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身支度 le rouge
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赤のアルルカンは頭を拭き終わると、ドライヤーで直人の髪を乾かし、ささっとセットしてくれた。
軽く毛先を遊ばせているが、チャラい感じではなく、直人の若々しいスポーツマンらしさを強調する髪型。
そして、袋から破廉恥な下着を出す。
深紅のエナメルの下着。
これを下着というのだろうか、、、
三角形の小さな皮とその内側に縫い付けられた布に革紐三本。
アルルカンは三角形の部分を直人の股間に当てる。
布、、、赤いラメ付きメッシュの布には余裕が持たせてあるので、直人の逸物が強調されるようにエナメル側の真ん中から飛び出す。
アルルカンは器用に紐を後ろに回し、手際よく固く結ぶ。
直人は、彰もまたスカウトの対象だったと知り、まだ呆然としている。
身体を洗い終わったのだろう、黒のアルルカンが脱衣場に出て、武臣の弛緩した身体を洗い場から引きずり出す。
黒のアルルカンも袋から、漆黒の皮の下着を出す。
白眼を剥き四肢を投げ出している武臣の尻の部分を膝の上に置き、手際よく黒の皮の下着を付ける。
直人の付けたものと似たようなデザインだが、革紐の先に錠前がついているところは違った。
カシッ
小さな金属音がした。
錠が掛けられたのだろう。
赤のアルルカンが再び背後から直人をそっと抱き、耳元で優しく囁く。
「le rougeは、錠で人を繋ぐということはしないよ。それは理解してくれ。もちろん聞き分けのない子や呑み込みの悪い子は別だけどね。直人くんはそんな子じゃないと信じているよ。手は焼かさないでくれ」
直人の鍛えられた筋肉に覆われた身体に鳥肌が立つ。
「怯えているのかい?」
赤のアルルカンはゆっくりと直人の身体を擦る。
「怯えないでくれよ。お客様の前で鳥肌なんかをたてられたら、お仕置きをしなきゃいけなくなっちゃうからね」
そう言い、腕を脇腹を擦る。
「こんなにいい身体をしてるんだから、堂々としてくれなきゃ」
黒のアルルカンが武臣に活をいれ、起こす。
武臣は自身の格好を見て怒りの表情を浮かべ、黒のアルルカンを睨み付けたが、反抗はしなかった。
抵抗しても絞め落とされるだけということを悟ったのだろう。
そして、アルルカン達はウサ耳のカチューシャを直人と武臣に付ける。
「用意が整いましたね。参りましょう」
連れていかれたのは部屋の一方の壁が真っ黒なガラスになっている長方形の部屋。
二つの台が置かれている。
台の両側に二本の大仰なトーチ。
それぞれが挟んだ台を照らすように半円形の覆いが付いている。
「さ、この台の上に乗って。何もせずにただ立っていればいい」
直人は従う。
前面の黒いガラスに股間を僅かばかりに覆い、耳にウサ耳のカチューシャを付けた自分の姿が映る。
改めて恥ずかしくなる。
この前面のガラスは、おそらくマジックミラーになっているのだろう。
このあられもない格好をこれから未知の人達に見られる。
逃げ出したかった。
だが彰のことを考えると逃げ出すわけにはいかなかった。
アルルカンの二人がで部屋を出ていく。
部屋の明かりが消え、真っ暗になる。
お披露目の時間がやってきたようだ。
軽く毛先を遊ばせているが、チャラい感じではなく、直人の若々しいスポーツマンらしさを強調する髪型。
そして、袋から破廉恥な下着を出す。
深紅のエナメルの下着。
これを下着というのだろうか、、、
三角形の小さな皮とその内側に縫い付けられた布に革紐三本。
アルルカンは三角形の部分を直人の股間に当てる。
布、、、赤いラメ付きメッシュの布には余裕が持たせてあるので、直人の逸物が強調されるようにエナメル側の真ん中から飛び出す。
アルルカンは器用に紐を後ろに回し、手際よく固く結ぶ。
直人は、彰もまたスカウトの対象だったと知り、まだ呆然としている。
身体を洗い終わったのだろう、黒のアルルカンが脱衣場に出て、武臣の弛緩した身体を洗い場から引きずり出す。
黒のアルルカンも袋から、漆黒の皮の下着を出す。
白眼を剥き四肢を投げ出している武臣の尻の部分を膝の上に置き、手際よく黒の皮の下着を付ける。
直人の付けたものと似たようなデザインだが、革紐の先に錠前がついているところは違った。
カシッ
小さな金属音がした。
錠が掛けられたのだろう。
赤のアルルカンが再び背後から直人をそっと抱き、耳元で優しく囁く。
「le rougeは、錠で人を繋ぐということはしないよ。それは理解してくれ。もちろん聞き分けのない子や呑み込みの悪い子は別だけどね。直人くんはそんな子じゃないと信じているよ。手は焼かさないでくれ」
直人の鍛えられた筋肉に覆われた身体に鳥肌が立つ。
「怯えているのかい?」
赤のアルルカンはゆっくりと直人の身体を擦る。
「怯えないでくれよ。お客様の前で鳥肌なんかをたてられたら、お仕置きをしなきゃいけなくなっちゃうからね」
そう言い、腕を脇腹を擦る。
「こんなにいい身体をしてるんだから、堂々としてくれなきゃ」
黒のアルルカンが武臣に活をいれ、起こす。
武臣は自身の格好を見て怒りの表情を浮かべ、黒のアルルカンを睨み付けたが、反抗はしなかった。
抵抗しても絞め落とされるだけということを悟ったのだろう。
そして、アルルカン達はウサ耳のカチューシャを直人と武臣に付ける。
「用意が整いましたね。参りましょう」
連れていかれたのは部屋の一方の壁が真っ黒なガラスになっている長方形の部屋。
二つの台が置かれている。
台の両側に二本の大仰なトーチ。
それぞれが挟んだ台を照らすように半円形の覆いが付いている。
「さ、この台の上に乗って。何もせずにただ立っていればいい」
直人は従う。
前面の黒いガラスに股間を僅かばかりに覆い、耳にウサ耳のカチューシャを付けた自分の姿が映る。
改めて恥ずかしくなる。
この前面のガラスは、おそらくマジックミラーになっているのだろう。
このあられもない格好をこれから未知の人達に見られる。
逃げ出したかった。
だが彰のことを考えると逃げ出すわけにはいかなかった。
アルルカンの二人がで部屋を出ていく。
部屋の明かりが消え、真っ暗になる。
お披露目の時間がやってきたようだ。
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