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亜希の章 ツンデレな同居人
スイカは甘く、恋は苦い……
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お風呂から上がった僕たちは、それぞれ制服からラフな格好に着替え、ホテル内の宴会場へ夕食を食べにやってきた。
そこはとても広く、メニューも様々なものが並べられたビュッフェ方式となっており、生徒たちのテンションは自ずと上がる。
僕も亜希と一緒に好きな料理をお皿へと盛って班ごとに決められた席へと座っているのだけど……僕はそこで驚愕のものを目にする……。
「あの……柊さん、そんなに食べれるの……?」
「……平気」
僕は柊さんのお皿に山のように盛られた料理を指さすと、柊さんはさも当たり前のように料理を口の中へと入れていく。
しかもそのメニューはステーキにお寿司、ハムにパスタ、焼売にピザなどジャンルも国籍も超えた料理が盛られ、それはまるで世界料理博覧会だった。
「私……柊さんがそんなに食べるなんて知らなかったわ……」
「……ウチも」
亜希も早乙女さんも黙々と料理を食べている柊さんの様子に様子で只々唖然として眺めていた。
「食べれる時に食べておかないと……」
何その謎理論……!
僕は心の中でツッコミを入れる。
「しかし……柊がそんなに食べるとは知らなかったな……。柊のどこにそんな量のメシが入るんだ……?」
「まるでフードファイターのようだな」
「……同感」
悠人と高藤の言葉に頷きながら本当に柊さんのどこにそんな量の食べ物が入るんだろうと思っていると彼女の胸に目が行った。
……まさか、あの栄養は全部、胸に行ってるとか?
いやいや、そんなわけ……いや、でも……
「……御堂君なに?」
「い……いや、何でもないよ……!」
僕の視線に気がついたのか、柊さんがじっと見つめてきたため、僕は慌てて目を逸らす。
「おかわり持ってくる……」
柊さんが食べ始めてから十数分ほど経とうとした頃、柊さんは空になったお皿を持って席を立つ。
「……あいつまだ食うのかよ」
その後姿を見ながら悠人は呟く。
「……みたいだね」
そして僕もまた呟くと柊さんの新たな一面を知れたような気がする。
「ところで彼方……さっき柊さんを見てたようだけど……どこを見ていたのかしら……?」
ギク……!
亜希は笑顔で僕に問いかける。
でも、その目はまったく笑っていなかった。
「え……?いや……べ……別に……、ただ、柊さんの体のどこにあんなに料理が入るのかなって思って……」
僕は当たり障りのない返事を返す……しかし……。
「御堂君、みおっちのおっぱい眺めてたよね?」
ギックぅぅぅーーー……!
早乙女さんにバラされた僕は冷や汗を流しながら恐る恐る亜希へと目をやる……。
「ふ~ん……、彼方は胸の大きな子のほうが好きだと……つまり、そういうことね……?」
お……怒ってらっしゃる……!
「ち……違うんだ亜希……!別にそういう訳じゃ……!」
「ま、男なら大きな胸に惹かれるのは確かだな……」
僕は必死に亜希へと言い訳を述べていると悠人が余計なことを言い出す!
「つまり……彼方も私の胸は不満だとそういうことなのね……!」
「ち……違うんだ亜希……!」
「もういいわよ!ふんだっ!」
どうしよう……、亜希が完全に拗ねてしまった……!
「はははは……!御堂は中々持って大変なようだな……!」
その様子を高藤は文字通り他人事のように笑い、亜希がぷいっと顔をそらしてしまったその直後……。
「……戻った」
柊さんが再び席へと戻ってきた。
その手には、山のように積まれたフルーツとスイーツの皿が乗っていた。
パイナップル、メロン、スイカ、キウイ、いちご、そしてその隙間にチョコレートケーキ、プリン、アイス、紅芋タルトがぎっしりと詰め込まれている。
「えっ、デザートもその量……!?」
僕は思わず声を上げてしまう。
「……別腹」
柊さんは静かにそう言うと、スプーンを手に取り、まずはプリンを一口。
その表情は変わらず無表情なのに、どこか満足げだった。
「……ウチ、柊さんってもっと小食だと思ってた」
早乙女さんが呟くと、亜希も「……私も」と頷いた。
でも、亜希はまだ僕に対してぷいっとしたまま。
僕はどうにかして機嫌を直してもらおうと、何か言おうとしたその時……。
「……御堂君、これ食べる?」
柊さんが僕に紅芋タルトを差し出してきた。
「え……?あ、ありがとう……」
僕は受け取るけれど、亜希の視線が痛い……!
「ふ~ん……、胸の大きな柊さんから貰えて良かったわね、彼方……」
亜希の冷たい眼差しが僕に突き刺さる……!
「ち、違うよ亜希!これは……その……!」
「御堂、モテ期到来だな……!」
高藤が笑いながら腕組みをしている。
「……じゃあ私が彼方のために持って来てた紅芋タルトはいらないわね?」
亜希の声は静かだけど、確実に怒っていた。
「えっ!? そっちも食べるよ!もちろん食べるよ!い……いやぁ……、亜希の持ってきてくれた紅芋タルトはおいしいなぁ……!」
僕は慌てて亜希の皿に手を伸ばすと、苦笑しながら紅芋タルトを口へと入れる。
「ふん……!調子がいいんだから……!」
僕は亜希のちょっとだけ照れた顔を見ながら視線を下へとさげると、Tシャツ越しに亜希の控えめな胸が目に入る。
「……彼方はどこを見てるのかしら?」
「えっ!? いや、今はタルト見てるだけだから!」
僕はジト目で睨んでくる亜希に慌てて言い訳をする。
その横で、柊さんは黙々とスイカを食べ続けていた。
「……スイカ、甘い」
その一言が、なぜか場の空気をふわっと和ませた。
そこはとても広く、メニューも様々なものが並べられたビュッフェ方式となっており、生徒たちのテンションは自ずと上がる。
僕も亜希と一緒に好きな料理をお皿へと盛って班ごとに決められた席へと座っているのだけど……僕はそこで驚愕のものを目にする……。
「あの……柊さん、そんなに食べれるの……?」
「……平気」
僕は柊さんのお皿に山のように盛られた料理を指さすと、柊さんはさも当たり前のように料理を口の中へと入れていく。
しかもそのメニューはステーキにお寿司、ハムにパスタ、焼売にピザなどジャンルも国籍も超えた料理が盛られ、それはまるで世界料理博覧会だった。
「私……柊さんがそんなに食べるなんて知らなかったわ……」
「……ウチも」
亜希も早乙女さんも黙々と料理を食べている柊さんの様子に様子で只々唖然として眺めていた。
「食べれる時に食べておかないと……」
何その謎理論……!
僕は心の中でツッコミを入れる。
「しかし……柊がそんなに食べるとは知らなかったな……。柊のどこにそんな量のメシが入るんだ……?」
「まるでフードファイターのようだな」
「……同感」
悠人と高藤の言葉に頷きながら本当に柊さんのどこにそんな量の食べ物が入るんだろうと思っていると彼女の胸に目が行った。
……まさか、あの栄養は全部、胸に行ってるとか?
いやいや、そんなわけ……いや、でも……
「……御堂君なに?」
「い……いや、何でもないよ……!」
僕の視線に気がついたのか、柊さんがじっと見つめてきたため、僕は慌てて目を逸らす。
「おかわり持ってくる……」
柊さんが食べ始めてから十数分ほど経とうとした頃、柊さんは空になったお皿を持って席を立つ。
「……あいつまだ食うのかよ」
その後姿を見ながら悠人は呟く。
「……みたいだね」
そして僕もまた呟くと柊さんの新たな一面を知れたような気がする。
「ところで彼方……さっき柊さんを見てたようだけど……どこを見ていたのかしら……?」
ギク……!
亜希は笑顔で僕に問いかける。
でも、その目はまったく笑っていなかった。
「え……?いや……べ……別に……、ただ、柊さんの体のどこにあんなに料理が入るのかなって思って……」
僕は当たり障りのない返事を返す……しかし……。
「御堂君、みおっちのおっぱい眺めてたよね?」
ギックぅぅぅーーー……!
早乙女さんにバラされた僕は冷や汗を流しながら恐る恐る亜希へと目をやる……。
「ふ~ん……、彼方は胸の大きな子のほうが好きだと……つまり、そういうことね……?」
お……怒ってらっしゃる……!
「ち……違うんだ亜希……!別にそういう訳じゃ……!」
「ま、男なら大きな胸に惹かれるのは確かだな……」
僕は必死に亜希へと言い訳を述べていると悠人が余計なことを言い出す!
「つまり……彼方も私の胸は不満だとそういうことなのね……!」
「ち……違うんだ亜希……!」
「もういいわよ!ふんだっ!」
どうしよう……、亜希が完全に拗ねてしまった……!
「はははは……!御堂は中々持って大変なようだな……!」
その様子を高藤は文字通り他人事のように笑い、亜希がぷいっと顔をそらしてしまったその直後……。
「……戻った」
柊さんが再び席へと戻ってきた。
その手には、山のように積まれたフルーツとスイーツの皿が乗っていた。
パイナップル、メロン、スイカ、キウイ、いちご、そしてその隙間にチョコレートケーキ、プリン、アイス、紅芋タルトがぎっしりと詰め込まれている。
「えっ、デザートもその量……!?」
僕は思わず声を上げてしまう。
「……別腹」
柊さんは静かにそう言うと、スプーンを手に取り、まずはプリンを一口。
その表情は変わらず無表情なのに、どこか満足げだった。
「……ウチ、柊さんってもっと小食だと思ってた」
早乙女さんが呟くと、亜希も「……私も」と頷いた。
でも、亜希はまだ僕に対してぷいっとしたまま。
僕はどうにかして機嫌を直してもらおうと、何か言おうとしたその時……。
「……御堂君、これ食べる?」
柊さんが僕に紅芋タルトを差し出してきた。
「え……?あ、ありがとう……」
僕は受け取るけれど、亜希の視線が痛い……!
「ふ~ん……、胸の大きな柊さんから貰えて良かったわね、彼方……」
亜希の冷たい眼差しが僕に突き刺さる……!
「ち、違うよ亜希!これは……その……!」
「御堂、モテ期到来だな……!」
高藤が笑いながら腕組みをしている。
「……じゃあ私が彼方のために持って来てた紅芋タルトはいらないわね?」
亜希の声は静かだけど、確実に怒っていた。
「えっ!? そっちも食べるよ!もちろん食べるよ!い……いやぁ……、亜希の持ってきてくれた紅芋タルトはおいしいなぁ……!」
僕は慌てて亜希の皿に手を伸ばすと、苦笑しながら紅芋タルトを口へと入れる。
「ふん……!調子がいいんだから……!」
僕は亜希のちょっとだけ照れた顔を見ながら視線を下へとさげると、Tシャツ越しに亜希の控えめな胸が目に入る。
「……彼方はどこを見てるのかしら?」
「えっ!? いや、今はタルト見てるだけだから!」
僕はジト目で睨んでくる亜希に慌てて言い訳をする。
その横で、柊さんは黙々とスイカを食べ続けていた。
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