Rêve de Dieu ー輪廻の楔と選ばれしMud poupée(モノ)ー

藤野翼

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プロローグ

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これは、遠い未来のお話…人間にも〝神〟の力を継承することが出来るようになった世界。
この世界では、伊邪那美(イザナミ)による力を継承し、人々へ平和をもたらす力を分け与えていく使命があった。代々と受け継がれてきた神子達は、〝神〟としての責務を全うし、世界を守り続けていた。そして、また1人その力を継承した青年がいた。彼の名は〝優哉(ユウヤ)〟。全ての生命に心優しき〝神〟と崇められた者である。そんな彼は、人々の生活のために、伊邪那美(イザナミ)の力を使い、“魔力”を生み出した。後に、魔力を人々にも使えるように力を分け、魔術や技術が発達し世界を平和へと導くための革命を起こした。こうして、人々は平穏に暮らすことができ、誰もが笑顔で過ごせる…はずだった。良く使おうとする人間も現れれば、逆も然り…その力を利用して、己の欲や生きる糧とするために、力を貪っていく存在も増えていったのだ。
やがて、その影響はどんどんと広がり、ついには力を“人を殺めるための道具”として使い始めてしまったのだ…互いに利用し合いたい為に、人間達は日々無差別な戦いを繰り広げてきた。そんな様子を見た優哉(ユウヤ)は、この力によって人々が狂ってしまったのならば、こんなものなど作らなければよかった…と自らを責め、世界への償いとして身を滅ぼしてしまう。それにより、世界の核のような存在であった〝神〟という存在が無くなり、作られた魔術や、その力によって動いていた機械は暴走し、大地の中心に大きな穴が作られた。逃げ遅れた人々はその穴へ落ちて死にゆき、中心の穴から大きな湖が広がり、世界は4つの国へと分裂してしまうのである…

ここまでが、この世界で語り継がれている『オトギ話』である。このお話は、広い世代に渡っており、欲望を自分勝手な理由で優先してしまっては、引き返せないほどの後悔がある。ということを伝えたいのだろうと、解釈した人達もいるそうだ。
だがしかし、このような噂もはびこっている。

世界が分裂した際、〝神〟は世界を繋ぎ止めようとして、二度と暴走せぬよう〝イザナミノヒセキ〟という欠片を、それぞれ分裂した4つの国々へ散らばらせた。そのカケラには、得体の知れぬチカラが秘めており、それを全て手にしたものは、何でも願いが叶うという言い伝えが広まっていったのである。

嘘か本当か。信じられるような話ではなかったが、4国はその欠片を全て集め、世界を1つに統合することを目標に話し合った。
…しかし、どの国も互いの意見がぶつかり、戦いで勝利したものが統合する。という結論になってしまったのである。こうして、4国の王達は〝イザナミノヒセキ〟を集めることを決意した。

豊かなる水と柔らかな雪が降り積もる街、氷ノ国・クラティスネル
煌びやかな光と灼熱の炎が舞い踊る街、火ノ国・エンヴェルラース
安息する闇と孤独が現れる夜が支配する街、陰ノ国・ヴァルキュリア
優しさに包まれた風と新たなる命の芽吹きに覆われた街、地ノ国・アラドカラン

これらの4国は『オトギ話』のように戦いを繰り広げ、平和という言葉を片手に悪夢への扉を開いていくのであった…
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