罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー

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亜希の章 ツンデレな同居人

カナタとミアキの冒険の始まり

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 自分の部屋へと戻った僕はパソコンを立ち上げ、エリシア・オンラインを起動させるとカナタを操作し、トリスタにいるミアキのところへと向かった。

『ミアキ、お待たせ』

 僕はミアキへと個人チャットを送るも彼女からの返答がない。

 あれ……?どうしたのかな……?

 そう思っていると僕の部屋のドアが開かれ亜希がやってきた。

「彼方……会話ってどうやるの……?」

「あ……」

 亜希にチャットの仕方を教えるの忘れてた……。

「えっと……、キーボードの打ち方はわかるよね……?」

「そのくらいは分かるわ」

「チャットの打ち方は普通にキーボードで打つのと変わらないよ。あとはチャンネルを変えることで発信する相手を選べるんだ」

「チャンネル……?」

 僕の説明に亜希は不思議そうな顔をしていた。

「1番が普通の会話。このあたりにいるキャラクターに会話が聞こえるんだ。2番がパーティーチャット、パーティー同士での会話。3番が個人チャット、これは特定の相手に会話を送れるよ。さっき僕が亜希に送ったのがこれだね。4番がチームチャット、チーム内で送れるチャットだけど、亜希はまだチームに入ってないからまだ使えないかな。5番が全体チャット、このエリアにいる人全員に発信出来るよ」

「え……?えっと……1番が……普通の会話で……2番が……え……?え……?」

 亜希は僕の画面を見ながら目を白黒させていた。
 ……余計混乱させちゃったかな?

「ま……まあ、とりあえず今からミアキにパーティーの申請を送るから受けてもらっていいかな?」

「わ……わからないからちょっと来て……!」

「え……?うわぁ……っ!?」

 ミアキへとパーティーへの参加の申請を送ると僕は亜希に手を掴まれ彼女の部屋へと連れて行かれる。


「これでいいよ、会話はこの2番のパーティーチャットで行えるよ」

「あ……ありがとう、彼方……」

 亜希にパーティーへの参加方法を教えると彼女は少し顔を赤くしながら上目遣いで僕を見る。

 その様子に僕はドキっとしてしまう。

(な……なんだか今日の亜希はいつもと少し違うような……)

「と……とりあえず、これで僕と一緒に冒険しよう……!」

 僕は少し顔を赤くしながらそれを隠すように自分の部屋へと戻った。


 ~サイドストーリー~


 ──亜希──


 彼方とパーティーをと言うものを組んだあと、私は彼方から貰ったコントローラーをどうにか操作しながら街を出るとそこには平原が広がっていた。

「きれい……」

 その光景に私は思わず声を漏らす。
 そして隣には彼方のキャラクターであるカナタがいる。

 なんていうか……髪の色が違う以外は彼方とそっくりなのが少しおかしい反面、彼方といるんだと思うと少し胸がドキドキする……。

『それじゃあ、ミアキあそこにいるホーンラビットを倒そう』

『分かったわ』

 私は彼方から来た2番のチャットに返事を返しながらミアキを操作するとホーンラビットという名前が書かれたウサギが見えてくる。

 それはいいんだけど……か……可愛い……!
 え……?この可愛いウサギを倒さないといけないの……?

 私はホーンラビットというウサギの可愛さに戸惑っていると彼方が次々とホーンラビットを倒していく。

『か……彼方やめて……!』

『どうしたの?』

『その……そんなに倒したらウサギが可哀想よ!』

『えっと……これゲームだから……』

「あ……」

 彼方のチャットに私は思わず声を漏らす……。

 いけない……ゲームの中と現実をごちゃ混ぜにしてたわ……妙にリアルだから勘違いしてしまった……。
 そ……そうよね、ゲームだから倒していいのよね……!

 私はぎゅっとコントローラーを握りしめるとミアキにホーンラビットを攻撃させる!

 すると何か赤い石ころのようなものが手に入り、それには魔石(小)と書かれていた。

『彼方、何か手に入ったわ。魔石(小)って書いてあるわ』

『え……?すごいじゃないか!それはホーンラビットが落とすレアアイテムで売ればそれなりにお金になるよ!』

『そ……そうなの……?』

 どうやら私はいいものを手に入れたみたい……。
 ビギナーズラックってやつかしら……?

 その後も彼方との冒険は続き街の近くの洞窟へとやってくると、そこには「野盗」と書かれた敵が襲ってくる!

「きゃーーっ!彼方助けてーーっ!」

 敵に囲まれ窮地に陥るミアキ……!

『ミアキ……!』

 しかし、彼方がすぐに助けに入ってくれたおかげで私のミアキはやられずに済んだ……。

『彼方……ありがとう……』

『ううん、気がつくのが遅れてごめんね』

 なんだろう……ゲームの世界なのに、本当に彼方に守られているような気がして胸がドキドキする……。

『あ……ミアキ見てご覧、宝箱があるよ』

『あ……本当だ……』

『ミアキ取っていいよ』

『い……いいの……?』

『うん、どうぞ』

『ありがとう……』

 私はミアキを操作して宝箱を取ると、「魔法少女の服」というものを手に入れた。

 ……なにコレ?

 説明を読むと、「魔法少女ルビー・フェニックスになりきれる服」と書かれていた。

 ……コスプレかしら?

『彼方、なんか魔法少女の服というものを手に入れたわ』

『えっ!?それ今このゲームのコラボアイテムだよっ!しかもレア度が高くてなかなか手に入らない防具で防御力も高い凄いものだよっ!』

『そ……そうなの……?』

『うん!さっきの魔石といい、ミアキすごく運がいいねっ!』

 チャット越しでも彼方が興奮しているのがわかる、どうやら私は本当にすごいものを手に入れたみたい……。

『これどうすればいいの……?』

『キャラに着せればいいよ』

『……どうやるの?』

『待って、すぐに行くよ』

 その後彼方は私の部屋へと来てくれると装備の変更方法を教えたくれた。
 ミアキが来たその魔法少女の服は赤を基調としたもので、胸元にはピンクのハート型のものがついていた。

 その後も、彼方のキャラクターと冒険を続けた私はずっと彼方がそばにいてくれるような気がして終始胸がドキドキとしていたのだった……。
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