『真説・宇宙世紀=明日をも超えた矢』

トーマス・ライカー

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風の惑星(ほし)

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 風は便りであり……運び手であり……語り部であり……裁定するものでもある。


 ……【H  S  E  S】(ハイパー・スペース・エクスプロレイション・シップ)003『ロードン』……


 『目標恒星』
WISE  1049-5319
 (ルーマン16・18)
【共通重心・変光2連星】


太陽系からの距離……6.5 光年


『調査対象』…変光2連星系内全般…



「……みんな…どうなの? 落ち着いた? 気分が悪かったら、回復するまで休みなさいよ……それと…環境制御のレベルをワンランク上げてちょうだい……お酒以外は何を飲んでも良いわよ……少しだけね……」


「……船長……『ルーマン16・18』を周回している惑星を3個発見しました……」


「……あら、そうなの? 太陽系からの観測では、発見されていなかったけどね……それにしてもあなたは…この超空間航行ミアノ・ドライヴでの気持ち悪さは大丈夫なの? 」


「……私は今回も含めれば16回目の体験になりますので、もう慣れました……自分なりの自己回復制御法セルフ・リカバリー・コントロール・メソッドもありますので……」


「……そうなの? すごいわね……それにしてもこの星系に惑星が3個もあったのは意外だったわ……それで? 生命居住可能領域ハビタブルゾーンの範囲内を公転してい惑星はあるの? 」


「……はい……第2惑星が、その範囲内を公転しています……」


「……そう……ハビタブルゾーンの中を公転している惑星の存在なんて、全く想定していなかったわね……まあ…あると判れば調べない訳にはいかないけど……副長……3人…いや、4人1組での降下調査隊を3隊編成してちょうだい……多分…希望者を募れば、直ぐに飛び付く筈だから……」


「……分かりました……」













「……船長……第2惑星に対する一次調査のレポートが挙がりましたので報告します……」


「……はい、どうぞ? 」


「……」






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