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大学生活
しおりを挟む父の死… それは、自由を手の平で掴む寸前の俺の人生にまで影を落とした。
本宅は 初七日が済んだ頃 急に慌ただしく顧問弁護士を我が家によこしてきた。
つまり 黒崎一族との縁切り…
俺がT大医学部に入学した事が よほど本宅の意にそぐわなかったとみえて、父の遺産分と称して 我が家とそれに連なる割烹料理店、隣接する他人名義の竹林の中の古い旅館…全てを母の名義に変えて譲渡し、取得にかかる相続税等は 俺が婚外子ではあるが 子の相続分とし現金を用意している事、今後一切黒崎一族とは 関わらないとの黒崎側の意向を承諾するように求めてきた。
父が死んだら 忌々しい本宅と縁切れだと俺は内心せいせいしたが、母は複雑な思いで その意向を承諾したようだった。
さて… 俺の大学生活だが…
国公立大学の医学部の1年時の講義は一般教養ばかりで
クソ面白くもない。
俺は毎日バイトに明け暮れ 幽霊学生と化していた。しかし、入学した以上留年して 父の死で悲嘆に暮れ未だ割烹料理屋も再開していない母に追い討ちをかける事はさすがに 忍び無いと考えてはいた。
入学以来 講義に出席しないまま 試験も近づいてきた。
誰か テキトーに 講義内容を教えてくれるお人好しがいないか、探さなくてはいけない。
とは言え、そんな都合のいい話が転がっている訳がない。 お手上げ状態だった…
…いざとなったら 母に謝るか…
開き直って 居酒屋のバイト先に向かう。
「ちーっす!」
タイムカードを差し込み 厨房の調理担当の先輩に挨拶して ロッカー室に入ると 見慣れない男が ぼーっと突っ立てた。
「おはようございます」
とりあえず 俺から挨拶してみた。
「あーっ こっ今晩は…はじめまして、今日からお世話になる バイトの池田です」
「あーそうなんですか! はじめまして 早瀬です。」
そこへ 店長が出勤してきた。
「おはよう御座いますっ店長ぉ!」
「早瀬君 いつも元気だねー!
そうそう、君っちょっと来て」
店長は 池田君を手招きした。
「池田君は 確かお医者さん目指して、大学が早瀬君と一緒だったよね!」
「え~っそうっすかぁ? 珍しくないっすか⁈
大抵皆 バイトっちゃあ、家庭教師とか予備校講師とかじゃ ないですか!」
俺は自分の事を棚に上げて 池田君をジロジロ観察した。
池田君は
「いやぁ…人にモノを教えるなんて ガラじゃなくて、しかも、恥ずかしながら 三浪してやっと入ったんで、自慢にもならない…」
「そんな事ないですよっ 初志貫徹!素晴らしい!
俺なんか 落第寸前で トホホなありさま…」
この日 俺は初めて 神さまに感謝した…
目の前のカモネギ…
下心のある 俺は池田君をこれでもかと言う程持て囃した。自己肯定感の低い奴には チヤホヤに限る。
案の定 池田君は 真面目で講義も休まずきっちり出席し、レポート提出も完璧だった。
「早瀬君 しかたないなぁ… 今度で最後だよ 代返は…」
池田君は頭をカキカキ 俺に頼られるのがまんざらでも無さそうな雰囲気だった。
御礼と言ってはなんだが、時々 息抜きのエロい場所にも招待した。
所謂 格安で抜ける取っておきな場所。
「いいかい? 池田君 ゴムは必須だから、アレはしっかり抜けるけど気を抜いちゃいけ無いよ。 ホールは君だけのモノじゃないからね!」
俺はくれぐれも性病に気をつけて と忠告したつもりだった。
その日は
非合法の個室に彼を招待した。
「エリカちゃん 宜しく頼みます。俺の特別な友人だから、スペシャルサービスしてよっ」
「早瀬くん どこ行くの?」
池田君はいささか不安気に俺に問いかけてきた。
「ごめん 今日は 母親孝行の日なんで スンマセン」
年上だが 頼りない将来のお医者さんを女の子に預けて 俺は久々に実家に帰る事にした。
都内に部屋を借りてる訳では無いが テキトーにあっちこっちの女の子の家を転々としていた。
「池田さんって したのお名前は?」
エリカちゃんは客のズボンに手をかけながら緊張をほぐすように優しく問いかける。
「チハルと言います。」
「まぁ 素敵なお名前…もしかして あの有名な歌手さんと同じ漢字ですか?」
ズボンのベルトは緩められ ズリ下げれば下着だけの状態だった。
「あっ いえっそっそんないいもんじゃ無いですっ」
「チハルさん 冷えますか?」
「いえっ かっかっしてますっ」
額には汗がうっすら滲み出してきた。
「じゃ ズボン脱いじゃってください、少しお尻を浮かせてくれたら、私がしますから…」
素直にお尻を浮かすと手慣れた手つきで素早くズボンをずり下げた。
白いお決まりのブリーフは今にもはち切れそうに生地が引っ張られ 先端の切れ込みから中のペニスが覗いている。
「まぁ 元気! ちょっと窮屈そうだから 解放してあげましょううよ、ね、チハルさん」
……
こうなってしまえば 男はまな板の上の魚のように プロの洗礼を待つのみ。
ピチピチのブリーフすら彼女の手にかかるとあっという間に剥ぎ取られ 池田君は下半身を丸裸にされた状態でソファベッドに腰掛け固まっている。
「まぁ! すご~い、エリカの 壊れちゃうかも…」
この思わせぶりなあざとい歓声に 彼のペニスはムクムクと脈打ちながら 先走りの露を滴らせ、持ち主の羞恥心を無視して膨張は止まらない。
エリカちゃんの片手には 固く絞ったお絞りが握られていた。
「チハルさん、良かったら 温かいお絞りで 温めますけど… どうですか?」
早くやってくれーと叫びたい衝動に駆られている池田君をわざと焦らしながら伺う。
「おっ お願いしますっ」
あっ。あぁあ~ぁーっ くぅぅぅ いっ!!
お絞りでペニスを包みこみ、頭と包皮のち◯カスを拭き取る間も、待たずに 暴発してしまった。
「…あー」
エリカちゃんは 手際よく精液を拭き取ると…
パクリと縮みかけたペニスをほうばった。
「うっぐっ…」
先端を刺激しないようにしながら ゆっくりと竿の部分を舌を巧みに使って温め直していく。
「きっきもちいいですぅ 溜まりませんっ」
ペニスを刺激しないようにそっと口を外して、「チハルさん まだまだこれからですから 楽しんで下さいね♪」
再びエリカちゃんの口に収まったペニスは 激しく躍動し始め、それに合わせて チハルさんの 情け無い吐息が 狭い部屋に響きだした。
あのおもてなしは 非常に有効だった。お陰で1学年前期の提出レポートは完璧 前期試験の結果も情報主の池田君より席次が上位だった。
池田君には 更に感激するようなプレゼンを用意して 気分良く大学生活を送って貰いたかった。
「池田君っ、君あっての早瀬だから!忘れないでよ!」
しばらく池田君には活躍してもらって…
頼もしい彼と知り合ってからは、あっという間にアルバイトに精を出した二年間が終わろうとしていた。
そして、二年生後期日程終了から休学する事にした。
池田君は、その後目覚ましい活躍と俺への献身で、二年生後期試験の席次が学年トップを取るなど、一年前の自己肯定感の低かった彼が、 今では人格が変わったかのような 俺様ぶりを発揮しだした。
頼もしい限りだよ! 池田君!
俺は彼にお世話になった礼を述べてから 二年間の休学届けを大学に提出した。
「えっ どう言う事? 早瀬君……」
さよなら、池田君
さよならT大
さよなら日本
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