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瀬玲奈の章 ギャル気質なガールフレンド
恋の宣戦布告と友情の再確認
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亜希とミオっちにメッセを送ったウチは、さっきの公園へと戻ってきた。
公園には既に亜希とミオっちの2人がいたけど、もうカナタっちの姿はなかった。
ウチのせいで帰っちゃったのかも……そう思うだけで、胸がチクッと痛んだ。
カナタっちが帰ってしまったことに後悔する一方、これから亜希とミオっちのふたりに話す内容のことを考えると、ホッとするウチもまたいる。
……でも、そんな自分がちょっと嫌になる。
「瀬玲奈、私たちを呼んだ理由ってなに?」
亜希は腕組みをしながらウチを見つめる。
別に亜希は睨んでいるわけじゃないんだけど……なぜかウチの脚は震えている。
手のひらもじんわり汗ばんで、声がうまく出るか不安になる。
「亜希……ミオっち……ごめん!ウチ、御堂君のこと……好きになっちゃったの!ふたりが彼に片思いしてるの知ってるのに、ウチ……横取りするような真似をして……本当にゴメン……!」
ウチはふたりに頭を下げると、亜希とミオっちは困惑した顔をしながらお互いの顔を見合わせる。
「でもさ、瀬玲奈だってまだ彼方に告白してないんでしょ?なら私たちはライバル同士よ」
「ライバルが増えたのは複雑だけど……でも、わたしたちだって負けるつもりはないから……」
てっきり罵倒されるかと思ったけど、ふたりの言葉にウチの胸が熱くなる。
「ふたりとも……ありがとう。ウチ、ふたりと友達でよかった……」
いつしか目から涙が溢れ、ウチは手で涙を拭う。
「泣くのはまだ早いわよ?まだ勝負は決まってないんだから!」
「誰を選ぶのかは御堂君が決めること……、誰が勝っても恨みっこなしだから……!」
亜希……ミオっち……。
「うん!ウチだって負ける気なんてないし!」
ふとウチは一つの妙案を思いついた。
「ねね亜希、ミオっち。ウチいい考えが浮かんだし!」
「いい考え……?」
「……どんなの?」
ウチはニヤリと笑みを浮かべると考えを伝える。
この方法なら一気に勝負が決まるっしょ!
「今からカナタっちを呼んで3人で一斉に告白するっしょ!」
ウチは名案とばかりに言うと、亜希は自分の頭に手を当て、ミオっちは首を横に振る……。
あ……あれ……?
ウチ変なこと言った?
「瀬玲奈……あんた本気で言ってるの……?」
「流石にそれはわたしも呆れる……」
「え……?でもすぐに勝負がついてよくないっ!?」
ウチがそう言うと、亜希は深いため息をついた。
「瀬玲奈……ほんと、そういうとこあるよね」
「えっ、ど、どういうとこ……?」
「勢いだけで突っ走るとこ。気持ちはわかるけど、恋ってそんなに単純じゃないでしょ。それに……今の彼方に、いきなり三人から告白されたら、絶対パニックになるわよ」
亜希は腕を組み直しながら、少しだけ眉をひそめる。
「……うん。たぶん、逃げると思う」
ミオっちの静かな一言に、ウチは思わず想像してしまう。
カナタっちが顔を真っ赤にして、あたふたしながら後ずさる姿を。
「……たしかに、逃げそうかも」
ウチは思わず苦笑いを浮かべる。
「でもさ……ウチ、待つのって苦手なんだよね。気持ちがバレてるのに、何も言えないままって……落ち着かないし」
正直な気持ちだった。
ウチは、思ったことをすぐに言いたくなる性格だし、気持ちを隠してると、どんどん苦しくなる。
「……わかるよ。瀬玲奈らしいし、そういうとこ嫌いじゃない。でも、だからこそちゃんとしようよ。私たち三人が彼方のことを好きって、もう共有できたんだから。焦らなくても、これからが勝負でしょ?」
亜希がふっと笑う。
「うん……。それに今の御堂君……まだ自分の気持ちに気づいてないかもしれない……」
ミオっちの言葉に、ウチは小さく頷く。
(たしかに……カナタっち、ウチのことどう思ってるんだろ……)
あのクレープ屋での時間……、シェアしよって言った時の彼の反応。
あれは、ただの照れ?それとも……。
「……よし、わかった。ウチ、もうちょっと様子見るし。でも、覚悟しといてよ?ウチ、全力でいくから!」
「上等。私だって、負けないから」
「うん、わたしだって負けない……!」
夕暮れの公園に、三人の笑い声がふわりと響いた。
それは、恋のライバルでありながら、友達としての絆を確かめ合うような、あたたかい音だった。
公園には既に亜希とミオっちの2人がいたけど、もうカナタっちの姿はなかった。
ウチのせいで帰っちゃったのかも……そう思うだけで、胸がチクッと痛んだ。
カナタっちが帰ってしまったことに後悔する一方、これから亜希とミオっちのふたりに話す内容のことを考えると、ホッとするウチもまたいる。
……でも、そんな自分がちょっと嫌になる。
「瀬玲奈、私たちを呼んだ理由ってなに?」
亜希は腕組みをしながらウチを見つめる。
別に亜希は睨んでいるわけじゃないんだけど……なぜかウチの脚は震えている。
手のひらもじんわり汗ばんで、声がうまく出るか不安になる。
「亜希……ミオっち……ごめん!ウチ、御堂君のこと……好きになっちゃったの!ふたりが彼に片思いしてるの知ってるのに、ウチ……横取りするような真似をして……本当にゴメン……!」
ウチはふたりに頭を下げると、亜希とミオっちは困惑した顔をしながらお互いの顔を見合わせる。
「でもさ、瀬玲奈だってまだ彼方に告白してないんでしょ?なら私たちはライバル同士よ」
「ライバルが増えたのは複雑だけど……でも、わたしたちだって負けるつもりはないから……」
てっきり罵倒されるかと思ったけど、ふたりの言葉にウチの胸が熱くなる。
「ふたりとも……ありがとう。ウチ、ふたりと友達でよかった……」
いつしか目から涙が溢れ、ウチは手で涙を拭う。
「泣くのはまだ早いわよ?まだ勝負は決まってないんだから!」
「誰を選ぶのかは御堂君が決めること……、誰が勝っても恨みっこなしだから……!」
亜希……ミオっち……。
「うん!ウチだって負ける気なんてないし!」
ふとウチは一つの妙案を思いついた。
「ねね亜希、ミオっち。ウチいい考えが浮かんだし!」
「いい考え……?」
「……どんなの?」
ウチはニヤリと笑みを浮かべると考えを伝える。
この方法なら一気に勝負が決まるっしょ!
「今からカナタっちを呼んで3人で一斉に告白するっしょ!」
ウチは名案とばかりに言うと、亜希は自分の頭に手を当て、ミオっちは首を横に振る……。
あ……あれ……?
ウチ変なこと言った?
「瀬玲奈……あんた本気で言ってるの……?」
「流石にそれはわたしも呆れる……」
「え……?でもすぐに勝負がついてよくないっ!?」
ウチがそう言うと、亜希は深いため息をついた。
「瀬玲奈……ほんと、そういうとこあるよね」
「えっ、ど、どういうとこ……?」
「勢いだけで突っ走るとこ。気持ちはわかるけど、恋ってそんなに単純じゃないでしょ。それに……今の彼方に、いきなり三人から告白されたら、絶対パニックになるわよ」
亜希は腕を組み直しながら、少しだけ眉をひそめる。
「……うん。たぶん、逃げると思う」
ミオっちの静かな一言に、ウチは思わず想像してしまう。
カナタっちが顔を真っ赤にして、あたふたしながら後ずさる姿を。
「……たしかに、逃げそうかも」
ウチは思わず苦笑いを浮かべる。
「でもさ……ウチ、待つのって苦手なんだよね。気持ちがバレてるのに、何も言えないままって……落ち着かないし」
正直な気持ちだった。
ウチは、思ったことをすぐに言いたくなる性格だし、気持ちを隠してると、どんどん苦しくなる。
「……わかるよ。瀬玲奈らしいし、そういうとこ嫌いじゃない。でも、だからこそちゃんとしようよ。私たち三人が彼方のことを好きって、もう共有できたんだから。焦らなくても、これからが勝負でしょ?」
亜希がふっと笑う。
「うん……。それに今の御堂君……まだ自分の気持ちに気づいてないかもしれない……」
ミオっちの言葉に、ウチは小さく頷く。
(たしかに……カナタっち、ウチのことどう思ってるんだろ……)
あのクレープ屋での時間……、シェアしよって言った時の彼の反応。
あれは、ただの照れ?それとも……。
「……よし、わかった。ウチ、もうちょっと様子見るし。でも、覚悟しといてよ?ウチ、全力でいくから!」
「上等。私だって、負けないから」
「うん、わたしだって負けない……!」
夕暮れの公園に、三人の笑い声がふわりと響いた。
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