空っぽの魔王様に「好き」を教える方法(物理)~無敵の俺と仲間たちの、世界で一番不毛な布教活動~

Gaku

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第二章:『孤高の魔導師と、計算外のぬくもり』

第十二話:ゴミ山の魔女と、非効率な親切

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ソラリスの最後の区画を抜けた瞬間、世界は悲鳴を上げてその法則を書き換えた。
それは、まるで完璧に調律された演奏会が終わった直後、けたたましいロックミュージックが爆音で流れ始めたかのような、唐突で暴力的なまでの変化だった。
まず、鼻を殴りつけたのは「匂い」だった。
ソラリスの無菌室のような清浄な空気しか吸っていなかった肺が、そのあまりに濃密で混沌とした生命の奔流に驚いて、一瞬咳き込む。生ゴミが発酵する甘酸っぱい腐臭。打ち捨てられた鉄が雨に濡れて錆びていく、血に似た匂い。そして、その二つの不快な匂いを貫くように、乾燥させた薬草が放つスパイシーで薬効の高そうな香り。それらが混じり合い、奇妙な調和を生み出して、淀んだ風に乗って俺たちの周りを渦巻いている。
「うげぇ……なんつーか、すげぇ生きてる匂いがするな……」
俺が鼻をつまみながら言うと、隣のカインは顔を蒼白にして口元を押さえている。元騎士様は、こういう猥雑な環境には耐性が低いらしい。
「規格外にもほどがある……。街の内部があれなら、外部がこうなるのも必然か……。陰と陽、光と影。システムが完璧であればあるほど、そこから弾き出されたゴミは濃縮される……」
ブツブ-ツと哲学的なことを呟いているが、顔色は最悪だ。
エリスだけは、いつもと変わらぬ無表情で、その空気をスーッと吸い込み、分析を始めた。
「空気中の成分を分析。メタン、硫化水素の含有量が基準値の三倍。しかし、未知の抗菌性を持つ魔法粒子の存在も確認。生態系としては、腐敗と再生が同時に、極めて高いレベルで発生している特殊環境と推測されます」
「つまり、すげぇ臭いけど、体には悪くねぇってことか?」
「論理的にはそうなります」
そんな会話をしている俺たちの目の前に、その塔は、まるで巨大な怪物のようにそびえ立っていた。
ソラリスの街並みが、神が定規とコンパスで描いた設計図そのものだとすれば、この塔は、狂った芸術家が夢と悪夢の全てをぶちまけて作り上げた、巨大なオブジェだった。
土台になっているのは、半分土に埋まった巨大なゴーレムの胴体。そこから、歪んだ鉄骨や、壊れた風車の羽根、用途不明の歯車、色とりどりのガラス片、果ては動物の骨までが、まるで意志を持っているかのように絡み合いながら、天に向かって伸びている。建築物というより、巨大な鳥が、目についたガラクタを片っ端から集めて作り上げた、不格好で、しかし圧倒的な存在感を放つ巣のようだった。
完璧な調和を誇るソラリスへの、壮大な皮肉。
世界全体への、壮絶な反骨精神の表明。
傾きかけた夕日が、そのガラクタの塔を照らし、ステンドグラスのように砕けたガラス片をきらきらと輝かせている。それは、この世のどんな宝石よりも歪で、だからこそ、どうしようもなく美しい光景だった。
「……なんか、すげぇな」
俺の口から、感嘆のため息が漏れた。
「冒険の匂いがするぜ。絶対、面白い奴が住んでる」
カインは呆れ果てたように首を振る。
「面白い、では済まされん気がするがな……」
エリスは、その塔の構造をスキャンしながら、冷静に結論付けた。
「これは……無秩序に見えて、極めて高度な法則に基づき構築された、複合構造体です。重力計算、応力分散、全てが既存の建築理論を逸脱しているにもかかわらず、この構造は安定している。興味深い。非常に、興味深い」
俺たちは、ごくりと唾を飲み込み、その狂った天才の巣の扉へと、一歩を踏み出した。

塔の扉は、様々な金属板をリベットで繋ぎ合わせた、継ぎ接ぎだらけの代物だった。取っ手すらないその扉を、俺が代表して、ドンドンと叩く。
すると、扉の中央に取り付けられていた真鍮製のフクロウの飾りが、カシャリ、と機械的な音を立てて目を開いた。その瞳は、赤い光を放つレンズだった。レンズが上下に動き、俺たち一人一人を順番にスキャンしていく。やがて、その動きが止まると、フクロウの口ばしがカパカパと動き、内蔵された機構から、どこか調子の外れた合成音声が響き渡った。
「ヨウケンヲ、ドウゾ」
「うおっ、喋った!カイン、こいつも喋るぞ!」
「いちいち驚くな、田舎者め。ソラリスの入り口にいた奴と同じようなものだろう」
カインが呆れていると、重々しい金属の摩擦音と共に、扉がゆっくりと内側に開いていく。
薄暗い工房の中から現れたのは、一人の少女だった。
年の頃は、まだ十代の半ばくらいだろうか。背は低く、華奢な体つきをしている。しかし、その雰囲気は、彼女が見た目通りのただの少女ではないことを、雄弁に物語っていた。
油と煤で汚れ、あちこちが焼け焦げたローブ。無造作に束ねられた髪は、本来の色が何色なのか判別もつかないほど、薬品の色に染まっている。額に上げたゴーグルの下から覗く瞳は、長いこと人間社会から隔絶された獣のように、鋭い警戒心と、世界全体を値踏みするかのような冷たい知性でギラギラと輝いていた。
彼女は俺たち、特に、比較的まともな身なりをしているカインの姿を一瞥すると、その唇を歪め、敵意という名の毒をたっぷりと含んだ声で言い放った。
「……協会の回し者か、それとも私の技術を盗みに来たハイエナ? どっちにしてもお呼びじゃないわ。凡人(ヴァニタス)にくれてやる知識なんて、一滴たりとも持ち合わせてないの。さっさと失せなさい」
そのあまりに棘のある物言いに、カインの眉がぴくりと動く。だが、彼は相手がまだ子供であること、そして自分たちが頼む側であることを思い出し、ぐっとこらえて、元騎士らしく礼儀正しい口調で切り出した。
「失礼。我々は魔法協会の者ではない。ただ、街で起きているゴーレMムの暴走について、あなたの類稀なる知恵を拝借できないかと、藁にもすがる思いで参上した次第だ」
完璧な挨拶。丁寧で、相手への敬意も示している。だが、それは最悪の一手だった。
少女――フィオナは、カインの言葉を聞くと、心底うんざりしたように鼻で笑った。
「はっ。エリート様のその猫を被ったような丁寧語は、聞き飽きるほど聞いたわよ。どうせ腹の中じゃ、『異端者の小娘の力など借りるなど屈辱だ』とか思ってるんでしょ? でも背に腹は代えられないから、仕方なく頭を下げてやってる。違う?」
「なっ……」
「図星、みたいね。あんたたちみたいなプライドだけ高い連中の考えてることなんて、お見通しなのよ。結局、私の力を利用したいだけ。用が済んだら、また『異端者』『魔女』って言って、ゴミみたいに捨てるくせに。もう、うんざりなの。帰ってちょうだい」
図星を突かれたカインは、ぐうの音も出ない。彼の騎士的なアプローチは、フィオナが持つ「権威への不信」という名の、最も敏感なトラウマを真正面から刺激してしまったのだ。
交渉役が早々に砕け散ったのを見て、俺は「よし、俺の出番だな!」と一歩前に出た。
「まあまあ、そう怒んなよ!そんなことより、腹、減ってんだろ?俺、さっきの街で買ったサンドイッチ持ってきたんだ!ほら、やるよ!一緒に食おうぜ!」
俺は懐から、少しだけ潰れたサンドイッチを取り出し、満面の笑みで彼女に差し出した。
これが俺の流儀だ。難しい話はよくわからん。だが、腹が減ってると人間はイライラするし、美味いもんを一緒に食えば、大抵のことは何とかなる。全ての人間関係は、「一緒に飯を食うかどうか」から始まる。
俺の、あまりに非論理的で、あまりに本能的な申し出に、フィオナは一瞬、時間が止まったかのように固まった。その瞳は、生まれて初めて見る、理解不能な生命体――そう、例えば喋るミミズか、空飛ぶナマコでも見るかのように、驚愕と混乱の色に染まっていた。
やがて、彼女の口から、か細い声が漏れた。
「……あんた、頭のネジ、何本か落ちてるんじゃないの?」
「よく言われる!」
俺が胸を張って答えると、彼女は深々と、この世の終わりのようなため息をついた。
俺の交渉も、どうやら失敗に終わったらしい。

カインは撃沈し、俺は完全に引かれている。交渉は完全に行き詰まった。もう諦めて帰るしかないか、と誰もが思った、その時だった。
それまで黙って成り行きを観察していたエリスが、すっと動いた。
彼女は、呆然と立ち尽くすフィオナの横を、まるでそこに誰もいないかのように通り抜け、何の断りもなく、工房の中へと侵入していく。
「ちょ、ちょっと、あんた!勝手に入らないでよ!」
フィオナの慌てた声にも、エリスは全く動じない。俺とカインも、慌ててその後を追った。
工房の中は、外見の印象を裏切らない、混沌の坩堝だった。
壁という壁には、走り書きの術式や、意味不明な設計図がびっしりと貼り付けられている。床には、分解された機械の部品や、読みかけの魔導書が地層のように積み重なり、天井からは、怪しげな色の煙を上げるフラスコや、乾燥させた薬草の束が、まるで巨大なシャンデリアのように吊るされている。雑然としているが、汚いわけではない。そこには、一つの巨大な知性が、既存の法則を全て無視して、ゼロから自分だけの世界を構築しようと格闘した、その凄まじいエネルギーの痕跡が満ちていた。
エリスは、そのガラクタの海の中を、まるで自分の研究室のように淀みない足取りで進んでいく。そして、工房の隅で、淡い光を放ちながら稼働している一つの機械の前で、ぴたりと足を止めた。それは、いくつもの水晶と歯車が複雑に組み合わさった、魔力の流れを安定させるための装置のようだった。
エリスは、その装置を指差した。
「フィオナ、と記録されていますね。あなたに質問します」
その声には、これまでの交渉のような、相手の機嫌を窺う響きは一切なかった。ただ、純粋で、冷徹なまでの探究者の声だった。
「この魔力安定装置、セオドアの第一法則と、マクスウェルの魔力循環定理を、完全に無視しています」
フィオナの肩が、びくりと震えた。その二つは、現代魔法理論の根幹をなす、絶対に破ってはならないとされる大原則だ。
エリスは、構わずに続ける。その紫色の瞳は、まるで獲物を見つけた猛禽のように、装置に組み込まれた術式を睨みつけていた。
「理論上、この二つの法則を無視した術式を一つのシステムに組み込めば、正と負の魔力が衝突し、対消滅を引き起こすはずです。半径30メートル以内に存在する全ての物質は、原子レベルで分解される。しかし、このシステムは、何事もなく安定稼働している。これは、致命的な論理的矛盾です」
エリスは、ゆっくりとフィオナの方を振り返った。その瞳は、もはや交渉相手を見る目ではなかった。未知の物理現象を前にした、科学者の目だった。
「説明を要求します。なぜ、このシステムは崩壊しないのですか?全てのデータを開示しなさい」
その瞳には、彼女の才能に対する嫉妬も、畏怖も、ましてや、それをどう利用してやろうかという打算のかけらもなかった。
ただ、そこにある「未知」を解き明かしたいという、純粋で、絶対的で、そしてどこまでも冷徹な「知的好奇心」だけが、青い炎のように燃え盛っていた。
自分の才能を、評価の対象としてではなく、純粋な「観測対象」として見る存在。
自分の創り出した矛盾を、非難するでもなく、恐れるでもなく、ただ「説明しろ」と、対等な研究者の立場で問い詰めてくる存在。
フィオナは、その生まれて初めて出会った種類の人間を前に、完全に気圧されていた。
彼女が長年、その身に纏ってきた人間不信という名の分厚い鎧に、ミシリ、と音を立てて、初めて亀裂が入る。
「な……なによ、あんた……」
かろうじて絞り出した声は、震えていた。
その凍りついた空気をぶち壊すように、俺の間の抜けた声が響く。
「な?こいつ、面白いだろ?」
俺が笑いかけると、フィオナは、どうしていいか分からず、ただ口をパクパクさせている。カインは、俺たちの誰一人として理解できない、この天才と規格外が織りなす超次元のやりとりに、ただ静かに頭を抱えるだけだった。
孤独な魔女の工房に、三つの全く異なる不協和音が鳴り響く。
それは、彼女の世界が、良くも悪くも、二度と元には戻らないことを告げる、始まりの鐘の音だった。
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