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三
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その次の日も、その次の次の日も、毎日シミズは帰ってきた。死体を埋めても、バラバラに解体しても、反対に死体をそのままにしてずっと見張っていても、必ず明け方になると生きたふりをしたシミズが帰ってくる。昨日殺した死体が蒸発するみたいに消えて、そして、インターホンが鳴る。地獄の呼び声。だから、オレは毎日シミズを殺さなくちゃならなかった。一度始めたことを、途中で終わらせてしまえなかったから。それは意地にも、習慣にも、惰性にも似ていた。ササキは気が狂ってしまわないように、必死にそのルーティーンにしがみついていたのだ。
何度彼を殺したことだろう。首を絞めて殺した。体を刺して殺した。鈍器で殴ってころした。机に何度も叩きつけて殺した。殺した。殺した。ころした。
賽の河原で親のために石を積むこどもっていうのは、こんな気持ちなのかしら。いつ終わるかわからない贖罪を、永遠にくりかえすこと。これが、神があたえたもうた償いの手段というものなのだろうか。でも、オレたちの神は信じるものを救ってくれるはずでしょう。心底懺悔すれば、ゆるしを与えてくれるはずでしょう。カトリックの幼稚園に通っていたころ教会で聞いた説教なんて、なんの役にも立たなかった。ただ終わりがこないことだけをはっきりと自覚させた。
そうして、数ヶ月。ササキはふと気が付いた。シミズが、だんだんと彼の輪郭をとどめなくなっている。ふとした時の仕草、言葉、さまざまから他人のかおりがただよっているのだ。波に侵食された砂の城が徐々にそのかたちをうしなっていくように、彼がだんだんと崩れていく。声でさえ、生きていた頃の彼とどこか違う気がした。殺せば殺すほど、彼は彼じゃなくなっていく。
ササキのこころのよすががプツンと切れた。
「シミズはそんなこと言わない」
ある日、じっと自分のつま先を見つめて、ついに、彼へそう言ってしまった。なによりも自分が認めてはいけないことを、しっかりと認めてしまったのだ。しかしササキの震えた語尾を、ことばをきちんと受け止めて、彼は綺麗ににこりとほほえんだ。
「君の言うシミズってなぁに。シミズ・イーヴランドってなにさ」
笑んだ表情にそぐわない、鋭く冷えた声だった。立ち上がってひたひたとササキへ数歩近付いて、人間味のない冷めきった両の手のひらで、その頬をしかとはさむ。
「目を逸らすなよ。僕を殺したのは君だろ。現実から逃げて、都合のいい夢の世界にひたるのはやめにしたら」
冷や汗がササキの背筋を真っ直ぐに滑っていく。遅々とした動作であげた視線。瞬間、息を飲む。目の前のシミズのかおに、ぽっかりと黒い穴が空いていた。ブラックホールみたいに、底の見えないくろ。目や鼻や、表情をしめすそれらのパーツがあるべき場所に、異様な黒が鎮座している。ササキは反射的に後ずさろうとするが、シミズの両手がそれを許さない。穴の中から波のさざめきが聞こえる。海鳴りのとどろきが聞こえてくる。重なりまざり合ったそれが、人のうめき声みたいなひびきをもってそのうろのなかで反響していた。
「現実を見なよ。これが君のつくりだしたものだよ」
シミズの声が、高い女の、低い男の、幼子の、老人の、赤子の声になって、チューニングが狂ったみたいに目まぐるしく変化しながら響く。頭蓋に繰り返し反射するその音で、気が狂ってしまいそうだった。否、とっくに狂っているのかもしれなかった。
震える手を持ち上げて目の前のいきものの首を掴む。しかしその首は溶けかけのあぶらみたいに張力をもたず、ササキの指は力をかけるだけずぶずぶと沈んだ。ヒ、と引き攣った声を上げて手を離すも、繋がるところを欠かした頭はぼとりと床に落ちる。ァ、と掠れた声ともつかない音の余韻を残して、熟れた果実が地面に落下した時の音が辺りに響く。やぶれた皮膚から真黒の粘ついた液体を飛び散らせ、それの頭は破裂した。途端、支えを失ったかのように体が崩れ落ち、それも同じように固体から液体へと変わっていく。床には重油をぶちまけたみたいな黒いシミだけが残った。そこにシミズの面影なんて一ミリもなかった。
床にうずくまって、がちがち歯を震わせながらこれからのことを考える。明日もシミズが、このいきものが戻ってきたらどうしよう。オレは一体どうすればいいんだろう。どこにも救いなんてなかった。ササキを救ってくれるものはひとつもなかった。
***
「つまり、おままごとじゃないか」
シミズの声がぴしゃりと頬を叩く。真っ直ぐな重たい視線、生ぬるい沈黙。手が小さく揺れたせいで、カトラリーと皿が擦れる高い音がテーブルの上に染み込んだ。彼は、しっかり自分の役割をわかっているみたいだった。コールタールの詰まった泥人形のくせして。オレの妄想でできたマネキンのくせに。ぴちゃん。海水がしたたる音がする。いつもの幻覚。急速に食卓へ意識が引き戻される。
ササキはなにも言葉を返せず、ぐ、と空気を飲み込んで沈黙を抱きしめた。きつくカトラリーを握った手、食い込んだ爪が三日月の痕を手のひらに四つ残す。
「おぉい。聞こえてる?」
低い、調子が狂った声。ひらひらと視界の端でシミズの手が振られる様子がかすかに見えた。こつ、こつ。降ろされた手ののち、人差し指がテーブルの表面をふたつ叩く。視線を引っ張り寄せるような音。遅々とした速度で目線をそちらへと動かす。テーブルの木目がぐにゃぐにゃと歪んで波打っていた。まばたきをしても正常に戻らない。手繰り寄せられるように、彼へと焦点が合っていく。呼吸の速度でシミズのくちびるがあいた。粘膜が擦れる音。
「悲劇の主役気取りで演劇ごっこをする毎日は楽しかった?」
マーブル模様を指先でかき混ぜたみたいに、彼の顔が歪む。揺れる。視界が、聞こえる声が、ただよう空気のかおりが、全てブレて滲んでいる。シミズのにおいと潮のにおいが混ざって、その場にはあの夜の空気が出来上がっていた。
「何度殺したって終わりやしないよ。すっかりやり直せるわけでもない」
分かってるだろ。ほほえみすら浮かべず、ただ、事実を並べるみたいに。ササキには、目の前のいきものがはたしてシミズ・イーヴランドと呼べる存在なのか分からなかった。彼なんて最初からいなかったのかもしれない。海から帰ってきたびしょ濡れのにんげんもどきは、単に形だけが似た偶像だったのではないか。これは至極わかりやすい現実逃避だった。そうであればこの詰問も大した重さを持たない。
「僕を死出の旅からこちらに無理矢理引きずってくるほど、もう一度会いたいと思ってくれたんだよね」
「自身の失敗を反芻して、取り返せない過去の苦味を繰り返し味わいなから、幸せな幻想と自己憐憫にひたっていたかったんでしょう」
シミズの口の動きはひとつなのに、声は二重に聞こえる。どちらが現実なのかわからなかった。どちらも現実ではないのかもしれなかった。
「ふたりでずっと、ずっとこの家で暮らしていこうね」
やわいシミズの声が綴る。聖母像のほほえみが光っている。
「ササキは永遠にひとりきりだよ。君はただの気違いで、犯した罪だって一生すすがれない」
わずかに低い、静かな声が綴る。絞首台の微笑がこちらを見つめている。
さざなみが脳みそを掻き混ぜていた。思考の攪拌。正気と狂気のカクテル。ステアされた思考回路はろくに働きやしない。もう正常な部分などなくなっていた。ただ異常だけがそこにあった。崩れていくシミズの幻覚は、きっとササキの一生にこびりいて離れない。犯し続ける過ちを今後一生責められながら、幻想にその精神を慰められながら。そうやって生きていくほかないのだ。
波の音は止まない。泣こうが喚こうが、夜は来る。そして明日も来る。ぼやけた視界の向こうでシミズの存在が精神障害者の描いたのラクガキみたいに歪んでいた。次に海から産まれてくるものがなになのか、ササキには到底わかりそうもなかった。母なる海からいちにちで産まれる胎生のいきもはは、きっと明日も、さざなみをまとってドアベルを押す。
何度彼を殺したことだろう。首を絞めて殺した。体を刺して殺した。鈍器で殴ってころした。机に何度も叩きつけて殺した。殺した。殺した。ころした。
賽の河原で親のために石を積むこどもっていうのは、こんな気持ちなのかしら。いつ終わるかわからない贖罪を、永遠にくりかえすこと。これが、神があたえたもうた償いの手段というものなのだろうか。でも、オレたちの神は信じるものを救ってくれるはずでしょう。心底懺悔すれば、ゆるしを与えてくれるはずでしょう。カトリックの幼稚園に通っていたころ教会で聞いた説教なんて、なんの役にも立たなかった。ただ終わりがこないことだけをはっきりと自覚させた。
そうして、数ヶ月。ササキはふと気が付いた。シミズが、だんだんと彼の輪郭をとどめなくなっている。ふとした時の仕草、言葉、さまざまから他人のかおりがただよっているのだ。波に侵食された砂の城が徐々にそのかたちをうしなっていくように、彼がだんだんと崩れていく。声でさえ、生きていた頃の彼とどこか違う気がした。殺せば殺すほど、彼は彼じゃなくなっていく。
ササキのこころのよすががプツンと切れた。
「シミズはそんなこと言わない」
ある日、じっと自分のつま先を見つめて、ついに、彼へそう言ってしまった。なによりも自分が認めてはいけないことを、しっかりと認めてしまったのだ。しかしササキの震えた語尾を、ことばをきちんと受け止めて、彼は綺麗ににこりとほほえんだ。
「君の言うシミズってなぁに。シミズ・イーヴランドってなにさ」
笑んだ表情にそぐわない、鋭く冷えた声だった。立ち上がってひたひたとササキへ数歩近付いて、人間味のない冷めきった両の手のひらで、その頬をしかとはさむ。
「目を逸らすなよ。僕を殺したのは君だろ。現実から逃げて、都合のいい夢の世界にひたるのはやめにしたら」
冷や汗がササキの背筋を真っ直ぐに滑っていく。遅々とした動作であげた視線。瞬間、息を飲む。目の前のシミズのかおに、ぽっかりと黒い穴が空いていた。ブラックホールみたいに、底の見えないくろ。目や鼻や、表情をしめすそれらのパーツがあるべき場所に、異様な黒が鎮座している。ササキは反射的に後ずさろうとするが、シミズの両手がそれを許さない。穴の中から波のさざめきが聞こえる。海鳴りのとどろきが聞こえてくる。重なりまざり合ったそれが、人のうめき声みたいなひびきをもってそのうろのなかで反響していた。
「現実を見なよ。これが君のつくりだしたものだよ」
シミズの声が、高い女の、低い男の、幼子の、老人の、赤子の声になって、チューニングが狂ったみたいに目まぐるしく変化しながら響く。頭蓋に繰り返し反射するその音で、気が狂ってしまいそうだった。否、とっくに狂っているのかもしれなかった。
震える手を持ち上げて目の前のいきものの首を掴む。しかしその首は溶けかけのあぶらみたいに張力をもたず、ササキの指は力をかけるだけずぶずぶと沈んだ。ヒ、と引き攣った声を上げて手を離すも、繋がるところを欠かした頭はぼとりと床に落ちる。ァ、と掠れた声ともつかない音の余韻を残して、熟れた果実が地面に落下した時の音が辺りに響く。やぶれた皮膚から真黒の粘ついた液体を飛び散らせ、それの頭は破裂した。途端、支えを失ったかのように体が崩れ落ち、それも同じように固体から液体へと変わっていく。床には重油をぶちまけたみたいな黒いシミだけが残った。そこにシミズの面影なんて一ミリもなかった。
床にうずくまって、がちがち歯を震わせながらこれからのことを考える。明日もシミズが、このいきものが戻ってきたらどうしよう。オレは一体どうすればいいんだろう。どこにも救いなんてなかった。ササキを救ってくれるものはひとつもなかった。
***
「つまり、おままごとじゃないか」
シミズの声がぴしゃりと頬を叩く。真っ直ぐな重たい視線、生ぬるい沈黙。手が小さく揺れたせいで、カトラリーと皿が擦れる高い音がテーブルの上に染み込んだ。彼は、しっかり自分の役割をわかっているみたいだった。コールタールの詰まった泥人形のくせして。オレの妄想でできたマネキンのくせに。ぴちゃん。海水がしたたる音がする。いつもの幻覚。急速に食卓へ意識が引き戻される。
ササキはなにも言葉を返せず、ぐ、と空気を飲み込んで沈黙を抱きしめた。きつくカトラリーを握った手、食い込んだ爪が三日月の痕を手のひらに四つ残す。
「おぉい。聞こえてる?」
低い、調子が狂った声。ひらひらと視界の端でシミズの手が振られる様子がかすかに見えた。こつ、こつ。降ろされた手ののち、人差し指がテーブルの表面をふたつ叩く。視線を引っ張り寄せるような音。遅々とした速度で目線をそちらへと動かす。テーブルの木目がぐにゃぐにゃと歪んで波打っていた。まばたきをしても正常に戻らない。手繰り寄せられるように、彼へと焦点が合っていく。呼吸の速度でシミズのくちびるがあいた。粘膜が擦れる音。
「悲劇の主役気取りで演劇ごっこをする毎日は楽しかった?」
マーブル模様を指先でかき混ぜたみたいに、彼の顔が歪む。揺れる。視界が、聞こえる声が、ただよう空気のかおりが、全てブレて滲んでいる。シミズのにおいと潮のにおいが混ざって、その場にはあの夜の空気が出来上がっていた。
「何度殺したって終わりやしないよ。すっかりやり直せるわけでもない」
分かってるだろ。ほほえみすら浮かべず、ただ、事実を並べるみたいに。ササキには、目の前のいきものがはたしてシミズ・イーヴランドと呼べる存在なのか分からなかった。彼なんて最初からいなかったのかもしれない。海から帰ってきたびしょ濡れのにんげんもどきは、単に形だけが似た偶像だったのではないか。これは至極わかりやすい現実逃避だった。そうであればこの詰問も大した重さを持たない。
「僕を死出の旅からこちらに無理矢理引きずってくるほど、もう一度会いたいと思ってくれたんだよね」
「自身の失敗を反芻して、取り返せない過去の苦味を繰り返し味わいなから、幸せな幻想と自己憐憫にひたっていたかったんでしょう」
シミズの口の動きはひとつなのに、声は二重に聞こえる。どちらが現実なのかわからなかった。どちらも現実ではないのかもしれなかった。
「ふたりでずっと、ずっとこの家で暮らしていこうね」
やわいシミズの声が綴る。聖母像のほほえみが光っている。
「ササキは永遠にひとりきりだよ。君はただの気違いで、犯した罪だって一生すすがれない」
わずかに低い、静かな声が綴る。絞首台の微笑がこちらを見つめている。
さざなみが脳みそを掻き混ぜていた。思考の攪拌。正気と狂気のカクテル。ステアされた思考回路はろくに働きやしない。もう正常な部分などなくなっていた。ただ異常だけがそこにあった。崩れていくシミズの幻覚は、きっとササキの一生にこびりいて離れない。犯し続ける過ちを今後一生責められながら、幻想にその精神を慰められながら。そうやって生きていくほかないのだ。
波の音は止まない。泣こうが喚こうが、夜は来る。そして明日も来る。ぼやけた視界の向こうでシミズの存在が精神障害者の描いたのラクガキみたいに歪んでいた。次に海から産まれてくるものがなになのか、ササキには到底わかりそうもなかった。母なる海からいちにちで産まれる胎生のいきもはは、きっと明日も、さざなみをまとってドアベルを押す。
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