【R18/♂×♂】勇者パーティーの性処理職になりました!(名誉です!)

塩チーズ

文字の大きさ
1 / 6

1.新勇者パーティー誕生!

しおりを挟む
 僕の学校は魔法大臣認定の勇者パーティーを決める国家学校。そして今日はその勇者パーティー発表の日。コロシアムの観客席にはたくさんの学生で埋め尽くされ、コロシアムの外にも中継を見ている観客でにぎわっている。
 まず勇者候補の学生の中から一人だけ名前が呼び上げられ、候補生からクラスアップし、新たな勇者の誕生に国全体が盛り上がった。勇者に選ばれなかった勇者候補生たちは一般冒険者となるため、その落差に大泣きだ。そして白魔導士、剣士……と随行メンバーが次々に発表されるたび、ワッと会場が盛り上がり、泣き叫びと大騒ぎだ。いよいよ僕らのクラスの発表だ。

「性候補生クラスから、性処理 ノルン・ヴィジット。」
「え……?」
「おい!ノルン!お前、勇者パーティだぞ!」

 隣で友人が自分のことのように喜んでくれているが、名前を呼ばれた僕は自分のことだと実感がなくて呆然としていた。僕が、勇者パーティーの性処理職に……?信じられない……!

「ノルン・ヴィジット。前へ」
「は、はい!」

 立ちあがって慌てて浮遊魔法でコロシアムの中心にいる新勇者パーティ一行の元へ飛んでいく。少し距離を置いて着地すると、手招きで魔法大臣が隣に並べと指示する。仕方なく白魔導士様の隣にそっと近づくと、優しそうな顔の白魔導士様はにこりと笑いかけてくれた。
 他のパーティーメンバーも僕に視線を送る。魔法大臣が勇者一行に祝辞を述べているが、何も頭に入ってこない。僕が、勇者パーティーの性処理職に任命されたなんて!



 今は人口の一割ほどしかいない女性も昔は人口の半分を占めていた時代もあると歴史の授業で習った。そして学園にも女性の候補生は多く在籍し、主に白魔導士として女性が勇者パーティーに選ばれていたらしい。だが、その女性関係を巡ってパーティー内で争いが起き、最悪パーティー解散するということもあり、女性人口の減少も相まって段々と男だけの勇者パーティができるようになっていた。
 しかし、今度は性の発散方法がなくなってしまうという問題が起きた。都会では女性が在籍する風俗もあるが、遠征先の田舎になればなるほど質もそれほど良くない男しかいないものになり、勃つものも勃たなかったらしい。その問題をきっかけに女性を起用した性処理クラスが生まれたのだが、勇者パーティーの体力と絶倫ぐらいについてこれて毎日複数人の性処理を満足するまでこなせるという女性はそういなかった。女性だからといってお姫様のような扱いはされず、自分の身は自分で守らないといけない、その上夜の相手を朝までするというあまりの過酷な状況に逃げ出す事件が多発した。
 そして男色が普通になってきた頃に体力がある男性の性処理職が誕生した。

 最初こそ候補生は少なかったらしいが、今では他クラスに並ぶ人気職だ。それもそのはず、勇者様に抱かれるというだけでも光栄なのに、その御一行のお相手をし、引退や解散する暁には勇者様や御一行の方と結婚する性処理クラスも少なかった。玉の輿を狙って軽い気持ちで性処理候補生を選択した人が、実習などの過酷さに学園を去るのを何人も見てきた。
 性処理クラスは他の攻撃系クラスとは違い、多人数を相手にした実戦訓練、巨根絶倫のS級冒険者の手ほどきをうけ、下級から上級クラスにあがると学園認定冒険者の任務に随行し、実地訓練を何度も行うなど他クラスに負けず劣らずハードな実習だった。

 替えのきく性処理職にはS級冒険者は冷たく当たる人が多いと先輩たちからの話で聞いていたが、短期遠征訓練で随行したパーティーメンバーは皆優しく接してくれた。(でもプレイはちょっとハードだったので、冒険者を長く続ける人ほどハードプレイを好むという噂は本当なのかもしれない)
 僕を名器だと褒めてくれたし、きっと勇者パーティーになれると背中を押してくれた。おかげで自信が付き、なんとか実戦訓練の合格点を取り、最終試験も及第点で合格した。でも成績トップには程遠く、勇者パーティーに選ばれるの希望は薄かった。性処理クラスは実技や実戦訓練での結果が濃く反映されるので、それに託すしかない。そう、考えながら勇者パーティー発表を受けた。

「ど、どうして僕を選んでくださったんですか……?」
「実践訓練での成績がトップクラスで、冒険者からの評価も高かった。行える行為の回数も多い。相性が悪ければ変えるだけだ」

 性処理職だけは相性の問題もあるため、事前に新勇者様が性処理職候補に書類に目を通す。決定は魔法大臣、訓練に参加したS級冒険者などの意見もあるが、新勇者様が最終決定を下す。だが、やはり替えのきく職に変わりはなく、新勇者様は割り切っているようだった。

「性処理職になりました、ノルン・ヴィジットです。勇者様御一行の一員になれてとても光栄です。皆様のお役に立てるよう尽力いたしますのでよろしくお願いします」



◆◇---------◆◇----------◆◇

感想・リクエストなど大歓迎。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

被虐趣味のオメガはドSなアルファ様にいじめられたい。

かとらり。
BL
 セシリオ・ド・ジューンはこの国で一番尊いとされる公爵家の末っ子だ。  オメガなのもあり、蝶よ花よと育てられ、何不自由なく育ったセシリオには悩みがあった。  それは……重度の被虐趣味だ。  虐げられたい、手ひどく抱かれたい…そう思うのに、自分の身分が高いのといつのまにかついてしまった高潔なイメージのせいで、被虐心を満たすことができない。  だれか、だれか僕を虐げてくれるドSはいないの…?  そう悩んでいたある日、セシリオは学舎の隅で見つけてしまった。  ご主人様と呼ぶべき、最高のドSを…

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される

マンスーン
BL
​王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。 泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される

中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」 夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。 相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。 このお話はムーンライトでも投稿してます〜

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

処理中です...