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外遊する王女 ラーデンブルク公国編
ラーデンブルク城での食事会
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ラーデンブルク城の使用人に部屋へと案内されると、あたしは早速ベッドへとダイブする。
「はぁ~……!疲れた……っ!」
背伸びをしながらベッドの上で仰向けになると、ここが国賓をもてなす部屋だからか、ベッドには天蓋が取り付けられており、室内を見渡すと置かれている調度品も高そうなものが多かった。
しかし、ベッドで大の字になって寝転がっているあたしの横でアリアは明らかに不機嫌そうな顔であたしを見ていた。
「ステラ様……お疲れなのは分かりますが、いきなり大の字になってベッドに寝転がるのは少々お行儀が悪いとは思いませんか……?」
「そんな事言われても疲れたんだもん……」
「これが我がトリエステの第三王女のお姿とはわたくしは全くもって嘆かわしゅうございます……!ライラ様のご子息であられるヴィクター様のほうが余程ご立派でしたよっ!?」
「むぅ……、そんな言い方しなくてもいいじゃない?」
「いいえ!この際ですからハッキリと言わせていただきますっ!ステラ様は王女としてのご自覚が足りませんっ!先ほどのハインリヒ公王様へのご挨拶もわたくしがサポートしなければ今頃どうなっていたことか……!ここはライラ様にお願いしてヴィクター様と同様に王族としてのマナーからご作法、心得に至るまでみっちりとに再教育していただくことがよろしいかとわたくしは進言致しますっ!」
「ぅえ~……!そんなの嫌よ……!なんでラーデンブルクまで来てそんな作法だのマナーだの学ばないといかないのよ……!」
「何をおっしゃいますかっ!そもそもこの外遊の目的をステラ様はご理解しておられるのですかっ!?」
「うぐ……!わ……分かってるわよ……」
はぁ……、またアリアのお小言が始まったわ……。
アリアも疲れてるんだろうからクロトやカティアみたいに割り当てられた部屋で休んでいればいいのに……。
「ステラ様!そのような適当な……っ!」
アリアがさらにヒートアップしそうになったところで部屋のドアがノックされた。
『ステラ姫様、お食事のご用意が出来ましたのでお迎えにがりました』
「ありがとう、今行くわ」
助かった!
そう思ったあたしは睨んでくるアリアを横目に見ながら逃げるように部屋を出た。
◆◆◆
ラーデンブルク城の使用人に案内されてやってきたのは大部屋のダイニングルームで、そこには二十人は座れそうな長テーブルに多くの椅子が置かれ、テーブルの上にはラーデンブルクと言う土地柄だろうか、魚料理が多く並んでいた。
(どこに座ればいいかしら……?)
トリエステ城でもだいたい一番下の席だったから、ここでもそこでいいかな……?
「ステラ姫様はこちらへとお座りください」
「ありがとう」
あたしが一番下座へと座ろうとすると、使用人の人から上から二番目の席へと案内された。
そこはハインリヒ公王様と公王様のお妃様である「ソフィア・ラーデンブルク公妃様」の次の席にあたり、あたしから見て右隣にはハインリヒ公王様が、右斜め前にはソフィア公妃様が座られている。
そして、正面にはエリック公子が、左隣には姉上が、左斜ヴィクター君が座っていく。
さらにあたしの後ろには専属メイドであるアリアが立っているのだけど、ヴィクター君の隣には彼と同じくらいの年頃の赤褐色の髪の毛をした見知らぬ女の子が座っていた。
誰だろう、あの子……?
ヴィクター君と何か楽しげに話しているみたいだけど……。
あたしは頭に「はてなマーク」を浮かべながら食事会が始まったのだった。
「はぁ~……!疲れた……っ!」
背伸びをしながらベッドの上で仰向けになると、ここが国賓をもてなす部屋だからか、ベッドには天蓋が取り付けられており、室内を見渡すと置かれている調度品も高そうなものが多かった。
しかし、ベッドで大の字になって寝転がっているあたしの横でアリアは明らかに不機嫌そうな顔であたしを見ていた。
「ステラ様……お疲れなのは分かりますが、いきなり大の字になってベッドに寝転がるのは少々お行儀が悪いとは思いませんか……?」
「そんな事言われても疲れたんだもん……」
「これが我がトリエステの第三王女のお姿とはわたくしは全くもって嘆かわしゅうございます……!ライラ様のご子息であられるヴィクター様のほうが余程ご立派でしたよっ!?」
「むぅ……、そんな言い方しなくてもいいじゃない?」
「いいえ!この際ですからハッキリと言わせていただきますっ!ステラ様は王女としてのご自覚が足りませんっ!先ほどのハインリヒ公王様へのご挨拶もわたくしがサポートしなければ今頃どうなっていたことか……!ここはライラ様にお願いしてヴィクター様と同様に王族としてのマナーからご作法、心得に至るまでみっちりとに再教育していただくことがよろしいかとわたくしは進言致しますっ!」
「ぅえ~……!そんなの嫌よ……!なんでラーデンブルクまで来てそんな作法だのマナーだの学ばないといかないのよ……!」
「何をおっしゃいますかっ!そもそもこの外遊の目的をステラ様はご理解しておられるのですかっ!?」
「うぐ……!わ……分かってるわよ……」
はぁ……、またアリアのお小言が始まったわ……。
アリアも疲れてるんだろうからクロトやカティアみたいに割り当てられた部屋で休んでいればいいのに……。
「ステラ様!そのような適当な……っ!」
アリアがさらにヒートアップしそうになったところで部屋のドアがノックされた。
『ステラ姫様、お食事のご用意が出来ましたのでお迎えにがりました』
「ありがとう、今行くわ」
助かった!
そう思ったあたしは睨んでくるアリアを横目に見ながら逃げるように部屋を出た。
◆◆◆
ラーデンブルク城の使用人に案内されてやってきたのは大部屋のダイニングルームで、そこには二十人は座れそうな長テーブルに多くの椅子が置かれ、テーブルの上にはラーデンブルクと言う土地柄だろうか、魚料理が多く並んでいた。
(どこに座ればいいかしら……?)
トリエステ城でもだいたい一番下の席だったから、ここでもそこでいいかな……?
「ステラ姫様はこちらへとお座りください」
「ありがとう」
あたしが一番下座へと座ろうとすると、使用人の人から上から二番目の席へと案内された。
そこはハインリヒ公王様と公王様のお妃様である「ソフィア・ラーデンブルク公妃様」の次の席にあたり、あたしから見て右隣にはハインリヒ公王様が、右斜め前にはソフィア公妃様が座られている。
そして、正面にはエリック公子が、左隣には姉上が、左斜ヴィクター君が座っていく。
さらにあたしの後ろには専属メイドであるアリアが立っているのだけど、ヴィクター君の隣には彼と同じくらいの年頃の赤褐色の髪の毛をした見知らぬ女の子が座っていた。
誰だろう、あの子……?
ヴィクター君と何か楽しげに話しているみたいだけど……。
あたしは頭に「はてなマーク」を浮かべながら食事会が始まったのだった。
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