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スピンオフ「デュインズ」
黒に降る影2
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「これでいいかな」
「すっごー! 何したんですか!?」
「影を縫い付けた。このあたりの住民全員は動けないはずだよ」
「流石です、母上」
アリスは優雅に、地上へと降り立った。空中移動が可能な彼女たちならば、直接城へと向かえば良いのだが、わざわざ城から遠い正門へと着地する。
その歩みは急ぐことなどなく、ゆったりと街を見て回るかのように進む。
国民は体が動かなくなっているだけで、意識はある。急に金縛りに会ったと思えば、空からいきなり人ならざるものが降りてきたのだ。
アリスを見る国民の瞳には、恐れが混じっていた。
さらに言えばこの魔術には、流石に言語機能までは縛る力はない。
だが一人として、国の人間は口を開かなかった。恐怖が彼らを支配し、震えるだけで精一杯だ。
横を通れば小さく「ヒッ……」と畏怖する声が漏れている。
「野蛮な民族かと思ったけど、割と知性と理性はありそうだね」
「白国に比べれば、知識よりも力が優先される国なのかと」
「なるほどねぇ」
「知識とかもそうですけどぉ……。この感じといい、さっきの強襲の感じからして、魔術には秀でてなさそうですね~」
「間違いないねぇ」
往来には大勢の人がいる。ここは居住区の中でも、メインストリートなのだろう。
だが誰として動く気配はない。真横を魔王が通り過ぎているのに、逃げたくても逃げられない。
「まだ居住区だから、向かってくるやつはいないか」
アリスはチラリと、近くにいた家族連れを見やる。目があった母親は、明らかに震えている。子供を守りたいのだろうが、体が言うことを聞かない。頭を低くしたくても、動けない。
子供は完全に怯えきって、じわじわとズボンを濡らす。
「ゲーッ、こいつ漏らしましたよ~! キモイですねっ!」
「いや、お前が言うことではないだろう」
「テヘッ」
「とっとと行こうか」
歩みを進めたアリスたちは、順調に城へと向かい――現在は商業の盛んな地域へと訪れていた。
商業地域と言っても立ち並ぶ量が多いのは、圧倒的に武器や防具と言った戦いに関する店ばかりだ。やはり武力が地位を決める国なだけあるということ。
勿論だが、そう言った店があるということは、武器などを購入する人間がいると言うわけで。
「ウ、ア、ああ、ああああっ!」
そう叫びながら走ってくるのは、冒険者のような様相の大男。武器を手にして、明らかに〝おかしい〟と思える女――アリスへと向かってきた。
彼はアリスの魔術を自力で解除したのだ。
しかし男の果敢な攻撃は、虚しくもアリスに届くことはなかった。
リーベが即座に前に出て、目にも留まらぬ速さで剣を抜く。男がリーベを視認し、脳が理解するまでの短い間だった。
次の瞬間には男は血を吹いて倒れ、胸元には体を二分するのではないかと思えるほどの巨大な傷が刻まれていた。
「冒険者かな。流石に解除出来たね」
「まさか母上の魔術が……」
「国全体に行き渡るようにしたから、効果は薄めなんだよ。この辺は割と動いてる人がいるかも」
「そういうことですか」
「殺して来ますかあ?」
「強い〝民〟が減るのは困るかな。気絶させられる?」
「モチロンです!」
「なら行ってきて」
「はぁーい!」
茜は命令を受けると、楽しそうに走り去った。
普段からいろいろな幹部に相手をしてもらっているはずなのだが、茜の元気は有り余っている。ここまでの女なのに、よくもまあ勇者として偽っていられたなと感心せざるを得ない。
「強者ならば先を考えて消しておくべきでは……」
「〝強い敵〟ならまだしも、〝強い民〟なら消すのはもったいないよ。今後は私の配下になるんだからね」
「なるほど」
「それでも尚、反抗して来るようならば消すけどね」
アリスはそう言うと、〈スライム生成〉を発動する。出来る限りの最高レベルであるレベル150のスライムを作り出した。
スライムはアリスを一瞥し、一度だけ頭を下げるとすぐに茜を追った。
「ありゃ、それはなんすか?」
「茜の監視」
「あー、まだ信用出来ないですからね」
「それもあるけど。あの子の性格上、興奮して殺しそうだし。ストッパーかな」
「……確かに。あたしでも良くないですか? 確実に茜を止められますよ」
「手持ちの戦力が減るのは困るよ」
「なーるほど」
アリスたちは無事に歩を進め、王城の前へとやってきていた。
「おぉー、立派だね」
「魔王城には劣ります」
「何でもかんでも比較するのはよしなさいな……」
「――止まれ!」
「!」
〈影縫い〉を解除したであろう人間が、声を張り上げた。
声の方を向けば、貴族の様相の男と、男を守るように取り囲む衛兵たち十数名が立っていた。
蛮族と称される割には、その見た目は普通だ。だが白国にいる貴族と比べると、レベルは高い。
貴族にしては十二分だというほど、戦える部類といえる。ランクが中の上くらいの冒険者と遜色はない。
一般人からすれば、中の上程度の冒険者といえば相当な実力者だ。貴族が有している力と考えると、遥かに白国よりも強いだろう。
「動いてる人だ」
「身なりからして立場の高い人間でしょうか」
「城の周りは特に防御や対抗策がありそうだから、魔術が解除されててもおかしくないね」
流石に魔術に疎いとは言え、城の周りになにも付与しないわけではない。
全く文明のない国ではないため、そういった魔術が必要であるという知識も存在する。ここはアベスカをはじめとするアリ=マイアよりも優れている点だろう。
「何者だ。魔王の遣いか?」
「私が魔王だ」
「戯言を。頻繁に見ていないが、あの者が男なのは確かだ」
「姿を変えているかもしれないぞ?」
「それはありえない」
「はあ、魔術も満足に扱えないのに……どこからそんな自信が来るのだか……」
アリスは軽く手を上げた。そしてそのまま、地面へと向けて下ろす。
すると衛兵も含むアリスたちを阻んでいた男たちは、勢いよく地面へと叩きつけられた。両手を地面につき、まるでひれ伏しているような状態だ。
アリスの目は冷たく、エンプティたちの言葉を借りるならば〝低俗な人間種の分際で〟と発しているような恐ろしさがある。
「頭が高い」
「ぐぅ……、うっ! こ、ここから……先には……!」
「おいおい……」
男たちには、体が押しつぶされるような痛みが降り掛かっているはずだ。重力を操作し、無理矢理伏せているのだから当然ともいえる。
当たり前だが、そんな状態で動きなど取れない。
実際に衛兵はピクリとも動かず、体への圧迫感で吐いているものだっているほどだ。
しかし貴族の男は違った。顔を真っ赤にしようが、吐き気に襲われようが、彼は必至に体を動かしていた。
立ち上がることこそ困難だったものの、両腕を地面につけて頭を上げ、今にも立ち上がりそうな姿だ。
圧迫死させないために加減はしたつもりだったが、まさか動けるとは――アリスは目を丸くする。
これが蛮族たらしめる根性なのかもしれない。
「その根性と忠誠心は評価しよう。なに、私も虐殺をしに来たのではないよ」
ふぅふぅとまだまだ抵抗の意思を見せる貴族に対して、アリスは優しく微笑んだ。
「この国は強い者が上に立てると聞いた。ならば私は正面から戦いを挑もう」
「すっごー! 何したんですか!?」
「影を縫い付けた。このあたりの住民全員は動けないはずだよ」
「流石です、母上」
アリスは優雅に、地上へと降り立った。空中移動が可能な彼女たちならば、直接城へと向かえば良いのだが、わざわざ城から遠い正門へと着地する。
その歩みは急ぐことなどなく、ゆったりと街を見て回るかのように進む。
国民は体が動かなくなっているだけで、意識はある。急に金縛りに会ったと思えば、空からいきなり人ならざるものが降りてきたのだ。
アリスを見る国民の瞳には、恐れが混じっていた。
さらに言えばこの魔術には、流石に言語機能までは縛る力はない。
だが一人として、国の人間は口を開かなかった。恐怖が彼らを支配し、震えるだけで精一杯だ。
横を通れば小さく「ヒッ……」と畏怖する声が漏れている。
「野蛮な民族かと思ったけど、割と知性と理性はありそうだね」
「白国に比べれば、知識よりも力が優先される国なのかと」
「なるほどねぇ」
「知識とかもそうですけどぉ……。この感じといい、さっきの強襲の感じからして、魔術には秀でてなさそうですね~」
「間違いないねぇ」
往来には大勢の人がいる。ここは居住区の中でも、メインストリートなのだろう。
だが誰として動く気配はない。真横を魔王が通り過ぎているのに、逃げたくても逃げられない。
「まだ居住区だから、向かってくるやつはいないか」
アリスはチラリと、近くにいた家族連れを見やる。目があった母親は、明らかに震えている。子供を守りたいのだろうが、体が言うことを聞かない。頭を低くしたくても、動けない。
子供は完全に怯えきって、じわじわとズボンを濡らす。
「ゲーッ、こいつ漏らしましたよ~! キモイですねっ!」
「いや、お前が言うことではないだろう」
「テヘッ」
「とっとと行こうか」
歩みを進めたアリスたちは、順調に城へと向かい――現在は商業の盛んな地域へと訪れていた。
商業地域と言っても立ち並ぶ量が多いのは、圧倒的に武器や防具と言った戦いに関する店ばかりだ。やはり武力が地位を決める国なだけあるということ。
勿論だが、そう言った店があるということは、武器などを購入する人間がいると言うわけで。
「ウ、ア、ああ、ああああっ!」
そう叫びながら走ってくるのは、冒険者のような様相の大男。武器を手にして、明らかに〝おかしい〟と思える女――アリスへと向かってきた。
彼はアリスの魔術を自力で解除したのだ。
しかし男の果敢な攻撃は、虚しくもアリスに届くことはなかった。
リーベが即座に前に出て、目にも留まらぬ速さで剣を抜く。男がリーベを視認し、脳が理解するまでの短い間だった。
次の瞬間には男は血を吹いて倒れ、胸元には体を二分するのではないかと思えるほどの巨大な傷が刻まれていた。
「冒険者かな。流石に解除出来たね」
「まさか母上の魔術が……」
「国全体に行き渡るようにしたから、効果は薄めなんだよ。この辺は割と動いてる人がいるかも」
「そういうことですか」
「殺して来ますかあ?」
「強い〝民〟が減るのは困るかな。気絶させられる?」
「モチロンです!」
「なら行ってきて」
「はぁーい!」
茜は命令を受けると、楽しそうに走り去った。
普段からいろいろな幹部に相手をしてもらっているはずなのだが、茜の元気は有り余っている。ここまでの女なのに、よくもまあ勇者として偽っていられたなと感心せざるを得ない。
「強者ならば先を考えて消しておくべきでは……」
「〝強い敵〟ならまだしも、〝強い民〟なら消すのはもったいないよ。今後は私の配下になるんだからね」
「なるほど」
「それでも尚、反抗して来るようならば消すけどね」
アリスはそう言うと、〈スライム生成〉を発動する。出来る限りの最高レベルであるレベル150のスライムを作り出した。
スライムはアリスを一瞥し、一度だけ頭を下げるとすぐに茜を追った。
「ありゃ、それはなんすか?」
「茜の監視」
「あー、まだ信用出来ないですからね」
「それもあるけど。あの子の性格上、興奮して殺しそうだし。ストッパーかな」
「……確かに。あたしでも良くないですか? 確実に茜を止められますよ」
「手持ちの戦力が減るのは困るよ」
「なーるほど」
アリスたちは無事に歩を進め、王城の前へとやってきていた。
「おぉー、立派だね」
「魔王城には劣ります」
「何でもかんでも比較するのはよしなさいな……」
「――止まれ!」
「!」
〈影縫い〉を解除したであろう人間が、声を張り上げた。
声の方を向けば、貴族の様相の男と、男を守るように取り囲む衛兵たち十数名が立っていた。
蛮族と称される割には、その見た目は普通だ。だが白国にいる貴族と比べると、レベルは高い。
貴族にしては十二分だというほど、戦える部類といえる。ランクが中の上くらいの冒険者と遜色はない。
一般人からすれば、中の上程度の冒険者といえば相当な実力者だ。貴族が有している力と考えると、遥かに白国よりも強いだろう。
「動いてる人だ」
「身なりからして立場の高い人間でしょうか」
「城の周りは特に防御や対抗策がありそうだから、魔術が解除されててもおかしくないね」
流石に魔術に疎いとは言え、城の周りになにも付与しないわけではない。
全く文明のない国ではないため、そういった魔術が必要であるという知識も存在する。ここはアベスカをはじめとするアリ=マイアよりも優れている点だろう。
「何者だ。魔王の遣いか?」
「私が魔王だ」
「戯言を。頻繁に見ていないが、あの者が男なのは確かだ」
「姿を変えているかもしれないぞ?」
「それはありえない」
「はあ、魔術も満足に扱えないのに……どこからそんな自信が来るのだか……」
アリスは軽く手を上げた。そしてそのまま、地面へと向けて下ろす。
すると衛兵も含むアリスたちを阻んでいた男たちは、勢いよく地面へと叩きつけられた。両手を地面につき、まるでひれ伏しているような状態だ。
アリスの目は冷たく、エンプティたちの言葉を借りるならば〝低俗な人間種の分際で〟と発しているような恐ろしさがある。
「頭が高い」
「ぐぅ……、うっ! こ、ここから……先には……!」
「おいおい……」
男たちには、体が押しつぶされるような痛みが降り掛かっているはずだ。重力を操作し、無理矢理伏せているのだから当然ともいえる。
当たり前だが、そんな状態で動きなど取れない。
実際に衛兵はピクリとも動かず、体への圧迫感で吐いているものだっているほどだ。
しかし貴族の男は違った。顔を真っ赤にしようが、吐き気に襲われようが、彼は必至に体を動かしていた。
立ち上がることこそ困難だったものの、両腕を地面につけて頭を上げ、今にも立ち上がりそうな姿だ。
圧迫死させないために加減はしたつもりだったが、まさか動けるとは――アリスは目を丸くする。
これが蛮族たらしめる根性なのかもしれない。
「その根性と忠誠心は評価しよう。なに、私も虐殺をしに来たのではないよ」
ふぅふぅとまだまだ抵抗の意思を見せる貴族に対して、アリスは優しく微笑んだ。
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