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ゲイリー・シモンズ
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『ワイズ・ディスカヴァリー』の、出発準備完了予定期日まで、85日。
3日前にオンラインで行われた全体総合進捗検討会では…KARC 9900 に於ける教育課程の進捗が、当初からのスケジュールに比較して…16%遅れている状況が指摘され、AAランクの C I T エンジニア4名による作業支援が決定された。
既にKARC 9900 に於ける教育課程の事業には、9名のAAランク C I T エンジニアが常駐しており、3名1組での3チームが…3交代・24時間体制で KARK に張り付いている。
当初彼らは MAC ステーション 32から『センター・コア・ノード』に通っていたのだが…もはや通うのさえ無駄な時間と労力になっているようで…現在では、ドライドック『マーレース4』にミドルクラス・クルーザーの『ジャニス・アイズリー』を接舷させ、そこで寝泊まりしている。
たった今…シャトル・ランチ2隻の片方が MAC ステーション 32の……もう片方が、『マーレース4』の発着デッキに入っていった。
今はエレナ・ミラー…ミレーナ・アナヤ…カーラ・ウェストンのチームが『センター・コア・ノード』での作業に就いていたが……15分でゲイリー・シモンズが、データ・ロッドでパンパンに膨れた一際大きい袋ふたつを抱えて、『センター・コア・ノード』に姿を現した。
「…ゲイル?! アンタが支援メンバー?! 本体の方はどうしたのよ!? 」
「…久し振りだな…エレナ……俺も含めて3人で来たよ……本体の方は、もう目処が付いたから俺達が呼ばれたって訳さ……俺だってAAランクなんだからよ……あんまり馬鹿にするんじゃねえぞ! 」
言いながら袋のマジックテープを床のマジックテープにくっ付けた。
「…そんな意味で言ったんじゃないけどさ……」
「…でも、これでやっと…4交替勤務の体制が採れるようになったよ……3交替じゃ、何もかもが中途半端で…本当に身体がキツかったからさ……」
ミレーナ・アナヤが大きく息を吐いて言う。
「…あとの2人はどうしたのよ? 」
「…先にステーションに入って…今はこっちに持って来れる物を見繕ってる……揃えば、こっちに来るだろう……俺は先に持って来た物と一緒にこっちに入って、次の交替時刻まで手伝うよ……飯は食ったのか? 」
「…30分ぐらい前にね……」
「…よし! それじゃあ、大丈夫だな……固定ラックを持って来る……まだ残っているロッドと、今持って来たロッドのシリアル・ナンバーを見比べて…入れるロッドの順番を決めて、ラックに並べて固定しよう……」
ここでの勤務が1日4交替制に移行してから8日目……16%であった進捗状況の遅れも7%にまで改善されてきていて……現場では士気も上がってきている……今日午前のアルファ・シフトでは、エレナ・ミラー…ゲイリー・シモンズ…カーラ・ウェストンの組み合わせだ……ミレーナ・アナヤは急な体調不良で休んでいる。
「…エレナ……ミレーナの具合はどうなんだ? 」
「…うん……腹痛だね…熱は無かったから、1日休めば大丈夫だと思うよ……」
「…そうか……俺達も気を付けなきゃな……」
「…でもさ……毎日毎日 KARC に憶え込ませるデータが増え続けていってるの、マジでなんなの? 」
カーラ・ウェストンが、首と肩を回して腰も伸ばしながら言う。
「…KARC の容量がまだまだあるのと、太陽系と地球と人類と人類社会の事を…出来るだけ知らせたいって言う…推進本部の意向だからな……」
データ・ロッドをラックにセットしながらゲイルが応える。
「…ねえ、KARC ……君はこれから予定にあるだけで、45の星系を通過するんだけど……きっと新しい地球と、新しい仲間を見付けてね? 」
【…分かりました…エレナ先生…精一杯頑張ります…でもここへは、帰って来れませんけどね…】
「…そーでもねーさ、KARC ……いつかきっと俺達の子孫が超光速航法を開発して……お前を回収しに追い掛ける筈だ……だからお前は絶対コースをずらさずに飛び続けるんだぞ? 」
【…了解しました、ゲイル先生…それだけは肝に銘じます…】
「…頼むな?(笑)…」
ここでの勤務が1日4交替制に移行してから28日目……今日からは2人1組のチームで、1日6交替の勤務体制になった……予定に対する進捗状況の遅れは2%にまで改善されているのだが……出発の予定を守るのなら、もう木星に向けての移動を開始しなければならない。
既に外装カバーを取り付けられているセンター・コア・ノーズ・コーンが……2隻のタグ・ボートに牽引されて、ドライドック『マーレース4』から曳き出されて行く。
『ジャニス・アイズリー』も『マーレース4』から離れて、エンジンを始動させている……これからは木星軌道まで、移動しながらの教育課程と最終調整になる。
今日のガンマ・シフトは、エレナとゲイルの組み合わせだ……何だか気まずそうな雰囲気でお互いにチラチラと見遣りながら仕事をこなしていたが、意を決したようにエレナが言う。
「…以前にアタシがアンタを振った事……まだ根に持ってるの? 」
「…あ? 根になんて、持ってねぇよ……そもそも容認めてねぇからよ……」
「…え? それじゃあ? 」
「…俺はまだ…お前が好きだって事さ……諦めてねぇからな……今回の手伝いだって…自分から手を挙げたんだしよ……」
「…やっぱり……」
「…何だよ、エレナ……そんな顔して、そんな眼で観るなよ! 今でも彼氏はいないんだろ? 」
「…アタシは、結婚なんてしたくないんだよ! 」
「…そりゃ解ってるし……別にそれでも良いよ……俺はただ…お前と付き合えれば、それで良いんだからさ……もういいよ……今日は、こんな話をここまでするつもりはなかったから……忘れてくれ……」
その場の2人の会話は、それで終ったのだが…KARC 9900 は…監視カメラを通じて、総てを観察していた。
それから48日間…タグ・ボートによる曳航は順調に続き、木星軌道まで17日と言うポイント迄来た……今日のデルタ・シフトも、ゲイルとエレナの組み合わせだ。
通常業務としてのコンビネーションで、テンポ良く進めていたのだが…昼食休憩を挿んだ15分後だった……ゲイルが何気ない風を装って、エレナが使っているタッチ・モニターを見遣る。
「…何? 『地球人類に於ける、愛と平和の理想』? …その資料データ…以前にもアップしなかったか? 」
「…してないよ……ちゃんとシリアル・ナンバーでも確認したもん……」
「…ふーん…」
ちょっと顔を寄せてタッチ・モニターを覗き込むフリをしたが、次の瞬間! エレナの肩に手を置いて自分に向けて振り返らせ、彼女の頭を左手で支えてからそのまま彼女を押して後ろの壁にドン!
痛みと驚きと不安の混ざった表情のエレナに笑顔を観せてから、右肩越しに振り向いて後ろの監視カメラを観ながら言う。
「…おいっ! KARC ! よく観ておけよ! 『地球人類の愛と平和の理想』って奴を、実演して観せてやるぜ! 」
そう言うと、ゲイルはエレナを抱き締めて深く唇を重ねた……最大に眼を見開いて驚いたエレナだったが2秒で目を細めると、左足で壁を蹴って…その勢いをそのまま右膝に乗せる。
「…ドムン!! 」
驚愕の表情で声にならない呻きを洩らしたゲイルは、直ぐにエレナを離したが…蹴り上げられた勢いのまま宙を漂う。
「…冗談……冗談……冗談………」
真っ青な顔に苦悶の表情を貼り付け…両足を開いて折り曲げ、両手で股間を押さえながら…ヒョコヒョコ…ユラユラと宙空を漂っている。
エレナは右手で唇を拭いながら、壁に当たって跳ね返って来たロッドを左手でキャッチした。
「…上に報告するわよ、ゲイル……今度やったらね……」
まだユラユラと宙を漂うゲイルに、そう投げ掛けたエレナの表情は、ザマァのようにも観えたが…悪戯っぽい笑顔でもあった……このエレナの表情を捉えて認識したKARC 9900 の思考は、疑問符で埋め尽くされた。
3日前にオンラインで行われた全体総合進捗検討会では…KARC 9900 に於ける教育課程の進捗が、当初からのスケジュールに比較して…16%遅れている状況が指摘され、AAランクの C I T エンジニア4名による作業支援が決定された。
既にKARC 9900 に於ける教育課程の事業には、9名のAAランク C I T エンジニアが常駐しており、3名1組での3チームが…3交代・24時間体制で KARK に張り付いている。
当初彼らは MAC ステーション 32から『センター・コア・ノード』に通っていたのだが…もはや通うのさえ無駄な時間と労力になっているようで…現在では、ドライドック『マーレース4』にミドルクラス・クルーザーの『ジャニス・アイズリー』を接舷させ、そこで寝泊まりしている。
たった今…シャトル・ランチ2隻の片方が MAC ステーション 32の……もう片方が、『マーレース4』の発着デッキに入っていった。
今はエレナ・ミラー…ミレーナ・アナヤ…カーラ・ウェストンのチームが『センター・コア・ノード』での作業に就いていたが……15分でゲイリー・シモンズが、データ・ロッドでパンパンに膨れた一際大きい袋ふたつを抱えて、『センター・コア・ノード』に姿を現した。
「…ゲイル?! アンタが支援メンバー?! 本体の方はどうしたのよ!? 」
「…久し振りだな…エレナ……俺も含めて3人で来たよ……本体の方は、もう目処が付いたから俺達が呼ばれたって訳さ……俺だってAAランクなんだからよ……あんまり馬鹿にするんじゃねえぞ! 」
言いながら袋のマジックテープを床のマジックテープにくっ付けた。
「…そんな意味で言ったんじゃないけどさ……」
「…でも、これでやっと…4交替勤務の体制が採れるようになったよ……3交替じゃ、何もかもが中途半端で…本当に身体がキツかったからさ……」
ミレーナ・アナヤが大きく息を吐いて言う。
「…あとの2人はどうしたのよ? 」
「…先にステーションに入って…今はこっちに持って来れる物を見繕ってる……揃えば、こっちに来るだろう……俺は先に持って来た物と一緒にこっちに入って、次の交替時刻まで手伝うよ……飯は食ったのか? 」
「…30分ぐらい前にね……」
「…よし! それじゃあ、大丈夫だな……固定ラックを持って来る……まだ残っているロッドと、今持って来たロッドのシリアル・ナンバーを見比べて…入れるロッドの順番を決めて、ラックに並べて固定しよう……」
ここでの勤務が1日4交替制に移行してから8日目……16%であった進捗状況の遅れも7%にまで改善されてきていて……現場では士気も上がってきている……今日午前のアルファ・シフトでは、エレナ・ミラー…ゲイリー・シモンズ…カーラ・ウェストンの組み合わせだ……ミレーナ・アナヤは急な体調不良で休んでいる。
「…エレナ……ミレーナの具合はどうなんだ? 」
「…うん……腹痛だね…熱は無かったから、1日休めば大丈夫だと思うよ……」
「…そうか……俺達も気を付けなきゃな……」
「…でもさ……毎日毎日 KARC に憶え込ませるデータが増え続けていってるの、マジでなんなの? 」
カーラ・ウェストンが、首と肩を回して腰も伸ばしながら言う。
「…KARC の容量がまだまだあるのと、太陽系と地球と人類と人類社会の事を…出来るだけ知らせたいって言う…推進本部の意向だからな……」
データ・ロッドをラックにセットしながらゲイルが応える。
「…ねえ、KARC ……君はこれから予定にあるだけで、45の星系を通過するんだけど……きっと新しい地球と、新しい仲間を見付けてね? 」
【…分かりました…エレナ先生…精一杯頑張ります…でもここへは、帰って来れませんけどね…】
「…そーでもねーさ、KARC ……いつかきっと俺達の子孫が超光速航法を開発して……お前を回収しに追い掛ける筈だ……だからお前は絶対コースをずらさずに飛び続けるんだぞ? 」
【…了解しました、ゲイル先生…それだけは肝に銘じます…】
「…頼むな?(笑)…」
ここでの勤務が1日4交替制に移行してから28日目……今日からは2人1組のチームで、1日6交替の勤務体制になった……予定に対する進捗状況の遅れは2%にまで改善されているのだが……出発の予定を守るのなら、もう木星に向けての移動を開始しなければならない。
既に外装カバーを取り付けられているセンター・コア・ノーズ・コーンが……2隻のタグ・ボートに牽引されて、ドライドック『マーレース4』から曳き出されて行く。
『ジャニス・アイズリー』も『マーレース4』から離れて、エンジンを始動させている……これからは木星軌道まで、移動しながらの教育課程と最終調整になる。
今日のガンマ・シフトは、エレナとゲイルの組み合わせだ……何だか気まずそうな雰囲気でお互いにチラチラと見遣りながら仕事をこなしていたが、意を決したようにエレナが言う。
「…以前にアタシがアンタを振った事……まだ根に持ってるの? 」
「…あ? 根になんて、持ってねぇよ……そもそも容認めてねぇからよ……」
「…え? それじゃあ? 」
「…俺はまだ…お前が好きだって事さ……諦めてねぇからな……今回の手伝いだって…自分から手を挙げたんだしよ……」
「…やっぱり……」
「…何だよ、エレナ……そんな顔して、そんな眼で観るなよ! 今でも彼氏はいないんだろ? 」
「…アタシは、結婚なんてしたくないんだよ! 」
「…そりゃ解ってるし……別にそれでも良いよ……俺はただ…お前と付き合えれば、それで良いんだからさ……もういいよ……今日は、こんな話をここまでするつもりはなかったから……忘れてくれ……」
その場の2人の会話は、それで終ったのだが…KARC 9900 は…監視カメラを通じて、総てを観察していた。
それから48日間…タグ・ボートによる曳航は順調に続き、木星軌道まで17日と言うポイント迄来た……今日のデルタ・シフトも、ゲイルとエレナの組み合わせだ。
通常業務としてのコンビネーションで、テンポ良く進めていたのだが…昼食休憩を挿んだ15分後だった……ゲイルが何気ない風を装って、エレナが使っているタッチ・モニターを見遣る。
「…何? 『地球人類に於ける、愛と平和の理想』? …その資料データ…以前にもアップしなかったか? 」
「…してないよ……ちゃんとシリアル・ナンバーでも確認したもん……」
「…ふーん…」
ちょっと顔を寄せてタッチ・モニターを覗き込むフリをしたが、次の瞬間! エレナの肩に手を置いて自分に向けて振り返らせ、彼女の頭を左手で支えてからそのまま彼女を押して後ろの壁にドン!
痛みと驚きと不安の混ざった表情のエレナに笑顔を観せてから、右肩越しに振り向いて後ろの監視カメラを観ながら言う。
「…おいっ! KARC ! よく観ておけよ! 『地球人類の愛と平和の理想』って奴を、実演して観せてやるぜ! 」
そう言うと、ゲイルはエレナを抱き締めて深く唇を重ねた……最大に眼を見開いて驚いたエレナだったが2秒で目を細めると、左足で壁を蹴って…その勢いをそのまま右膝に乗せる。
「…ドムン!! 」
驚愕の表情で声にならない呻きを洩らしたゲイルは、直ぐにエレナを離したが…蹴り上げられた勢いのまま宙を漂う。
「…冗談……冗談……冗談………」
真っ青な顔に苦悶の表情を貼り付け…両足を開いて折り曲げ、両手で股間を押さえながら…ヒョコヒョコ…ユラユラと宙空を漂っている。
エレナは右手で唇を拭いながら、壁に当たって跳ね返って来たロッドを左手でキャッチした。
「…上に報告するわよ、ゲイル……今度やったらね……」
まだユラユラと宙を漂うゲイルに、そう投げ掛けたエレナの表情は、ザマァのようにも観えたが…悪戯っぽい笑顔でもあった……このエレナの表情を捉えて認識したKARC 9900 の思考は、疑問符で埋め尽くされた。
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