アストラル・チューニング・ソリューションズ

Gaku

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第4話 JKはエクトに好かれやすい

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 あれから数日が過ぎた。
 俺の全身を襲った筋肉の反乱は、湿布薬と栄養ドリンクの集中砲火によってなんとか鎮圧され、今ではロボットダンスを踊らずに歩けるまでに回復した。人間、いや、社畜の順応性とはかくも偉大なものである。

 七月に入り、梅雨の最後のあがきとばかりに、空は気まぐれに泣いたり笑ったりを繰り返している。今日の川口市上空は、分厚い灰色の雲の隙間から、時折、真夏を思わせるような強烈な日差しがレーザービームのように地上に突き刺さる、そんな奇妙な天気だった。事務所の大きな窓から見える風景は、光と影がめまぐるしく入れ替わり、まるで巨大な調光スイッチを誰かがいたずらにいじっているかのようだ。

 俺、佐藤健太の現在の業務は、掃除、備品管理、そしてお茶くみ。そう、俺はスペクトル・レンジャー改め、ただの雑用係である。まあ、あの地獄の報告書作成に比べれば、トイレ掃除の方が百倍マシだった。先日は、姫川さんに「そこのコンビニでガリガリ君ソーダ味買ってこい。三分以内な」という、悪魔のようなパシリを命じられたりもした。これが五十万の対価か。世知辛い。

 事務所の休憩スペースは、今日も今日とてカオスを極めていた。
 応接セットのソファでは、鬼頭さんと、今やATSの顧問となった田中住職が、顔を突き合わせて古い古文書を睨んでいる。
「鬼頭殿、この『蛇の如きモノ』という記述、やはり気になりますな」
「ええ。単なる比喩表現とは思えん。この独特の文様…以前に見たことがあるような…」
 シリアスな雰囲気。だが、その隣のテーブルでは、姫川さんが愛用のガントレットを分解し、なにやらヤスリでゴリゴリとパーツを削っていた。火花が散っている。おい、それ、絶対に出力を違法改造してるだろ。銃刀法ならぬ、周波数法違反とかで捕まるぞ。

 そして、部屋の隅では、犬飼さんが、壁に向かって、微動だにせず佇んでいた。彼の今日の交信相手は、壁そのものではなく、壁に設置されたコンセントの穴らしい。その二つの穴を、彼はまるで深淵を覗き込むかのように、じっと見つめている。もはやシュールレアリスムの絵画だ。

 俺は、このカオスな空間の隅で、備品のアルコールスプレーを布に吹きかけ、机を拭いていた。シュッ、シュッ、と規則正しいスプレーの音だけが、俺の心の平穏を保つ唯一のBGMだった。
 その時だ。オペレーションルームで電話を取っていた周防さんが、すっと休憩室に顔を出した。

「皆さん、緊急性の低い、しかし興味深い依頼が入りました」
 彼女の言葉に、全員の視線が集中する。
「依頼主は、市内の高校に通う女子高生。橘ひかり様。内容は…ストーカー被害の調査、です」
「ストーカー?」姫川さんが、ヤスリの手を止めて眉をひそめた。「なんで警察じゃなくてウチなんだ?」
「警察にも相談したそうですが、直接的な証拠がなく、まともに取り合ってもらえなかった、と。非常に怯えたご様子でした。何かにすがる思いで、ネットで『川口市 不可思議 現象 相談』と検索し、我々のダミーサイトにたどり着いたようです」
 うち、そんな胡散臭いサイトも運営してたのか。

「ははあ、ストーカーねえ」俺は、思わず鼻で笑ってしまった。「どうせ、気のせいか、思春期特有の思い込みだろ。女子高生の相手なんて、面倒くさいだけじゃ…」
「受けよう」
 俺の言葉を遮ったのは、鬼頭さんだった。
「面白そうだ。それに、若い娘さんが助けを求めてるんだ。断る理由はないだろう」
 リーダーの鶴の一声で、依頼は即決された。俺の意見など、この事務所ではチリ紙以下の価値しか持たないのだ。

***

 待ち合わせ場所は、川口駅東口の駅ビル「そごう」…はもう無いから「かわぐちキャスティ」の三階にある、チェーン系のカフェだった。
 平日の午後四時。店内は、学校帰りの高校生グループや、買い物途中の主婦たちで賑わっている。俺と姫川さんは、窓際のテーブル席で、その依頼主を待っていた。鬼頭さんと犬飼さんは、少し離れた席で客を装っている。犬飼さんは、メニューの食品サンプルを、これまた深淵を覗くような目つきで見つめていた。彼の興味の対象は、一体なんなんだ。

「あ、あの…」
 不意に、控えめな声がした。
 顔を上げると、そこに、一人の少女が立っていた。
 夏用の、真っ白なセーラー服。紺色のプリーツスカートは、校則通り、きちんと膝丈だ。肩まで伸びた黒髪は、天使の輪ができるほど手入れが行き届いている。大きな瞳は、少し潤んでいて、小動物のような庇護欲をそそる雰囲気を醸し出していた。通学カバンについた、クマのぬいぐるみのキーホルダーが、彼女の少女らしさを一層引き立てている。
 結論。非の打ち所がない美少女だった。

「橘ひかりです。あの、お電話した…」
「ああ、どうも。ATSの佐藤です。こっちが姫川」
 俺が名乗ると、ひかりちゃんはぺこりと深く頭を下げた。その動きに合わせて、シャンプーのいい香りがふわりと鼻をかすめる。俺の加齢臭と混じり合って、化学反応を起こさないか心配だ。

「それで、ストーカー被害だったな。詳しく聞かせてくれるか?」
 姫川さんが、単刀直入に切り出した。
「は、はい…」ひかりちゃんは、椅子に浅く腰掛けると、震える声で語り始めた。「一ヶ月くらい前からなんですけど…家に帰る時、いつも誰かに見られているような気がして…。でも、振り返っても誰もいないんです。家に帰って、一人で部屋にいると、誰もいないはずなのに、パシッて音がしたり、机の上に置いていたペンが、勝手に床に落ちていたり…」
 そこまで言うと、彼女の大きな瞳に、みるみる涙が溜まっていった。
「警察に言っても、気のせいだって言われるだけで…。もう、怖くて…」

 うーん。
 話を聞く限りでは、典型的なポルターガイスト現象、あるいは、多感な時期の少女が陥りがちな、ただの思い込み。俺は、内心「やっぱり面倒な案件だ」と思った。
 だが、隣に座る姫川さんの表情は、真剣そのものだった。彼女は、じっとひかりちゃんの顔を見つめると、ボソリと呟いた。
「…おい、新人。ゴーグル着けてみろ」
「え? ここでですか?」
「いいから、早く。こいつ、何か妙なモン、ぞろぞろ引き連れてるぞ」

 俺は、周囲の客にバレないよう、テーブルの下でこっそりと【スペクターV7】を装着した。
 そして、目の前に座るひかりちゃんを見た瞬間、俺は、飲んでいたアイスコーヒーを盛大に噴き出しそうになった。

「ぶっ…!?」
「…なんだ、これは…」

 ひかりちゃんの体そのものが、まるで内側から発光しているかのように、淡いピンク色と金色が混じり合った、温かく、そして極めて純度の高いオーラを放っていた。それは、俺や鬼頭さんたちのような、濁った大人のオーラとは次元が違う。まるで、生まれたての恒星のような、清浄なエネルギー。
 そして、問題は、そのオーラの周りだった。

 いる。確かに、ぞろぞろといる。
 しかし、それは、俺が想像していたような、おどろおどろしい怨霊の類ではなかった。

 ひかりちゃんの周りを、まるで惑星の周りを回る衛星のように、たくさんの小さな光の玉が、楽しげに飛び交っていたのだ。大きさは、ピンポン玉くらい。色は、赤、青、黄色、緑と様々で、キラキラとした光の粒子を振りまいている。形も、丸いものだけでなく、星形のもの、綿毛のようにふわふわしたもの、小さな羽が生えているものまでいる。
 彼らは、ひかりちゃんの髪の毛にじゃれついて遊んだり、彼女のカバンについたクマのキーホルダーを、代わる代わる揺らしたりしていた。まるで、花の蜜に集まる蝶か、あるいは、大好きな飼い主にまとわりつく子犬の群れのようだ。

 俺は、あまりのメルヘンチックな光景に、思考が追いつかなかった。
 こいつ…ディズニープリンセスか何かかよ。そのうち、小鳥とかリスとかも寄ってきて、一緒に歌い出すんじゃないだろうな。

***

「なるほどな。事情は分かった」
 俺からゴーグル越しの状況報告を聞いた姫川さんが、ポンと膝を打った。
「橘さん、あんた、極度の『エクト惹きつけ体質』なんだ。あんたの体から出てる特殊な生体周波数が、無害なエクトたちにとって、最高級の蜜みたいなもんなんだよ。だから、みんなあんたに寄ってきて、気を引きたいだけなんだ。ストーカーじゃなくて、ファンクラブみたいなもんだな」
「ふぁん…くらぶ…?」
 ひかりちゃんは、きょとんとしている。

「とにかく、あんたに危害を加えるようなもんじゃない。だが、このままじゃ、あんたも気味が悪いだろうし、何より…」
 姫川さんは、少し言葉を切った。
「甘い蜜には、厄介な虫も寄ってくるからな」

 俺たちは、ひかりちゃんの帰り道に同行し、本格的な調査を行うことになった。
 時刻は午後五時半。太陽は西に傾き、コンクリートの建物を長い影で黒く染め上げている。部活帰りだろうか、同じ制服を着た生徒たちの笑い声が、住宅街に響き渡っていた。どこかの家の開いた窓からは、夕飯の支度をしているのだろう、醤油とみりんの甘辛い匂いが漂ってくる。どこにでもある、日本のありふれた放課後の風景。だが、俺のゴーグルの向こう側では、とんでもないファンタジーが繰り広げられていた。

 ひかりちゃんが歩くたびに、彼女の周りを飛び交う小型エクト…俺はそいつらを心の中で『キラポコ』と命名したが…そのキラポコたちが、まるでパレードのように、キラキラと光の軌跡を描きながらついてくる。
 道端に咲くツツジの花を見れば、キラポコたちが花の周りをくるくると回り、花びらを淡く発光させる。ひかりちゃんが、野良猫を見つけて「あ、ネコさん」と微笑めば、キラポコたちが猫の周りに集まり、猫は不思議そうに首をかしげている。

「…姫川さん。これ、もう、そっとしといてあげた方がいいんじゃないですかね」
「馬鹿野郎。今はいい。だが、この体質は、もっとヤバいもんを引き寄せる可能性があるって言ったろ。それに…」
 姫川さんは、ゴーグルの端をくいっと持ち上げた。
「…来たみたいだぜ。厄介なのが」

 彼女の視線の先。
 それまで和やかだった空気の色が、一瞬で変わった。
 道の先の電信柱の影が、不自然に、まるで黒いインクが滲むように、どろりと歪んだ。そして、その闇の中から、一体のエクトが、ゆっくりと姿を現した。

 それは、これまで俺が見たエクトとは、明らかに異質だった。
 全長は三メートルほど。カマキリのような鋭い鎌を持った両腕に、サソリのようにしなった長い尾。全身は、鈍い金属のような光沢を放つ、黒い甲殻で覆われている。複眼のように並んだ赤い目が、ぎょろりと、ひかりちゃんの周りを飛び交うキラポコたちを捉えていた。その視線には、明確な『捕食者』の意志が宿っていた。

「ひっ…!」
 ひかりちゃんが、小さな悲鳴を上げた。
 キラポコたちが、主を守ろうとするかのように、一斉にひかりちゃんの前に集まり、壁となって威嚇の光を放つ。だが、カマキリエクトは、そんなものを意にも介さず、その巨大な鎌を、ゆっくりと振り上げた。

 まずい。
 そう思った瞬間、俺の体は、勝手に動いていた。

「うおおおお! 逃げろ、橘さん!」

 俺は、ひかりちゃんの腕を掴んで突き飛ばすと、彼女を庇うように、カマキリエクトの前に立ちはだかっていた。なんでだよ、俺! なんで、こういう死亡フラグみたいなことしちゃうんだよ! 俺の仕事は雑用だろうが!

「新人!」
「佐藤さん!」
 姫川さんと鬼頭さんの声が、遠くで聞こえる。
 だが、もう遅い。カマキリエクトの鎌が、風を切る音と共に、俺めがけて振り下ろされた。
 俺は、咄嗟にエクト・スイーパーを盾のように構えた。

 ガギィィィィン!!

 凄まじい衝撃。俺の体は、まるでボールのように数メートル吹き飛ばされ、ゴミ集積所のネットに叩きつけられた。
「ぐっ…は…!」
 全身を打った痛みで、呼吸ができない。スペクターゴーグルが衝撃でずれ、視界が歪む。
 だが、俺が盾にしたスイーパーは、無事だった。あの化け物の攻撃を、受け止めたのだ。

「…へへ…やるじゃねえか、俺の相棒…」
 俺は、痛む体を無理やり起こした。
 恐怖で足がすくむ。だが、俺の後ろでは、女子高生が震えているのだ。ここで逃げたら、男が廃る。いや、それ以前に、月給五十万をもらう資格がなくなる。

「来いよ、化け物…! お前のそのカマ、うちの最新型掃除機で、根こそぎ吸い取ってやるぜ!」
 俺は、ハッタリと虚勢だけで、再びスイーパーを構えた。

***

 だが、ヒーローになれる時間というものは、いつだって短い。
 カマキリエクトは、俺のハッタリなどお見通しとばかりに、今度はその巨大な尻尾をしならせた。先端の毒針が、不気味な紫色の光を放っている。
「やべっ…!」
 俺が身構えるより早く、尻尾が鞭のようにしなり、俺の体を打ち据えた。
「がはっ!」
 今度は、スイーパーごと、横殴りに吹っ飛ばされる。俺は、民家の塀に激突し、その場に崩れ落ちた。もう、指一本動かせない。

 ああ、終わった。俺のスペクトル・レンジャーとしての短いキャリアは、ここで幕を閉じるのか。せめて、労災は下りるんだろうか。
 薄れゆく意識の中で、カマキリエクトが、震えるひかりちゃんに、ゆっくりと近づいていくのが見えた。

 その時だった。

「——そこまでだ、外道が」

 地を這うような、低い声。鬼頭さんだった。
 いつの間にか、俺たちの元に駆けつけた鬼頭さんと姫川さんが、カマキリエクトの行く手を塞ぐように立ちはだかっていた。
「うちの新人に、派手な挨拶してくれたじゃねえか。その礼は、きっちり返させてもらうぜ」
 姫川さんの両腕のガントレットが、青白い光を放ち、戦闘モードへと移行する。

 カマキリエクトは、新たな獲物を見つけた、とばかりに、その鎌を鬼頭さんたちに向けた。
 だが、次の瞬間、そいつは信じられないものを見た、というように、動きを止めた。
 鬼頭さんの体から、凄まじいオーラが、まるで火山が噴火するかのように立ち上っていたのだ。それは、赤黒く、燃えるような、圧倒的なプレッシャーを放つ闘気。スペクターゴーグル越しに見えるその光景は、もはや人間のものではなかった。

「なめるなよ、雑魚が」

 鬼頭さんが、巨大なキャプチャーガンを構える。姫川さんが、低く姿勢を落とす。
 その後の戦闘は、もはや一方的な蹂躙だった。
 カマキリエクトの素早い攻撃を、二人は最小限の動きでかわし、的確にダメージを与えていく。姫川さんのガントレットから放たれる衝撃波が、敵の硬い甲殻を砕き、鬼頭さんのキャプチャーガンが、その隙を逃さず、敵のエネルギーを根こそぎ吸い上げていく。
 これが…プロの実力か。俺が戦っていたのは、まるで、じゃれ合っている子猫レベルだったのだと思い知らされた。

 数分後。
 あれほど凶暴だったカマキリエクトは、見る影もなく弱りきり、鬼頭さんの一撃で、完全に捕獲された。

***

「だ、大丈夫ですか!?」
 戦いが終わった後、ひかりちゃんが、涙目のまま俺に駆け寄ってきた。
「あ、ああ…大丈夫だ…大したことねえよ…」
 俺は、ヒーロー映画の主人公を気取って、痛みをこらえながら立ち上がった。全身が悲鳴を上げているが、可愛い女子高生の前で、無様な姿は見せられない。

「ありがとうございました…! あの、あなたが、私を庇ってくれたから…!」
 ひかりちゃんは、潤んだ瞳で、じっと俺の顔を見つめていた。その瞳には、恐怖の色ではなく、明らかに、尊敬と、そして、それ以上の何かが宿っているのを、俺はまだ知らなかった。
「いや、俺は何も…。結局、やられちまったしな」
 俺が照れながら頭をかくと、ひかりちゃんは、ふわりと、花が咲くように微笑んだ。
 その笑顔に、俺の貧弱な心臓は、不覚にも、ドキンと高鳴ってしまった。

 後日。
 事務所のドアを、コンコン、とノックする音がした。
 そこに立っていたのは、制服姿の橘ひかりちゃんだった。
「あの、この前の、ありがとうございました!」
 彼女は、深々と頭を下げると、まっすぐな目で、鬼頭さんに向かって言った。
「私、決めたんです。自分の、この体質のことを、もっと知りたい。そして…私も、佐藤さんのように、誰かを守れる強い人になりたいです。だから…お願いします! この『アストラル・チューニング・ソリューションズ』で、働かせてください!」

 その言葉に、事務所にいた全員の時間が、一瞬止まった。
 俺だけが、状況を理解できずに、ポカンとしていた。
「へえ、殊勝な子だなあ。感心感心」
 俺が、そんな的外れな感想を漏らすと、姫川さんが、俺の脇腹を肘でグリグリと突きながら、耳元で囁いた。
「…てめえ、この鈍感朴念仁が…」

 ソファに座る鬼頭さんと、その隣の田中住職は、孫娘の成長を見守るような、生暖かい笑顔を浮かべている。壁際の犬飼さんは、なぜか、こっちを向いて、微かに頷いていた。
 俺だけが、この甘酸っぱい空気の本当の意味に、全く、これっぽっちも、気づいていなかった。

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