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二章 三者三様
言えない視線、言える誘い
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「御堂君、少しいい……?」
翌日、教室へと到着すると柊さんが話しかけてきた。
「おはよう柊さん、どうしたの?」
「おはよう、昨日スズタクさんと新エリアに行ってみたからその感想を御堂君に伝えようと思って」
「どうだった?」
「新エリアはヴァルツァという名前のエリアだった……、そこにはヴァルキュリアという名前の敵がいた……こう言うの」
柊さんはグレーの手帳型のスマホカバーを開くと僕にそのヴァルキュリアという敵の画像を見せてくれた。
その敵は顔に仮面のようなものをつけたメイドのような敵で、両手には剣をつけているタイプと鎌をつけているタイプの2種類がいるみたい。
「へぇ~……なんか手強そうだね……」
「実際手強かった……、戦っているとどこからともなく敵が集まってきて気がつくと囲まれてるの、この敵は少人数ではきつい……。でも、倒すと低確率でフェルナンデスという剣とセレナドレスという女性用のメイド服のような防具が手に入るみたい」
「え……?柊さんそれ手に入れたのっ!?」
「ううん、わたしもスズタクさんも入手は出来なかった……でも、ネットでそういうのを手に入れたって人がいるみたい」
「僕のキャラは男だから新防具は無理だけど、そのフェルナンデスっていう剣は手に入れたいかな。でも、レアアイテムならなかなか落とさないのかなぁ……」
「それなら……今日わたしとその新エリアに行ってみない……?」
そう言う柊さんは珍しく前のめりで僕を誘ってくる。
「う……うん、そうだね。昨日はユーナカリアと遊んでいたから今日は柊さんと付き合うよ」
「ありがとう、御堂君」
柊さんはニコリと笑みを浮かべるとその表情に僕は思わずドキっとした。
ひ……柊さんってこんな顔をするんだな……。
彼女の意外な一面を知ったような気がする。
と、その時隣の席に座っている亜希から何か視線を感じた僕は彼女の方へと振り向くと、亜希は慌てて目を逸らしていた。
「あ……風原さん、どうしたの?」
危ない危ない……つい家でのクセで亜希と呼んでしまうところだった……。
「な……なんでもないわ……。そ……それより柊さんもゲームするのね……」
「うん……、それ昨日風原さんに話した。ゲームだと離れている友達とも遊べる。風原さんもしてみる……?」
「な……!わ……私はゲームなんてしないわよ……!」
そう言う亜希はなぜか動揺していたけど、僕は特に気にすることもなかった。
◆◆◆
三時限目……この時間は体育のため僕達男子はグラウンドでサッカーをしていた……のだけど暑さのためほとんどの生徒がだらけきりグダグダとなっていた。
「あち~……、なんで俺たち男子は外なんだよ…女子は水泳だって言うのに……」
悠人は額の汗を拭いながらプールの方へと目をやる。
僕もそれにならってプールの方へと目をやると女子の楽しそうな声が聞こえてくる。
「確かにこう暑いとプールに入りたいよね……」
「バカかお前……!重要なのはそこじゃないだろっ!女子も同じ水泳だったら女子の水着姿を拝めるんだぞっ!しかも女子と同じプールに入れてまさに天国だっ!」
悠人は「グヘヘヘ……と」下品な笑いを浮かべながらプールのほうを見つめていた。
……これだから悠人はモテないんだろうな。
まあでも、それを抜きにしてもこうも暑いとプールには入りたいとは思う……。
そう思っていると遠目ではあるけど柊さんの姿が見えた。
「お……おい彼方……!あれ柊じゃないのかっ!?」
「う……うん、柊さんみたいだね」
柊さんは被っていた帽子を脱ぐとその長い髪の毛を解き額の汗をぬぐっていた。
「なんていうか……柊は普段は分からなかったけど結構胸があるんだな……」
悠人は柊さんをいやらしい目つきで見ていた。
僕も柊さんへと目をやると水着とは言え確かにそれなりに大きな胸が見え、思わず見とれそうになってしまった……。
「よし……彼方もう少し近づいてみようぜ……!」
「いや……悠人それは止めたほうがいいんじゃないかな……」
「何言ってんだ!あそこに桃源郷があるんだぞっ!なら行かねえ手はないだろっ!」
僕の静止を聞かずプールへと進もうとした悠人の前にどこからともなく高藤が姿を現したっ!
「いや、ここは御堂のいうように止めたほうがいいだろう」
「うわ……っ!?」
「高藤……!お前いきなり現れるの辞めろっ!それに止めても無駄だ!俺は桃源郷に行くんだっ!」
「……好きにしろ。しかし後でどうなっても俺は知らんからな」
悠人は僕と高藤の静止を振り切りプールへと向かう……すると……。
「きゃあぁぁぁぁぁーーー……!男子よっ!」
「こいつ真壁じゃないっ!先生!真壁君が覗いてますっ!」
「こら真壁っ!お前何をやっているっ!こっちに来い!」
「う……うわぁぁーーー……!た……助けてくれぇぇーー……!」
女子の悲鳴を聞きつけた体育教師によって悠人はどこかへとか連れて行かれてしまったのだった……。
……バカだな悠人は。
翌日、教室へと到着すると柊さんが話しかけてきた。
「おはよう柊さん、どうしたの?」
「おはよう、昨日スズタクさんと新エリアに行ってみたからその感想を御堂君に伝えようと思って」
「どうだった?」
「新エリアはヴァルツァという名前のエリアだった……、そこにはヴァルキュリアという名前の敵がいた……こう言うの」
柊さんはグレーの手帳型のスマホカバーを開くと僕にそのヴァルキュリアという敵の画像を見せてくれた。
その敵は顔に仮面のようなものをつけたメイドのような敵で、両手には剣をつけているタイプと鎌をつけているタイプの2種類がいるみたい。
「へぇ~……なんか手強そうだね……」
「実際手強かった……、戦っているとどこからともなく敵が集まってきて気がつくと囲まれてるの、この敵は少人数ではきつい……。でも、倒すと低確率でフェルナンデスという剣とセレナドレスという女性用のメイド服のような防具が手に入るみたい」
「え……?柊さんそれ手に入れたのっ!?」
「ううん、わたしもスズタクさんも入手は出来なかった……でも、ネットでそういうのを手に入れたって人がいるみたい」
「僕のキャラは男だから新防具は無理だけど、そのフェルナンデスっていう剣は手に入れたいかな。でも、レアアイテムならなかなか落とさないのかなぁ……」
「それなら……今日わたしとその新エリアに行ってみない……?」
そう言う柊さんは珍しく前のめりで僕を誘ってくる。
「う……うん、そうだね。昨日はユーナカリアと遊んでいたから今日は柊さんと付き合うよ」
「ありがとう、御堂君」
柊さんはニコリと笑みを浮かべるとその表情に僕は思わずドキっとした。
ひ……柊さんってこんな顔をするんだな……。
彼女の意外な一面を知ったような気がする。
と、その時隣の席に座っている亜希から何か視線を感じた僕は彼女の方へと振り向くと、亜希は慌てて目を逸らしていた。
「あ……風原さん、どうしたの?」
危ない危ない……つい家でのクセで亜希と呼んでしまうところだった……。
「な……なんでもないわ……。そ……それより柊さんもゲームするのね……」
「うん……、それ昨日風原さんに話した。ゲームだと離れている友達とも遊べる。風原さんもしてみる……?」
「な……!わ……私はゲームなんてしないわよ……!」
そう言う亜希はなぜか動揺していたけど、僕は特に気にすることもなかった。
◆◆◆
三時限目……この時間は体育のため僕達男子はグラウンドでサッカーをしていた……のだけど暑さのためほとんどの生徒がだらけきりグダグダとなっていた。
「あち~……、なんで俺たち男子は外なんだよ…女子は水泳だって言うのに……」
悠人は額の汗を拭いながらプールの方へと目をやる。
僕もそれにならってプールの方へと目をやると女子の楽しそうな声が聞こえてくる。
「確かにこう暑いとプールに入りたいよね……」
「バカかお前……!重要なのはそこじゃないだろっ!女子も同じ水泳だったら女子の水着姿を拝めるんだぞっ!しかも女子と同じプールに入れてまさに天国だっ!」
悠人は「グヘヘヘ……と」下品な笑いを浮かべながらプールのほうを見つめていた。
……これだから悠人はモテないんだろうな。
まあでも、それを抜きにしてもこうも暑いとプールには入りたいとは思う……。
そう思っていると遠目ではあるけど柊さんの姿が見えた。
「お……おい彼方……!あれ柊じゃないのかっ!?」
「う……うん、柊さんみたいだね」
柊さんは被っていた帽子を脱ぐとその長い髪の毛を解き額の汗をぬぐっていた。
「なんていうか……柊は普段は分からなかったけど結構胸があるんだな……」
悠人は柊さんをいやらしい目つきで見ていた。
僕も柊さんへと目をやると水着とは言え確かにそれなりに大きな胸が見え、思わず見とれそうになってしまった……。
「よし……彼方もう少し近づいてみようぜ……!」
「いや……悠人それは止めたほうがいいんじゃないかな……」
「何言ってんだ!あそこに桃源郷があるんだぞっ!なら行かねえ手はないだろっ!」
僕の静止を聞かずプールへと進もうとした悠人の前にどこからともなく高藤が姿を現したっ!
「いや、ここは御堂のいうように止めたほうがいいだろう」
「うわ……っ!?」
「高藤……!お前いきなり現れるの辞めろっ!それに止めても無駄だ!俺は桃源郷に行くんだっ!」
「……好きにしろ。しかし後でどうなっても俺は知らんからな」
悠人は僕と高藤の静止を振り切りプールへと向かう……すると……。
「きゃあぁぁぁぁぁーーー……!男子よっ!」
「こいつ真壁じゃないっ!先生!真壁君が覗いてますっ!」
「こら真壁っ!お前何をやっているっ!こっちに来い!」
「う……うわぁぁーーー……!た……助けてくれぇぇーー……!」
女子の悲鳴を聞きつけた体育教師によって悠人はどこかへとか連れて行かれてしまったのだった……。
……バカだな悠人は。
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