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第五十八話 その男、樒廼 洸征
しおりを挟む「マジでお願い、久御山くん!」
「意味がわからん」
「わかんなくてもいいから、早く!」
机に突っ伏した久御山は肩を揺すられ、切羽詰まった声で懇願する女子に根負けして立ち上がった。腕を引かれどこかへ連れ去られる久御山に着いて行くと、たどり着いた場所は屋上だった。
張り巡らされた金網によじ登り大声で何かを叫んでいる女子……映画とかテレビで観たことあるな、こういうの。実際目にすると案外滑稽なもんだな、と思い隣に視線を動かすと、久御山が心底うんざりした顔でその女子を見ていた。
「もういい! 死んでやる!」
「危ないから降りて来てってば!」
久御山を呼びに来た女子は多分友達なんだろう、金網にしがみ着く女子に降りて来いと説得していた。
「嘘吐き! 久御山のバカ!」
「は? オレ?」
「好きって言ったのに! 結局ヤりたかっただけじゃん!」
「……なんの話?」
「憶えてもいないなんて酷過ぎるううう! バカあああ! 死んでやるううう!」
「飛び降りたら痛いと思うよ? 死ねなかったら悲惨よ? 死んだとしても遺体グチャグチャよ? 見る影もなく可愛い顔潰れるよ?」
「もういいもん……どうせあたしのことなんか憶えてもないじゃん…」
「うん、それはごめん」
「認めんなよおおお! うわあああん!」
嫌な予感しかしない僕は教室に戻ろうと回れ右で歩き出した。
「とりあえず危ないから、おいで?」
振り返ると、両腕を広げた久御山がその女子を抱き留めたところだったので、やっぱり僕は教室に戻ろうと屋上をあとにした。
まあ、久御山のことだから……昔エッチした女子のことをいちいち憶えてないのかもしれないし、仮にそうだったとしてもきっと号泣してたあの女子には優しくしてあげるんだろうな、と思った。当然いい気持ちはしないけど、泣いてる女子を放置する久御山は想像できないし、元々久御山は女子に甘いし。
心と身体って連動してる気がしてたけど、実は別々のものなのかな。いや、でも考えてみれば僕もひとのことは言えない。前科があるといえばあるわけだし。エッチまではしてないけど……求められたらしてただろうしな。心と身体って別々なのかもしれない。
一旦教室に戻ってはみたものの、女の子を優しく慰めて来た久御山と顔を合わせるのがなんだか憚られたので、体調が悪いということにして僕は速やかに学校をあとにした。本屋にでも寄って参考書か問題集か小説でも冷やかせば、少しは気も紛れるだろ……
───
結局本屋で冷やかそうと思ったものはほぼ網羅していたので、本屋で気分転換をするという目論見は見事に外れてしまった。どうしようかな……まったく用はないんだけど、タワレコでも行ってみよ…
音楽をサブスクリプションで聴くようになってから、CDってまったく買わなくなったよなあ……映画もDVDじゃなくてサブスクで観ちゃうし。あ、そういえば観たい映画あったんだけど、なんだったかな……
棚に並ぶDVDのタイトルを見ながら、観たかった映画を思い出そうとしてみる。なんだっけ、映像がきれいだったことは覚えてるんだけど……
棚に気を取られながら歩いていたせいで、他のお客さんがいることに気付かず軽く体当たりしてしまい、慌ててごめんなさい、と顔をあげた。
「……久御山? なんでこんなところに」
「え、いや……暇だから映画でも観ようかと思って」
「言ってくれればいいのに…iPad持って来ようか?」
「いや…また今度でいいや」
「そっか、もう帰る?」
「うん、そうしようかな?」
「ん、じゃあ僕も行こ」
久御山とタワレコを出て駅に向かい歩き出すと、やたら久御山が僕の顔をガン見する。僕が怒ってないかどうか確かめたいんだろうか……
「なんだよ、さっきから…どれだけ見たって同じ顔だよ」
「きれいな顔してるなあと思って」
「は? おまえに言われるなんて畏れ多いわ」
「ねえ、キスしてもいい?」
「家に着くまで待てよ……街中で何言ってんだ」
駅に着くと、トイレに行きたいと言い出したのでふたりでトイレを探した。東京生まれ東京育ちでも、新宿ダンジョンでは軽く遭難できるな、と思った。そして、めでたく発見したトイレに入ると、なぜか久御山に腕を掴まれ、個室に連れ込まれた。
「久御山!? そんなに我慢できないの!?」
「うん……座って」
結構長い時間一緒に過ごしてるけど、発情してトイレでってことはなかった気がする……嫌じゃないけどさ、個室なら誰かに見られるわけでもないし、僕が嬲られるわけじゃないなら声を気にする必要もないし……
便座のふたを開けて座ると、両手で頬を覆われ軽くキスをされた。もう一度キスをした久御山は、待ち切れないといわんばかりに僕の口の中で舌をいやらしく絡ませた。本気で家に着くまで待てなかったのか……あ、でもそんな念入りにされたら声が…
思わず漏れそうになる声を我慢しなくちゃ、と構えた瞬間、ポケットに入れてあったスマホが震えて僕は思い切り飛び上がった。こういうタイミングで着信があると心臓に悪い! とはいえ普段ほとんど着信がないので気になってスマホを手に取り、ごめん、と言って画面を確認した。
「は? ……久御山から? どういうこと?」
目の前にいるってのに、誤発信か? と不思議に思いつつ一応何か意味があるのかもしれない、と思い電話に出た。
「も…もしもし?」
「具合悪いの? 家で寝てる? まさか病院とか?」
「……は?」
「は、じゃなくて、早退したからLINE送ったけど返事来ないし」
「何言ってんの……?」
「え、オレなんかおかしなこと言ってるの?」
「久御山……いま、どこにいるの?」
「どこって、家だけど」
「は!? どういうこと!?」
じゃあ、目の前にいる久御山は一体誰なんだ!?
───
トイレの個室にいた久御山は、電話の途中でニッと笑い、「またね」と言ってどこかへ行ってしまった。ドッペルゲンガー? いや、それは自分と同じ顔じゃなかったか? 僕が久御山を見間違えるはずないんだけど……他人の空似にしてはそっくり過ぎじゃないか? 実は男の兄弟がいたとか? いや、聞いてない……
「……で?」
「で、と言われても……」
断る権利などなく呼び付けられた僕は、久御山の家で正座をしながら小さくなっていた。
「どこまでヤったの?」
「どこまで、って……ちょっと…キスしたくらい…」
「ほお、駅のトイレの個室で他の男とキスすることが "ちょっと" なのか」
「待て、他の男じゃないってば!」
「完全無欠に他の男だろうがよ!」
「だって久御山だったんだって!」
「オレじゃないし! そのチュー返品して来い!」
ソファで脚を組み、床で正座する僕を見下ろしていた久御山は、僕の肩を掴みソファの上にのぼるよう促した。これは相当機嫌悪くなってるな……
「そいつ、キス上手だった?」
「……ごめん」
「謝れなんて言ってない」
「ごめんってば! でも久御山だったんだよ! 僕が拒絶できるわけないだろ!?」
「この淫乱なムスコ硬くしてたのかなあ」
……ソファの上で久御山が馬乗りになってるいま、当然僕のモノは勃ち上がってるわけで、そんなときに股間をなでながらその質問はタイミングが悪過ぎるというか、僕が淫乱だと自己紹介してるようなものでは……脳が沸騰しそうになっていると、久御山のスマホが派手に鳴った。誰だかわからないけどグッジョブ。
「…なんだよいま取り込み中だよ! あ!? は? え、なんで? ちょっ」
五秒ほどで電話を切った久御山は、盛大に溜息を吐いて僕を見た。
「だ、誰だったの?」
「桐嶋先生だけど……いまから来るって」
「は? なんで?」
「わからん、でも来る前にまずおまえを犯す」
「途中で来たらどうするんだよ!!」
「その場合は外でしばらく待たせておけばいい」
「やめろ! 桐嶋先生の用事が済んだらなんでも言うこと聞くから!」
「……その言葉に二言はないな?」
「……ありません」
いま僕は悪魔に魂を売ったような気がした。
しばらくするとインターホンが鳴り、久御山は面倒くさそうに鍵を開けた。玄関が賑やかになったと思ったら、久御山の絶叫が部屋中を駆け抜けた。
一体何が起こったんだ? リビングで待機していると、桐嶋先生とシロくん、クロくん、その後ろから久御山が現れた。
── ふたりも。
「お、藤城いたのか」
「お疲れさまです……」
「湊ー逢いたかったー」
「湊ー体調どうやー」
「体調は大丈夫だよ、ありがと……あの…」
「こんばんは、二時間ぶりくらいだね」
「ね、久御山、嘘じゃなかったろ? ねえ、ほら、もうひとり久御山が」
僕と久御山のライフはもうゼロだった……
***
「何から説明すりゃいいんだ?」
煙草に火を点けた桐嶋先生が、テーブルの上に目をやり灰皿を探した。
「全部だよ、ぜ・ん・ぶ! オレ煙草吸わないから灰皿ないよ!?」
「ああ、そうか……」
そう言って胸ポケットから桐嶋先生は携帯灰皿を取り出した。
「樒廼 洸征……おめェの弟だ」
「……は? 弟? まだいるの?」
「ああ、ちょいと事情が違ってね……いいのか? 藤城に聞かせても」
「いいよ、むしろ知っておいてもらったほうが何かと安心だから」
「シロクロ、どっちか洸征と一緒になんか飲むもん買って来てくれ」
「ほなクロ残してくわ、コーセイ買い物行こ」
── 久御山家の長男は家督を継ぐ者として跡取りを残すっつー仕事を課せられててね、おめェの親父も例に漏れず男児を儲ける義務があった。産まれるのが女児だけだと都合が悪いからな、そこは当然保険が掛けられるわけだが。
まず跡取りが産まれねェなんてことはあっちゃならねェから、久御山 冬慈は二十歳になってすぐ精子を冷凍保存した。二十代からテストステロンっつー男性ホルモンの量が減って行くんだが、加齢に伴って精子の運動量も衰えてく。確実に跡取りを残すために、自然妊娠なんてものは最初から予定外だ。
そして顕微授精で受精させた卵子を母体である久御山 蜜に戻し、産まれたのが久御山 賢颯という長男。だが妊娠出産に百パーセントなんてもんはねェからな、もしものときのために久御山 佐和はスペアを用意した。
「スペアって……なんだよ、それ」
「長男が病弱だったりした場合、入れ替えて久御山家の長男として生きるスペアだ」
「……それが、さっきの?」
「いや、それが狐森 欅の子、白檀と黒檀だよ」
── 狐森家は江戸時代から昭和まで久御山家で商業使用人として働いてた家系でな。長い付き合いで信用もあるってんで、欅が母体に選ばれた。欅は佐和に逆らうこともなくそれを受け入れたんだが……双子だということが発覚したあと、この話はなかったことにされたんだ。
父親がいなくても生活できるだけの報酬が約束されてたんだが、縁起の悪い双子を家系に残すわけには行かねェ、と欅は堕胎を迫られた。承諾すれば見舞金として、最初の報酬の四分の一を支払うという話だったんだが……欅は行方を晦ました。本籍を転籍して名前を消すほどの警戒心でな。
それと同時進行で佐和は、賢颯の胚細胞クローンの産生を秘密裏に進めていた。これは、賢颯に何かあったとき……たとえば事故や病気で移植が必要になった場合、百パーセント適合する臓器を速やかに手に入れるための、ま、部品を取るためのもうひとつの身体ってとこだな。
顕微授精で受精したあと、分裂した細胞のひとつを核移植して培養後に体内に戻す。元はひとつの受精卵だからな、すべて同じ遺伝子を持ったこどもが産まれるってわけだ。ただ、体細胞クローンとは違って胚細胞クローンの遺伝子は偶然に左右される。まあ、同じ遺伝子なんだがその構成が違う場合があるってこった。
見事に偶然に左右され、ひとり目は突然変異で金髪碧眼、ふたり目はメラニンの生合成に関する遺伝情報が欠損してた。長男は不義の子として座敷牢に幽閉し、ひと月遅れて産まれた次男は利用できねェってんで、多額の口止め料を積んで母体と一緒に国外に追いやった。
不思議な話だよなあ……佐和の望んだ結果はひとつも得られなかった代わりに、冬慈の息子四人は全員ギフテッドと来たもんだ。まるで佐和の所業を嘲笑うかのようにな。
「メラニンの生合成が云々って、洸征はアルビノってこと?」
「そうだな」
「さっき見たときは、オレと変わりなかったけど」
「まあメイクでもしてんだろ」
「樒野ってのは誰?」
「……メディカルゲノムセンターの研究員だったヤツだな」
「なんで縁もゆかりもないようなひとが、そんなこと引き受けたわけ?」
「久御山がMGCに莫大な出資をしてるからだろ」
「……何もかもが胸くそ悪くなる話だなオイ」
「出生に関してはこんなもんだな……おめェとシロクロは異母兄弟、洸征とは兄弟ってこった」
「華は?」
「あ? ああ、おめェの妹は冬慈と蜜の自然妊娠で産まれた子だな」
「自然妊娠…なんだ…」
「多分そのはずだ。MGCに関わってないヤツのことはよくわからねェが」
そうか、華は……華だけは冬慈さんと蜜さんが望んで授かった子なんだな。胸くそ悪い話の中で、そのことに唯一救われた気分だった。冬慈さん、浮気してたわけじゃなかったんだ。
訊きたいことはいろいろあったけど、シロと洸征が戻って来たのでオレの意識は「どんな顔をすればいいのか」に全部持って行かれた。受け取ったスーパーの袋の中には、緑茶、コーラ、ポカリ、オレンジジュース、リンゴジュース、牛乳、コーヒー、コーンポタージュ、それからお汁粉が入っていた。
「……何人分だよ」
「何人分てゆわれてへんから、適当に選んだ結果やな」
「缶のお汁粉はシロの? 洸征の?」
「It's mine. I've never seen this kinda drink before.」
「そりゃそうだろうな……」
コーヒーを桐嶋先生に、オレンジジュースをシロとクロに、緑茶を湊に分けてからコンポタを洸征に渡した。
「これも馴染みないと思うから、あげる」
洸征はお汁粉とコンポタを飲んで、何やら興奮していた。そんなに美味いか? はしゃぐ洸征を眺めていると、どうやらお汁粉の小豆とコンポタのコーンが大量に缶の底に残ってしまい、なんとか取り出そうと奮闘してるだけだった。
「で、なんでこのタイミングでここに来たの?」
「ちょいとおめェに協力して欲しいことがあったんでな」
「協力?」
わざわざ日本に来てまで協力して欲しいことって、一体どんなことだよ。
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