聖域で狩られた教師 和彦の場合

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入浴時間

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和彦が、どんと鍛えられた尻で小さなプラスチックの椅子に座る。

入浴の前に身体を洗う。

生徒のほとんどは自前のボディソープ等を使っているが、和彦がいつも使っているのは備え付けのソープだ。

今日も洗い場に置かれているボディソープのボトルにてを伸ばす。

「先生、そんな安物使わないで、これ使ってみてよ」

声をかけてきたのは和彦が副担任となっている2年のクラスの生徒だった。

クラス委員の結城だ。

「おぉ、ありがとう。でも、俺はこれで良いよ。なんだか高級そうだし、それは結城が使えよ」

「良いって、遠慮しないで。カズ先生、前向いて。背中を流して上げる」

「申し訳ない、お願いするか」

和彦が教師の入浴時間を生徒に解放してから、生徒達の誰かが和彦の背中を流してくれる。

嬉しいと和彦は思っている。

けれど、時に、“お前、昨日もカズ先生の背中流しただろう、今日は俺だ”と、諍いが起こってしまうことには困った。

生徒達にとって、和彦の筋肉に覆われた逞しく、そして、しなやかな身体は、憧れで、それに触れたいと思うのは当然だった。

そこにただの憧憬だけでなく、和彦の筋肉の感触を楽しみたい、肌に触れたいという少年の性への衝動が隠れていることには、初心うぶな和彦は気付いていない。

何人もの生徒が背中を流しながら、その身体に抱きつき、押し倒したいという衝動を抑えるのに必死だったということも、、、

結城はサッと手のひらにボディソープを広げる。

落ち着いた香りが漂う。

ムスクだろうか、、、

官能的といわれるムスクの香り。

そのボディソープを結城は和彦の逆三角形の背中に広げる。

指を広げ、その色白のキメ細やかな肌にゆっくりと、、、

「先生、少し腕を広げて、、、」

「これくらいで良いか?」

和彦は軽く両腕を広げる。

っ!、、、、、

和彦は全身にゾクッとする震えを感じる。

結城の手が腋の下の敏感な部分にボディソープを広げたときだ。

結城は教師の身体がピクンと震えたことにも構わず、太い両腕にボディソープを広げる。

和彦の手を取り両手の指の間まで。

和彦は、不思議なムズムズとした感覚を感じ始めている。

それが、何に起因しているか、ピュアな彼には分かっていない。

器械体操に一途に取り組み、そして、身体を壊し、何もせず引きこもっていた後に目指し始めた教師への道ではスタートの遅れを取り戻そうと必死に打ち込んだ。

よって、彼は恐らく性的には生徒達よりも知識も経験も浅かった。

「ウッ!ひゃっ!」

和彦が短い声を上げる。

結城の手が背中側から胸へと這ってきた。

その指先が、和彦の乳首を掠めた。

その瞬間に走った擽ったさとも快感ともいえる感覚に思わず、声をあげてしまったのだ。

「あ、ありがとう、結城、前は自分で洗うよ」

自分の身体を走ったザワッとした感覚。

その感覚の波が彼の股間の分身へと伝わり、軽く反応してしまった。

ヤバいっ、、、

和彦は焦った。

とっさに手近の備え付けの安物のボディソープに手を伸ばし、ソープを手に取ると、荒々しく上半身、そして股間に手早く塗りつける。

軽く太さを増し始めた股間を泡で隠し、刺激でその高ぶりを抑えるためだ。

「じゃ、僕は背中を流すね」

結城は無邪気に言い、シャワーのノズルを手に取ると、温度を確かめ、和彦の背中にお湯をかける。

その心地よさに和彦は一瞬、陶然となる。

お湯の暖かさ、柔らかなシャワーの勢い、そして、お湯のかけられた後をすぅっと撫でる結城の手。

ゾクゾクとした軽い甘い痺れのようなものを和彦は感じる。

急いで前を洗い終える。

普段ならば、髪も丁寧に洗うが、今日はざっとシャワーを頭からかけて終わりにする。

このまま座って、結城の愛撫に似た施しを受け続けたいという気持ちを押し込める。

「ありがとう、結城。いい匂いでさっぱりしたよ」

ニコッと笑う結城。

和彦も笑い返す。

結城がチラッと隠していない和彦の局部に目をやり、いつもより軽く太くなっていることを確かめたのには気付かない。

                                *
「あいつ、敏感乳首だよ」

「ほぉ、確かに、綺麗なピンク色だもんな」

「腋の下も感じてた」

「乳首に腋の下、、、脇腹はどうだ?」

「脇腹を責める前に乳首を責めたから、、、」

「おいおい、順番を考えろよ」

「乳首であんなに反応すると思わなかったんだよ、筋肉の塊のくせして感じやすいなんて、変なヤツ」

「脇腹とか太股をどう感じるか、楽しみだな、、、で、オナニー画像は撮れたか?」

「撮れなかった。毎晩、トレーニングルームでのトレーニングを終えると、部屋で何か本を読んでそのまますぐ寝ちゃうんだ。映像のチエックしがいが無いったらありゃしない」

「便所でやってるのかな」

「カズ先生がトイレに行くとき、しっかり交代で様子を見てるけど、オナニーはしてないよ」

「へ?ヤツは性欲がないのかな。鍛えられた身体でEDか?」

「だから、あんな筋肉ブタ、追っかけてもつまらないよ」

「お?見てみろよ、なんか、乳首を摘まみ出したぜ、、、」

「カズ先生のオナニーショーの開始かな?なら、ハデにぶっとばしてほしいな」

                            *
和彦は晩飯を終え、教員用宿泊部屋に帰ってきた。

トレーニングに行くかどうか悩む。

さっきの風呂場で結城の指が和彦の乳首を掠めた時の感触が忘れられない。

それで、身体が火照っているのだ。

この状態でトレーニングをしたら、、、

若い学生時代、競技に集中しようと、性欲の自家放電を抑えているとき、トレーニング中に何回か意思に反して勃起してしまい、仲間達にからかわれたことがある。

そんな恥ずかしい真似を生徒の前で晒すわけに行かない。

なんで、俺は、乳首を擦られると感じてしまうんだろう。

和彦の悩みのひとつだ。

今日は、慌てて声を抑えたけれど、小さく声をあげてしまった。

恥ずかしい。

和彦は自分の胸、乳首をシャツの上から触る。

昔から、自分で乳首を弄り、刺激になれようとしていた。

しかし、自分の指で触っても、他人に触られた時と全く感じが違う。

高校、大学時代、和彦の乳首が敏感だと知った仲間達から何度も乳首を弄られた。

不意打ちで乳首を摘ままれた途端、ヒャアっ!と叫び、鍛えられた身体を縮めて乳首を防御する和彦を見て彼らは楽しんでいた。

「やめてよぉ、俺、本当に乳首が弱いんだよ。くすぐったくって」

その“くすぐったくって”と顔を赤らめて文句を言う和彦の初々しさが、仲間達の嗜虐心を誘っていたことには、もちろん気付かない。

ふうっ、、、、

そう溜め息をつくと、シャツを上げ、鍛えられた腹から胸までを露にすると、自分の指で乳首を摘まみ始めた。

刺激に耐えられるよう乳首を鍛えようというのだ。

だが、他人に不意に与えられる刺激は全く感じられない。

俺は、何をやってるんだ。。。

和彦はシャツを脱ぎ捨て、上半身裸になると腕立て伏せを始めた。

そして、腹筋、、、

この後、背筋を鍛え、余裕があるならスクワットを行う。

今日は、トレーニングルームではなく、自室でトレーニングをするようだ。

その姿を、部屋の棚の上に仕掛けられた隠しカメラが写していることには気付かない。

                               *
「なんだ、筋トレ始めちゃった」

「すげぇ、筋肉だな。盛り上がってる、、、」

「おっさんの筋肉なんか見てどうするの」

「ん?」

「ねぇ、ねぇってば、、、いいじゃん、、、」

「さっきやったろ、、、」

「いいじゃん、したくなっちゃった、、、」

「じゃ、圭吾も呼ぶか、、、」

「やだよ、3Pは。言われた通り色々調べてるんだからさ、、、だから、ご褒美に、、、うっ、、、好き、、、大好き、、、」






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