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二章 三者三様
始まる二人の共同作業
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「ただいま~」
僕は家へと帰ると返事はなかった。
父さんは仕事、真奈美さんも仕事なのかもしれない。
由奈ちゃんは家へと帰るとすぐに二階にある自室へと籠もってしまった……。
まあ、ついさっき怖い目に遭ったばかりだし、無理もないかもしれない。
「さて……と、まずは洗濯物を取り込むかな……」
僕はリビングへとリュックを置くと真奈美さんが庭に干してくれている洗濯物を取り込むため外へと出る。
すると今まで僕と父さんの洗濯物しかなかった物干し竿の前に立つと目についたのは見慣れない女性物の衣類……とくに下着が目につくと、僕は目を逸らして思わず顔を赤くしてしまう……。
(と……とりあえず出来るだけ見ないようにしよう……)
僕は女性物の下着から目を逸らしながら洗濯物を取り込む。
畳むのは僕と父さんのだけにして、あとのは僕が触らない方がいいかもしれない……。
僕はそう思いながらひとまず畳むのは後にして、夕飯の支度をするためキッチンへと向かった。
「さてと……何にしようかな……」
僕は冷蔵庫の中を見ながら献立を考える……。
「ただいま」
夕飯を考えていると玄関から亜希の声が聞こえ、続いてリビングへと向かう足音が響く。
「亜希、おかえり」
「彼方帰ってたのね。由奈は……?靴が玄関にあったけど……」
「由奈ちゃんは自分の部屋にいるよ」
僕は亜希を心配させないようにするため、由奈ちゃんが学校からの帰りに男たちに絡まれていたことは伏せることにした。
「そう……、ところで洗濯物取り込んだの彼方よね……?もしかして……下着見た……?」
「み……見てないよ……!」
亜希がジロッと僕を睨むと僕は慌ててそれを否定する。
正確には少しは見えたけど、出来るだけ見ないようにしよう取り込んだし……。
「……そう、わかってると思うけど私たちの洗濯物は触らないでよ?」
「わ……分かってるよ……!」
「ならいいわ……。ところで、彼方は何してるの……?」
「今から夕飯の支度をしようと思って……亜希は夕飯何が食べたい?それとも練習ついでに一緒に作る?」
「……い……いいわよ」
僕の提案に亜希はそれだけを言うとなぜか顔を少し赤くしながらキッチンへとやって来た。
さて……亜希と料理を作るはいいけど何を作ろうか……?
「亜希って料理は苦手なんだっけ……?」
「そ……そうよ……!悪い……っ!?」
僕の問いに亜希は恥ずかしそうに顔を赤くするとジロッと睨んでくる。
「そんなに睨まなくても……ただ、教えるにしても亜希がどれくらい料理が出来るのか知っておかないと……」
「そ……そうよね……、ごめん……。でも、本当に料理はしたことないから全然分からないの……。小学校や中学校の家庭科も苦手だったし、調理実習なんてお皿を出したり洗ったりしかして無かったわ……包丁なんて握ったこともないの……」
「なるほど……」
僕は亜希の言葉を聞きながらどういうメニューがいいかを頭の中で考える……。
料理がしたことないのなら、難しい料理は避けたほうがいいよね、となると煮物とかは避けるべきかな……。
なら焼くのはどうだろう……?
焼いたり炒めたりするなら簡単かな……?
でも、冷蔵庫に丁度いい食材あったかな……?
「う~ん……」
「あ……あの……教えるのが難しいのなら無理にしてくれなくてもいいから……」
僕は冷蔵庫の食材について頭を悩ませていると、亜希はそれを僕が教えるのが難しいと受け取ってしまったのか少し淋しげな表情をしていた。
あ……いけない……、亜希に変な誤解をさせちゃった……。
「ああ……違うんだよ、冷蔵庫の中の食材がどんなのがあったのか思い返していたんだよ」
「そうなの……?」
「そうだよ、だから亜希が思ってることじゃないから安心して」
「分かった……」
僕の言葉に安心したのか、亜希の表情は少し柔らかくなった。
と、その時一つのメニューを思いつく。
「そうだ!炒飯なんてどうかな?」
「え……?炒飯……?」
「うん、これなら作るのも簡単だし、料理の練習にどうかなって思って」
「うん……、彼方に任せるわ」
僕は冷蔵庫から卵とネギを取り出すと他にも玉ねぎを出し、炊飯器の中を確認してご飯の量を確認する……。
うん、これだけあれば十分かな……?
僕は材料を確認すると亜希と共に夕飯の支度を始めた。
僕は家へと帰ると返事はなかった。
父さんは仕事、真奈美さんも仕事なのかもしれない。
由奈ちゃんは家へと帰るとすぐに二階にある自室へと籠もってしまった……。
まあ、ついさっき怖い目に遭ったばかりだし、無理もないかもしれない。
「さて……と、まずは洗濯物を取り込むかな……」
僕はリビングへとリュックを置くと真奈美さんが庭に干してくれている洗濯物を取り込むため外へと出る。
すると今まで僕と父さんの洗濯物しかなかった物干し竿の前に立つと目についたのは見慣れない女性物の衣類……とくに下着が目につくと、僕は目を逸らして思わず顔を赤くしてしまう……。
(と……とりあえず出来るだけ見ないようにしよう……)
僕は女性物の下着から目を逸らしながら洗濯物を取り込む。
畳むのは僕と父さんのだけにして、あとのは僕が触らない方がいいかもしれない……。
僕はそう思いながらひとまず畳むのは後にして、夕飯の支度をするためキッチンへと向かった。
「さてと……何にしようかな……」
僕は冷蔵庫の中を見ながら献立を考える……。
「ただいま」
夕飯を考えていると玄関から亜希の声が聞こえ、続いてリビングへと向かう足音が響く。
「亜希、おかえり」
「彼方帰ってたのね。由奈は……?靴が玄関にあったけど……」
「由奈ちゃんは自分の部屋にいるよ」
僕は亜希を心配させないようにするため、由奈ちゃんが学校からの帰りに男たちに絡まれていたことは伏せることにした。
「そう……、ところで洗濯物取り込んだの彼方よね……?もしかして……下着見た……?」
「み……見てないよ……!」
亜希がジロッと僕を睨むと僕は慌ててそれを否定する。
正確には少しは見えたけど、出来るだけ見ないようにしよう取り込んだし……。
「……そう、わかってると思うけど私たちの洗濯物は触らないでよ?」
「わ……分かってるよ……!」
「ならいいわ……。ところで、彼方は何してるの……?」
「今から夕飯の支度をしようと思って……亜希は夕飯何が食べたい?それとも練習ついでに一緒に作る?」
「……い……いいわよ」
僕の提案に亜希はそれだけを言うとなぜか顔を少し赤くしながらキッチンへとやって来た。
さて……亜希と料理を作るはいいけど何を作ろうか……?
「亜希って料理は苦手なんだっけ……?」
「そ……そうよ……!悪い……っ!?」
僕の問いに亜希は恥ずかしそうに顔を赤くするとジロッと睨んでくる。
「そんなに睨まなくても……ただ、教えるにしても亜希がどれくらい料理が出来るのか知っておかないと……」
「そ……そうよね……、ごめん……。でも、本当に料理はしたことないから全然分からないの……。小学校や中学校の家庭科も苦手だったし、調理実習なんてお皿を出したり洗ったりしかして無かったわ……包丁なんて握ったこともないの……」
「なるほど……」
僕は亜希の言葉を聞きながらどういうメニューがいいかを頭の中で考える……。
料理がしたことないのなら、難しい料理は避けたほうがいいよね、となると煮物とかは避けるべきかな……。
なら焼くのはどうだろう……?
焼いたり炒めたりするなら簡単かな……?
でも、冷蔵庫に丁度いい食材あったかな……?
「う~ん……」
「あ……あの……教えるのが難しいのなら無理にしてくれなくてもいいから……」
僕は冷蔵庫の食材について頭を悩ませていると、亜希はそれを僕が教えるのが難しいと受け取ってしまったのか少し淋しげな表情をしていた。
あ……いけない……、亜希に変な誤解をさせちゃった……。
「ああ……違うんだよ、冷蔵庫の中の食材がどんなのがあったのか思い返していたんだよ」
「そうなの……?」
「そうだよ、だから亜希が思ってることじゃないから安心して」
「分かった……」
僕の言葉に安心したのか、亜希の表情は少し柔らかくなった。
と、その時一つのメニューを思いつく。
「そうだ!炒飯なんてどうかな?」
「え……?炒飯……?」
「うん、これなら作るのも簡単だし、料理の練習にどうかなって思って」
「うん……、彼方に任せるわ」
僕は冷蔵庫から卵とネギを取り出すと他にも玉ねぎを出し、炊飯器の中を確認してご飯の量を確認する……。
うん、これだけあれば十分かな……?
僕は材料を確認すると亜希と共に夕飯の支度を始めた。
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