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リライト 保健室
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ンッ……、ンンッ……
気付け薬か?
強い異臭に、和彦は意識を取り戻した。
一瞬、自分がどこにいるか分からない。
白い清潔感のある天井。
横たわっている。
目の前にガーゼを持った保健の先生。
その後ろに生徒会長の藤崎と学年主任の白河が立っている。
白川は、和彦を睨みつけている。
ここはっ?
保健室のベッドの上。
「気付きましたか、、、あっ、動かずに、、、安静にしてください。恐らく、過労でしょう、、、」
保険の先生が優しく言う。
和彦の身体は、まだ震えている。
「恐らく過呼吸でも起こされたんじゃないでしょうか。初めてのホームルームで緊張したんでしょう。責任感のある方が過度にストレスを感じてしまったんですな。教壇で気を失ったんですよ。しばらく休めば元通りになります」
初老の保険の先生はそう言うと、薬の染みたガーゼを捨てるためベットを離れた。
その背中が、遠ざかる。
和彦の心が、ざわつく。
俺、俺、どうしたんだ?
なぜ保健室のベッドの上に?
なぜ、生徒会長の藤崎と白川が居るんだ?
ホームルームで緊張?
気を失った?
まだ意識が混濁しているのか、よく思い出せない。
なぜか肛門がズキズキと痛む。
、、、、
頭に厚い皮膜がかかり、その底に何かドス黒い膿のようなものが澱んでいるような気がする。
「ちょっと、席を外してもらえますか」
白川が言う。
有無を言わさぬ口調に、保険の先生と藤崎は保健室を出て行った。
藤崎は出て行きがけら心配そうに和彦を見た。
その優しい視線が、なぜか和彦の胸に染みる。
その制服の胸の感触が、頬に思い出される。
優しく頼れる胸、、、
皮膜がザッと割れ、怒涛のように自分の担当クラスでの出来事が浮かぶ。
和彦の顔が青褪め、歪む。
「ようやくことの重大性が分かったようですね、、、」
ネチッこく白川が言う。
和彦は何も言えない。
言葉が浮かんでこない。
いや、浮かんできても全身が震えて言葉を紡げない状況にある。
脳裏に浮かんだ自身が晒した痴態、酷い仕打ち、生徒の糾弾、藤崎の助け、、、
心が裂かれるような記憶がグチャグチャと甦り、交錯する。
「杉山先生、、、体育の教師であるなら、体調管理は、しっかりしていただかないと、、、まさか、あなたが授業をすっぽかすなんて、、、体育の授業で集まった生徒達が杉山先生が授業に来ないとクレームを私に言ってきましたよ、、、気分を悪くしたなら、早めに伝えて頂かないと、、、まぁ、生徒会の藤崎くんによれば、急に体調を悪くして、連絡できない状態だったそうですが、、、」
え?
白川は何を言っているんだ?
ホームルームのことを言っているんじゃないのか?
すっぽかす?
そして、ハッとする。
ホームルームの次の授業、、、
時計を見る。
開始時間はとうに過ぎている。
ヤバいっ!
和彦は脳裏をガツンと打たれた気がする。
「ところで、初めてのホームルームはうまくいったのですか?」
和彦は、胃がグイッと掴まれたような感覚に襲われる。
何か言わなきゃいけない。
しかし、何を言えば良いのか分からない。
顔を固まらせ黙り込んだ和彦を見下ろし、白川は続けた。
「まぁ、いいでしょう。あなたがしっかり指導をしたかどうかは、クラス委員の結城くんに聞けばいい。まぁ、体調が悪いのは本当のようだ。しばらくここで、休んでいなさい、、、」
そう言うと、学年主任は背を向けて保健室を出ていった。
和彦をいたぶって、満足したのだろう。
一人になる。
ズキズキと尻が痛い原因も分かった。
ボールペンを手に蔑むように自分を見下ろし近づいてきた結城、、、
身体を拘束する梶山、鍋田等生徒、、、
生徒達との絆が失われてしまったことを認めざるを得ない。
ウグッ、、、
嗚咽が込み上げる。
和彦はベッドの上で顔を覆う。
何をどうしていいかが分からない。
なんで、、、なんで、、、こんなことに、、、
疑問符が浮かび続ける。
そして、脱衣に追い込まれた自分、ショーツを生徒の手によって引き下ろされた自分、、、その後の痴態、、、
嘘だと思いたい。
出来るなら、嫌な思い出を全て消去したい。
だが、事実は事実だ。
俺は、どうすればよかった?
そして、これからどうすれば良い?
心が、ボロボロになる。
抑えようとしても涙と嗚咽が漏れる。
その時、静かに保健室の扉が開いた。
学園長が入ってくる。
「杉山先生、お身体は大丈夫ですか?あ、起きないで、寝たままでいいですよ」
身を起こそうとする和彦に学園長は言う。
和彦の肩の辺りに大きな掌を置き、そっと押して和彦の上半身をベッドのに戻す。
その掌の温もりが、和彦の肌に伝わる。
学園長は、ベッドの脇に置かれた椅子に座り、穏やかな顔を和彦に向ける。
「無理しないで下さい。土日も出勤して生徒達に向かおうとしていたのは知っています。杉山先生の情熱には頭が下がります。疲れがたまっていたんでしょう。休む時には、ちゃんと休まないと」
低音の優しい声。
和彦の頬を涙が伝う。
「じ……自分が情けないです。教師、失格です……」
涙声だ。
もう涙を抑えることもしない。
泣きじゃくる。
「杉山先生、自分が完璧だと思っている人はそれ以上、進歩しません。もし、現在の貴方が、自分が失格だと考えるなら、次は合格を目指せばいいんですよ。先日もお話ししましたが、私も若い頃は空回りをしました。でも、必死で努力すれば挽回できる、、、そう信じてください、、、」
学園長の優しい言葉が和彦の胸に染みていく。
涙が止まらない。
校長は、そっと和彦の手を握った。
その温もりが和彦を癒すようだった。
暫くの間、無言の時間が続いた。
コンコン
保健室の扉がノックされ、「失礼します」と言いながら、藤崎が入ってきた。
「藤崎くん、ちょっと待ってくれ」
学園長が藤崎を止め、和彦にハンカチを差し出した。
和彦は涙に濡れた顔を拭き、必死で涙を止める。
「藤崎くんも杉山先生が心配で来てくれたのか?」
「えぇ、少しホームルームで行き違いがあったようなので、その話をしに来ました」
「そうか、、私は席をはずした方がいいかな?年寄りが居るより若い者同士で話した方がいいだろう」
そう言うと、校長は立ち上がり、座っていた椅子に腰かけるよう藤崎を促し、保健室を出ていった。
「先生、落ち着きましたか?」
「すまん。君が僕を運んでくれたのか?」
「えぇ、先生をお姫様抱っこさせてもらいました」
「え?」
「先生、鍛えてますよね。思ってたより重かったですよ」
和彦はベッドから長身の生徒を見上げる。
さらっと垂らした前髪。
優しく甘い顔立ち。
先ほど、2年を一喝した時の鋭く厳しい表情はない。
クラスの生徒達が実験室に向かった後、よろめく和彦を支えたときの力強い腕。
和彦は思い出す。
そして、藤崎が近くに居ることに安心感を抱いている自分に気付く。
「先生、これ」
藤崎が紙を取りだし、和彦に見せる。
それには“反省文”とある。
「今、クラス委員の結城と話してきました。結城もやり過ぎたと反省してました。だから、反省文を書かせたんですよ」
そこには、、、
調子にのって和彦をからかってしまったこと、、、
思わない方向に進み和彦に無礼を働いたことは本意ではなかったこと、 、、
今後はこのようなことはしないと誓うこと、、、
教師には本当に申し訳ないと思い反省していること、、、
あのホームルームでの出来事は他言しないこと、 、、
順番に、丁寧に書かれている。
続く2枚目にはクラス全員の署名がある。
「彼らも反省しています。先生の腹立ちは分かりますが、この反省文で納めていただけませんか?」
和彦は、その紙をじっと見る。
彼らも、、、反省してる?
「彼らが先生にやったことは退学ものです。けれど、そうなると彼らの将来はメチャクチャになってしまうでしょう。だから、杉山先生の温情に縋るしかないんです。先生の怒りは分かりますが、この僕に免じて彼らを許していただけないでしょうか」
誠実な藤崎の声。
和彦は、自分が狼藉を加えてきた生徒達をどう思っていいのかが分からなくなる。
まだ、頭が混乱していて考えが定まらない。
しかし、藤崎が、許せと言っている。
学園長も努力すれば挽回出来ると言っていた。
「わ、分かったよ。許すよ、、、」
藤崎の顔がパッと明るくなる。
「良かった。実は、生徒達を外に待たせてあるんです」
え?
「先生に謝りたいって。入れていいですか?」
今は生徒達に会いたくはないと言うのが本音だった。
が、ここで断るのも教師として、大人の男として失格だろう。
「分かった、、、」
藤崎が立ち上がり、扉に向かうとおおきくひらく。
結城を先頭にぞろぞろと狭い保健室に入ってくる。
和彦は半身を起す。
「それじゃ、並んでっ!3人ずつ、先生に謝れっ」
結城が先頭の列で言う。
「杉山先生、僕たちが間違っていました。本当に申し訳ありませんっ」
そして、両側の生徒と頭を下げる。
次の列と入れ替わる。
クラスの全員が頭を下げた。
整列する生徒に向かい和彦は言った。
「お前達の気持ちは受け取った。今日のことは水に流そう。未熟な俺も悪かった。これからは、お互いに切磋琢磨していこう」
生徒達は、最後に一礼して出ていった。
気付け薬か?
強い異臭に、和彦は意識を取り戻した。
一瞬、自分がどこにいるか分からない。
白い清潔感のある天井。
横たわっている。
目の前にガーゼを持った保健の先生。
その後ろに生徒会長の藤崎と学年主任の白河が立っている。
白川は、和彦を睨みつけている。
ここはっ?
保健室のベッドの上。
「気付きましたか、、、あっ、動かずに、、、安静にしてください。恐らく、過労でしょう、、、」
保険の先生が優しく言う。
和彦の身体は、まだ震えている。
「恐らく過呼吸でも起こされたんじゃないでしょうか。初めてのホームルームで緊張したんでしょう。責任感のある方が過度にストレスを感じてしまったんですな。教壇で気を失ったんですよ。しばらく休めば元通りになります」
初老の保険の先生はそう言うと、薬の染みたガーゼを捨てるためベットを離れた。
その背中が、遠ざかる。
和彦の心が、ざわつく。
俺、俺、どうしたんだ?
なぜ保健室のベッドの上に?
なぜ、生徒会長の藤崎と白川が居るんだ?
ホームルームで緊張?
気を失った?
まだ意識が混濁しているのか、よく思い出せない。
なぜか肛門がズキズキと痛む。
、、、、
頭に厚い皮膜がかかり、その底に何かドス黒い膿のようなものが澱んでいるような気がする。
「ちょっと、席を外してもらえますか」
白川が言う。
有無を言わさぬ口調に、保険の先生と藤崎は保健室を出て行った。
藤崎は出て行きがけら心配そうに和彦を見た。
その優しい視線が、なぜか和彦の胸に染みる。
その制服の胸の感触が、頬に思い出される。
優しく頼れる胸、、、
皮膜がザッと割れ、怒涛のように自分の担当クラスでの出来事が浮かぶ。
和彦の顔が青褪め、歪む。
「ようやくことの重大性が分かったようですね、、、」
ネチッこく白川が言う。
和彦は何も言えない。
言葉が浮かんでこない。
いや、浮かんできても全身が震えて言葉を紡げない状況にある。
脳裏に浮かんだ自身が晒した痴態、酷い仕打ち、生徒の糾弾、藤崎の助け、、、
心が裂かれるような記憶がグチャグチャと甦り、交錯する。
「杉山先生、、、体育の教師であるなら、体調管理は、しっかりしていただかないと、、、まさか、あなたが授業をすっぽかすなんて、、、体育の授業で集まった生徒達が杉山先生が授業に来ないとクレームを私に言ってきましたよ、、、気分を悪くしたなら、早めに伝えて頂かないと、、、まぁ、生徒会の藤崎くんによれば、急に体調を悪くして、連絡できない状態だったそうですが、、、」
え?
白川は何を言っているんだ?
ホームルームのことを言っているんじゃないのか?
すっぽかす?
そして、ハッとする。
ホームルームの次の授業、、、
時計を見る。
開始時間はとうに過ぎている。
ヤバいっ!
和彦は脳裏をガツンと打たれた気がする。
「ところで、初めてのホームルームはうまくいったのですか?」
和彦は、胃がグイッと掴まれたような感覚に襲われる。
何か言わなきゃいけない。
しかし、何を言えば良いのか分からない。
顔を固まらせ黙り込んだ和彦を見下ろし、白川は続けた。
「まぁ、いいでしょう。あなたがしっかり指導をしたかどうかは、クラス委員の結城くんに聞けばいい。まぁ、体調が悪いのは本当のようだ。しばらくここで、休んでいなさい、、、」
そう言うと、学年主任は背を向けて保健室を出ていった。
和彦をいたぶって、満足したのだろう。
一人になる。
ズキズキと尻が痛い原因も分かった。
ボールペンを手に蔑むように自分を見下ろし近づいてきた結城、、、
身体を拘束する梶山、鍋田等生徒、、、
生徒達との絆が失われてしまったことを認めざるを得ない。
ウグッ、、、
嗚咽が込み上げる。
和彦はベッドの上で顔を覆う。
何をどうしていいかが分からない。
なんで、、、なんで、、、こんなことに、、、
疑問符が浮かび続ける。
そして、脱衣に追い込まれた自分、ショーツを生徒の手によって引き下ろされた自分、、、その後の痴態、、、
嘘だと思いたい。
出来るなら、嫌な思い出を全て消去したい。
だが、事実は事実だ。
俺は、どうすればよかった?
そして、これからどうすれば良い?
心が、ボロボロになる。
抑えようとしても涙と嗚咽が漏れる。
その時、静かに保健室の扉が開いた。
学園長が入ってくる。
「杉山先生、お身体は大丈夫ですか?あ、起きないで、寝たままでいいですよ」
身を起こそうとする和彦に学園長は言う。
和彦の肩の辺りに大きな掌を置き、そっと押して和彦の上半身をベッドのに戻す。
その掌の温もりが、和彦の肌に伝わる。
学園長は、ベッドの脇に置かれた椅子に座り、穏やかな顔を和彦に向ける。
「無理しないで下さい。土日も出勤して生徒達に向かおうとしていたのは知っています。杉山先生の情熱には頭が下がります。疲れがたまっていたんでしょう。休む時には、ちゃんと休まないと」
低音の優しい声。
和彦の頬を涙が伝う。
「じ……自分が情けないです。教師、失格です……」
涙声だ。
もう涙を抑えることもしない。
泣きじゃくる。
「杉山先生、自分が完璧だと思っている人はそれ以上、進歩しません。もし、現在の貴方が、自分が失格だと考えるなら、次は合格を目指せばいいんですよ。先日もお話ししましたが、私も若い頃は空回りをしました。でも、必死で努力すれば挽回できる、、、そう信じてください、、、」
学園長の優しい言葉が和彦の胸に染みていく。
涙が止まらない。
校長は、そっと和彦の手を握った。
その温もりが和彦を癒すようだった。
暫くの間、無言の時間が続いた。
コンコン
保健室の扉がノックされ、「失礼します」と言いながら、藤崎が入ってきた。
「藤崎くん、ちょっと待ってくれ」
学園長が藤崎を止め、和彦にハンカチを差し出した。
和彦は涙に濡れた顔を拭き、必死で涙を止める。
「藤崎くんも杉山先生が心配で来てくれたのか?」
「えぇ、少しホームルームで行き違いがあったようなので、その話をしに来ました」
「そうか、、私は席をはずした方がいいかな?年寄りが居るより若い者同士で話した方がいいだろう」
そう言うと、校長は立ち上がり、座っていた椅子に腰かけるよう藤崎を促し、保健室を出ていった。
「先生、落ち着きましたか?」
「すまん。君が僕を運んでくれたのか?」
「えぇ、先生をお姫様抱っこさせてもらいました」
「え?」
「先生、鍛えてますよね。思ってたより重かったですよ」
和彦はベッドから長身の生徒を見上げる。
さらっと垂らした前髪。
優しく甘い顔立ち。
先ほど、2年を一喝した時の鋭く厳しい表情はない。
クラスの生徒達が実験室に向かった後、よろめく和彦を支えたときの力強い腕。
和彦は思い出す。
そして、藤崎が近くに居ることに安心感を抱いている自分に気付く。
「先生、これ」
藤崎が紙を取りだし、和彦に見せる。
それには“反省文”とある。
「今、クラス委員の結城と話してきました。結城もやり過ぎたと反省してました。だから、反省文を書かせたんですよ」
そこには、、、
調子にのって和彦をからかってしまったこと、、、
思わない方向に進み和彦に無礼を働いたことは本意ではなかったこと、 、、
今後はこのようなことはしないと誓うこと、、、
教師には本当に申し訳ないと思い反省していること、、、
あのホームルームでの出来事は他言しないこと、 、、
順番に、丁寧に書かれている。
続く2枚目にはクラス全員の署名がある。
「彼らも反省しています。先生の腹立ちは分かりますが、この反省文で納めていただけませんか?」
和彦は、その紙をじっと見る。
彼らも、、、反省してる?
「彼らが先生にやったことは退学ものです。けれど、そうなると彼らの将来はメチャクチャになってしまうでしょう。だから、杉山先生の温情に縋るしかないんです。先生の怒りは分かりますが、この僕に免じて彼らを許していただけないでしょうか」
誠実な藤崎の声。
和彦は、自分が狼藉を加えてきた生徒達をどう思っていいのかが分からなくなる。
まだ、頭が混乱していて考えが定まらない。
しかし、藤崎が、許せと言っている。
学園長も努力すれば挽回出来ると言っていた。
「わ、分かったよ。許すよ、、、」
藤崎の顔がパッと明るくなる。
「良かった。実は、生徒達を外に待たせてあるんです」
え?
「先生に謝りたいって。入れていいですか?」
今は生徒達に会いたくはないと言うのが本音だった。
が、ここで断るのも教師として、大人の男として失格だろう。
「分かった、、、」
藤崎が立ち上がり、扉に向かうとおおきくひらく。
結城を先頭にぞろぞろと狭い保健室に入ってくる。
和彦は半身を起す。
「それじゃ、並んでっ!3人ずつ、先生に謝れっ」
結城が先頭の列で言う。
「杉山先生、僕たちが間違っていました。本当に申し訳ありませんっ」
そして、両側の生徒と頭を下げる。
次の列と入れ替わる。
クラスの全員が頭を下げた。
整列する生徒に向かい和彦は言った。
「お前達の気持ちは受け取った。今日のことは水に流そう。未熟な俺も悪かった。これからは、お互いに切磋琢磨していこう」
生徒達は、最後に一礼して出ていった。
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