Someday small seeds will bloom‥〜幼き恋〜

櫻井 優

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第2章     学舎と友

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「マリア様、レオン様から
 今日のお衣装が届きましたよ」


部屋でメアリーに髪を解いてもらっていたマリアに
他のメイドがそういい大きな箱を持つ部屋に入ってきた


「わぁ早く着てみたいわ」

「マリア様、まずはヘアセットから致しましょう」

メアリーは丁寧にかつ慣れた様子で
マリアの髪を纏めていった



ーーーーーーーー



髪のセットを終えたマリアはメアリーに
早く開けてと言ってメアリーは箱を開けた


すると中には青いドレスが入っていた
メアリーが箱から持ち上げると
青いドレスの上から淡い水色のような青色をした
シースルーのレースが掛けられていた
そのレースは首あたり以外の手首の先まで
流れるような作りですごく綺麗なドレス


「綺麗‥こんな色の使い方したドレスは初めて‥」

「青い色はなかなか高価な物ですからマリア様の為に
 レオン様が特別に作らせたものでしょう」

マリアはあまりの美しさに見惚れていた

「メアリー早くレオン様に見せてあげたいわ」

「ではお支度の続きをします」



ーーーーーーーーー



用意をして下のロビーに向かって階段を降りた
それをみた両親とアレン。そしてアレンの後ろには
グレーのスーツを着たレオンがいた


「まぁマリア、とても綺麗ですよ」

1番最初にお母様が言ってきた

近くに行くと

「私の可愛い娘がこんなにも美しく成長していたのか」

とお父様が額に一つキスをした

それに続いてアレンも頬に

「僕のマリアは世界一可愛いよ」

とキスをした


レオンの前に立ち止まるマリア

「レオン様、こんな素敵なドレス初めてで
 とても嬉しいです。ありがとうございました」

満面の笑みでお礼を言うマリアをじっと見たまま
動かないレオン

「レオン様?」

「おい、レオン」

とアレンが言うとはっとして
口元を隠し、横を向いてしまうレオン

「レオンなんか言えって」

アレンはレオンをにやけた顔で見た

顔と耳が真っ赤になるレオン

「ちょ、ちょっと待って‥」

もっとにやけた顔をするアレン

「俺が代弁してあげようか‥?
 マリアが綺麗すぎ‥「やめろ!」」

アレンの言葉を遮るレオン

「じゃあちゃんと言えって」

レオンはマリアを見て

「か、可愛いよマリア」


照れながらそう言うレオンの照れが
マリアにも移ったのかマリアの顔も見る見る
真っ赤に染まっていく

「あ、ありがとうございます‥」



そんな2人を見たマリアの両親は

「「(平和な世界だな(わ))」」

と心の中で思った




ーーーーーーーーー




「俺、ナイルの車で行くから
 マリアはレオンの車に乗せてもらいな」

じゃあねと手を振り、待機していたナイルの車に
慣れたように乗るアレン

「じゃあマリアはこっち」

と先程のレオンはもういなくて
いつものレオンに戻っていた

手を引かれ誘導され車に乗るマリアに続いて
レオンが対面に腰をかけて座った

乗ったのを確認して車が走り出した
しばらく何も会話なく、走る車の窓から景色が
コロコロと変わるのをマリアは眺めていた


「マリア」

と呼ばれレオンの顔を見た

すると手が耳元に伸びてきて

「このピアス、付けてくれたの?」

と笑うレオン

「はい、レオン様に頂いたピアスは
 レオン様と一緒の時に付けたくて
 ずっと大切に保管してました」

そっかと笑うレオン

「でもこのネックレスは頂いた時から
 ずっと肌身離さず付けてますよ」

そうネックレスに触れた

「それは僕もだよ」

とネクタイの上から触るレオン

2人は会場に着くわずかな時間
手を握っていた



ーーーーーーー



会場に着くときらびやかな衣装に身を包んだ
たくさんの令嬢が各々自分のパートナーや
グループを作り賑やかにしていた


レオンが先に降りた時

"今年はレオン様も参加してるの⁉︎"
"アレン様もナイル様までいる‼︎"

と声が聞こえてきて少し出づらくなったマリア

「(レオン様はわかるけど
  お兄様まであんなに言われてるのね‥)」

レイチェルやアイネには

"え、マリアのお兄様がすごく人気なの知らないって"

"身内って‥気づかないものなのね‥"

と言われた事がある


「(お兄様も次期公爵を受け継がれるのだから
  人気があるのは当たり前なのかな)」

ナイルに関してはまだ名前しか知らないけど
レオンの従兄弟なら身分もそれなりにいいはず
だとマリアは思った


「マリア、降りれる?」

と心配して車に顔だけ覗かせるレオン

「あ、はい」

おいで、と手を引かれ車から出た
その瞬間、一斉に目線がマリアに向いた

「おーおー、みんな驚け」

とアレンが小声で言った


みんながざわざわとしている中
レオンはマリアの手を取り会場内に入っていく



"レオン様の婚約者、もう少し子供っぽい方かと
 思っていたのだけどあんな綺麗だったのね"

"アレン様のご兄妹ですもの‥"



ーーーーーーー




会場に入るとさらに煌びやかな世界があった


「わぁすごいですね。こんな場所に来たの
 レオン様との婚約式以来です」

目を輝かせるマリア

「喜んでもらえて良かったよ」

それを見たレオンは優しく笑う


「あれマリアの友達じゃない?」

とアレンが言った

言われた方を見ると小さく手を振る
レイチェルとアイネがいた
2人とも可愛いドレスに身を包んでいた

「レオン様、2人の所にちょっと挨拶をしに
 行きたいのですが‥」

「うん、一緒に行こうか」

マリアは嬉しそうに はい と言った



ーーーーーーー



「マリア綺麗ー!」
「入って来た時どこの人かと思った」

2人は興奮気味にマリアを褒める

「ありがとう。2人も綺麗だよ」

マリアも素直に思った事を言った


パーティーが始まるまで6人で色々と話していた
アレンにドレスや髪型など色んな部分を褒めてもらい
レイチェルは嬉しそうにしていた

すると会場が少し薄暗くなり
最上級生の人が始まりの挨拶をして
音楽がなり皆、各々ダンスをしたり
食事や談笑したりと過ごしていた

「さぁ、俺も一回くらいは踊っておこうかな」

とアレンが言って

「お兄様、決めた方がいるのですか?」

と聞くとレイチェルの前に手を伸ばし

「一緒に踊りませんか?レイチェル嬢」

レイチェルに誘いの言葉を言った

「え、え、私ですか⁉︎」

慌てるレイチェルに

「レイチェルと言う名の御令嬢は
 僕の前に君しかいないと思うんだけど‥違う?」


レイチェルはすごく照れながら

「いいえ‥お願いします‥」

とアレンの手を取り、ホールの方に行った


「え、アイネどうしよ!レイチェルがお兄様と
 行っちゃったわ」

「レイチェル‥楽しそう」


するとそう呟いたアイネの前に一際大きな影ができた

「え?」
「え?」

と戸惑う2人

アイネの目の前にも長い指をした大きな手が現れた

アイネが見上げるとそこにはナイルがいた


「俺と踊りますか?」

と一言だけ発せられた言葉に

「はい‥」

とアイネが言った


すごく身長あるナイルに手を引かれ
レイチェル達のそばで踊り出した


「アレンとナイルのあんな姿初めて見たかも」

レオンが少し驚いた声で言ったのが聞こえた

「でも楽しそうですね」

「マリアも僕と踊る?」

レオンにそう両手を引かれるマリア

「はい、喜んで」


マリアはレオンに寄り添うように
ホールに向かった





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