聖域で狩られた教師 和彦の場合

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リライト 初放出そして初キス3

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しばらくの間、二人の間、身体を合わせた二人の間に沈黙が流れる。

二つの荒い息だけが風呂場に響く。

和彦は放出の余韻で、竜之介に背を預ける。

肌と肌が密着する。

和彦は背中に当てられた竜之介の肌の熱さ、そして、鼓動を感じ、この数日で感じたことのない安らぎを覚える。

やがて、竜之介が身体を離すと、洗い場のタイルに白く飛び散った和彦の精液の後始末を始めた。

「わぁ、、、凄いや。こんな遠くまで飛び散りまくってるよ。カズ先生、やっぱり体力あるね、、、」

竜之介は感嘆の声を漏らしながら、シャワーの勢いよく噴き出す飛沫で、タイルに飛び散った濃厚な白濁した液を排水溝へと押し流していく。

和彦は、自分も掃除をしなければと思うが、いまだに脊髄を痺れさせている激しい快感の余韻で立ち上がれない。

チラリと竜之介の股間を盗み見る。

猛々しかった竜之介の逸物は、放出を終えた和彦の余韻に呼応するかのように、ゆっくりとその昂りを鎮め始めていた。

ホッとしたような安堵感と、どこか心の片隅で感じる物足りなさ。

自分だけが絶頂に達してしまったことに、真面目で一本気な和彦は罪悪感を感じている。

しかし、竜之介のあの槍のように鋭利なペニスに触れる勇気はまだ和彦の中には生まれなかった。

自分のイチモツは愛撫してもらったのに、、、

和彦は申し訳なく思う。

だが、竜之介はそんな和彦の内心を見透かしている。

気にする素振りも見せずに清掃を続けた。

「うわっ、鏡の縁にまでベトって張り付いてるよ。ドロドロだ。先生のって、凄く濃いんだね」

ニコッと笑い和彦の方を見ながら言う。

カァッと和彦の顔が、茹で上がったように赤くなる。

竜之介は、和彦のモノを扱いたという事実だけで、今は十分に満足していた。

正直に言えば、経験値ゼロの和彦の拙い手つきで扱かれたところで、退屈を感じるだけだ。

喉までぶち込んでの口での奉仕か、あるいは、発達し引き締まった尻を激しく突きまくるのであれば話は別だが、、、

それに、竜之介の勃起を目にした瞬間、和彦の瞳に走った怯えを、狡猾な若き狩人は見逃していなかった。

ここで無理強いをして、和彦の心に嫌悪感や強い警戒心を植え付けては逆効果だ。

狩人の緩急は見事なまでに計算されていた。

竜之介がタイルの掃除を終えた頃、ようやく和彦は立ち上がることが出来た。

竜之介の差し出した手を和彦が掴み、二人は脱衣場へ戻り、各々に衣服を身につける。

部屋着に着替えると、二人は顔を見合わせた。

磁石が引き合うように、ゆっくりと二人の距離が縮まる。

どちらともなく腕を伸ばし、身体を固く抱き寄せた。

竜之介を見つめる和彦の瞳には潤んだような光が宿っている。

自分の守護者を見るような、、、

竜之介の手が、ジャージ越しに和彦の逞しく盛り上がった尻を、ゆっくりと愛撫するように撫で回した。

「ッ、くぅっ」

和彦の身体が、電流を流されたように過敏に反応する。

純朴な和彦は、生徒の背中に手を不器用に回すだけで、それ以上、自分から何をすればいいのかさえ分からなかった。

竜之介の手が、和彦の股間をスッと正面から愛撫する。

「はぅっ!」

和彦の口から、甘い吐息が漏れた。

「カズ先生、元気だね。また、こんなに大きくなっちゃってるよ。脱いで、もう一度風呂場に戻る?」

「だ、ダメだよっ。弄らないでくれ、、、すぐに、反応しちゃうからっ」

和彦は真っ赤になり、馬鹿正直に答える。

竜之介が優しく笑う。

必死に深呼吸を繰り返す和彦。

荒れ狂う動悸と、再び熱を持ち始めた股間の昂りを鎮めようと必死な様子を、微笑みの下で、竜之介は征服感を覚えながら見ている。

「ねえ、カズ先生。明日の日曜、何か用事ある?」

「いや、特に、ないが」

「じゃあさ、一緒に体動かさない? マンツーマンで、トレーニングしようよ」

その申し出に、和彦の顔がパッと明るくなる。

日曜は泊まり込み担当の教師として学内から離れられない。

生徒の誰かが突き付けてきたあの要望書、、、

和彦への悪意が渦巻く寮で、一日を一人で過ごすのは辛い。

だが、竜之介と一緒なら、、、

「それは、いいな。喜んでやるよ」

竜之介はニッコリと微笑んだ。

「じゃ、決まり。どうせなら、朝から始めようよ」

「もちろんだ。朝一番からでも構わない」

竜之介は、和彦の精悍な顔にそっと己の顔を寄せた。

和彦は彫刻のように固まったが、顔を逸らすことはなかった。

やがて、竜之介の瑞々しい唇が、和彦の熱い唇に重なる。

教師は拒まない。

むしろ、その柔らかな感触を確かめるように、静かに目を閉じた。

脱衣所の中で、二人の影は溶け合ったまま、しばらくの間止まっていた。

やがて顔を離し、竜之介が囁くように聞いた。

「カズ先生、もちろんキスは、初めてじゃないよね?」

和彦の顔が再び爆発したように赤く染まり、彼はいたたまれずに顔を伏せた。

「まさか、、、ファーストキス?」

和彦は、消え入りそうな動作で、コクンと頷いた。

「やった! カズ先生のファーストキス、俺が貰っちゃったんだ!」

実際には、以前保健室で意識を失っている和彦から既に奪い去っていたのだが、、、

竜之介は、和彦の逞しい腕に自分の腕を絡める。

「明日、楽しみだね、先生」

和彦は教え子を見つめ、慈しむような、そして完全に心を許した者の優しい笑みで頷いた。

日付は既に十二時を回り、和彦を大きな試練が襲う運命の日が始まろうとしていた。
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感想 5

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みんなの感想(5件)

円マリ子
2025.04.08 円マリ子
ネタバレ含む
2025.04.08

感想をありがとうございます

和彦先生は、現在、書かせていただいている『体育教師の躾と訓練』でも、いたぶられております。

よろしければ、そちらの後日譚の方もお読みいただけると嬉しいです

解除
スオン
2023.03.02 スオン

最新話(要望書)、事件は起こってないですけど、すごくゾクゾクしました。最後の平穏というか。屋上での行為の描写、個人的にすごく好きです。学校でこんなことするなんて、藤ケ崎だけでなく、学年主任にもばれたらまたお仕置きされそう、ってことも、妄想しちゃいますね。これから和彦がどうされちゃうのか、期待してしまいます。これからもよろしくお願いします!

2023.03.02

ありがとうございます!

励みになります。

解除
bunbun
2023.01.29 bunbun

前の作品の時にも読ませていただいて、好きでした。リライトして洗練された感じですね。続きを楽しみにしています。

2023.01.29

有り難うございます。

励みになります。

解除

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