彼女がやってたのBLゲームでした

ゅーな

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攻略36

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「……ぇ…ょー…よう……」

(うるさい……)

遠くから誰かが呼んでいる。

上手く回らない頭が重たい瞼に開けと命令を出そうとする。

「陽成~起きろ~」

「……んっ…」

やっとの思いで目を開けると圭介が俺の顔を軽くペチペチと叩いているところだった。

「んん…いたい~やめっ…ろぉっ」

やめろというだけなのに何故か涙が溢れて。

これじゃ叩かれて泣いてる弱虫みたいだ。

「陽成二次会だぞ~隣のカラオケまで歩くからほらっ起きろ~」

「やだぁ~寝るのっ」

眠たい眠たい眠たい……俺の頭の中は今や睡眠欲が溢れかえりそうなくらいに貯まっている。

「お前ここで寝れねぇから~二次会来ねぇなら家帰れや」

そう言って圭介は俺の頬をぷにぷに指で押してくる。

「ん~お家分かんなぁい」

「はぁ?」

俺が半分眠りに落ちながらそう言うと圭介は目を見張り頭を抱える。

「お前今同棲中だろ?ほら住所は?寝るなってば」

圭介は少し酔いが醒めているのかしっかりしている。

「じゅーしょ?ヤクザんとこ~」

「何言ってんだてめぇ彼女の家の住所!ヤクザんとこなんて帰せるかよ~」

本当なのになぁなんて不満に思いながら俺は襲い来る眠気に耐えきれなかった。


◆◆◆

「あぁ!陽成寝るなってば!!死ぬぞ!」

そう言っても陽成はすやすやと心地よさそうに寝息をたてる。

(こいつどうすればいいんだ……)

陽成の家は知ってるものの今は彼女の家に泊まってるとなるとどうすればいいか分からない。


「な~誰か陽成が今泊まってるとこどこか知ってるやつ居ねぇ?こいつ寝ちまった~」

皆に問いかけると一同知らないと言う返事が返ってくる。

俺は困り果てまたもや頭を抱えた。

(これは…俺の家に泊まらせるパターン?)

正直嫌だ。

なぜならこいつの酒癖。今ならすやすや寝てくれているがひとたび目が覚め酔いが回っていたら夜通し抱きついてきてくっつき放題である。

そんなやつが隣にいて安眠ができるはずなどない。


「あ、僕知ってますよ。僕の家の近所です。良かったら送っていきますよ。」

頭を抱えていた俺に声をかけたのはまだ1年生と思われる後輩だった。

「あ?お前1年か?二次会には出ねぇの?」

「僕ちょっと飲まされちゃって…本当はダメなんですけど……だから未成年飲酒で捕まる前に帰るんで」

にこやかに名も知らない後輩はそういった。

「あーじゃあ頼むわ。俺の番号これね。困ったら連絡して?必要ならタクシー代出すよ?」

「いいんですか?ありがとうございます。それじゃあ先輩は二次会楽しんでくださいね。」

「こちらこそ~サンキューな。」


感じのいい後輩だ。

紙幣を渡す時触れた手が冷え性なのかえらく冷たかったけれど。
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