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第二章
よ、よろしくお願いします!(1/5)
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「ほら、食えよ。毒なんて入ってないって」
煮込んで柔らかくした干し肉が盛られた皿をエリクが差し出したが、その魔族は警戒した様子でエリクを睨むばかりで手をつけようとしない。
魔族……片耳の狼牙族は部屋の片隅で蹲っている。陽の光が当たらない陰となっており、薄闇の中で爛々と黄色い瞳が輝いていた。
エリクは自分の分の肉にフォークを突き立てて噛り付くが、その表情が曇る。
〝……味が薄い〟
つまるところ、美味しくない。常に持ち歩いている非常食の干し肉を弱った状態では噛みちぎるのが難しいだろうと狩り小屋に常備されている鍋で煮込んでみたが、調味料の持ち合わせもなく、何より料理の知識もなかったのでただ白湯でふやかしただけの塩肉である。
狩り小屋は森に入った狩人が休息や物置に使っている共用の避難所である。避難所といってもただの木製の小さな小屋だが、森のただ中で野営するよりは何倍も安全だ。まだ人猟犬の討伐が確認されていない今なら狩人が利用することもないだろう。
まずい肉を脇に追いやり、板張りの床に片膝を立てて座り込む。油断しきった体勢だが、たとえ狼牙族が不意に襲い掛かってきても対処できる自信がエリクにはあった。そもそもそんなことをする体力があるなら、ここまで連れてこられてはいまい。
「言葉、分かるし話せるんだろ。なんか言えよ」
手持無沙汰にそう話しかけるが、相変わらずの沈黙が返ってくるばかり。
人間が魔族を憎んでいるように、魔族も人間を憎んでいる。何を言っても取り合わないのが普通だろう。
〝これ以上面倒見てやる義理もないし、帰るか……〟
魔族が他の人間にエリクに助けられたと告口するわけもない。魔族を助けるなど、重罪もいいところだが幸い他に目撃者はいないのだ。エリクが公言しなければ全てなかったことになる。
エリクが立ち上がろうと脚に力を込めた時だった。
「……なぜ、助けた」
小屋の片隅からそんな声が聴こえた。弱々しい、だがとても澄んだ声だった。
エリクは上げかけた腰を降ろす。
「言っただろ。気まぐれだ」
「アルシャを懐柔したところで魔族軍の情報は得られないぞ。アルシャは追放された身だ。他の魔族のことなんて……」
「知ってるよ」
「じゃあどうして……」
「だから……気まぐれだって」
自尊心を満たすため。星剣でつけられた傷を癒したことで多少それは満たされた。傷痕も残らないほど完全に、とはいかなかったのが心残りではあるが。
狼牙族は自身の右腕に視線を落した。命を落としかけた小さくも忌々しい傷。止血しても血の滴りは止まらず、時間が経っても癒える気配がなかった。何らかの特殊な傷であったのは明白。それが塞がっている。その傷を目の前の人間は気まぐれで治したと言う。
「分からない……お前はいったい、アルシャをどうしたいんだ」
「別に何も……いや、そうだな……一つ訊きたいことがある」
やはり何かあるのだ、そう身構えた狼牙族にエリクは、
「お前は、いったい何の罪を犯したんだ?」
怪訝に目を細める狼牙族。
「そんなこと訊いてどうする?」
「別に、どうもしない」
それは、本当にただの好奇心だった。それ以上でも以下でもない思いつき。
「……………」
狼牙族は黙した。
答えたくないのか、それともこれ以上人間と言葉を交わすのを拒否したか。
話さないならとエリクは立ち上がった。中身が入ったままの食器を手に外へ続く戸へと向かう。もうこの魔族と関わることもないだろう。そう思い、戸に手をかけた。
「……人猟犬を、逃がした」
「は?」
独り言のように小さく呟いたので、うまく聞こえなかった。
「狼牙族は、人猟犬を従わせることができる。だから、その力で人猟犬の群れを人間にけしかけるように指示された。でも、どう見ても勝てるわけがない戦いだった。だから、逃がした。その罪でアルシャは追放された」
捨て石にされるところだった魔獣を救うために、自ら罪人となった。
エリクには知る由もないが、そもそもこの魔族がフォルたちの前に姿を見せたのも人猟犬を守るためだった。彼女にとって、人猟犬はただの魔獣、使い捨ての駒などではないのだ。それは魔族としては異端の思考なのだろう。強きが弱きを従え、虐げるなど当たり前、それが嫌なら強くあるしかない。その絶対的な法に逆らった彼女はまさしく罪人だ。
狼牙族の罪を耳にしたエリクは、フッとそれを鼻で笑った。
「……何がおかしい」
明らかに怒りの混ざった声色。だがそれをエリクはゆっくり首を振って受け流す。その罪がおかしくて笑ったのではない。それは、どちらかと言えば自分に向けての自嘲だった。
「いや、どこにいっても、周りに馴染めないやつはいるものだと思って。僕と同じだ……」
「お前と……?」
どうしても、周囲の空気に馴染めない。周りの馬鹿騒ぎに嫌悪しか湧かない。それが冒険者としては普通なのだと分かっていても。
この魔族もそうなのだろう。魔族という社会に馴染めなかった不適合者。エリクとなんら変わりない。
ならばこそ、その魔族を助けることで人間の罪人になるのも悪くない気がした。
「また明日来る」
そう言ってエリクは小屋の戸を開けた。埃っぽい小屋の中に森に満ち満ちている草木や土の香りが流れ込んでくる。
明日はもっとマシな食い物を持ってこよう。そう決めてエリクが一歩外に踏み出した。
「おい」
その背中を呼び止める声。
「食わないならそれも置いていけ」
エリクは苦笑して、手に持っていた皿を小屋の中に置いた。
煮込んで柔らかくした干し肉が盛られた皿をエリクが差し出したが、その魔族は警戒した様子でエリクを睨むばかりで手をつけようとしない。
魔族……片耳の狼牙族は部屋の片隅で蹲っている。陽の光が当たらない陰となっており、薄闇の中で爛々と黄色い瞳が輝いていた。
エリクは自分の分の肉にフォークを突き立てて噛り付くが、その表情が曇る。
〝……味が薄い〟
つまるところ、美味しくない。常に持ち歩いている非常食の干し肉を弱った状態では噛みちぎるのが難しいだろうと狩り小屋に常備されている鍋で煮込んでみたが、調味料の持ち合わせもなく、何より料理の知識もなかったのでただ白湯でふやかしただけの塩肉である。
狩り小屋は森に入った狩人が休息や物置に使っている共用の避難所である。避難所といってもただの木製の小さな小屋だが、森のただ中で野営するよりは何倍も安全だ。まだ人猟犬の討伐が確認されていない今なら狩人が利用することもないだろう。
まずい肉を脇に追いやり、板張りの床に片膝を立てて座り込む。油断しきった体勢だが、たとえ狼牙族が不意に襲い掛かってきても対処できる自信がエリクにはあった。そもそもそんなことをする体力があるなら、ここまで連れてこられてはいまい。
「言葉、分かるし話せるんだろ。なんか言えよ」
手持無沙汰にそう話しかけるが、相変わらずの沈黙が返ってくるばかり。
人間が魔族を憎んでいるように、魔族も人間を憎んでいる。何を言っても取り合わないのが普通だろう。
〝これ以上面倒見てやる義理もないし、帰るか……〟
魔族が他の人間にエリクに助けられたと告口するわけもない。魔族を助けるなど、重罪もいいところだが幸い他に目撃者はいないのだ。エリクが公言しなければ全てなかったことになる。
エリクが立ち上がろうと脚に力を込めた時だった。
「……なぜ、助けた」
小屋の片隅からそんな声が聴こえた。弱々しい、だがとても澄んだ声だった。
エリクは上げかけた腰を降ろす。
「言っただろ。気まぐれだ」
「アルシャを懐柔したところで魔族軍の情報は得られないぞ。アルシャは追放された身だ。他の魔族のことなんて……」
「知ってるよ」
「じゃあどうして……」
「だから……気まぐれだって」
自尊心を満たすため。星剣でつけられた傷を癒したことで多少それは満たされた。傷痕も残らないほど完全に、とはいかなかったのが心残りではあるが。
狼牙族は自身の右腕に視線を落した。命を落としかけた小さくも忌々しい傷。止血しても血の滴りは止まらず、時間が経っても癒える気配がなかった。何らかの特殊な傷であったのは明白。それが塞がっている。その傷を目の前の人間は気まぐれで治したと言う。
「分からない……お前はいったい、アルシャをどうしたいんだ」
「別に何も……いや、そうだな……一つ訊きたいことがある」
やはり何かあるのだ、そう身構えた狼牙族にエリクは、
「お前は、いったい何の罪を犯したんだ?」
怪訝に目を細める狼牙族。
「そんなこと訊いてどうする?」
「別に、どうもしない」
それは、本当にただの好奇心だった。それ以上でも以下でもない思いつき。
「……………」
狼牙族は黙した。
答えたくないのか、それともこれ以上人間と言葉を交わすのを拒否したか。
話さないならとエリクは立ち上がった。中身が入ったままの食器を手に外へ続く戸へと向かう。もうこの魔族と関わることもないだろう。そう思い、戸に手をかけた。
「……人猟犬を、逃がした」
「は?」
独り言のように小さく呟いたので、うまく聞こえなかった。
「狼牙族は、人猟犬を従わせることができる。だから、その力で人猟犬の群れを人間にけしかけるように指示された。でも、どう見ても勝てるわけがない戦いだった。だから、逃がした。その罪でアルシャは追放された」
捨て石にされるところだった魔獣を救うために、自ら罪人となった。
エリクには知る由もないが、そもそもこの魔族がフォルたちの前に姿を見せたのも人猟犬を守るためだった。彼女にとって、人猟犬はただの魔獣、使い捨ての駒などではないのだ。それは魔族としては異端の思考なのだろう。強きが弱きを従え、虐げるなど当たり前、それが嫌なら強くあるしかない。その絶対的な法に逆らった彼女はまさしく罪人だ。
狼牙族の罪を耳にしたエリクは、フッとそれを鼻で笑った。
「……何がおかしい」
明らかに怒りの混ざった声色。だがそれをエリクはゆっくり首を振って受け流す。その罪がおかしくて笑ったのではない。それは、どちらかと言えば自分に向けての自嘲だった。
「いや、どこにいっても、周りに馴染めないやつはいるものだと思って。僕と同じだ……」
「お前と……?」
どうしても、周囲の空気に馴染めない。周りの馬鹿騒ぎに嫌悪しか湧かない。それが冒険者としては普通なのだと分かっていても。
この魔族もそうなのだろう。魔族という社会に馴染めなかった不適合者。エリクとなんら変わりない。
ならばこそ、その魔族を助けることで人間の罪人になるのも悪くない気がした。
「また明日来る」
そう言ってエリクは小屋の戸を開けた。埃っぽい小屋の中に森に満ち満ちている草木や土の香りが流れ込んでくる。
明日はもっとマシな食い物を持ってこよう。そう決めてエリクが一歩外に踏み出した。
「おい」
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エリクは苦笑して、手に持っていた皿を小屋の中に置いた。
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