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攻略24
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VRゴーグルを外すと隣で先輩が寝ていた。
ドクンッ
心臓が早鐘を打つみたいに早くなる。
汗をぐっしょりかいていたけれどそれ以外は特になんとも無い。
精神的には疲れきっていたけど。
先輩を起こさないようにそっとソファを離れて、シャワールームに入る。
入った途端、ふらついて壁に手を着いた。
(先輩とどう接すればいいんだろ…)
分からない。
熱いシャワーを浴びる。
身体を洗い流していると、胸の突起に手が触れた。
その瞬間。
吉見の冷たい手を、触る手つきを思い出して。
悪寒が背中を走り抜けた。
(大丈夫…大丈夫……先輩にバレることはないし、現実でも会うことなんてない。)
帰り際に吉見が言っていた言葉が引っかかっているけど考えないことにした。
「陽成ー?シャワー浴びてるー?」
突然ドアの向こうから先輩の声が聞こえて胸の奥がキュッと締まった。
「あ、はい。借りてます」
「……ああ…じゃあ次俺使うから出たらなんか作って貰っていいー?先食ってていいからー」
少し遠くのリビング辺りから先輩の声がする。
「わかりましたー」
(大丈夫。バレない。大丈夫。)
なんどもなんども大丈夫と心の中で唱える。
「……なんで…」
大丈夫なのに。
なんで涙が出てくるんだ。
身体には傷もないし、痕もない。
でも無性に悲しくて。
涙を堪えようとすればするほどお湯と涙が混ざって流れていく。
声を出さないように強く唇を噛んで。
気づいたら血が滲んでいた。
「……ごめん…なさい……」
誰に向けてるのか分からない言葉をポツリと呟く。
このまま全部排水溝に流れて消えてしまえばいい。
涙も、記憶も、この悲しみも。
ドクンッ
心臓が早鐘を打つみたいに早くなる。
汗をぐっしょりかいていたけれどそれ以外は特になんとも無い。
精神的には疲れきっていたけど。
先輩を起こさないようにそっとソファを離れて、シャワールームに入る。
入った途端、ふらついて壁に手を着いた。
(先輩とどう接すればいいんだろ…)
分からない。
熱いシャワーを浴びる。
身体を洗い流していると、胸の突起に手が触れた。
その瞬間。
吉見の冷たい手を、触る手つきを思い出して。
悪寒が背中を走り抜けた。
(大丈夫…大丈夫……先輩にバレることはないし、現実でも会うことなんてない。)
帰り際に吉見が言っていた言葉が引っかかっているけど考えないことにした。
「陽成ー?シャワー浴びてるー?」
突然ドアの向こうから先輩の声が聞こえて胸の奥がキュッと締まった。
「あ、はい。借りてます」
「……ああ…じゃあ次俺使うから出たらなんか作って貰っていいー?先食ってていいからー」
少し遠くのリビング辺りから先輩の声がする。
「わかりましたー」
(大丈夫。バレない。大丈夫。)
なんどもなんども大丈夫と心の中で唱える。
「……なんで…」
大丈夫なのに。
なんで涙が出てくるんだ。
身体には傷もないし、痕もない。
でも無性に悲しくて。
涙を堪えようとすればするほどお湯と涙が混ざって流れていく。
声を出さないように強く唇を噛んで。
気づいたら血が滲んでいた。
「……ごめん…なさい……」
誰に向けてるのか分からない言葉をポツリと呟く。
このまま全部排水溝に流れて消えてしまえばいい。
涙も、記憶も、この悲しみも。
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