初戀

槙野 シオ

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第十一話 文はやりたし書き手が居らぬ

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「セックスしたい」

桁違いのイケメンが投げる剛速球のストレートを打ち返せる人間がこの世にいるだろうか。

僕だって学校帰りに久御山の家にいるわけだから、その気・・・がないなんてことは決してない。でも、何でもかんでも察して欲しい僕は、いま久御山の下半身に飛び付く素直さを失っているわけで、どうして失っているのか、を察して欲しい真っ只中だ。

「…してくれば?」
「湊と、セックスしたい」
「なんで?」
「なんでって言われてもなあ…」
「気のせいだよ……気の迷いっていうか」
「何に迷ってるっての?」
僕と・・したいんじゃなくて、誰かと・・・したいだけだよ」
「……また、つれないこと言うねえ」
「女の子大好きじゃん、久御山」
「そりゃ、嫌いじゃないけどさ」
「だから、してくれば? 僕帰るから」
「なあ、なんなの? 最近」
「なんなの、って何が?」
「何か気になってるの? 気に入らないの?」
「何もないよ…おまえこそ気にし過ぎじゃない?」
「…ふーん」

久御山は釈然としない様子で、でも「言われたこと」を素直に受け入れることで意思の疎通を図るしかなかった。心の中なんて読めないのだから、言葉を介して相手の気持ちを確かめる久御山に罪はない。

久御山は僕のシャツの裾を引き出し、その中に手を入れ背中をなでながら僕の耳をそっと噛んだ。

「…ちょっ、なんだよいきなり…やめろって」
「オレの気にし過ぎなんでしょ?」
「だから、邪魔にならないように帰るってば」
「なんで邪魔なの?」
「したいんなら女の子連れ込めば」
「湊の代わりに? 女の子を?」
「僕の代わりってなんだよ…ちょ、久御山待てって」
「充分待ったじゃん…もう二週間くらい触ってもいないよ?」
「僕じゃなくてもいいのに、なんでいまそんなこだわるんだよ」
「僕じゃなくてもいい、って…なんでそう思うのよ」
「……ベランダで何してたか思い出せよ」
「ベランダ? …って、え……なんで知ってんの…」
「はあ……どうぞ、いくらでも女の子連れ込んで咥えてもらえば?」
「待てよ、なんだそれ」
「そのまんまだよ……好きなだけ女の子にしてもらえばいいじゃん」
「……湊はさ」
「なに?」
「いままで一体オレの何を見てたわけ?」
「何をって、どういう意味だよ」
「……わかったよ」


久御山はテーブルの上にマンションの鍵を置くと、スマホをジーンズのポケットにねじ込んで立ち上がった。

「鍵、帰るときドアのポストにでも突っ込んどいて」
「どこ行くんだよ……出てくなら僕が」
「待ってるより、オレが行ったほうが早いから」
「久御山…」
「お望みどおり、女抱いてくればいいんでしょ」

玄関で振り返った久御山は、いままで見たこともない余所行きの笑顔で言った。

「オレ、自分から声掛けたことなんて一度もなかったはずだけどね」


マンションのドアが、静かに閉まった。





……馬鹿だ。本当に救いようのない馬鹿だ。久御山にあんな顔させたかったわけじゃないのに…あんな、他人に見せるような笑顔を作らせたかったわけじゃないのに。

あんまり自分のことを話さない久御山が、以前話してくれたことを思い出して涙が止まらなくなった。

言葉を知らなくてコミュニケーションが取れず孤立していたこと。だからこそ覚えた言葉でちゃんと気持ちを確かめようとすること。でも本当は自分を知られることを誰より怖がっていること。だから恋愛を……知らないこと。

見た目に釣られて寄って来るヤツにさえ気を遣う久御山を、自分から深く踏み込むような真似は絶対にしない久御山を、僕は知っていたはずなのに……どうしてあんな風に言ってしまったんだろう。

……いや、わかってる。あんな態度を取った理由も、久御山が悪くないことも、全部わかってる。ただ、それを認めてしまうと間違いなくいまより苦しくなる。行き場のない気持ちを手懐けることができずに、つらくなるのが目に見えてる。

だから……


だからって久御山を傷付けていい理由になんてなるはずがないんだ。

多分呆れただろうな、と思う。嫌われたとしても文句なんて言えない。拒絶されるのが怖くて、醜い自分を知られたくなくて、他人と距離を置いて逃げ続けてるだけの僕から久御山が離れて行ったとしても……自業自得だ。所詮僕なんかが人並みに何かを望んだり期待したり、おこがましいよ。

やっぱり上手くできないんだな。やっぱり自分を守るために誰かを傷付けるんだな。僕がほんのひとかけらでも自分に自信が持てていれば、もう少しひとに優しくできたかもしれないのに。

でも僕には何もない。

僕がそばにいると久御山が傷付く。久御山が苦しい思いをする。ごめん、久御山。本当にごめん……


「…わん」

鳴きながら僕は、ドアのポストに鍵を入れた。


***


「うおっ、こんなとこで寝てんじゃねえよ!」

バイト先の事務所でシフトの確認をしたあと、他に行く所もなくて床に転がってると、出勤して来た社員の真壁まかべさんに危うく蹴られそうになった。今日も頭に巻いた手拭いが格好いいな……でも、その爪先に鉄板の入ったエンジニアブーツで蹴られたら間違いなく死にます。

「お疲れさまでっす…」
「おまえ、そんな男前なのにいろいろ構わねえヤツだな」
「ちょっと横になりたかったんで」
「イケメンの独り寝は恥だろ」
「毎晩ひとりですけど!?」
「なんだ? まさか彼女いないとか?」
「いませんけど何か?」
「理想高過ぎんの? それとも縛られたくないの?」
「……前者かなあ…高嶺たかね過ぎてどうも…」
「へえ、おまえほどのイケメンにもなびかねえの?」
「…好かれてないのかも」
「ちなみに、どんな子?」
「めっちゃ可愛くて色白で頭良くて、アッチの具合が最高にイイ」
「おう、最低だなおまえ」
「傷付きやすくて、それなのに思ってること全然言わなくて、多分いまも泣いてる」
「……泣かせてる自覚あんのか」
「自惚れ過ぎかな」
「泣いてんのわかってんのに、おまえこんなとこで何してんの?」
「必要とされてないのかなーって」
「頭のいい小僧は簡単な話をややこしくしやがる」
「簡単な話?」
「相手がおまえを必要かどうか、じゃなくておまえが相手を欲しいかどうか、だろ」
「相手のあることなのに、相手の気持ちを無視するのはどうなんですかね」
「あ? なんでおまえが欲しいと思うことが、相手の気持ちを無視することになんの?」
「オレが求めてても……相手にだって拒否権あるし…」
「…あのなあ」

真壁さんは盛大に溜息を吐いて、「勉強はできるのに、バカなんだな」と呆れた声で言った。


水とか米とか買うために、おまえは労働の対価として賃金をもらうってのに、対象が人間になると手に入れる手段が窃盗になるのはなんでなんだよ。金が必要なら金を用意する。そのためにしなければいけないことを考える。時給のいいとこ探して、労働時間ひねり出す算段して、観たいテレビ諦めたりもする。

身体使って時間注ぎ込んで努力して我慢して、そんで作った金で水とか米とか買うわけだ。

じゃあ、手に入れたいものが人間の場合、必要なものってなんだ? まさか金じゃねえだろうが、タダってわけでもねえだろ? 情熱か? 真心か? 誠意か? 優しさか? それ、どうやって相手に見せるんだ? 相手の気持ちの対価はおまえの気持ちだよ。無視すりゃそれなりの塩対応されたって文句言えねえだろ。

「……オレ、いま初めて真壁さんを尊敬した気する」
「よーしふざけんな、表に出ろ」
「ちょっと、情熱とか見せに行って来る」
「タンチョウとかダチョウ見習えよ」


……ああ、求愛のダンスね。


事務所から家に帰りながら、湊はもういないだろうな、と思った。オレの大人気ない行動を自分のせいだと責めて、きっとオレに合わせる顔がないとか申し訳ないとか、容赦なく自分を奈落に叩き落として泣きながら帰った、ってところかな。


── 怒ってないよ! 廊下でひしめいてる女子と好きなだけチューしてりゃいいだろ!


普段、感情の起伏を抑えるように硬い表情をしていることの多い湊が、あんなに感情的になったことを、オレはもう少し考えるべきだった。突っ掛かってない、気に入らないことなんてない。湊の言ったことを信じたわけじゃないけど、しつこく食い下がるのもウザいかな、と引き下がったことが裏目に出た。のかな。

でも、言ってくれないとわからないのも事実だ。


鍵を差し込み扉を開けると、部屋は真っ暗だった。ポストの底に張り付いていたカードキーが、なんだか寂しそうに見えた。


***


授業中以外はとにかく教室を避け、放課後は逃げるように帰ることを繰り返していたら、もう一週間久御山とは目も合わさない日が続いた。同じ空間にいても、こんなにあっさり他人になれるんだな、ともう溜息すら枯渇した。

逃げたり避けたりすることにも疲れ、なんとなく屋上から、帰宅する生徒の群れを眺めた。あの制服の群れの中に、悩み事を抱えてるひとって何人いるんだろう。そのひとは僕より悲しいのかな。

「ははは……」

乾いた笑いが漏れた。悲しい基準なんてひとそれぞれだろ。

「……何か…悲しいこととか、あったの…かなあって」

背後で声が聞こえ慌てて振り返ると、藍田が心配そうな顔で立っていた。

「びっ…くりした…」
「あ、ご、ごめん…屋上に出てく藤城くん見えたから…」

……僕はここから飛び降りることを心配されるほどの顔をしてたんだろうか。


「あの、もし、答えたくなかったら無視していいんだけど…」
「うん、なに?」
「久御山くんと…喧嘩とか、したのかなあって…」
「え…いや、そういうわけじゃ…」
「あ、あああああごめんっ…わたしの勘違い、だったかな」
「最近一緒にいないからそう思った?」
「ううん、そうじゃなくて」
「……なに?」
「久御山くんの……藤城くんを見る目が、なんていうか…寂しそうっていうか」
「え、なにそれ」
「前はね、なんとなく、わたしが勝手に思ってただけなんだけど…久御山くんの目が優しかったかなって」
「…久御山、誰にでも優しいから」
「あ、そうじゃなくて、うーん……大切なものを見るような目で藤城くんを見てたような」
「そんなことは…」
「あ、あの、気持ち悪かったらごめんね」

わたし、見た目もこんなだし性格も暗くて人見知りで…友達いないから、なんていうのかな、人間観察とかするようになっちゃってね。久御山くん目立つから、よく目にするようになったんだけど、いつも輪の中心にいるのにどことなく寂しそうな目をしてて……人気者なのになんでかなあって不思議だったの。

でも、いつ頃かな……夏休み前だと思うんだけど、久御山くんの目がとってもきれいでね。あれ、寂しそうな目じゃなくなってるなって思って視線を確かめたら……その先に藤城くんがいたの。藤城くん、気付かずに本読んでることが多かったんだけど。穏やかな目で藤城くんのこと見てるなあって思って。

なんだか宝物を見てるような、優しくて穏やかで、でも満たされてるような目で藤城くんを見てたから、わたし、久御山くんは藤城くんのことが大好きなんだなあって思ってたんだよね。

「でも最近また寂しい目に戻っちゃったなって…」
「…そうなんだ」
「藤城くんも、あの、言いかた悪いんだけど、なんていうか…」
「…なに?」
「誰のことも見てない目、してるから」
「藍田…さん、なんでそういう風に思うの?」
「呼び捨てでいいよ、えっとね、あの……最も気持ち悪いこと言うけど」
「う、うん…」
「藤城くんと久御山くん、お似合いだなあって思ってて」

思いもよらぬ台詞に、僕は力一杯むせた。

「あっ、ごめ…やっぱ気持ち悪いよね、ごめんね」
「あ、いや、えっと……お似合いって…」
「あの、あの……とっても失礼な喩えなんだけど…」
「う、うん」
「寡黙なロシアンブルーにかしずいてるゴールデン・レトリーバーみたいな…」

……さすがに笑ってしまった。久御山がゴールデン・レトリーバーって、そのまんまじゃないか……でも、僕が猫?

「ゴールデン・レトリーバーって、温和で愛情深くて何事にも寛容でね、空気を読むのも得意なの」
「まんま久御山のことだな……」
「ロシアンブルーはね、犬みたいって言われるくらい従順な猫なんだけど、相手を選ぶんだって」
「相手を選ぶ?」
「自分が認めた相手にだけ忠誠心が生まれるんだって」
「へえ……そういう猫もいるんだ」
「あとね、 "ボイスレスキャット" っていわれるくらい静かなの」
「詳しいね、藍田」
「わたし、獣医志望だから!」
「もうちゃんと目標あるのか…すごいな」
「寡黙なロシアンブルーの気持ちを知りたくて、でも強制はせず穏やかに寄り添うゴールデンと、一緒に遊びたいのに自分とは何もかもが違うゴールデンに無理させたくなくて、ますます黙っちゃうロシアンブルー…って感じ」
「……なんなの、藍田…能力者なの? 千里眼なの?」
「えっと、気持ち悪いこと言っちゃって…ごめん」
「気持ち悪くなんてないよ」
「え、ほんと? ちょっとは当たってる?」
「……みんなには内緒だよ」
「うん、言わない」
「いまの藍田の話で、なんか自覚した…感じ」
「お、応援するし、協力する…! 何かできることあったら」
「ん…何かあったら話聞いてくれる?」
「うん、うん、もちろん! わたし開業したらタダで診るよ!」
「……心強いよ、さっそくかかりつけ医ができて」


寡黙な猫と温和な犬がお似合いかどうかはわからないけど、僕がいましなくちゃいけないことだけはわかった。
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