201 / 223
瀬玲奈の章 ギャル気質なガールフレンド
2度目のキスはブドウ味
しおりを挟む
学校帰り、僕はどこか嬉しそうに微笑みを浮かべている瀬玲奈と手を繋ぎながら夕日に照らされた商店街を歩いていると、少し離れたところにある比較的大きめな公園に足を踏み入れた。
「ねぇ彼方、どこで写真撮る?ウチ的には、あの噴水のとことか良さそうじゃない?あ、待って!ここで撮ったら最高かも♪」
瀬玲奈はスマホのカメラ機能でアングルを確かめながら笑顔で僕に手招きをする。
柔らかい夕暮れの光が、噴水の水を金色に染め上げ、その近くに設けられているベンチには憩う人々の姿があった。
「噴水か……」
悪くないかも……。
そう思っていると瀬玲奈が僕の肩に寄り添ってきた。
「ここホント綺麗だよね~。ねぇ彼方、ウチたちもここで素敵な写真残そ?二人のデート記念って感じで♡」
「デートって……、瀬玲奈目的忘れてない……?」
甘えるように僕の肩にすり寄ってくる瀬玲奈に苦笑する。
「だってぇ~、デート楽しくないと意味なくない?写真だって思い出になるけど、今のこの瞬間の方が大事だよ♡ 彼方と一緒にいる時間が一番楽しいんだもん。はい、写真撮るよ~!」
瀬玲奈はスマホのカメラを自撮りに切り替えると、噴水を背景に僕の肩に自身の頭を預けたまま笑顔でシャッター切る。
本当は風景写真が目的なんだけど、瀬玲奈の楽しげな笑みに僕は強く言うことができなかった。
「そ、それじゃあ次こそ噴水の写真を撮るよ」
僕は自分のスマホのカメラで噴水の写真を撮る。
写真を撮り終わると、瀬玲奈が後ろからスマホを覗き込むようにそっと僕の背中にくっついてきた。
「彼方撮れた?あ、見て見て!噴水キレイに写ってる~。ねぇ彼方、次はどこの写真を撮ってみようか?」
瀬玲奈の眩いばかりな笑顔に僕の心臓はドキドキと高鳴る。
(……ていうか、胸!胸が背中に当たってるからっ!)
しかし、瀬玲奈はそんな僕の気持ちを知ってか知らずかさらに引っ付いてくる。
「えへへ~、彼方ドキドキしてる?ウチがくっつくとすぐ緊張するよね~。でもさ、こういうのも悪くないでしょ?もっとくっついちゃおっかな~♪」
「それはいいから次の写真撮りに行くよ」
僕は顔を赤くしたまま、瀬玲奈の胸の感触を少し惜しみながらも彼女から離れると、手を握って別の場所に向かう。
「もう、逃げなくてもいいじゃん~。でもね、こうして一緒に彼方と歩けるだけでウチは嬉しいよ♡ 次はどこで撮ろうかな~?」
瀬玲奈は嬉しそうに僕にぴったりと寄り添い、夕日に照らされた髪からふわりと漂う甘い香りに僕の心臓はドキドキしっぱなしだった。
(瀬玲奈とキスしたい……いや、押し倒してしまいたい……!)
そんな劣情が僕の中で渦巻く。
「ねぇ彼方、あのベンチ行ってみない?ちょっと休憩しようよ~。ウチ、喉渇いちゃった♪」
瀬玲奈はどこか悪戯っぽい笑みを浮かべると、公園の隅にせっちされているベンチを指さす。
「いいよ、なら僕はジュースを買ってくるね」
僕はベンチから少し離れたところに設置されている自販機を指さす。
(少し頭を冷やすのにちょうどいいかもしれない……)
僕はそう思いながら自販機に歩いてむかう。
「ウチ、炭酸が欲しい~!」
瀬玲奈の声を背中に聞きながら適当に炭酸のペットボトルのジュースを2本買って来た僕は瀬玲奈の隣に座る。
「お待たせ。適当に選んだけど、大丈夫だった?」
僕は適当に買ったブドウの炭酸飲料を瀬玲奈に手渡すと彼女の横に座る。
瀬玲奈は足を組んでリラックスしており、西日に透ける茶髪が風に吹かれて羽のように揺れていた。
「えへへ~、これ好きなんだ~♡ 彼方ありがと。ウチ、喉カラカラだったんだよねぇ」
ペットボトルを受け取ると同時に嬉しそうな笑顔を浮かべ、プシュッという音と共に炭酸の香りが広がり、一口飲んで幸せそうな表情を浮かべる。
「ぷはぁ~!生き返る~♪」
僕はジュースを飲むのも忘れて、瀬玲奈の唇に視線を奪われていた。
この前キスした時の彼女の柔らかい唇……。
僕は思わずゴクリと息を呑む。
「あれ~?彼方、なんかウチの唇ばっかり見てない?そんなに気になるなら...チュ~ってしてあげよっか♡」
瀬玲奈は顔を少し赤くしながら僕の視線に気づいたのか、首を傾げ悪戯っぽい笑みを浮かべている。
「……うん、瀬玲奈とキスしたい」
「いいよ、チュ~しよっか♡」
瀬玲奈は目を閉じると少し顎を上げる。
彼女の唇にそっと触れるたび、胸の奥がじんわりと熱を帯びていくのを感じた。
こんなにも誰かを愛おしいと思ったのは、きっと初めてた。
「んぅ……♡ 彼方の唇、柔らかいね……。もっと欲しいな」
僕は彼女に何度もキスをする。
瀬玲奈との2度目のキスは、ブドウの味がした。
「ねぇ彼方、どこで写真撮る?ウチ的には、あの噴水のとことか良さそうじゃない?あ、待って!ここで撮ったら最高かも♪」
瀬玲奈はスマホのカメラ機能でアングルを確かめながら笑顔で僕に手招きをする。
柔らかい夕暮れの光が、噴水の水を金色に染め上げ、その近くに設けられているベンチには憩う人々の姿があった。
「噴水か……」
悪くないかも……。
そう思っていると瀬玲奈が僕の肩に寄り添ってきた。
「ここホント綺麗だよね~。ねぇ彼方、ウチたちもここで素敵な写真残そ?二人のデート記念って感じで♡」
「デートって……、瀬玲奈目的忘れてない……?」
甘えるように僕の肩にすり寄ってくる瀬玲奈に苦笑する。
「だってぇ~、デート楽しくないと意味なくない?写真だって思い出になるけど、今のこの瞬間の方が大事だよ♡ 彼方と一緒にいる時間が一番楽しいんだもん。はい、写真撮るよ~!」
瀬玲奈はスマホのカメラを自撮りに切り替えると、噴水を背景に僕の肩に自身の頭を預けたまま笑顔でシャッター切る。
本当は風景写真が目的なんだけど、瀬玲奈の楽しげな笑みに僕は強く言うことができなかった。
「そ、それじゃあ次こそ噴水の写真を撮るよ」
僕は自分のスマホのカメラで噴水の写真を撮る。
写真を撮り終わると、瀬玲奈が後ろからスマホを覗き込むようにそっと僕の背中にくっついてきた。
「彼方撮れた?あ、見て見て!噴水キレイに写ってる~。ねぇ彼方、次はどこの写真を撮ってみようか?」
瀬玲奈の眩いばかりな笑顔に僕の心臓はドキドキと高鳴る。
(……ていうか、胸!胸が背中に当たってるからっ!)
しかし、瀬玲奈はそんな僕の気持ちを知ってか知らずかさらに引っ付いてくる。
「えへへ~、彼方ドキドキしてる?ウチがくっつくとすぐ緊張するよね~。でもさ、こういうのも悪くないでしょ?もっとくっついちゃおっかな~♪」
「それはいいから次の写真撮りに行くよ」
僕は顔を赤くしたまま、瀬玲奈の胸の感触を少し惜しみながらも彼女から離れると、手を握って別の場所に向かう。
「もう、逃げなくてもいいじゃん~。でもね、こうして一緒に彼方と歩けるだけでウチは嬉しいよ♡ 次はどこで撮ろうかな~?」
瀬玲奈は嬉しそうに僕にぴったりと寄り添い、夕日に照らされた髪からふわりと漂う甘い香りに僕の心臓はドキドキしっぱなしだった。
(瀬玲奈とキスしたい……いや、押し倒してしまいたい……!)
そんな劣情が僕の中で渦巻く。
「ねぇ彼方、あのベンチ行ってみない?ちょっと休憩しようよ~。ウチ、喉渇いちゃった♪」
瀬玲奈はどこか悪戯っぽい笑みを浮かべると、公園の隅にせっちされているベンチを指さす。
「いいよ、なら僕はジュースを買ってくるね」
僕はベンチから少し離れたところに設置されている自販機を指さす。
(少し頭を冷やすのにちょうどいいかもしれない……)
僕はそう思いながら自販機に歩いてむかう。
「ウチ、炭酸が欲しい~!」
瀬玲奈の声を背中に聞きながら適当に炭酸のペットボトルのジュースを2本買って来た僕は瀬玲奈の隣に座る。
「お待たせ。適当に選んだけど、大丈夫だった?」
僕は適当に買ったブドウの炭酸飲料を瀬玲奈に手渡すと彼女の横に座る。
瀬玲奈は足を組んでリラックスしており、西日に透ける茶髪が風に吹かれて羽のように揺れていた。
「えへへ~、これ好きなんだ~♡ 彼方ありがと。ウチ、喉カラカラだったんだよねぇ」
ペットボトルを受け取ると同時に嬉しそうな笑顔を浮かべ、プシュッという音と共に炭酸の香りが広がり、一口飲んで幸せそうな表情を浮かべる。
「ぷはぁ~!生き返る~♪」
僕はジュースを飲むのも忘れて、瀬玲奈の唇に視線を奪われていた。
この前キスした時の彼女の柔らかい唇……。
僕は思わずゴクリと息を呑む。
「あれ~?彼方、なんかウチの唇ばっかり見てない?そんなに気になるなら...チュ~ってしてあげよっか♡」
瀬玲奈は顔を少し赤くしながら僕の視線に気づいたのか、首を傾げ悪戯っぽい笑みを浮かべている。
「……うん、瀬玲奈とキスしたい」
「いいよ、チュ~しよっか♡」
瀬玲奈は目を閉じると少し顎を上げる。
彼女の唇にそっと触れるたび、胸の奥がじんわりと熱を帯びていくのを感じた。
こんなにも誰かを愛おしいと思ったのは、きっと初めてた。
「んぅ……♡ 彼方の唇、柔らかいね……。もっと欲しいな」
僕は彼女に何度もキスをする。
瀬玲奈との2度目のキスは、ブドウの味がした。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
元おっさんの幼馴染育成計画
みずがめ
恋愛
独身貴族のおっさんが逆行転生してしまった。結婚願望がなかったわけじゃない、むしろ強く思っていた。今度こそ人並みのささやかな夢を叶えるために彼女を作るのだ。
だけど結婚どころか彼女すらできたことのないような日陰ものの自分にそんなことができるのだろうか? 軟派なことをできる自信がない。ならば幼馴染の女の子を作ってそのままゴールインすればいい。という考えのもと始まる元おっさんの幼馴染育成計画。
※この作品は小説家になろうにも掲載しています。
※【挿絵あり】の話にはいただいたイラストを載せています。表紙はチャーコさんが依頼して、まるぶち銀河さんに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる