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一章 日本から来た少女
皿洗い
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冒険者ギルドの厨房で皿洗いをして分かった事が2つある……。
一つは終わりが見えない事……。
ある程度洗って、洗ったお皿や木樽ジョッキが溜まったら拭いていくという流れでしているけど、次から次に汚れたお皿が溜まっていく。
そしてもう一つは厨房からも調理に使った鍋などが流し台に回ってくるとこ……。
元いた世界では自動食洗機という文明の利器があったけど、当然ここにはそんな便利なものは無い。
だから、自分の手で洗って拭いて、それぞれのお皿や鍋、コップやジョッキが置かれている所に戻すという作業。
言うのは簡単だけど、実際するとなると想像を絶する程の大変な仕事である。
洗っても洗ってもキリが無い上に、調理スタッフからは鍋やお皿が足りないと言われる始末。
「カナちゃん!中皿もうそろそろ無くなるから早くくれ……!」
「カナちゃん!フライパンまだっ!?」
「この鍋を洗っておいて!」
「カナちゃん、はいこれ。汚れたお皿持ってきたよ」
(ひ……!ひぃぃーー……っ!!)
ホールも大変だと思ってたけど、ここはホールよりも大変だった!
あれから大分洗ったので、溜まっていたお皿も大分減ったようにも思ったけど、次々に汚れたお皿や鍋が回ってくるため、減った気がしない。
寧ろ増えているような気さえ覚える。
(こ……ここは地獄だ……)
私は絶望に打ちひしがれながらも、いつ終わるとも思えない皿洗いを延々としていくのだった。
それから数時間後……。
(はぁ……、はあ……)
つ……疲れた……。
閉店時間を過ぎてなお私の仕事は終わってはいなかった。
お客が全て帰ったため、もう汚れたお皿や鍋はでない……と思っていたが、今度はスタッフの賄いを作るのに使った鍋やそれが乗っていたお皿が私の元に回ってくる。
結局、全てのお皿や鍋を洗い、片付けをして、流し台もキレイに洗い終えたのは既に皆が帰ったあとの事だった……。
「はぁぁーーっ!疲れたーーっ!!」
お風呂に入り、間借りしている部屋へと戻ると、ベッドへと倒れ込んだ。
多分明日もまた皿洗いが待っているのだろう……。
夢に出てきそうだ……。
「明日も……頑張ろ……」
その言葉を最後に私は眠りへと落ちていった……。
◆◆◆
「それじゃあ、カナちゃん。今日も皿洗いを頼んだぞ」
翌朝、冒険者ギルドが開く前にグレンさんから案の定皿洗いを言い渡された。
はぁ……、またあの延々と続く作業が待っているのか……。
そう思うと少し気が重い。
「なんだ……?乗り気じゃなさそうな顔だな……」
「あ、いえ!そんな事は……!」
グレンさんの言葉に思わずドキッとしてしまう。
顔に出ていたのかな……。
「いいか?冒険者となったら逃げられない状況で延々とも思えるような死闘を繰り広げる事もあるかも知れない。その時カナちゃんはキツイからと投げ出してしまうのか?投げ出した先に待っているのは死だけだ。それとも、仲間を見捨てて自分だけ逃げ出すつもりか?たかが皿洗いと思っているようだが、冒険者というのはこれよりも過酷なことがいくらでもあるということを忘れるな!それが出来ないのなら、ずっとここでウエイトレスとして働いていくのが君のためだ」
グレンさんはそれだけを言うと、私の元から離れていった。
もしかしたらグレンさんは私が冒険者としてやっていけるのか、見極めてくれているのかもしれない……。
~サイドストーリー~
ーグレンー
カナちゃんに説教と皿洗いを指示した後、冒険者ギルドの奥にある事務室へとやって来ると、どかっとソファへと座り腕組みをしながら考え込むように天井を見上げた。
勿論俺の頭の中にあるのはカナちゃんのことだ。
あの子がここに来てもう数週間……、今ではホールの仕事にすっかり慣れたようだ。
カナちゃんは自分が元いた世界に帰る手がかりを探すため冒険者になりたいと言っていた。
ここにはあの子の家族も仲の良かった友人もいない、それは確かだろう。
しかし、家族は無理にしても友人なら新しくここで作ることもできる。
実際にファナを始めとしホールスタッフの多くがたカナちゃんに対しよく接してくれているようだし、特にファナとは仲が良いようだ。
家族という点もカナちゃんさえ良ければ俺が彼女の父親代わりをするのもいいのではないかとさえ思っている。
しかし、それは俺の独りよがりである事は十分に分かっている、もしかしたらカナちゃんは俺を父親代わりとして求めてはいないのかも知れない……。
だが、身寄りのない彼女を一人にさせるのもやはり忍びない……。
そう、俺はいつしかカナちゃんをただの女の子としてではなく、まるで自分の実の娘であるかのように彼女を見るようになっていた。
そのため冒険者としての生き方よりも、どうにかしてここでホールスタッフとしての生活を提案しようと考え込んでいた。
しかし、カナちゃんはそれを嫌がるだろうな……。
そもそも、すんなりと俺の提案を聞き入れてくれるのなら最初から頑なに「元の世界に帰りたい」とは言わなかった筈だ。
あの子に俺の提案を受け入れさせるのは至難の業だな……。
「どうしたものかな……」
俺は一人誰もいないこの部屋で呟く。
勿論カナちゃんが冒険者になりたいというのは彼女の自由だ。
その結果何が起きようと全ては自己責任となる。
しかしながら、冒険者という危険な事よりもここで安全に生活して欲しいという気持ちも俺にはある。
勿論無理矢理にでも冒険者を諦めさせ、ここで働かせるという方法もあるかもしれない。
しかし、そのような無理強いをさせ、その反動でカナちゃんが勝手にここを飛び出して行ってしまっては元も子もない。
そう考えると本当に扱いが難しいものだなと思う……。
「グレンさん、お客様がいらっしゃいました」
俺が一人腕組みをしながらうんうんと頭を悩ませているとクエストの受付嬢であるティアがこの事務室へとやって来た。
「俺に客……?誰だ?」
「はい、武器屋の店主の方です」
武器屋のオヤジか……。
そう言えば剣の研ぎ直しと"例の物"を頼んでおいたんだったな……。
「分かった、すぐ行く」
俺はソファから立ち上がり、事務室を出ると冒険者ギルドのホールへと向かう。
するとそこには黒く日焼けした筋肉質の体にスキンヘッドの頭をした男、通称"武器屋のオヤジ"こと「グレイソン」の姿があった。
「よお、グレン。頼まれていた物を持ってきたぜ!」
グレイソンはそう言い、カウンターの上にどかっと袋を置くと、俺はその中身を確認する。
中には以前俺が使っていた剣に肩部のない鉄の胸当て、旅人の袋の上下セット、レザーグローブにレザブーツ、そして布のマントが入っていた。
これらの装備は全てカナちゃんが冒険者として旅立つ際に俺からの餞別として用意したものだ。
「すまなかったなグレイソン。代金はいくらだ?」
「全部で15万ってところだな」
「分かった」
俺は一旦事務室へと戻ると、グレイソンから言われた金額を持ってくる。
「ほら、15万エントだ、確認してくれ」
「……確かに丁度だ。だが、その武器や防具はどうするんだ?グレンの使いで来た娘からはカナという奴のための装備を用意して欲しいと書かれていたが、新人の冒険者にでもやるのか?」
「まあ、そんなところだ」
「ふむ……、何か訳ありなようだがまあいいさ。俺は武器を売るのが仕事だ、立ち入ったことは聞かないことにするさ。それじゃ俺はこれで失礼するぜ」
グレイソンはそう言うと受け取った金を懐へとしまい、冒険者ギルドを後にした。
あいつはこう言う変に気を使う所が時にはお節介な事もあるのだが、今回ばかりは聞かないでいてくれたことに俺はどこかホッとしていた。
たぶん変に聞かれたらきっと俺はカナちゃんに対する思いを全てグレイソンに話してしまうだろう。
まさか冒険者ギルドのギルドマスターであるこの俺が、異世界から来たという人間の少女に対し親心を抱いているとは流石に言いにくい……。
「それにしても……この装備が役に立つ日がずっと来なければいいのだがな……」
俺はその日が来ないことを願いながらもグレイソンが持ってきた装備を抱え、事務室へと戻ったのだった……。
一つは終わりが見えない事……。
ある程度洗って、洗ったお皿や木樽ジョッキが溜まったら拭いていくという流れでしているけど、次から次に汚れたお皿が溜まっていく。
そしてもう一つは厨房からも調理に使った鍋などが流し台に回ってくるとこ……。
元いた世界では自動食洗機という文明の利器があったけど、当然ここにはそんな便利なものは無い。
だから、自分の手で洗って拭いて、それぞれのお皿や鍋、コップやジョッキが置かれている所に戻すという作業。
言うのは簡単だけど、実際するとなると想像を絶する程の大変な仕事である。
洗っても洗ってもキリが無い上に、調理スタッフからは鍋やお皿が足りないと言われる始末。
「カナちゃん!中皿もうそろそろ無くなるから早くくれ……!」
「カナちゃん!フライパンまだっ!?」
「この鍋を洗っておいて!」
「カナちゃん、はいこれ。汚れたお皿持ってきたよ」
(ひ……!ひぃぃーー……っ!!)
ホールも大変だと思ってたけど、ここはホールよりも大変だった!
あれから大分洗ったので、溜まっていたお皿も大分減ったようにも思ったけど、次々に汚れたお皿や鍋が回ってくるため、減った気がしない。
寧ろ増えているような気さえ覚える。
(こ……ここは地獄だ……)
私は絶望に打ちひしがれながらも、いつ終わるとも思えない皿洗いを延々としていくのだった。
それから数時間後……。
(はぁ……、はあ……)
つ……疲れた……。
閉店時間を過ぎてなお私の仕事は終わってはいなかった。
お客が全て帰ったため、もう汚れたお皿や鍋はでない……と思っていたが、今度はスタッフの賄いを作るのに使った鍋やそれが乗っていたお皿が私の元に回ってくる。
結局、全てのお皿や鍋を洗い、片付けをして、流し台もキレイに洗い終えたのは既に皆が帰ったあとの事だった……。
「はぁぁーーっ!疲れたーーっ!!」
お風呂に入り、間借りしている部屋へと戻ると、ベッドへと倒れ込んだ。
多分明日もまた皿洗いが待っているのだろう……。
夢に出てきそうだ……。
「明日も……頑張ろ……」
その言葉を最後に私は眠りへと落ちていった……。
◆◆◆
「それじゃあ、カナちゃん。今日も皿洗いを頼んだぞ」
翌朝、冒険者ギルドが開く前にグレンさんから案の定皿洗いを言い渡された。
はぁ……、またあの延々と続く作業が待っているのか……。
そう思うと少し気が重い。
「なんだ……?乗り気じゃなさそうな顔だな……」
「あ、いえ!そんな事は……!」
グレンさんの言葉に思わずドキッとしてしまう。
顔に出ていたのかな……。
「いいか?冒険者となったら逃げられない状況で延々とも思えるような死闘を繰り広げる事もあるかも知れない。その時カナちゃんはキツイからと投げ出してしまうのか?投げ出した先に待っているのは死だけだ。それとも、仲間を見捨てて自分だけ逃げ出すつもりか?たかが皿洗いと思っているようだが、冒険者というのはこれよりも過酷なことがいくらでもあるということを忘れるな!それが出来ないのなら、ずっとここでウエイトレスとして働いていくのが君のためだ」
グレンさんはそれだけを言うと、私の元から離れていった。
もしかしたらグレンさんは私が冒険者としてやっていけるのか、見極めてくれているのかもしれない……。
~サイドストーリー~
ーグレンー
カナちゃんに説教と皿洗いを指示した後、冒険者ギルドの奥にある事務室へとやって来ると、どかっとソファへと座り腕組みをしながら考え込むように天井を見上げた。
勿論俺の頭の中にあるのはカナちゃんのことだ。
あの子がここに来てもう数週間……、今ではホールの仕事にすっかり慣れたようだ。
カナちゃんは自分が元いた世界に帰る手がかりを探すため冒険者になりたいと言っていた。
ここにはあの子の家族も仲の良かった友人もいない、それは確かだろう。
しかし、家族は無理にしても友人なら新しくここで作ることもできる。
実際にファナを始めとしホールスタッフの多くがたカナちゃんに対しよく接してくれているようだし、特にファナとは仲が良いようだ。
家族という点もカナちゃんさえ良ければ俺が彼女の父親代わりをするのもいいのではないかとさえ思っている。
しかし、それは俺の独りよがりである事は十分に分かっている、もしかしたらカナちゃんは俺を父親代わりとして求めてはいないのかも知れない……。
だが、身寄りのない彼女を一人にさせるのもやはり忍びない……。
そう、俺はいつしかカナちゃんをただの女の子としてではなく、まるで自分の実の娘であるかのように彼女を見るようになっていた。
そのため冒険者としての生き方よりも、どうにかしてここでホールスタッフとしての生活を提案しようと考え込んでいた。
しかし、カナちゃんはそれを嫌がるだろうな……。
そもそも、すんなりと俺の提案を聞き入れてくれるのなら最初から頑なに「元の世界に帰りたい」とは言わなかった筈だ。
あの子に俺の提案を受け入れさせるのは至難の業だな……。
「どうしたものかな……」
俺は一人誰もいないこの部屋で呟く。
勿論カナちゃんが冒険者になりたいというのは彼女の自由だ。
その結果何が起きようと全ては自己責任となる。
しかしながら、冒険者という危険な事よりもここで安全に生活して欲しいという気持ちも俺にはある。
勿論無理矢理にでも冒険者を諦めさせ、ここで働かせるという方法もあるかもしれない。
しかし、そのような無理強いをさせ、その反動でカナちゃんが勝手にここを飛び出して行ってしまっては元も子もない。
そう考えると本当に扱いが難しいものだなと思う……。
「グレンさん、お客様がいらっしゃいました」
俺が一人腕組みをしながらうんうんと頭を悩ませているとクエストの受付嬢であるティアがこの事務室へとやって来た。
「俺に客……?誰だ?」
「はい、武器屋の店主の方です」
武器屋のオヤジか……。
そう言えば剣の研ぎ直しと"例の物"を頼んでおいたんだったな……。
「分かった、すぐ行く」
俺はソファから立ち上がり、事務室を出ると冒険者ギルドのホールへと向かう。
するとそこには黒く日焼けした筋肉質の体にスキンヘッドの頭をした男、通称"武器屋のオヤジ"こと「グレイソン」の姿があった。
「よお、グレン。頼まれていた物を持ってきたぜ!」
グレイソンはそう言い、カウンターの上にどかっと袋を置くと、俺はその中身を確認する。
中には以前俺が使っていた剣に肩部のない鉄の胸当て、旅人の袋の上下セット、レザーグローブにレザブーツ、そして布のマントが入っていた。
これらの装備は全てカナちゃんが冒険者として旅立つ際に俺からの餞別として用意したものだ。
「すまなかったなグレイソン。代金はいくらだ?」
「全部で15万ってところだな」
「分かった」
俺は一旦事務室へと戻ると、グレイソンから言われた金額を持ってくる。
「ほら、15万エントだ、確認してくれ」
「……確かに丁度だ。だが、その武器や防具はどうするんだ?グレンの使いで来た娘からはカナという奴のための装備を用意して欲しいと書かれていたが、新人の冒険者にでもやるのか?」
「まあ、そんなところだ」
「ふむ……、何か訳ありなようだがまあいいさ。俺は武器を売るのが仕事だ、立ち入ったことは聞かないことにするさ。それじゃ俺はこれで失礼するぜ」
グレイソンはそう言うと受け取った金を懐へとしまい、冒険者ギルドを後にした。
あいつはこう言う変に気を使う所が時にはお節介な事もあるのだが、今回ばかりは聞かないでいてくれたことに俺はどこかホッとしていた。
たぶん変に聞かれたらきっと俺はカナちゃんに対する思いを全てグレイソンに話してしまうだろう。
まさか冒険者ギルドのギルドマスターであるこの俺が、異世界から来たという人間の少女に対し親心を抱いているとは流石に言いにくい……。
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俺はその日が来ないことを願いながらもグレイソンが持ってきた装備を抱え、事務室へと戻ったのだった……。
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