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はじまり
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夜のとばりが下りた古びた小屋の中。
仄暗い月明かりだけがかろうじて差し込むばかり。外はひどく冷えていて、寒さにあまり慣れていないセラスの指先は赤く染まり、ぴりぴりと痛んでいる。
とはいえ、そんなことは些事だ。
散っていった数多の命に比べれば。
愛していた家族も、友人も、そして面影もないほどに変わり果ててしまったこの国も。自らの手で守りたかったものはすべて零れ落ちてしまった。どうしようもないほどに。
……あぁ、だけど、ひとつだけ。まだ唯一だけは残っている。
だからこの日までやってこれだのだ。
だが、それも今日、この時で終わりだ。
なぜなら――ほかでもない、この手で終わらせるのだから。
セラスは窓にもたれかかり外を見つめる。追手はまだ来ていない。少ない木々を乱暴に揺らしながら吹き荒れる風が、妨害でもしてくれればいいものだ。
ふう、と一つ息を吐いた。
恐ろしいほどの沈黙は、今まさに起こるであろう悲劇を予感させるように胸を圧迫し、小さな隙間から侵入してきた冷気は肌を突き刺していく。
白く染まった息は、あっという間に闇へと溶けてしまった。
「……どうした? 俺がいるのにため息か?」
窓とは反対の位置から聞こえてくるのは耳心地のいい、聞き慣れた低音の声だった。それが今のセラスにとって唯一残されたもの――愛しい人の声だった。
ちらりと視線を向ければ、壁に背を預けながら床に尻を付けた一人の美丈夫がいる。
「窓の恋人にでもなったのか? こっちは一人寂しく寒さと戦ってるっていうのに」
いつもと変わらぬ琥珀の瞳。とろりと甘くて、じんわりと穏やかで、けれどセラスは気付いていた。その光の奥に深くしみ込んだ諦念の色を。
その色がどうしようもなく心を重くする。なぜなら。かつての彼が、この国の未来に、友の未来に、そして自らの未来に、どれだけの想いを馳せ、語っていたのかを知っているから。その瞳にひと際強い輝きを宿して、言葉の端々には強い意志と情熱を込めていたのを痛いほど知っているから。
それこそ耳にタコができるほど展望を聞き続けたって、その様子を観察するだけで相殺できるほどに魅力的であった。それに、セラス自身も負けじと意見をぶつけ、気づけば何時間も、しまいには他愛もない話で盛り上がっていたことは数えきれないほどにある。
「……知らないんだ? 僕の恋人は窓よりかっこいいんだよ」
ふふ、と笑みを漏らしながらゆっくりと彼の方に身を近づける。
「そうか? なら、その恋人様とやらはどこにいるんだ?」
「ここでしょ?」
警戒心もなく、粗末な布を広げて腕を差し出すアウルムの懐に、するりと潜り込んだ。身長差はそれほどないが、セラスにとって彼の腕の中はまさしくジャストフィットだった。背中に力強い腕が回される。
「はぁ……温かいね」
大好きな、匂い。派手さはないけれど心を落ち着かせてくれる香りだ。汗と土、血の匂いに覆われても、陽のぬくもりは残っている。
それに大好きな体温。少し高めで、今日はいくぶんか冷たいけど、それでも、自分よりずっと温かい彼の腕の中は、本当に心地いい。昔、「優しくないからあったかいんだ」なんて、ふざけて言ったこともあった気がする。
そして、とくとくと響く穏やかな鼓動。気持ちのいい眠気を誘うそのリズムと音は、これまでセラスを何度も夢の世界へと誘ってきたものだった。
「寝るか?」
「……寝ないよ」
敵の手から逃げている最中だというのに、そんなことしていいわけがない。当然アウルムも分かっている。ただの言葉遊びだ。
それでも、この腕の中でこのまま眠ってしまいたいたくなるほどに、いつも通りのやり取りがひどく心に響く。
「ほんとにか? 目がとろんとしてるが」
「うん。鼓動を聞いてるとこうなってくるの、自然現象だよ」
この安眠剤ともお別れだと思うと、無性に寂しい……つらい。
「セラス……お前はいなくなってくれるな。俺に残されたのは、もうお前だけだ。父上も母上も、兄上も、友も、国でさえ失ってしまった。精霊たちも、もういない。お前だけなんだ」
懇願とも弱音ともとれる吐露。
ぎゅっと抱きしめられる力が強くなる。人一倍強いくせに、人一倍寂しがり屋だ。この矛盾さがどうしようもなく愛しい。
「大丈夫だよ。君が一人になることはない。僕がそうさせないから」
腰に忍ばせた短剣を指先でなぞる。父から受け継いだものだ。それ以来、護身用として肌身離さず持っていたが、まさかこんな形で使われることになろうとは。嘆くに違いない。
「アル……」
喉の奥で、その名が鉛のように重く響く。
親友として、臣下として、そして何よりも恋人として、この人を守り抜くと誓った。だが、この先にどうしたって救いはない。悔しいが分かりきっているのだ。だから、今の自分にできる唯一の「守り方」は、これしかない。
静かな覚悟とともに冷えた柄を握りこんだ、その時だった。
ぼたり、ぼたり。と何かが落ちてきたのは。
抱きこめられていたはずの、少し高い体温が急速に冷たくなっていく。聞き慣れた穏やかな鼓動が、変なリズムを刻み始めた。ドッと大きく一度跳ねた後、気持ちの悪い、不規則な音を鳴らすのだ。
――え?
手は動かしていない。
短剣はまだ、腰にある。
なのに。
急いで顔を上げれば、視界が赤に染まった。彼の首には何かにえぐられたような深い切り傷が走り、そこから鮮血がとどめなく、あふれ出ていた。
刺した覚えなど、一切ない。
それなのに、血は止まらない。
「……う……」
彼の唇が震えた。
いつの間にか、顔も血だらけになっている。
いつもセラスを映していた琥珀の瞳はもはやそこになく、ただどろりと血の涙を垂れ流すだけの空虚な空洞になってしまっている。
血だらけの口だけがかすかに動いた。言葉を紡ごうとしているのだと気づき注視すれば、ぼたりぼたりと血の塊を落としながら、彼は掠れた声を絞り出した。
「ゆ、る……さ」
同時に、セラスを抱きしめていたアウルムの身体の重みが、ふっと消えた。文字通り、何も感じなくなったのだ。はっとして、彼の腕に目を向ければ、そこにはどろどろと形を失いゆく腕があった。まるで蝋が溶けていくように、ただべったりと血と黒い粘液の混じり合った悍ましい痕跡だけが床に広がっていく。
「まって! アル!」
顔を上げる。だが遅かった。もう、そこに彼の面影はない。
叫んだ刹那、赤黒く液状化したアウルムの残骸が内側から弾けるかのように、一気に弾け散った。
仄暗い月明かりだけがかろうじて差し込むばかり。外はひどく冷えていて、寒さにあまり慣れていないセラスの指先は赤く染まり、ぴりぴりと痛んでいる。
とはいえ、そんなことは些事だ。
散っていった数多の命に比べれば。
愛していた家族も、友人も、そして面影もないほどに変わり果ててしまったこの国も。自らの手で守りたかったものはすべて零れ落ちてしまった。どうしようもないほどに。
……あぁ、だけど、ひとつだけ。まだ唯一だけは残っている。
だからこの日までやってこれだのだ。
だが、それも今日、この時で終わりだ。
なぜなら――ほかでもない、この手で終わらせるのだから。
セラスは窓にもたれかかり外を見つめる。追手はまだ来ていない。少ない木々を乱暴に揺らしながら吹き荒れる風が、妨害でもしてくれればいいものだ。
ふう、と一つ息を吐いた。
恐ろしいほどの沈黙は、今まさに起こるであろう悲劇を予感させるように胸を圧迫し、小さな隙間から侵入してきた冷気は肌を突き刺していく。
白く染まった息は、あっという間に闇へと溶けてしまった。
「……どうした? 俺がいるのにため息か?」
窓とは反対の位置から聞こえてくるのは耳心地のいい、聞き慣れた低音の声だった。それが今のセラスにとって唯一残されたもの――愛しい人の声だった。
ちらりと視線を向ければ、壁に背を預けながら床に尻を付けた一人の美丈夫がいる。
「窓の恋人にでもなったのか? こっちは一人寂しく寒さと戦ってるっていうのに」
いつもと変わらぬ琥珀の瞳。とろりと甘くて、じんわりと穏やかで、けれどセラスは気付いていた。その光の奥に深くしみ込んだ諦念の色を。
その色がどうしようもなく心を重くする。なぜなら。かつての彼が、この国の未来に、友の未来に、そして自らの未来に、どれだけの想いを馳せ、語っていたのかを知っているから。その瞳にひと際強い輝きを宿して、言葉の端々には強い意志と情熱を込めていたのを痛いほど知っているから。
それこそ耳にタコができるほど展望を聞き続けたって、その様子を観察するだけで相殺できるほどに魅力的であった。それに、セラス自身も負けじと意見をぶつけ、気づけば何時間も、しまいには他愛もない話で盛り上がっていたことは数えきれないほどにある。
「……知らないんだ? 僕の恋人は窓よりかっこいいんだよ」
ふふ、と笑みを漏らしながらゆっくりと彼の方に身を近づける。
「そうか? なら、その恋人様とやらはどこにいるんだ?」
「ここでしょ?」
警戒心もなく、粗末な布を広げて腕を差し出すアウルムの懐に、するりと潜り込んだ。身長差はそれほどないが、セラスにとって彼の腕の中はまさしくジャストフィットだった。背中に力強い腕が回される。
「はぁ……温かいね」
大好きな、匂い。派手さはないけれど心を落ち着かせてくれる香りだ。汗と土、血の匂いに覆われても、陽のぬくもりは残っている。
それに大好きな体温。少し高めで、今日はいくぶんか冷たいけど、それでも、自分よりずっと温かい彼の腕の中は、本当に心地いい。昔、「優しくないからあったかいんだ」なんて、ふざけて言ったこともあった気がする。
そして、とくとくと響く穏やかな鼓動。気持ちのいい眠気を誘うそのリズムと音は、これまでセラスを何度も夢の世界へと誘ってきたものだった。
「寝るか?」
「……寝ないよ」
敵の手から逃げている最中だというのに、そんなことしていいわけがない。当然アウルムも分かっている。ただの言葉遊びだ。
それでも、この腕の中でこのまま眠ってしまいたいたくなるほどに、いつも通りのやり取りがひどく心に響く。
「ほんとにか? 目がとろんとしてるが」
「うん。鼓動を聞いてるとこうなってくるの、自然現象だよ」
この安眠剤ともお別れだと思うと、無性に寂しい……つらい。
「セラス……お前はいなくなってくれるな。俺に残されたのは、もうお前だけだ。父上も母上も、兄上も、友も、国でさえ失ってしまった。精霊たちも、もういない。お前だけなんだ」
懇願とも弱音ともとれる吐露。
ぎゅっと抱きしめられる力が強くなる。人一倍強いくせに、人一倍寂しがり屋だ。この矛盾さがどうしようもなく愛しい。
「大丈夫だよ。君が一人になることはない。僕がそうさせないから」
腰に忍ばせた短剣を指先でなぞる。父から受け継いだものだ。それ以来、護身用として肌身離さず持っていたが、まさかこんな形で使われることになろうとは。嘆くに違いない。
「アル……」
喉の奥で、その名が鉛のように重く響く。
親友として、臣下として、そして何よりも恋人として、この人を守り抜くと誓った。だが、この先にどうしたって救いはない。悔しいが分かりきっているのだ。だから、今の自分にできる唯一の「守り方」は、これしかない。
静かな覚悟とともに冷えた柄を握りこんだ、その時だった。
ぼたり、ぼたり。と何かが落ちてきたのは。
抱きこめられていたはずの、少し高い体温が急速に冷たくなっていく。聞き慣れた穏やかな鼓動が、変なリズムを刻み始めた。ドッと大きく一度跳ねた後、気持ちの悪い、不規則な音を鳴らすのだ。
――え?
手は動かしていない。
短剣はまだ、腰にある。
なのに。
急いで顔を上げれば、視界が赤に染まった。彼の首には何かにえぐられたような深い切り傷が走り、そこから鮮血がとどめなく、あふれ出ていた。
刺した覚えなど、一切ない。
それなのに、血は止まらない。
「……う……」
彼の唇が震えた。
いつの間にか、顔も血だらけになっている。
いつもセラスを映していた琥珀の瞳はもはやそこになく、ただどろりと血の涙を垂れ流すだけの空虚な空洞になってしまっている。
血だらけの口だけがかすかに動いた。言葉を紡ごうとしているのだと気づき注視すれば、ぼたりぼたりと血の塊を落としながら、彼は掠れた声を絞り出した。
「ゆ、る……さ」
同時に、セラスを抱きしめていたアウルムの身体の重みが、ふっと消えた。文字通り、何も感じなくなったのだ。はっとして、彼の腕に目を向ければ、そこにはどろどろと形を失いゆく腕があった。まるで蝋が溶けていくように、ただべったりと血と黒い粘液の混じり合った悍ましい痕跡だけが床に広がっていく。
「まって! アル!」
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