詩集ほぽえむ

みみ

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SHIROのはこ

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白いはこ

とある夜
いつものように
ボクは眠りについたんだ

夢をみたかも
わからないくらい
ぐっすりと 眠り

元気チャージ
満タンで

目をあけた

あけた



目を開けても
いつもの光景は
なくて

そこは

まるで

白いはこ

ただ 無機質なる
冷たさを

感じて 身震いをした

はこは なにも語らず

はこは つめたい色で

こちらをみてる

みてる?

 
いや

実際は ボクのことなんて
どうでもいいようで

我関せずと

しろじろしている

ボクは しかくい(であろう)
はこの観察をすることにした

しみじみ

だけど どれだけの時間
はこをみても

何ひとつ
情報はえられない

うーむ

どうしたものかと

考えあぐねていると



また眠ってしまっていた

なんとまぁ
緊張感のないことだ

やれやれと
目をしばたたかせ

はこのなか

二度寝から生還を果たす

ボクはまた 代わり映えないだろう
はこの 観察を

 
あれれ?

今度は ちいさな
変化に気づく

真っ白なはこの

隅の角

ちいさな 花瓶がおいてある

花こそ いけられていなかったが

その花瓶には

見覚えなどなかった

いったい
どういうことだ

まったく遅れてやってきた
パニック

ボクは
白いはこのなか

不可思議なる

時を過ごすことになる

すでにこのとき

ボクは このまっしろなはこに

なぜだか

こころ 惹かれはじめていたんだ






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