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八章 決意する少女
夫婦喧嘩の鎮圧
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「た……助かった……。」
地面へと無事に降りることが出来た私は腰を抜かしてへたり込んでいた……。
そのすぐ横にいるドラゴンは脳天にウォーターブレードの衝撃を受け気絶していた。
もう一方の、ワイバーンも、ドラゴンに抑え込まれ大人しくなったようだ。
何にしろ一先ずはどうにかなったらしい……。
◆◆◆
それからどのくらい時間が経ったのだろうか、ドラゴンとワイバーンは人の姿となり、森のど真ん中で正座させられていた。
人の姿と言ってもカレンと同様に竜の翼や尻尾、角までしっかり生えている。
そしてそんな二人の前には柄の長い斧を地面に突き立て、仁王立ちするカレンの姿があった。
「それで?夫婦喧嘩の理由は何だ?」
「そ……それはだな、こいつが急に殴りかかって来たんだ……!」
「はあっ!?あんたが浮気したのが原因でしょっ!?」
「だからあれは女の子が一人で歩いていたから危ないだろうと思ってだな……!」
「じゃあなんで朝帰りなのよっ!?」
「そ……それはだな、酒場で酒をごちそうになってそれでだな……」
「あんたが酔い潰してイヤらしい事をしたんでしょうっ!?あんたは酒に強いでしょうがっ!!」
「何だとっ!?俺の言うことが信じられないのかっ!!」
「何を信じろと言うのよっ!大体あんたは昔から女の子を見かけたらチョッカイばかり出す女たらしでしょうがっ!この浮気王っ!!」
……なんだかまた夫婦喧嘩がヒートアップしてきたな。
二人は睨み合いながら火花をバチバチと散らし始めている。
「お前は昔から口うるさいんだよっ!!」
「何よっ!あんたは昔から口先だけでしょうがっ!!」
「ゴチャゴチャうるせえっ!!!」
そんな二人に業を煮やしたのか、カレンは渾身の一撃を二人の頭の上に落とす。
「二人は娘のアタイや関係ないヤツの前でそんな低レベルなケンカをして恥ずかしくねえかっ!?」
「「……ごめんなさい」」
カレンに殴られ、カレンのご両親はしゅんとしている。
この様子を見るだけで、彼女の家でのパワーバランスがどんなものか伺い知れる。
「大体二人はなんで竜化してケンカする必要があるんだっ!?人様の迷惑だろっ!?実際カナもこの二人に迷惑してたよなっ!?」
「え……っ!?あ、まあ……、危うくケンカに巻き込まれてドラゴンに潰されそうになったけど……。」
「ほら見ろっ!だいたい娘のアタイから言わせれば二人は……っ!!」
◆◆◆
「「カナさん、この度は私共のせいでとんだご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ありませんでした……」」
数時間にも及ぶカレンの説教のあと、カレンのご両親は私に土下座をしていた。
「い……いえ、そんな……私はもういいですから、頭を上げて下さい……」
私も潰されかけたことに対して文句の一つでも言ってやろうかとも思ったが、あそこまでケチョンケチョンにカレンに言われた二人に対し、私が言えることは既に何もなく、ただ謝罪を受け入れ苦笑するしかなかった。
「それで、カナは結局ここに来たのには何か目的があるのか?」
散々文句を言ったからか、ややスッキリとした表情のカレンが私に尋ねてきた。
「えっと、ここにはドラゴンのドラゴンの秘玉とワイバーンの翼膜を取りに来たんだけど……」
「ど……ドラゴンの秘玉だ……っ!?カナ、それがどんな物か知ってて言ってるのか……?」
私の返答を聞いたカレンが赤い顔をしながら苦笑し、カレンのお父さんは青ざめた顔をしていた。
ドラゴンの秘玉ってそんなにマズイものなのだろうか?
「いえ……、知らないけど……」
「知らないのか?ならアタイが教えてやるから耳を貸せ……。」
私はカレンの方へと耳を向けると、彼女は顔を赤くしながら教えてくれた。
そして、それを聞いた私は顔を真っ赤にしたのだった……っ!
地面へと無事に降りることが出来た私は腰を抜かしてへたり込んでいた……。
そのすぐ横にいるドラゴンは脳天にウォーターブレードの衝撃を受け気絶していた。
もう一方の、ワイバーンも、ドラゴンに抑え込まれ大人しくなったようだ。
何にしろ一先ずはどうにかなったらしい……。
◆◆◆
それからどのくらい時間が経ったのだろうか、ドラゴンとワイバーンは人の姿となり、森のど真ん中で正座させられていた。
人の姿と言ってもカレンと同様に竜の翼や尻尾、角までしっかり生えている。
そしてそんな二人の前には柄の長い斧を地面に突き立て、仁王立ちするカレンの姿があった。
「それで?夫婦喧嘩の理由は何だ?」
「そ……それはだな、こいつが急に殴りかかって来たんだ……!」
「はあっ!?あんたが浮気したのが原因でしょっ!?」
「だからあれは女の子が一人で歩いていたから危ないだろうと思ってだな……!」
「じゃあなんで朝帰りなのよっ!?」
「そ……それはだな、酒場で酒をごちそうになってそれでだな……」
「あんたが酔い潰してイヤらしい事をしたんでしょうっ!?あんたは酒に強いでしょうがっ!!」
「何だとっ!?俺の言うことが信じられないのかっ!!」
「何を信じろと言うのよっ!大体あんたは昔から女の子を見かけたらチョッカイばかり出す女たらしでしょうがっ!この浮気王っ!!」
……なんだかまた夫婦喧嘩がヒートアップしてきたな。
二人は睨み合いながら火花をバチバチと散らし始めている。
「お前は昔から口うるさいんだよっ!!」
「何よっ!あんたは昔から口先だけでしょうがっ!!」
「ゴチャゴチャうるせえっ!!!」
そんな二人に業を煮やしたのか、カレンは渾身の一撃を二人の頭の上に落とす。
「二人は娘のアタイや関係ないヤツの前でそんな低レベルなケンカをして恥ずかしくねえかっ!?」
「「……ごめんなさい」」
カレンに殴られ、カレンのご両親はしゅんとしている。
この様子を見るだけで、彼女の家でのパワーバランスがどんなものか伺い知れる。
「大体二人はなんで竜化してケンカする必要があるんだっ!?人様の迷惑だろっ!?実際カナもこの二人に迷惑してたよなっ!?」
「え……っ!?あ、まあ……、危うくケンカに巻き込まれてドラゴンに潰されそうになったけど……。」
「ほら見ろっ!だいたい娘のアタイから言わせれば二人は……っ!!」
◆◆◆
「「カナさん、この度は私共のせいでとんだご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ありませんでした……」」
数時間にも及ぶカレンの説教のあと、カレンのご両親は私に土下座をしていた。
「い……いえ、そんな……私はもういいですから、頭を上げて下さい……」
私も潰されかけたことに対して文句の一つでも言ってやろうかとも思ったが、あそこまでケチョンケチョンにカレンに言われた二人に対し、私が言えることは既に何もなく、ただ謝罪を受け入れ苦笑するしかなかった。
「それで、カナは結局ここに来たのには何か目的があるのか?」
散々文句を言ったからか、ややスッキリとした表情のカレンが私に尋ねてきた。
「えっと、ここにはドラゴンのドラゴンの秘玉とワイバーンの翼膜を取りに来たんだけど……」
「ど……ドラゴンの秘玉だ……っ!?カナ、それがどんな物か知ってて言ってるのか……?」
私の返答を聞いたカレンが赤い顔をしながら苦笑し、カレンのお父さんは青ざめた顔をしていた。
ドラゴンの秘玉ってそんなにマズイものなのだろうか?
「いえ……、知らないけど……」
「知らないのか?ならアタイが教えてやるから耳を貸せ……。」
私はカレンの方へと耳を向けると、彼女は顔を赤くしながら教えてくれた。
そして、それを聞いた私は顔を真っ赤にしたのだった……っ!
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