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ifの章 王者の寵愛を受けた少女
プロポーズを受け入れた少女
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どこかで聞いたことのある話だけど、女性が本当に求める男性と言うのは本能が「この人の子供を産みたい!」と、それこそDNAレベルで訴えかけてくるのだと言う。
そして私の本能が、身体がヴァインの子供を産みたいと訴えかけてくる。
私はヴァインに惹かれている……?
ここに……、私のお腹の中にヴァインの子供を……?
そう思うと胸がトクントクンと高鳴ってくる。
「ヴァイン……、いいよ。私……あなたと結婚する。だから……私にあなたの子供を産ませて……」
「い……いいのか……?」
「うん、いいよ。私はあなたのプロポーズを受け入れます……」
私は照れ笑いながら答えると、ヴァインは立ち上がり私をぎゅっと抱きしめた!
「カナありがとう!愛しているっ!」
その様子にユーリを含め周囲からは割れんばかりの拍手と祝福の言葉が湧きがったっ!
◆◆◆
その日の夜、私はドラゴスの街でユーリを解放すると闘技場へと戻りヴァインの部屋へと訪れた。
ヴァインの部屋は牢屋とかではなく、私が与えられていたようなゲストルームに近い感じとなっている。
そして、部屋の隅に置かれたベッドにはヴァインの姿があった。
彼はベッドに座り、優しげな表情で私を見つめている。
「カナ、早速で申し訳ないのだが俺の子を孕んではくれないだろうか……?」
「ふえ……っ!?」
ヴァインの突然の言葉に私のお腹の奥がキュンと疼くが、実際のところかなり戸惑っていた。
いや……、き……急にそんな事言われても心の準備が……。
「カナ……」
「ひゃあ……っ!?」
突然のことで戸惑っていると、急にヴァインに抱きしめられ私は驚いた!
そのハグは優しいもので、まるで大切なものを扱うように抱きしめてくれた。
「すまない、驚かせたか?」
「それはいいんだけど、どうしたの?急に……」
「なんとなく抱きしめたくなってだな……。それよりこうしてみるとカナの体は柔らかいな。俺とは大違いだ」
「そりゃあね……」
しかし、それは私にも言えることだった。
ヴァインの体は毛皮でこそ覆われているが、その下はかなり発達した硬い筋肉となっており、逞しさすら感じる。
まさに絶対王者の何相応しい体付きだ。
「カナ、俺にとってお前は初めて自分の力以外で手に入れた存在だ。俺は今まで欲しいものは全て力だけで手に入れてきた。今の地位も、この部屋だってそうだ。だがカナは違う、俺の力では決して手に入れる事は出来なかった。なのにどうしてカナは俺のところに来てくれたんだ?」
「なんでって……、それはその……ヴァインの言葉に心って言うか、そう言うのが震えたからよ……。あなたなら私を幸せにしてくれるかもしれない、そう思ったからかな……」
本当は女としての本能がヴァインを求めたからなんだけど……、それを言うのは流石に恥ずかしいので止めておこう。
「カナ……」
ヴァインの問いに対し、私は顔を赤くしながら答えると彼は少し強く抱きしめてきた。
「ヴァイン、力入れすぎだよ……。でも……嫌じゃないよ……」
「カナ……すまない、我慢できん……」
「え……?ひゃあ……っ!?」
ヴァインに着ている装備や下着を全てを脱がされると、私は一糸まとわぬ姿へとされベッドに優しく寝かされてしまった。
「うぅ……、なんか恥ずかしい……」
思わず両手を使って胸や大切な場所を隠そうとすると、ヴァインの手で優しく制され私の体はヴァインにじっと見られている……。
(わ……私の体……変じゃないよね……?)
これから行われることに私の胸は否が応でもドキドキと高鳴っていく。
「カナ、俺を受け入れてほしい……」
「ヴァイン……いいよ来て……。私、ヴァインの全部を受け止めるよ」
私はヴァインを受け入れるように両手を前へと広げると、着ているものを全て脱いだヴァインは私の上へと覆い被さり、私達は子供を作るため数日間にわたってお互いを求め合い、そして激しく愛し合った。
そして、私はヴァインの子供を妊娠したのだった。
そして私の本能が、身体がヴァインの子供を産みたいと訴えかけてくる。
私はヴァインに惹かれている……?
ここに……、私のお腹の中にヴァインの子供を……?
そう思うと胸がトクントクンと高鳴ってくる。
「ヴァイン……、いいよ。私……あなたと結婚する。だから……私にあなたの子供を産ませて……」
「い……いいのか……?」
「うん、いいよ。私はあなたのプロポーズを受け入れます……」
私は照れ笑いながら答えると、ヴァインは立ち上がり私をぎゅっと抱きしめた!
「カナありがとう!愛しているっ!」
その様子にユーリを含め周囲からは割れんばかりの拍手と祝福の言葉が湧きがったっ!
◆◆◆
その日の夜、私はドラゴスの街でユーリを解放すると闘技場へと戻りヴァインの部屋へと訪れた。
ヴァインの部屋は牢屋とかではなく、私が与えられていたようなゲストルームに近い感じとなっている。
そして、部屋の隅に置かれたベッドにはヴァインの姿があった。
彼はベッドに座り、優しげな表情で私を見つめている。
「カナ、早速で申し訳ないのだが俺の子を孕んではくれないだろうか……?」
「ふえ……っ!?」
ヴァインの突然の言葉に私のお腹の奥がキュンと疼くが、実際のところかなり戸惑っていた。
いや……、き……急にそんな事言われても心の準備が……。
「カナ……」
「ひゃあ……っ!?」
突然のことで戸惑っていると、急にヴァインに抱きしめられ私は驚いた!
そのハグは優しいもので、まるで大切なものを扱うように抱きしめてくれた。
「すまない、驚かせたか?」
「それはいいんだけど、どうしたの?急に……」
「なんとなく抱きしめたくなってだな……。それよりこうしてみるとカナの体は柔らかいな。俺とは大違いだ」
「そりゃあね……」
しかし、それは私にも言えることだった。
ヴァインの体は毛皮でこそ覆われているが、その下はかなり発達した硬い筋肉となっており、逞しさすら感じる。
まさに絶対王者の何相応しい体付きだ。
「カナ、俺にとってお前は初めて自分の力以外で手に入れた存在だ。俺は今まで欲しいものは全て力だけで手に入れてきた。今の地位も、この部屋だってそうだ。だがカナは違う、俺の力では決して手に入れる事は出来なかった。なのにどうしてカナは俺のところに来てくれたんだ?」
「なんでって……、それはその……ヴァインの言葉に心って言うか、そう言うのが震えたからよ……。あなたなら私を幸せにしてくれるかもしれない、そう思ったからかな……」
本当は女としての本能がヴァインを求めたからなんだけど……、それを言うのは流石に恥ずかしいので止めておこう。
「カナ……」
ヴァインの問いに対し、私は顔を赤くしながら答えると彼は少し強く抱きしめてきた。
「ヴァイン、力入れすぎだよ……。でも……嫌じゃないよ……」
「カナ……すまない、我慢できん……」
「え……?ひゃあ……っ!?」
ヴァインに着ている装備や下着を全てを脱がされると、私は一糸まとわぬ姿へとされベッドに優しく寝かされてしまった。
「うぅ……、なんか恥ずかしい……」
思わず両手を使って胸や大切な場所を隠そうとすると、ヴァインの手で優しく制され私の体はヴァインにじっと見られている……。
(わ……私の体……変じゃないよね……?)
これから行われることに私の胸は否が応でもドキドキと高鳴っていく。
「カナ、俺を受け入れてほしい……」
「ヴァイン……いいよ来て……。私、ヴァインの全部を受け止めるよ」
私はヴァインを受け入れるように両手を前へと広げると、着ているものを全て脱いだヴァインは私の上へと覆い被さり、私達は子供を作るため数日間にわたってお互いを求め合い、そして激しく愛し合った。
そして、私はヴァインの子供を妊娠したのだった。
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