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一章 突然始まる新生活
罰ゲームでの告白
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「好きです!僕と付き合ってください!」
9月……夏の夕日の差す学園の屋上で僕、御堂 彼方は、栗色のショートヘアをしたクラスメイトの女子、風原 亜希へと右手を差し出して告白をした。
「……悪いけど、私は御堂君のこと好きじゃないから」
しかし、彼女は僕の手を取ることなく冷たい視線を向けると屋上を去っていく……。
平たく言えば僕は彼女に振られたのだ。
(……まあ、いいか)
しかし、僕はそのことを特に気にすることもなくポリポリと黒い髪の頭を掻く。
ここは瀬山市というところにある「青葉ケ丘学園」。
ネクタイの色で学年を現している男女共学の私立高校で、付属中学を持つ中高一貫校。
ただし、付属中学は別のところにある。
何でも土地的な問題らしい……。
そして僕は赤いネクタイをつけている本校の2年で、どちらかと言うと陰キャな部類に入る男子。
ちなみに1年は黄色、3年は青のネクタイをつけている。
軽く自己紹介をさせてもらうと、趣味はゲームや読書。
本は漫画も読めばライトノベルも読んだりする。
あとついでに言えば両親は僕が小さい頃に離婚し、今は父親と2人暮らし。
そのためというのも何だけど、家事全般は割と得意。
父さんから護身術として習わされていた柔道も中学の頃まではやっていたけど、高校へと入った時にそれは辞めた。
理由としてはゲームをしたり、本を読んだりする時間がなくなるからなんだけどね……。
それは置いておいて、なぜ僕は風原さんに振られたのに平気でいられるのかというと、別に僕自身彼女のことが好きで告白した訳ではないから。
友達同士と行った小テストの点数で競い合った結果、僕は負けてしまいその罰ゲームとして風原さんに告白するように言われたのだ。
しかし、これがまさかあんなことになるとはこの時の僕は思いもしなかったのだった……。
◆◆◆
学園を出た僕は本屋へと寄る。
最近気になったライトノベルを買うためだ。
(え~っと……あれはどこかな……?)
僕は目的の本を探しているとそれは見つかった。
(お、あったあった)
僕は新刊コーナーに置かれてある「チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記」というライトノベルを手に取る。
これはWEB小説でたまたま見つけ、読んでいる内に気に入った作品。
その新刊が今日発売ということで寄ってみた。
僕は手に取った小説をレジへと向かうと見知った女の子の顔がそこにあった。
彼女の名前は「柊 澪」、黒いロングヘアの女の子で、僕のクラスのクラス委員長を務めている。
僕と同じ陰キャな部類に入るみたいで、彼女はこの本屋でバイトをしているようだ。
「すみません、これをください」
「はい、732円です……」
「えっと……千円からでお願いします」
「千円お預かりいたします。……268円のお返しです」
僕は彼女に千円を手渡すとお釣りを受け取る。
そして、その際に彼女は僕へと笑みを浮かべたような気がしたため思わずドキっとしてしまった。
(え……えっと……、今のは気の所為……だよね……?)
そう思いながら僕は少し顔を赤くしながらそそくさと本屋を後にした。
本屋を出て家へと帰るとなぜかそこには見知らぬ靴が三つ……。
父さんの靴はあるものの、見慣れない靴はどれも女物だった。
「あれ……?誰かお客さんかな……?」
僕は気にもとめずに家へと入るとそこには思いも寄らない人の姿があった……!
9月……夏の夕日の差す学園の屋上で僕、御堂 彼方は、栗色のショートヘアをしたクラスメイトの女子、風原 亜希へと右手を差し出して告白をした。
「……悪いけど、私は御堂君のこと好きじゃないから」
しかし、彼女は僕の手を取ることなく冷たい視線を向けると屋上を去っていく……。
平たく言えば僕は彼女に振られたのだ。
(……まあ、いいか)
しかし、僕はそのことを特に気にすることもなくポリポリと黒い髪の頭を掻く。
ここは瀬山市というところにある「青葉ケ丘学園」。
ネクタイの色で学年を現している男女共学の私立高校で、付属中学を持つ中高一貫校。
ただし、付属中学は別のところにある。
何でも土地的な問題らしい……。
そして僕は赤いネクタイをつけている本校の2年で、どちらかと言うと陰キャな部類に入る男子。
ちなみに1年は黄色、3年は青のネクタイをつけている。
軽く自己紹介をさせてもらうと、趣味はゲームや読書。
本は漫画も読めばライトノベルも読んだりする。
あとついでに言えば両親は僕が小さい頃に離婚し、今は父親と2人暮らし。
そのためというのも何だけど、家事全般は割と得意。
父さんから護身術として習わされていた柔道も中学の頃まではやっていたけど、高校へと入った時にそれは辞めた。
理由としてはゲームをしたり、本を読んだりする時間がなくなるからなんだけどね……。
それは置いておいて、なぜ僕は風原さんに振られたのに平気でいられるのかというと、別に僕自身彼女のことが好きで告白した訳ではないから。
友達同士と行った小テストの点数で競い合った結果、僕は負けてしまいその罰ゲームとして風原さんに告白するように言われたのだ。
しかし、これがまさかあんなことになるとはこの時の僕は思いもしなかったのだった……。
◆◆◆
学園を出た僕は本屋へと寄る。
最近気になったライトノベルを買うためだ。
(え~っと……あれはどこかな……?)
僕は目的の本を探しているとそれは見つかった。
(お、あったあった)
僕は新刊コーナーに置かれてある「チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記」というライトノベルを手に取る。
これはWEB小説でたまたま見つけ、読んでいる内に気に入った作品。
その新刊が今日発売ということで寄ってみた。
僕は手に取った小説をレジへと向かうと見知った女の子の顔がそこにあった。
彼女の名前は「柊 澪」、黒いロングヘアの女の子で、僕のクラスのクラス委員長を務めている。
僕と同じ陰キャな部類に入るみたいで、彼女はこの本屋でバイトをしているようだ。
「すみません、これをください」
「はい、732円です……」
「えっと……千円からでお願いします」
「千円お預かりいたします。……268円のお返しです」
僕は彼女に千円を手渡すとお釣りを受け取る。
そして、その際に彼女は僕へと笑みを浮かべたような気がしたため思わずドキっとしてしまった。
(え……えっと……、今のは気の所為……だよね……?)
そう思いながら僕は少し顔を赤くしながらそそくさと本屋を後にした。
本屋を出て家へと帰るとなぜかそこには見知らぬ靴が三つ……。
父さんの靴はあるものの、見慣れない靴はどれも女物だった。
「あれ……?誰かお客さんかな……?」
僕は気にもとめずに家へと入るとそこには思いも寄らない人の姿があった……!
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