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第007話(疲労暗転?!)
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「もう疲れた……」
世の中では働き方改革とか言って、仕事とプライベートの両立って言われているが、零細企業のシステム開発会社なんかにおいては、残業、休日出勤なんて当たり前の生活だ。
36協定とか言われたところで、納期に製品が間に合わなければ請求できないし、入金されなければ給料も支払ってもらえなくなる。
叔父が従業員が少なくて困っていると聞いて、安易にその会社に就職を決めたのが運の尽き。大きな間違うの始まりだった。身内の会社だから、お願いされると断りづらいし、辞めるというのも、二の足を踏んでしまう。
疲労が限界だったが、かろうじてスーツを脱いで、疲れた体をベッドに投げ出す。72時間ぶりの布団はとても気持ちが良く、すぐに睡魔が襲ってくる。
「そういえば、ここの所、飯を食べた記憶が……」
そう呟きながら、俺の意識は心地よい闇の中に引き釣りこまれていった。
………………
「ん?」
心地よい眠りに身を任せていると、微睡みの中にいる俺の耳に綺麗で透き通った女性の声が入ってくる。
「4962435612493番さんですね?」
「4兆9624億……何だって?」
夢か現実かよくわからないが、ウトウトしながら返事を返す。
「4962435612493番さん。あなたは次の生に何を望みますか?」
「次の生って言われてもなぁ。まぁ夢だろうから深く考えてもしょうが無いよな」
なんか良くわからない状況で、頭の中もボゥっとしている俺に、変な質問が飛んでくる。
「えっと、煩わしい人付き合いがない所で一からやり直したいかな。あとは、これ!と言った特出すべき才能がある人生なら、きっと楽しいだろうなぁ」
今まで周りに気を使って歩んできた人生と、簡単に選んでしまった進路。そして今の過酷な労働条件から逃げたくて、そんなことを答えてみる。夢なのに何を本気になっているんだろうとか思いながら。
「かしこまりました。では4962435612493番さんの転生処理を実行致します。あなたに良き次生があらんことを」
綺麗で透き通った女性の声がそう告げると、俺の意識は再び心地よい闇の中に落ちていった。
………………
プシューッ!
全てを金属の壁で覆われたその部屋は、日の光などは入らない真っ暗でだだっ広い部屋だった。部屋の大きさは、長辺が100m近くある楕円形の部屋で、下から上に向かって段々に広がっていて、まるで競技場のような作りになっている。
その段差の所には幾つもの卵型の装置が並んでいる。蓋が開いているもの、閉まっているもの、蓋が割れているもの。状態は様々だが、とにかく何百個という単位で卵型の装置がびっしりと敷き詰められている。
その内の一つの卵型のカプセルの蓋が開き、蓋と本体の間から激しい蒸気を吹き出して、蓋がゆっくりと開いていく。それに合わせて、部屋の天井や各所に設置されている照明が少しずつ明かりを灯していく。
「朝……か?」
瞼の奥から感じる光に、俺の意識は覚醒していく。少し眩しすぎるなと、手で瞼を覆い隠しながら少しずつ目を開こうとして違和感に気付く。
「ん?なんか手が短くて柔らかいんだが?」
俺の開いた目に飛び込んできたのは、プニプニでフニフニな手だった。
「なんだこれ?」
少しずつ光に目が慣れていく。その目に映る光景は、無機質な巨大な施設で、とてもじゃないか、眠りについた俺の部屋ではない。しかも、俺の手足や、身体が妙に小さく感じる。
身体を確認するとガラスのような蓋が開ききったので、俺は寝ていたベッドのようなものの縁に手をかけると、身体を起こそうとする。
「とっとっと……」
何か身体に力が入らず、中々起き上がることが出来ない。四苦八苦しながら、何とか体を起こして周りを見渡すと、飛び込んでくるのは無機質なだだっ広い部屋で、俺が寝ていたベッドのような装置が大量に設置されているのがわかる。
「何だここ?」
ベッドのような装置の上で立ち上がり、一帯を見渡す。立ち上がったと言うのに視点が低い。身長は1mも無いんじゃないだろうか?ガラスの蓋に自分の顔を移してみると、やはり寝る前の自分の顔とは程遠い、見たこともない幼稚園児くらいの銀髪蒼眼で、透き通るように白い肌の男の子の顔が映っていた。
ペタペタ顔と体を触ってみるが、その触れようと動かした手足、触ってみた感覚、どう考えても自分自身以外にありえない。
「コレはアレか。はぁ……」
俺は何故かあまり混乱せずに、その答えに結びつき大きく溜息をつく。
「仕事が忙しくて過酷で逃げたくて、出来たら良いな、なんて思っていたけど、本当になってみると不安しか無いな……異世界転生」
こうして俺は異世界に降り立ったのだった。
世の中では働き方改革とか言って、仕事とプライベートの両立って言われているが、零細企業のシステム開発会社なんかにおいては、残業、休日出勤なんて当たり前の生活だ。
36協定とか言われたところで、納期に製品が間に合わなければ請求できないし、入金されなければ給料も支払ってもらえなくなる。
叔父が従業員が少なくて困っていると聞いて、安易にその会社に就職を決めたのが運の尽き。大きな間違うの始まりだった。身内の会社だから、お願いされると断りづらいし、辞めるというのも、二の足を踏んでしまう。
疲労が限界だったが、かろうじてスーツを脱いで、疲れた体をベッドに投げ出す。72時間ぶりの布団はとても気持ちが良く、すぐに睡魔が襲ってくる。
「そういえば、ここの所、飯を食べた記憶が……」
そう呟きながら、俺の意識は心地よい闇の中に引き釣りこまれていった。
………………
「ん?」
心地よい眠りに身を任せていると、微睡みの中にいる俺の耳に綺麗で透き通った女性の声が入ってくる。
「4962435612493番さんですね?」
「4兆9624億……何だって?」
夢か現実かよくわからないが、ウトウトしながら返事を返す。
「4962435612493番さん。あなたは次の生に何を望みますか?」
「次の生って言われてもなぁ。まぁ夢だろうから深く考えてもしょうが無いよな」
なんか良くわからない状況で、頭の中もボゥっとしている俺に、変な質問が飛んでくる。
「えっと、煩わしい人付き合いがない所で一からやり直したいかな。あとは、これ!と言った特出すべき才能がある人生なら、きっと楽しいだろうなぁ」
今まで周りに気を使って歩んできた人生と、簡単に選んでしまった進路。そして今の過酷な労働条件から逃げたくて、そんなことを答えてみる。夢なのに何を本気になっているんだろうとか思いながら。
「かしこまりました。では4962435612493番さんの転生処理を実行致します。あなたに良き次生があらんことを」
綺麗で透き通った女性の声がそう告げると、俺の意識は再び心地よい闇の中に落ちていった。
………………
プシューッ!
全てを金属の壁で覆われたその部屋は、日の光などは入らない真っ暗でだだっ広い部屋だった。部屋の大きさは、長辺が100m近くある楕円形の部屋で、下から上に向かって段々に広がっていて、まるで競技場のような作りになっている。
その段差の所には幾つもの卵型の装置が並んでいる。蓋が開いているもの、閉まっているもの、蓋が割れているもの。状態は様々だが、とにかく何百個という単位で卵型の装置がびっしりと敷き詰められている。
その内の一つの卵型のカプセルの蓋が開き、蓋と本体の間から激しい蒸気を吹き出して、蓋がゆっくりと開いていく。それに合わせて、部屋の天井や各所に設置されている照明が少しずつ明かりを灯していく。
「朝……か?」
瞼の奥から感じる光に、俺の意識は覚醒していく。少し眩しすぎるなと、手で瞼を覆い隠しながら少しずつ目を開こうとして違和感に気付く。
「ん?なんか手が短くて柔らかいんだが?」
俺の開いた目に飛び込んできたのは、プニプニでフニフニな手だった。
「なんだこれ?」
少しずつ光に目が慣れていく。その目に映る光景は、無機質な巨大な施設で、とてもじゃないか、眠りについた俺の部屋ではない。しかも、俺の手足や、身体が妙に小さく感じる。
身体を確認するとガラスのような蓋が開ききったので、俺は寝ていたベッドのようなものの縁に手をかけると、身体を起こそうとする。
「とっとっと……」
何か身体に力が入らず、中々起き上がることが出来ない。四苦八苦しながら、何とか体を起こして周りを見渡すと、飛び込んでくるのは無機質なだだっ広い部屋で、俺が寝ていたベッドのような装置が大量に設置されているのがわかる。
「何だここ?」
ベッドのような装置の上で立ち上がり、一帯を見渡す。立ち上がったと言うのに視点が低い。身長は1mも無いんじゃないだろうか?ガラスの蓋に自分の顔を移してみると、やはり寝る前の自分の顔とは程遠い、見たこともない幼稚園児くらいの銀髪蒼眼で、透き通るように白い肌の男の子の顔が映っていた。
ペタペタ顔と体を触ってみるが、その触れようと動かした手足、触ってみた感覚、どう考えても自分自身以外にありえない。
「コレはアレか。はぁ……」
俺は何故かあまり混乱せずに、その答えに結びつき大きく溜息をつく。
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こうして俺は異世界に降り立ったのだった。
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