罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー

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亜希の章 ツンデレな同居人

亜希の章 エピローグ ──共に未来を歩む二人……──

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 翌日僕たちは国際通りでお土産を買い瀬山市へと戻り、修学旅行は終わりをつげた……。

 そして……。

『こんばんは!スズタクさんはいますか?』

 家へと帰った僕はエリシア・オンラインへとログインすると、チャットを使ってスズタクさんを呼ぶ。

『カナタじゃないか、久しぶりだな。修学旅行に行ってたんだったか?』

『はい、それてスズタクさんにお話があるのですがいいですか……?』

『なんだ?修学旅行の自慢話しか……?』

『いえ……そうじゃなくて……ひとまずチームルームに来てもらえませんか?』

『分かった』

 僕はメニュー画面を開くとチームルームを選択し、カナタを移動するとすぐ近くにずさんの姿があった。

 僕はスズタクさんをメニューを開き、選択するとパーティーへの参加申請を送る。
 すると、スズタクさんは僕のパーティーへと加わったというログが流れた。

『どうしたんだ?パーティーなんかに誘って……』

『はい実はスズタクさんにぜひとも言っておかないといけない事がありまして……』

 僕はスズタクさんを前に気を引き締める……。
 亜希との将来について、僕は彼女の父親であるスズタクさんにどうしても言わないといけないことがある……!

『ふむ……聞こうか』

『はい……あの……亜希を将来僕にください……!』

 僕はアバターであるカナタを通してスズタクさんに土下座をする。

『……どういうことだ、カナタ?』

 画面越しにスズタクさんの圧を感じる……。

『僕は亜希の事が本当に好きなんですっ!将来ずっと傍にいて欲しいと本気で思っています!』

『一応聞くが、亜希を妊娠させたからその責任を取って……と言うんじゃないなろうな……?』

 スズタクさんが僕をギロっと睨んでいる……ような気がする。

『それは違います……!』

『……ならいい、カナタはまだ学生だったか?』

『はい』

『なら、まずは学校を卒業し、お互いがある程度自立できるようになってから改めてその話を聞こう。あと……、俺と真奈美の二の舞いにだけはなるんじゃないぞ……』

『はいっ!』

『それまで変に亜希に手を出すなよ……?』

『……え?』

『……おい、まさかもう亜希に手を出したんじゃないなろうな?』

『えっと……その……す……すいません……っ!』

 僕は再びカナタを通してスズタクさんに土下座をする。

『許さん……許さんぞ……カナタ……っ!』

 スズタクさんはパーティーを解除すると今度は対戦申請を送ってきた!

『ご……ごめんなさーーーい……っ!』

 僕は対戦申請を拒否すると、チームチャットでそれだけを言って逃げるようにログアウトしたのだった……。


 ◆◆◆


 あれから数年後——  
 僕と亜希は学校を卒業し、僕は企業に勤めるサラリーマンに。  
 亜希は保険会社の事務員として働いていた

 亜希との恋人関係は今も続いており、学校を卒業してからはお互い家を出て同棲していた。

 そのためというか必然というか……肌を重ねたことも一度や二度ではない……。
 ……スズタクさんに知られたら殺されそうだけど。


 そしてある日の秋の夜……僕はとあるレストランへと亜希を呼び出していた……。

「ねえ、彼方……いきなり私を呼び出してどうしたの……?」

 亜希は僕の隣の席へと座ると不思議そうな顔をしていた。

「うん、実は亜希に伝えたいことがあって……」

「話……?話なら家でもいいんじゃないの……?」

「そうなんだけど……、実はこれを亜希に渡したくて……」

 僕は着ていた上着のポケットから小さな箱を取り出して亜希へと渡す。

「なにこれ……?」

「亜希、開けてみて」

「う……うん……」

 亜希はその小さな箱を開けた瞬間驚きの表情をして僕を見つめる……。

 その中には小さな結婚指輪が入っていた。

「彼方……これ……っ!?」

「亜希……僕と結婚してください……!」

 言葉は少し震えていたけれど、気持ちは確かだった。

「彼方……はい、喜んでお受けします……」

 亜希は涙を流しながら笑顔を浮かべると僕のプロポーズを受け入れる。
 そして僕は彼女の左手を取るとその薬指に指輪をはめる……。

 これからの長い人生——何があるかは分からない。  
 でも、僕はこの最愛の人の笑顔とともに、生きていく。  
 そう誓いながら、亜希の唇にそっとキスを落とした。



   亜希の章――完
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