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3.冒険二日目

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「はぁ……はぁ……」
「ノルン、大丈夫?」
「だ、大丈夫、ですっ……」

 険しい山道が続き、モンスターも次々出てきて体力は削られる一方だった。昨日は感じなかったが、なんだか勇者様たちもピリピリとした空気になっており、無尽蔵に出てくるモンスターに苛立ってるのかもしれない。

「はぁ……街まで行くつもりが足止めを食らってしまったな」
「あれだけモンスターが出てくれば仕方ないんじゃない?」

 一旦落ち着いて、川辺で休憩をしているがその声に覇気はない。今日はここまでになるかもしれないな。僕としては休めてありがたいが、勇者様たちからしたら計画通りにいかなくてそうは思わないのだろう。

「回復したら街へ向かうぞ」
「おい、待てよブロウ。日が傾いてきて、この先安全な場所があるかもわからないのにまだ進むつもりか?」
「バレル……俺の指示に文句があるのか?」

 剣士様が食い気味に勇者様に進言する。空気が凍り、ピリッと肌を刺激するほどの殺気にどうすることも出来ず勇者様と剣士様を交互に見る。

「この調子じゃ今日中に街までたどり着けない。それなら今日はここで野営して明日行くのが得策なんじゃないか?」
「一刻も早く街につきたいんだ。それにまだ日は高い」
「まあまあ、二人とも落ち着いて。今日は疲れたしここで休むことにしない?」

 お互い武器を抜きかねない雰囲気に見かねたシェード様が仲裁に入る。興が削がれたとでもいうように雰囲気は柔らかくなり、御一行で話し合った結果今日はここで野営することに決まった。

「あの、では僕は向こうにいますので……」
「ごめんね、ノルン。あとでご飯を持っていくから」
「ありがとうございます、シェード様」

 そそくさと離れて御一行から目につかない場所に移動する。まだ日は高く、ご飯まで時間もあるだろうし、せっかく川があるんだから水浴びをしよう。そう決めると装備と服を脱ぎ、足先からゆっくり川に入る。

「冷たっ……はあ、気持ちいい……」

 冷たい川の水は疲れた体に染み渡り、一番深いところが下半身が浸かるほどの深さまであったため、手で水をすくって肩からかける。冷たくて気持ちいい。服も洗ってしまおう、夜までには乾くだろう。

「ノルン……あっ」
「シェ、シェード様!?」
「ご、ごめん!水浴び中だったね」
「すみません、こんな格好で」

 咄嗟にシェード様が目をそらすが、僕は慌てて肩まで水に浸かり体を隠す。服も濡れてるし、こんな格好で話を聞くわけにも行かない。どうしたものか。

「様子が気になって来ただけだから、気にしないで」
「す、すみません……ありがとうございます……あの、シェード様」
「うん?」
「……僕の体が、必要なら言ってくださいね」

 薄着のシェード様の股間が盛り上がっているのがチラッと見えてしまい、言うべきか迷ったがこのままでは僕の必要性がなくなってしまう。少しでも使ってもらえた方が僕のためにも、御一行の発散のためにもなる。

「っ……ノルン、ごめん」
「謝らないでください!僕はそのためにいるんですから。すぐあがりますね」



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■次回、やっとエロシーン突入!
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