか思っていなかった。
彼も、皆がやらないのは「面倒だから」か「才能がないから」程度にしか思っていなかった。

違った。

(もしかして俺、ずっと『仕組みの穴』を突いてたのか!?)

皆が律儀に玄関の鍵を開けている横で、自分だけが壁をすり抜けて家に上がり込んでいたような。
そんな、とんでもない事実に、十五年目にしてようやく気づいたのだった。



入学式が終わり、新入生たちは各教室へと案内された。

ユウキが所属する一組の教室は、学園塔の三階、飛花の並木道を見下ろせる一番良い場所にあった。
窓から差し込む午後の光が、新しく磨かれた机に反射している。

ユウキは、自分の席――窓際の後ろから二番目という、ある意味で特等席――に荷物を置き、深くため息をついた。

(どうする。これからどうする、俺)

今から「詠唱」とやらをゼロから覚える?
あの詩みたいなものを?

(いや無理だ。どう考えても無理だ。火をつけるのに三分かかる歌とか覚えてられるか)

かといって、今まで通りやれば、確実に目立つ。
さっきのセレスティアの詠唱が「常識」なのだとしたら、ユウキのやっていることは「異常」そのものだ。

「ねえ、君! すごかったね、さっきの!」

不意に、隣の席から太陽が爆発したかのような明るい声が飛んできた。

見ると、蜂蜜色の髪をポニーテールにした少女が、満面の笑みでユウキを覗き込んでいた。
大きな瞳は好奇心にきらきらと輝いている。
リリア・サンシャイン。
入学式で名前が呼ばれていた、確かそんな名前だ。

「え? ああ、すごかったね、新入生代表の……」
「ううん! ちがう、君のこと!」
「……俺?」

ユウキは目を丸くした。
リリアはうんうんと頷き、人差し指を立てる。

「だって君、首席のあのすごい魔法(うた)が始まった時、一人だけ『うわっ、マジか』って顔してた!」
「…………」
「みんなが『わー、きれいー』ってなってる時に、一人だけ『え、なんでそんな面倒なことしてんの?』みたいな顔してた! あんな顔できるなんて、君、絶対すごいよ!」

(読まれてる!)

ユウキは再び冷や汗をかいた。
この少女、妙に直感が鋭い。

「いや、そんなことは……」
「あ、私、リリア! リリア・サンシャイン! よろしくね!」

ユウキが何か言う前に、彼女は手を差し出してきた。
その勢いに押され、ユウキも「ユウキ・アマネです。よろしく」と、おずおずと手を握り返す。
太陽のように温かい手だった。

「あ、おい、リリア! 勝手に絡みに行くなよ」
リリアの向こう側から、気だるそうな声がする。
やたらと身軽そうな体つきの少年、カイト・ウィンドだ。

「んだよ、カイト。いいだろ、面白そうじゃんか」
「俺はあそこの筋肉ダルマの隣とか最悪だぜ……」
カイトが指さす先には、机が壊れそうなほど窮屈そうに座っている大男、ゴードン・マッスルがいた。

(濃いな……)

ユウキは、これから始まる学園生活に、別の意味で頭が痛くなりそうだった。

と、その時。

「静粛に」

教室の空気が、ピンと張り詰めた。
いつの間にか、教壇に一人の男が立っていた。

無精髭。
寝癖のついたぼさぼさの髪。
着古したローブ。
どう見ても、伝統ある魔法学園の教師というよりは、昨晩飲み明かした路地裏の酔っぱらいだ。

だが、その飄々(ひょうひょう)とした佇まいとは裏腹に、その両目だけが、すべてを見透かすように鋭く、そして面白そうに細められていた。

「やあ諸君。私が君たちの担任であり、魔法哲学を担当する、アーキバルドだ」

彼はそれだけ言うと、教壇にどさりと腰掛け、足を組んだ。

「さて。最初の授業、魔法哲学だ。教科書は……まあ、いらん。燃やしてもいいし、枕にしてもいい」

生徒たちがざわめく。
首席のセレスティア(彼女もこのクラスだった。一番前の席だ)が、眉をひそめて抗議の目を向けているが、アーキバルド先生は気にも留めない。

「まず諸君に知ってほしいのは、この世界に『確実なもの』など何もない、ということだ」

その言葉は、祝辞のような華やかさとは無縁の、乾いた響きを持っていた。

「君たちが『私』と呼んでいる、その感覚。それすらも、確実かね?」
「昨日の君と、今日の君は、本当に『同じ』かね?」
「怒っている君と、喜んでいる君は、本当に『同一』かね?」
「『私』という確固たる中心が、本当にあると証明できるかね?」

哲学的な問いに、生徒たちは答えられず、ただ困惑している。

「ないのだよ。確固たる『私』など。あるのは、その時々の条件(えん)が揃って、たまたまそう感じている『現象』だけだ。君たちの魔法も、それと全く同じだ」

アーキバルドは、教壇から生徒たちを見渡した。

「君たちは魔法を、自分が『起こす』ものだと思っている。火の玉を『作り出す』と。違うね」
「君たちは、ただ『条件』を整えているに過ぎん」
「火が燃えるための『流れ』を、ほんの少し後押ししているだけだ」
「この世界は、すべてが移ろいゆく、巨大な『現象(ながれ)』そのものなのだから」

ユウキは、その言葉を聞きながら、背筋に冷たいものが走るのを感じていた。

(この人、もしかして……)

前世で彼が格闘していた、複雑な仕組み(システム)の根源にある法則。
無数の要因が絡み合い、予測不能な結果を生み出す、世界のあり方そのもの。

(この人、その『本質』に気づいてる)

飄々とした酔っぱらいにしか見えないこの男が、とんでもない傑物である可能性に、ユウキは気づいた。

「さて、哲学(はなし)はここまでだ。実習に移ろう」

アーキバルドが手を叩くと、生徒たちの机の上に、ひとりでに水の入ったコップが現れた。

「課題は単純だ。そのコップの水を、指一本分だけ『揺らす』」

え、と生徒たちが顔を見合わせる。
入学したての最初の実習にしては、あまりにも地味な課題だった。

「馬鹿にするなよ。全力は出すな。揺らすんだ。指一本分だけ。それ以上でも、それ以下でもない」
「――始め」

合図と共に、教室のあちこちで「詠唱」が始まった。
「清らかなる水の乙女よ、我が声に応え、微睡みより目覚めよ……」
「水よ、集いて、波紋を描け……」

生徒たちは、入学式で見たセレスティアの詠唱を思い出しながら、あるいは家で学んできたであろう知識を総動員して、必死に言葉を紡ぐ。

ユウキの隣のリリアも、目をぎゅっとつぶり、「水! 揺れろ! 揺れなさーい!」と、もはや詠唱ではなく念を送っている。
彼女の前のコップは、ぴくりとも動かないかと思えば、突然「バシャッ!」と水が跳ね、彼女の顔にかかった。

「あっちい!」

……なぜかお湯になっていた。

「リリア・サンシャイン君。君の『思い』が強すぎて、水が興奮しているぞ」
先生の指摘に、リリアは「うう、だって揺れてほしくて!」と頬を膨らませる。

教室のあちこちで、小さな失敗が起きていた。
水がこぼれる者、波紋が大きすぎる者、凍らせてしまう者。

そして、ユウキの二つ前の席。
嫌味な雰囲気を漂わせる銀髪の貴族、ドラゴ・ヴァイスが、優雅な詠唱を終えた。
彼のコップの水は、教科書通り、完璧な波紋を一度だけ描いて、静止した。

「ふん。当然だ」
ドラゴが勝ち誇ったように鼻を鳴らす。

その様子を見て、ユウキはいよいよ追い詰められていた。

(どうする。どうする俺)

詠唱はできない。
というか、知らない。
かといって、何もしないわけにはいかない。

(え、でも、これだけだろ? 指一本分、揺らすだけ)

ユウキは混乱していた。
なぜ、こんな簡単なことに、あの詩(うた)が必要なんだ?

(わからない。わからないが、やるしかない。いつも通りに……でも、加減して)

彼は、コップに意識を集中した。

(水よ)
脳内で、対象を指定する。

(ほんの少しだけ、揺れろ。強さはこれくらいで、時間は一秒)
脳内で、実行する内容を組み立てる。

そして、彼は、いつも通り、その命令を「実行」した。

――次の瞬間。

パァァァァンッッ!!!

教室中に、鼓膜を突き刺すような甲高い破裂音が響き渡った。
ユウキの目の前にあったはずのコップが、文字通り「爆散」していた。

ガラスの破片が四方八方に飛び散り、コップに入っていた水は、時が止まったかのように一瞬だけ宙に球形を保った後、凄まじい勢いで四散した。

「「「「…………え?」」」」

教室が、凍りついた。
詠唱をしていた生徒も、成功していた生徒も、全員が動きを止め、何が起きたのか分からないといった顔でユウキを見ている。
隣の席のリリアだけが、目を真ん丸にして、きらきらと輝かせながら、口をぽかんと開けていた。

「……つっめた!」

沈黙を破ったのは、野獣のようなうめき声だった。
ユウキの二つ前の席。
ドラゴ・ヴァイスが、頭から水をかぶり、高級そうな制服から水滴を滴らせながら、わなわなと震えていた。
爆散した水のほとんどが、彼の後頭部から顔面にかけて直撃したのだ。

「き、貴様……!」
血走った目でドラゴがユウキを振り向く。

だが、その声を遮るように、教壇から、やけに楽しそうな声が響いた。

「――素晴らしい威力だ」

アーキバルド先生が、組んでいた足を解き、ゆっくりと立ち上がっていた。
彼は、ずぶ濡れのドラゴには目もくれず、ただ、面白くてたまらないといった表情で、ユウキを見つめている。

「まさか、コップごと破壊するとは。それも、あれほどの速度で。見事だ」
「あ、いえ、あの、俺は、ただ揺らそうと……」
ユウキがしどろもどろに言い訳する。

「ほう? 揺らそうとした結果が、これかね」
アーキバルドは、ユウキの机の上に残った、濡れた木片(元コップの底)を指でつついた。

彼は、にやりと笑うと、教室全体に、しかしユウキにだけ問いかけるように、こう言った。

「素晴らしい。ところで、ユウキ・アマネ君」
「は、はい」
「今、君は、何を『しなかった』のかね?」

その問いの意味が分からず、ユウキはただ立ち尽くすことしかできなかった。

(何を、しなかった?)
(俺は、ただ、揺らそうと……した)
(しなかったこと? そんなの……)

(……ああ、そうか)

ユウキは、ようやく理解した。

(俺は、『詠唱』を、しなかった)

アーキバルドの目は、すべてを知っているかのように、楽しそうに細められていた。

ユウキ・アマネ、十五歳。
彼の、前途多難すぎる学園生活の幕は、こうして、水とガラス片の爆散と共に、盛大に上がったのだった。
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