ちびっこ無双 ~手加減しないと環境破壊しちゃう過剰魔力を持った僕と、ちびっこい仲間達で異世界を無双しちゃいます~

もるもる(๑˙ϖ˙๑ )

文字の大きさ
36 / 80

第036話(湖沼爆誕?!)

しおりを挟む
 僕とポメの言葉が重なった。ぼくの氷漣属性魔法の魔法出力は通常の125倍、最高を突き抜けた神撃魔法級に届く威力を伴った氷漣属性魔法が僕の頭上から発生する。
 まるで大型の台風と海底火山の爆発が重複して発生した津波のごとく、数十メートルの高さを持った水の塊が発生し、数万トンもありそうな水が猛烈な勢いを持ったまま、森の全てを押し流していく。

 この暴虐の水の塊は、森林火災をも一瞬で沈下し、前方に存在するありとあらゆる物を押し流そうとする。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

「あわわわわ。やばいよやばいよー!どどどどどどどうしよう?!ポメ?!」
御主人様マイマスター。もはやどうにもなりません。後は潔く神敵として勇者に討伐されるしかありませんのです」
 僕がポメの肩を掴んで何とか知恵を借りようとするが、ポメの目からドンドン光が失われていく。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

「神敵に認定された?!」
御主人様マスターの放った豪水流波アクア・ウェイブは、この先の町を飲み込んで、大河と合流し、町一帯を水の底に沈めることでしょう。数万人を一瞬で虐殺した大罪人として、神敵に認定されることは間違いありませんのです」
 そして瞳孔が開ききってハイライトが無くなった目で淡々とポメが状況を告げる。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

「え?!いや、ちょ、ちょっと待ってよ!僕はそんなつもりは!!」
「世の中、結果が全てです」
 ポメの肩をユサユサしながら言い訳をするが、ポメはハイライトが消えたままの目で、ぐっと親指を立てて決めポーズを取る。

「それは、もっと違うシーンで言って欲しぃぃぃぃぃ!!」
 僕は頭を抱えて、地面をゴロゴロと転がる。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

「ていうか、さっきから何の音だ、コレ?ゴゴゴゴゴゴって煩いんだけど!」

スガガガガァァァァァンンッッッッ

 先程燃えていた森の場所が大爆発し、大量の水塊と岩石を打ち上げる。

「な?なんだぁぁぁ?!」

 僕達の頭上にも、大量の水塊と岩石が降ってくる。

「あわわわわ!耐衝撃アンチ・インパクト魔盾・シールド
 僕達の頭上を覆うように、不可視の盾を展開する。不可視の盾はあっさりと人を殺せるくらいでかい岩石をも弾いていく。

「ポ、ポメ?コレは?!」
「多分ですが、水蒸気爆発が起きたようなのです」
「水蒸気爆発って、火山とかの?」
「そうなのです、水が熱されて急激に膨張した際に、発生する自然現象です。引火した油に水をぶっかけると起きるやつなのです」
「で、でも、普通の森林火災じゃ温度が足りないんじゃ?」
「そうなんですが……可燃性ガスを纏った魔獣でもいたんじゃないかと思うのです」
「確かに、ここならそんなのがいそうだけど」
 人が容易に殺せそうな岩石がバンバン飛んできている中、状況を確かめ合う僕とポメ。ファングやビークは僕の足元に隠れてブルブルと震えている。

「マ、御主人様マスター喜ぶのです!どうやら神敵にならなくて済みそうなのです!」
 ヒュンヒュンと岩石が降ってくる中、前方を見ていたポメが大声を上げる。

 水蒸気爆発した際に地面が抉れ、その穴の中に僕がぶっ放した豪水流波アクア・ウェイブの水が流れ込んでいくのが見えた。

 そして、全長1kmに渡るほぼ新円の湖が爆誕したのであった。

「これから、この豪炎の槍フレア・ランスの魔法と、豪水流波アクア・ウェイブの複合魔法を湖沼爆誕レイク・クリエイトと名付けるのです!」
「や、やめて……お願いだから……」
 ハイライトの戻った目で、曇りのない笑顔を見せながら、親指を立てて豪語するポメに、ぼくは心底嫌そうな顔で拒否のお願いをする。

 なんとか神敵になるのを回避した僕は、改めて周りを見渡してみる。うん、かなり地形変わっちゃってるけど、さっき戦っていた、巨大岩ギガント・ロック・エイプは頭部を完全に破壊されて横たわっていた。そして、既に胸の上には魔素を吸い上げた経験珠が発生していて、緑色と銀色に激しく明滅を繰り返している。

 僕はそれを取り込もうと近付いていくと、明滅が激しくなっていき、手を触れる前に爆発して緑色と銀色の光を周辺に巻き散らす。
 豪炎の槍フレア・ランス豪水流波アクア・ウェイブの魔法で近くに生物は皆無だったせいなのか、一旦散った緑色と銀色の光は僕とファングとビークに吸い込まれていく。

ドクンッ!

 僕の心臓が激しく跳ね上がる。そして鼓動が早くなり、体中に力が満ちていく。急激な力の高まりに目眩が発生し、僕は片膝をつく。
 とんでもない経験子が身体の中に流れ込んできたようだ。そして、伝説級レジェンダリィ・魔蟲インセクトを倒した時のように、僕の中に新たな力が身についたのが感覚的にわかる。

 ちょっとクラクラする頭のまま、僕と同じように経験子を吸収したファングとビークを見てみると、二匹ともが気を失ったかのように地面に倒れていた。そしてその体は、なぜか激しく発光していて、その光はどんどん強くなっていく。やがてまともに直視できないほどの眩しさになり、僕は直視できずに腕で目を覆うのだった。

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい

ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆ 気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。 チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。 第一章 テンプレの異世界転生 第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!? 第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ! 第四章 魔族襲来!?王国を守れ 第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!? 第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~ 第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~ 第八章 クリフ一家と領地改革!? 第九章 魔国へ〜魔族大決戦!? 第十章 自分探しと家族サービス

追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜

ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」 「街の井戸も空っぽです!」 無能な王太子による身勝手な婚約破棄。 そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを! ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。 追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!? 優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。 一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。 「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——! 今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける! ※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

処理中です...