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一章
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飴玉二つを一気に放り込み、ガリっと噛み砕く。
「あぁ、だるい」
ソファの背もたれにだらりと身体を預けながら、外を見やる。澄んだ星空だ。
両親に見られたら確実に行儀が悪いと咎められるだろうが、しかし身体がいうことを聞かない。
四大家の別邸は聖宮の敷地内にある。
聖樹の力がみなぎるここは微精霊の数も桁違い。ゆえに非常に居心地が悪いのだ。まだマシな聖都に逃げ込めば楽にはなるのだが、そうはいってられない。お祈りや挨拶、これでもやることは多い。
祝宴が明日に迫った今日。
国外からの来賓も続々と到着する中で、セラスは人目を盗み、宮内のあらゆるところを調べ回った。大ホールに、渡り廊下の隅々、庭園の死角に至るまで。さすがに客室内部までは踏み込めなかったが、おおよその共用部は一通り網羅したはずだ。
とはいえ、全てがスムーズにいったわけではない。
だいたいに警備が立っているのだ。ある程度までは、ちょっとの隙間をついたり、フィオレントの名を使えばどうにかなったが、そう自由に闊歩できるわけもない。
もちろん色々と試してみたもした。
気配を消してみたり、精神に囁きかけみたり。
しかし、効きはいまいちだった。
せいぜい視線を一瞬だけ逸らさせるとか、うっすらと存在感を消せた程度。警備兵の意思が固いことはもちろん、なにより場所が悪い。精霊たちの守りが強すぎて、こちらの足掻きなど始めたてレベル同然に削がれてしまう。
それでもなんとか僅かな隙を使って探索を続けたものの……。
目ぼしいものは何も見つからなかった。全くの空振り。
まだ仕掛けられていない。そもそもそんな”罠”など初めから存在しない。
企むなら外の者だろう。いや、その前提自体が間違っているのか。
疑問だけが頭を占めていくが、いずれの決定打もない。
セラスはぐったりと力の入らない身体をどうにか起こし、開けっ放しにしていた窓のそばに寄る。
月明かりに照らされた聖宮は、しんと寝静まった気配を漂わせている。
――行くのぉ?
「うん、そろそろ」
枠に足をかける。
玄関から出られないこともないが、余計な神経を使わざるを得ないのでこちらが最良。ここは二階だし、下は緑。多少鍛えてきた足にはそこまでの負担はかからない。
目指す先は厨房だ。
昼間はさすがの人の多さにとん挫したが、今の時間、早朝からの仕込みのために多くの料理人たちは休息をとっているはずだ。かろうじて見回りの兵や、見習いが残っているくらいだろう。
たしか、事後の検査では薬物といった顕著なものは一切出なかったはずだ。
分かっている。
だが、それでも用心に越したことはない。
大勢を対象とするなら誰もが触れうるものが最適だ。手っ取り早いのは、空間か、もしくは口にするもの。仕込むなら、お祝いの品の中か、材料の段階で直接。
明日は無理。戦場となる調理場で見知らぬ人間が紛れ込むのは至難の業だろうし、そもそも近づけないはずだ。
だから今夜。
セラスは足音を消して影に紛れて駆ける。前も何度かお世話になったから道のりは完璧だ。
♦♦
「……おやすみ」
怖いほど順調にたどり着いた先。
椅子に座ったまま、うつらうつらと舟を漕いでいた見習いらしき男が一人。その無防備な背中に回り込み、そっと耳に吹き込んだ。
直後、ガクッと男の上半身が揺れ、あっけなく眠りに落ちる。頬を調理台にペタリとつけて深い寝息を立てる様子に、ひとまず胸をなでおろす。
助かった。
もともと夢の世界に半分足を突っ込んでくれていたからか、少しの刺激で落ちてくれた。
静まり返っている厨房をざっと見まわす。しかし、特になにもない。
ただ丁寧に磨き上げられたシンクが、月明かりを反射して鈍く光っているだけだ。
足音を殺して進む。続きの部屋――食糧庫へ。
扉にそっと耳を近づける。
人の気配はなさそうだ。
(……よし)
錠が掛かっている。
だが、抜かりはない。ポケットに忍ばせておいた針金を取り出す。
隣国で培った知識だ。
――え~、原始的すぎなぁい?
――いいんだよ。ここをこうして……。ほらできた。
鍵穴が確かな感触を返してきた。かちっと乾いた音が鳴り、錠を外す。
両開きの扉の先からはひんやりとした空気が流れ出てきて。
中は窓が小さく、差し込む月光だけでは少々心許ない薄暗さだ。持ってきた蝋燭に火をつければ、揺れる橙色がほのかに手元を照らす。
棚には所せましと並べられた木箱。覗き込むと、色鮮やかな野菜たちと目が合う。
葉物は瑞々しく、果菜類は張りがあって、どれもこれも収穫したての気配が抜けきっていない。
その近くには、粉類の袋が積まれていた。
今のところ、怪しいものはなさそうである。
更に奥へ進む。
少し狭まったところ――ひと際立派な、異なる紋が刻まれたいくつかの木箱があった。間違いなく各国からのものだ。
セラスは足を止め、くん、と鼻を鳴らす。
……甘ったるい。
厚い蓋がしてあるというのに、漏れ出る匂いは消しきれていない。
妙に気になった。
それも贈り物ゾーンなら猶更。
近づき、試しにと一番手前の箱に手をかけた。
これは――。
ぶわり、と濃厚な香りが一斉に襲ってくる。
そこにあったのは、大量の生花だった。白く透けるような、箱いっぱいに詰めこまれた花々。
保存状態は良い。
(こんなに、へぇ……)
エテルニアへの定番の贈り物だ。
この国の人が惹かれる、香りと蜜を放つ。香は心を鎮ませ、とろりとした蜜は極上に甘美。もちろんセラスも好んでいた。そして精霊たちも。
父がたまに持って帰ってきたものを手にしていれば、水の微精霊によくせがまれたものだ。
月の光で育ち、満月の日にだけ開花する。外の国でしか育たず、国内での流通は滅多にないレアな品。
でも――。
開けるまで気付かなかった、いや、気付けなかった。
決して存在を忘れていたわけではない。
揺蕩う匂いが全く魅力的ではなかったのだ。記憶にある、たしか……ふわっと鼻腔を撫でる、肺の奥まで満たしたくなるような、そんなものではなく。正直、毒々しいほどに甘ったるくて、鼻につく以外の感想がない。
――なんだろう。
どうにも引っかかる。
確証はない。ただの勘だ。
自身の体質が変わったのは前提として、それでも味覚や嗅覚はたいして変わっていない。アイツと契約したからといって、生まれ持った血や肉体が全て入れ替わったわけではない。
だから、仮に精霊の血の作用とするのなら、セラス自身も多少なりとも心地よさを感じていいはずなのだ。
それに外ではこの花はあまり好かれていないと聞いたことがある。
当時は、ふーん、もったいない、程度の認識だったが、もしや今のこの匂いが普通なのではないか、そんな小さな疑念がわいてくる。
エテルニアの人間だけが、この悪臭を芳香だと受け取っている?
ならば、蜜は……とも思ったが、いったん置いておく。
他の箱を確認する方が優先だからだ。
次々と開ける――ワインに、焼き菓子、蒸留酒……そのほか諸々。
全部だ。
これも、これも、あれも。
この匂い、間違いない。
全て、同じものが入っている。成分表を見るまでもない。
あらゆる品から判で押したように、ねっとりとした甘すぎる香りが立ちのぼっていた。
おそらく彼らに悪意などないはずだ。
古からの慣例に則った形なのだろう。”エテルニアへの贈り物にはこれを含ませるのが礼儀”というような。
だが、揃いも揃って。
猫にマタタビを与えておけば満足するだろうみたいな。
たしかに、その常識は間違ってはいないのだが……。
以前なら喜んでいたというのに、何か言葉にならない不快感が視界を染めあげる。
(……だめだ)
首を軽く振った。
これ以上ここに長居するべきではない。あの見習いがいつまでもぐっすりしているとは限らないし、見回りの兵が来る可能性もある。
雑に開け放した蓋たちを、さっと元通りにしていく。
一つ、二つ……、三つ。
ズレを残さないよう、その手つきに淀みはない。
そして最後。
初めに開けた”生花”の箱へと手が伸びる。
指先が触れ、しかし、ふと動きが止まった。かすかに直感が鳴ったのだ、少し持って帰るべき、と。
何千とある花の中から数輪が消えたところで、誰も気づきはしないだろう。
ひと掴みだけ拝借し、懐へと滑り込ませる。
ゔっ……。
濃密すぎる香に、ぐっと眉根が寄った。
今すぐにでも纏わりつく空気を払い落としたい衝動に駆られるが、今は我慢。
足早に出口へと向かう。
庫内に誰かが忍び込んだ痕跡は残していない。あとは扉を施錠し、寝息を立てる男に気取られなければミッション完了だ。
そうして部屋を後にしようとした、その時だった。
「申し訳ございません!」
突如として、静寂が切り裂かれた。
勢いのある謝罪が耳に飛び込んできて、思わずビクッと身体が反応してしまう。
知らない声だが、場所からして先ほど寝かしておいた見習いのものだろう。だが、問題はそこではない。
予想よりだいぶ早い目覚めだとしても、それもしょうがない。
誰に、謝っている?
「あぁ、だるい」
ソファの背もたれにだらりと身体を預けながら、外を見やる。澄んだ星空だ。
両親に見られたら確実に行儀が悪いと咎められるだろうが、しかし身体がいうことを聞かない。
四大家の別邸は聖宮の敷地内にある。
聖樹の力がみなぎるここは微精霊の数も桁違い。ゆえに非常に居心地が悪いのだ。まだマシな聖都に逃げ込めば楽にはなるのだが、そうはいってられない。お祈りや挨拶、これでもやることは多い。
祝宴が明日に迫った今日。
国外からの来賓も続々と到着する中で、セラスは人目を盗み、宮内のあらゆるところを調べ回った。大ホールに、渡り廊下の隅々、庭園の死角に至るまで。さすがに客室内部までは踏み込めなかったが、おおよその共用部は一通り網羅したはずだ。
とはいえ、全てがスムーズにいったわけではない。
だいたいに警備が立っているのだ。ある程度までは、ちょっとの隙間をついたり、フィオレントの名を使えばどうにかなったが、そう自由に闊歩できるわけもない。
もちろん色々と試してみたもした。
気配を消してみたり、精神に囁きかけみたり。
しかし、効きはいまいちだった。
せいぜい視線を一瞬だけ逸らさせるとか、うっすらと存在感を消せた程度。警備兵の意思が固いことはもちろん、なにより場所が悪い。精霊たちの守りが強すぎて、こちらの足掻きなど始めたてレベル同然に削がれてしまう。
それでもなんとか僅かな隙を使って探索を続けたものの……。
目ぼしいものは何も見つからなかった。全くの空振り。
まだ仕掛けられていない。そもそもそんな”罠”など初めから存在しない。
企むなら外の者だろう。いや、その前提自体が間違っているのか。
疑問だけが頭を占めていくが、いずれの決定打もない。
セラスはぐったりと力の入らない身体をどうにか起こし、開けっ放しにしていた窓のそばに寄る。
月明かりに照らされた聖宮は、しんと寝静まった気配を漂わせている。
――行くのぉ?
「うん、そろそろ」
枠に足をかける。
玄関から出られないこともないが、余計な神経を使わざるを得ないのでこちらが最良。ここは二階だし、下は緑。多少鍛えてきた足にはそこまでの負担はかからない。
目指す先は厨房だ。
昼間はさすがの人の多さにとん挫したが、今の時間、早朝からの仕込みのために多くの料理人たちは休息をとっているはずだ。かろうじて見回りの兵や、見習いが残っているくらいだろう。
たしか、事後の検査では薬物といった顕著なものは一切出なかったはずだ。
分かっている。
だが、それでも用心に越したことはない。
大勢を対象とするなら誰もが触れうるものが最適だ。手っ取り早いのは、空間か、もしくは口にするもの。仕込むなら、お祝いの品の中か、材料の段階で直接。
明日は無理。戦場となる調理場で見知らぬ人間が紛れ込むのは至難の業だろうし、そもそも近づけないはずだ。
だから今夜。
セラスは足音を消して影に紛れて駆ける。前も何度かお世話になったから道のりは完璧だ。
♦♦
「……おやすみ」
怖いほど順調にたどり着いた先。
椅子に座ったまま、うつらうつらと舟を漕いでいた見習いらしき男が一人。その無防備な背中に回り込み、そっと耳に吹き込んだ。
直後、ガクッと男の上半身が揺れ、あっけなく眠りに落ちる。頬を調理台にペタリとつけて深い寝息を立てる様子に、ひとまず胸をなでおろす。
助かった。
もともと夢の世界に半分足を突っ込んでくれていたからか、少しの刺激で落ちてくれた。
静まり返っている厨房をざっと見まわす。しかし、特になにもない。
ただ丁寧に磨き上げられたシンクが、月明かりを反射して鈍く光っているだけだ。
足音を殺して進む。続きの部屋――食糧庫へ。
扉にそっと耳を近づける。
人の気配はなさそうだ。
(……よし)
錠が掛かっている。
だが、抜かりはない。ポケットに忍ばせておいた針金を取り出す。
隣国で培った知識だ。
――え~、原始的すぎなぁい?
――いいんだよ。ここをこうして……。ほらできた。
鍵穴が確かな感触を返してきた。かちっと乾いた音が鳴り、錠を外す。
両開きの扉の先からはひんやりとした空気が流れ出てきて。
中は窓が小さく、差し込む月光だけでは少々心許ない薄暗さだ。持ってきた蝋燭に火をつければ、揺れる橙色がほのかに手元を照らす。
棚には所せましと並べられた木箱。覗き込むと、色鮮やかな野菜たちと目が合う。
葉物は瑞々しく、果菜類は張りがあって、どれもこれも収穫したての気配が抜けきっていない。
その近くには、粉類の袋が積まれていた。
今のところ、怪しいものはなさそうである。
更に奥へ進む。
少し狭まったところ――ひと際立派な、異なる紋が刻まれたいくつかの木箱があった。間違いなく各国からのものだ。
セラスは足を止め、くん、と鼻を鳴らす。
……甘ったるい。
厚い蓋がしてあるというのに、漏れ出る匂いは消しきれていない。
妙に気になった。
それも贈り物ゾーンなら猶更。
近づき、試しにと一番手前の箱に手をかけた。
これは――。
ぶわり、と濃厚な香りが一斉に襲ってくる。
そこにあったのは、大量の生花だった。白く透けるような、箱いっぱいに詰めこまれた花々。
保存状態は良い。
(こんなに、へぇ……)
エテルニアへの定番の贈り物だ。
この国の人が惹かれる、香りと蜜を放つ。香は心を鎮ませ、とろりとした蜜は極上に甘美。もちろんセラスも好んでいた。そして精霊たちも。
父がたまに持って帰ってきたものを手にしていれば、水の微精霊によくせがまれたものだ。
月の光で育ち、満月の日にだけ開花する。外の国でしか育たず、国内での流通は滅多にないレアな品。
でも――。
開けるまで気付かなかった、いや、気付けなかった。
決して存在を忘れていたわけではない。
揺蕩う匂いが全く魅力的ではなかったのだ。記憶にある、たしか……ふわっと鼻腔を撫でる、肺の奥まで満たしたくなるような、そんなものではなく。正直、毒々しいほどに甘ったるくて、鼻につく以外の感想がない。
――なんだろう。
どうにも引っかかる。
確証はない。ただの勘だ。
自身の体質が変わったのは前提として、それでも味覚や嗅覚はたいして変わっていない。アイツと契約したからといって、生まれ持った血や肉体が全て入れ替わったわけではない。
だから、仮に精霊の血の作用とするのなら、セラス自身も多少なりとも心地よさを感じていいはずなのだ。
それに外ではこの花はあまり好かれていないと聞いたことがある。
当時は、ふーん、もったいない、程度の認識だったが、もしや今のこの匂いが普通なのではないか、そんな小さな疑念がわいてくる。
エテルニアの人間だけが、この悪臭を芳香だと受け取っている?
ならば、蜜は……とも思ったが、いったん置いておく。
他の箱を確認する方が優先だからだ。
次々と開ける――ワインに、焼き菓子、蒸留酒……そのほか諸々。
全部だ。
これも、これも、あれも。
この匂い、間違いない。
全て、同じものが入っている。成分表を見るまでもない。
あらゆる品から判で押したように、ねっとりとした甘すぎる香りが立ちのぼっていた。
おそらく彼らに悪意などないはずだ。
古からの慣例に則った形なのだろう。”エテルニアへの贈り物にはこれを含ませるのが礼儀”というような。
だが、揃いも揃って。
猫にマタタビを与えておけば満足するだろうみたいな。
たしかに、その常識は間違ってはいないのだが……。
以前なら喜んでいたというのに、何か言葉にならない不快感が視界を染めあげる。
(……だめだ)
首を軽く振った。
これ以上ここに長居するべきではない。あの見習いがいつまでもぐっすりしているとは限らないし、見回りの兵が来る可能性もある。
雑に開け放した蓋たちを、さっと元通りにしていく。
一つ、二つ……、三つ。
ズレを残さないよう、その手つきに淀みはない。
そして最後。
初めに開けた”生花”の箱へと手が伸びる。
指先が触れ、しかし、ふと動きが止まった。かすかに直感が鳴ったのだ、少し持って帰るべき、と。
何千とある花の中から数輪が消えたところで、誰も気づきはしないだろう。
ひと掴みだけ拝借し、懐へと滑り込ませる。
ゔっ……。
濃密すぎる香に、ぐっと眉根が寄った。
今すぐにでも纏わりつく空気を払い落としたい衝動に駆られるが、今は我慢。
足早に出口へと向かう。
庫内に誰かが忍び込んだ痕跡は残していない。あとは扉を施錠し、寝息を立てる男に気取られなければミッション完了だ。
そうして部屋を後にしようとした、その時だった。
「申し訳ございません!」
突如として、静寂が切り裂かれた。
勢いのある謝罪が耳に飛び込んできて、思わずビクッと身体が反応してしまう。
知らない声だが、場所からして先ほど寝かしておいた見習いのものだろう。だが、問題はそこではない。
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