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二章 三者三様
由奈の大暴露と秘密の公開
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「お~い!彼方~っ!」
後ろから声をかけられ振り向くと、そこには見知った二人の男子生徒の顔があった。
一人はメガネをかけたやや知的な黒髪の男で、もう一人は茶髪のやや整った顔立ちの男。
「高藤に悠人か……」
眼鏡をかけているほうが高藤、茶髪のほうが真壁 悠人と言う僕と同じクラスの悪友たち。
何を隠そう、この2人が僕に亜希へと罰ゲームで告白するように仕向けた張本人たちだ。
「御堂、こんなところで会うとは珍しいな。しかし……昨日は見事に風原に振られていたな、はははは……!」
そう腕組みをして笑うこの高藤、成績もよく運動もできるこの男は一見優等生に見えるも、その実何を考えているか分からない得体のしれない男だ。
「え?風原って……もしかしてお兄ちゃんお姉ちゃんに告白したの……?」
「うん……まあ……成り行きというかなんというか……」
「ふ……ふ~ん……、そうなんだ……」
そうなんだという言葉とは対照的に由奈ちゃんはどこか面白くなさそうな顔をして僕の腕へとしがみつく力を強めた。
「由奈ちゃん……?」
「なあ、彼方……さっきから気になってたんだがお前に引っ付いてるその子は誰なんだ……?」
悠人は不思議そうな顔をしながら由奈ちゃんを指差す。
コイツはビジュアルがいいため一見モテそうなのだが、実はモテない。
その理由は下心丸出しなところにある。
悪いやつじゃないんだけどね……。
「えっと……この子は……」
「はじめまして!あたしはこの度お兄ちゃんの義妹になりました旧姓風原 由奈改め御堂 由奈です!」
由奈ちゃんはそう言うとペコリと頭を下げる。
「ほう、中々礼儀正しい子ではないか」
「彼方!お前いつの間にこんな可愛い妹が出来たんだよっ!」
「いや……そんなこと言われても昨日父さんが再婚して急に出来たわけで……」
「ん……?そう言えば旧姓が風原と言っていたな……もしやとは思うが風原 亜希とは……」
「はい、亜希はあたしのお姉ちゃんです!」
「由奈ちゃんっ!?」
由奈ちゃんのカミングアウトに僕は頭が真っ白になった……。
亜希が誤魔化そうとしていた事を由奈ちゃんが暴露する……僕はこの事をなんて亜希に説明すればいいんだろう……。
「ほう、やはりそうか。御堂と風原が同居か、これは中々に面白い展開だな」
「おい彼方!なんでお前ばかりそんな良い目に遭ってるんだよっ!羨ましいぞこの野郎!俺と代われっ!」
「いや……そんなこと言われても……」
「由奈ちゃん!もし彼方のことで何かあったらいつでも俺が相談に乗ってやるからな!」
「あは……あははは……、は……はい、わかりました……。あ、あたしこっちなのでそれじゃあお兄ちゃんまた家でね!」
由奈ちゃんは分かれ道へとさしかかると、悠人の下心に似たようなものを察したのか、逃げるように走っていくと、彼女と入れ替わるように一人の女生徒が僕の方へと近付いてきたのだった。
後ろから声をかけられ振り向くと、そこには見知った二人の男子生徒の顔があった。
一人はメガネをかけたやや知的な黒髪の男で、もう一人は茶髪のやや整った顔立ちの男。
「高藤に悠人か……」
眼鏡をかけているほうが高藤、茶髪のほうが真壁 悠人と言う僕と同じクラスの悪友たち。
何を隠そう、この2人が僕に亜希へと罰ゲームで告白するように仕向けた張本人たちだ。
「御堂、こんなところで会うとは珍しいな。しかし……昨日は見事に風原に振られていたな、はははは……!」
そう腕組みをして笑うこの高藤、成績もよく運動もできるこの男は一見優等生に見えるも、その実何を考えているか分からない得体のしれない男だ。
「え?風原って……もしかしてお兄ちゃんお姉ちゃんに告白したの……?」
「うん……まあ……成り行きというかなんというか……」
「ふ……ふ~ん……、そうなんだ……」
そうなんだという言葉とは対照的に由奈ちゃんはどこか面白くなさそうな顔をして僕の腕へとしがみつく力を強めた。
「由奈ちゃん……?」
「なあ、彼方……さっきから気になってたんだがお前に引っ付いてるその子は誰なんだ……?」
悠人は不思議そうな顔をしながら由奈ちゃんを指差す。
コイツはビジュアルがいいため一見モテそうなのだが、実はモテない。
その理由は下心丸出しなところにある。
悪いやつじゃないんだけどね……。
「えっと……この子は……」
「はじめまして!あたしはこの度お兄ちゃんの義妹になりました旧姓風原 由奈改め御堂 由奈です!」
由奈ちゃんはそう言うとペコリと頭を下げる。
「ほう、中々礼儀正しい子ではないか」
「彼方!お前いつの間にこんな可愛い妹が出来たんだよっ!」
「いや……そんなこと言われても昨日父さんが再婚して急に出来たわけで……」
「ん……?そう言えば旧姓が風原と言っていたな……もしやとは思うが風原 亜希とは……」
「はい、亜希はあたしのお姉ちゃんです!」
「由奈ちゃんっ!?」
由奈ちゃんのカミングアウトに僕は頭が真っ白になった……。
亜希が誤魔化そうとしていた事を由奈ちゃんが暴露する……僕はこの事をなんて亜希に説明すればいいんだろう……。
「ほう、やはりそうか。御堂と風原が同居か、これは中々に面白い展開だな」
「おい彼方!なんでお前ばかりそんな良い目に遭ってるんだよっ!羨ましいぞこの野郎!俺と代われっ!」
「いや……そんなこと言われても……」
「由奈ちゃん!もし彼方のことで何かあったらいつでも俺が相談に乗ってやるからな!」
「あは……あははは……、は……はい、わかりました……。あ、あたしこっちなのでそれじゃあお兄ちゃんまた家でね!」
由奈ちゃんは分かれ道へとさしかかると、悠人の下心に似たようなものを察したのか、逃げるように走っていくと、彼女と入れ替わるように一人の女生徒が僕の方へと近付いてきたのだった。
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