159 / 310
・・『開幕』・・
・・女性艦長達・・9・・
しおりを挟む
「・・あ・あの・・アドル・艦長・・とっても美味しいです・・それだけじゃなくて・・とても素敵な味わいです・・ミルクティーは好きなので、よく飲みますが・・こんなにも癒されるミルクティーは、飲んだ事がありません・・アドルさんは・・お茶を淹れるのが、とてもお上手なんですね・・?・・」
・・と、ティーカップを両手で持ち、両頬をピンクに染めて、アシュリー・アードランド女史が言う・・。
「・・喜んで頂けて好かったですよ、アシュリーさん・・私も営業マンなので、会社勤めでのストレスの溜まり方は解ります・・ストレス軽減には隠し味にシナモンをほんの少し使うのがコツなんで、そうさせて貰いました・・」
・・と、同盟のメンバー達の為にも、ミルクティーとコーヒーを用意しながら応える・・。
「・・そうなんですか・・本当に美味しいです・・ありがとうございます・・これ程の味わいなら、時々無性に飲みたくなるってのも解るわよ・・ハルさん・・?・・」
「・・ありがとうございます・・」
「・・私もこのミルクティーは、とても美味しいと感じています・・特にあの・・美味しいケーキと一緒に頂きたくなる気分にさせられます・・」
・・メリッサ・エメリック女史もそう言って、カップを左手で持ちながら右手で上気した頬を押える・・。
「・・そう仰られると思っていましたよ、メリッサさん・・実はバニラ・エッセンスをほんの少し使いました・・そうすると、ケーキと一緒に頂きたくなるんですね・・実際にケーキを食べながら飲んで貰っても、すごく美味しいですよ・・」
「・・そうなんですか・・ありがとうございます・・今度ウチでも試してみます・・」
「・・あの・・アドルさん・・このミルクティーは、胃に優しい感じがして不思議です・・とても美味しいと私も感じています・・私も仕事柄とか、ストレスが溜まりやすいのですが・・このミルクティーからはシナモンの香りがしませんね・・?・・」
・・そう言ってヴィヴィアン・カークランド先生が不思議そうな顔をする・・その隣でアウリィ・グナディ博士も、同じような表情で頷く・・。
「・・ええ・・お二方とも、ありがとうございます・・ヴィヴィアン・カークランド先生とアウリィ・グナディ博士にお淹れしたミルクティーには、アンゴスチュラ・アロマティック・ビターズと言う、ちょっと珍しい薬草酒をほんの少し使いました・・これには整腸と、消化器系が被っているダメージを回復へと促す効用があります・・」
「・・そうなんですか・・とても優しい味わいで美味しいですし、とても癒されます・・また必ず飲みたくなりますね・・」
「・・ありがとうございます・・お二人にそう言って頂けると、本当に嬉しいです・・序でですので、ご説明しましょう・・ジーン・ヴィダルさんに淹れたミルクティーには、オレンジ・アロマティック・ビターズを使いました・・エイミー・カールソン教授にお淹れしたものには、シナモンとアイリッシュ・ミストを使いました・・アマンダ・アーズマ選手にお淹れしたものには、アンゴスチュラ・ビターズとアニゼットを使いました・・マヤ・アンジェロウさんにお淹れしたものには、シナモンとアペロールを使いました・・デボラ・ヴァジリーヴァ店長のものには、シナモンとアンゴスチュラ・ビターズです・・そして、エスター・セーラ・ヴェレスさんにお淹れしたものには、バニラ・エッセンスとアマロアヴェルナを使いました・・皆さんそれぞれに合うような、隠し味にしたつもりではいます・・お楽しみ頂ければ、嬉しいです・・」
・・そう言いながら私はコーヒー3杯とミルクティー7杯を仕上げていき、コーヒー1杯を手許に置いてミルクティー2杯をリサとシエナの前に置くと、残りはシエナに頼んで配って貰う事にした・・シエナが7杯の飲み物をトレイに乗せて配りに行ってから、自分のコーヒーに口を付ける・・うん・・我ながら好いブレンドになってる・・」
「・・あの・・アドル・エルクさんは、カクテル等を作るのもお上手なんですか・・?・・」
・・と、アマンダ・アーズマ選手が、飲み物を配って廻っているシエナを呼び止めて訊く・・。
「・・ええ、はい・!・アドル・エルク主宰は、どのような飲み物でもお料理でもスイーツでも、とてもお上手に作られます・・」
(・・あまり持ち上げるなよ・・)
「・・あの、ハイラムさん・・このコーヒー、マジで美味いスね・・ヤバイぐらいス・・コーヒーぐらい自分も淹れますけど、この味はとても出せないスね・・」
「・・私も全く同感ですよ、ヤンセンさん・・」
「・・アドル主宰・・私のミルクティーには何を使われましたか・・?・・」
・・と、ザンダー・パスクァール氏が、珍しく笑顔で訊いた・・。
「・・ああ・・シナモンと、イエーガーマイスターをほんの少しです・・視神経を活性化させるのに、好い成分があるそうですよ・・」
「・・ありがとうございます・・」 「・・どう致しまして・・」
「・・あ・あの・・アドル主宰・・私・・イラストを描くんですけれども・・主宰を描かせて頂いても宜しいですか・・?・・」
・・ジーン・ヴィダル女史が、少し恥かしそうに訊いてくる・・。
「・・ええ!?・・私なんかで好いんですか、ジーンさん・・?・・ホラ・!・あそこにいるザンダー・パスクァール艦長は、ここで一番の超絶イケメンだと思いますけれどもね・・?・・」
「・・はい、ええ、あの・・確かにザンダー・パスクァールさんも、気にはなっているのですが・・私は先ずアドル主宰を描きたいです・・」
「・・そうですか・・ありがとうございます・・嬉しいですけど、気恥ずかしいお申し出ですね・・ですがそこまで仰って頂けるのですから、平日にでも時間を取ってお応えしましょう・・」
「・・ありがとうございます・・嬉しいです・・」 「・・どう致しまして・・」
・・そして、静かにエイミー・カールソン教授が立ち上がる・・。
「・・ええ、あの・・アドル・エルク主宰・・そして今日もわざわざおいで頂きました、同盟の主だった皆様・・昨日だけでなく直接に詳しいお話を伺いたいと言う想いだけでお呼びしましたのに、逆にこのように素敵なお持て成しを受けてしまっては申し訳ないと言う想いも強いですし、私達のアドル主宰に対しての心情は・・信頼感が・・時間毎に強められて行っています・・実は私達10人の女性艦長達は、既にある程度連絡を執り合って話し合っていまして・・基本的に同盟への参画は希望しようと言う事で、一致は観ておりました・・しかしながら私達が迎えようとしている情勢がどれ程に切迫しているのかについては、改めて詳しく訊いてみたいと言う切なる想いから連日の出演を要請した次第です・・ですが・・お話は伺いたいと、今でも思っておりますけれども・・私達10名・・10隻の軽巡宙艦は・・【『ディファイアント』共闘同盟】への参画を、この場で希望致します・・」
「・・エイミー・カールソン教授・・いえ・・エイミー・カールソン艦長ですね・・思い切って話して頂いて、ありがとうございます・・そして・・お集りの女性艦長の皆さんと、副長の皆さん・・【『ディファイアント』共闘同盟】への参画を決意して頂いて、本当にありがとうございます・・感謝致します・・これでようやく戦略的なスタートラインに立つ事が出来ました・・繰り返しになりますが、ご協力には深く感謝します・・」
・・私はコーヒーを飲み干してエプロンを外すと、カウンターから外に出る・・リサとシエナも後に続く・・まだ立っているエイミー・カールソン女史と両手で握手を交わし、他の艦長や副長達とも両手で握手を交わす・・リサやシエナやハルをも含む同盟から来たメンバー達も全員、彼女達・彼等達と両手で握手を交わしていく・・アランシス・カーサーがカウンター席から立ち上がってセットの真ん中辺りにまで移動したので、私が空いた席に座った・・。
「・・本日の生配信をご覧の皆様・・アランシス・カーサーです・・たった今、【『ディファイアント』共闘同盟】が21隻で完成致しました・・これにより先程アドル・エルク主宰は、これでようやく戦略的なスタートラインに立つ事が出来た、と発言しました・・大会は未だ開幕前でありますが、私達は今確実に歴史を目前としております・・」
・・同時刻・・『インターナショナル・クライトン・エンタープライズ』・本社第1棟・社長執務室・・
「・・トーマス社長、通信室に参ります・・カーネルは私が呼びますので、エンジニアの彼を寄越して下さい・・」
「・・了解したよ、グレイス・・好かったな・・?・・」 「・・ええ・・」
・・ほぼ同時刻・・『エドゥアール・オランピア』ハイスクール・教室『1ーB』・・
・・大歓声が静まらないし、拍手も鳴り止まない・・アリシア・エルクは、両腕を頭の後ろに廻して伸びをするかのように背筋を伸ばしてモニターを見上げている・・。
(・・パパ・・お願いだから、モテ過ぎないでよ・・?・・)
「・・それでは改めて、これから私達を待ち受ける情勢について・・お話しましょうか・・?・・」
・・そう言うと私は立ち上がって、セットの中程へと移動する・・アランシス・カーサー氏は、テーブル席での空いている椅子に座った・・。
「・・間も無く開幕を迎えるこの大会ですが・・参加艦総数はおそらく10万隻弱、となる見通しです・・軽巡宙艦での参加総数は6万隻強、となるでしょう・・予め申し上げますが、今からお話しする事は具体的な調査による結果に基づいている、と言う訳ではありません・・ですが充分に高い可能性のある仮説です・・私達は応募し、選ばれてこのゲームに参加します・・つまり、無料で参加します・・その上私達は配信番組に出演しますので、ギャラまで貰えます・・他に参加される方は、高額な参加費用を支払って参加します・・これだけで私達が他の参加者から良く思われない状況が発生します・・6万人を超える艦長達の中で、正確には判りませんが私達に対して一定数、敵愾心を持っている艦長達がいるでしょう・・6万人の1%で600人・・その半数でも300人・・300人の艦長が私達に対して強い敵愾心を持っているとして、その内の100人がもう今実際に連絡を執り合って、私達に対する連携包囲攻撃の手順を段取っているとしたら、最悪の場合開幕して程無くの時点で私達は100隻の敵性艦集団に包囲されて、集中攻撃を受ける可能性もある訳です・・で、まあそれが予想される最悪の可能性なのですが、その場合には私の『ディファイアント』が囮になって敵性集団の包囲網を撹乱して崩しますので、お互いに援護し合って包囲網の薄い場所を突破しましょう・・突破できれば形勢は逆転して勝機はこちら側に発生します・・その為の段取りと手順はこれから私が考えて作りますので読んで下さい・・まあ・・例え100隻の敵性集団でも統率された艦隊と言う訳では無いので、付け入れる隙はあるでしょうし、無ければ撹乱して幾らでも作れます・・」
「・・しかしそれでは、『ディファイアント』に多大なダメージが集中して・・場合によっては撃沈されてしまう事にも・・?・・」
・・エイミー・カールソン艦長が堪らずに立ち上がって言う・・。
「・・そうですね・・敵性集団から観れば『ディファイアント』1隻を沈めれば同盟は瓦解する、と考えているでしょう・・この際はそこがこちら側の付け目です・・なに・・大丈夫です・・『ディファイアント』のクルーは優秀で一流で最高です・・みすみす沈められはしません・・確実に全艦で脱出できる戦術を考えますから、安心していて下さい・・それにこの共闘同盟は、私達だけでは終わらないでしょう・・」
・・そこで司会のアランシス・カーサーが右手を挙げて立ち上がる・・。
「・・アドル主宰、すみません・!・皆さん・!・お話の途中で申し訳ありません・!・只今、『ロイヤル・ロード・クライトン』のグレイス・カーライル艦長とカーネル・ワイズ・フリードマン副長から映像通信が入っております・・上からモニターを降ろしますのでご覧下さい・・双方向通信ですので、お話も出来ます・・」
・・彼が合図すると上から大型モニターが降ろされる・・止まるとスイッチが入り、『インターナショナル・クライトン・エンタープライズ』のグレイス・カーライル副社長と、カーネル・ワイズ・フリードマン副社長の姿が映し出された・・。
「・・【『ディファイアント』共闘同盟】の皆さん・・こんにちは・・初めてお顔を拝見する方へは、初めまして、と申し上げます・・『ロイヤル・ロード・クライトン』を預かります、グレイス・カーライルと副長のカーネル・ワイズ・フリードマンです・・本艦も同盟に参画する1隻なのですが、【『ディファイアント』共闘同盟】の完成に際して、祝福を申し上げます・・先程のアドル・エルク主宰のお話の中にもありましたが、最悪の場合の予想は常にありますけれども【『ディファイアント』共闘同盟】が21隻で存在し続けるならば、どのような局面であろうとも切り抜けて乗り越えて行けると信じます・・共に協力し合って参りましょう・・女性艦長の皆さんにも、いずれお目に掛かれるものと信じます・・改めまして、宜しくお願い致します・・」
「・・グレイス・カーライル艦長・・司会のアランシス・カーサーです・・本日はおいで頂きまして、ありがとうございます・・弊社を代表して私からも、【『ディファイアント』共闘同盟】の完成に対してお祝いを申し上げます・・これでより感動的な配信番組が制作出来るものと確信いたしました・・私からも改めまして、宜しくお願い致します・・」
「・・ありがとうございます・・」
「・・こんにちは、初めまして・・グレイス・カーライル艦長・・『サンダー・ハルヴァード』を預かります、エイミー・カールソンです・・お会いできて嬉しいです・・女性艦長として伺いたいお話もありますので、これから宜しくお願いします・・」
「・・こんにちは、初めまして・・エイミー・カールソン艦長・・グレイス・カーライルです・・私もお会い出来て嬉しいです・・私も艦長としては新米ですので、これから色々と出し合って話し合って学んでいきましょう・・こちらこそ、宜しくお願いします・・そして・・他の女性艦長の皆さん・・重ねてになりますが、これから宜しくお願いします・・開幕までにはまだ準備もありますでしょうし、時間もあまりございませんから直接にお目に掛かるのは難しいと思いますので、開幕日にスターターセレモニーで直接お会い出来るのを今から楽しみにしております・・開幕してからでも弊社においで頂ければ挙って歓迎させて頂きますので、今回はお祝いを申し上げさせて頂きましてこれで失礼させて頂きます・・直接お目に掛かれるまでご機嫌よくお過ごし下さい・・それではまた・・」
・・そう言って言葉を切ると、接続は解除された・・。
「・・『ロイヤル・ロード・クライトン』のグレイス・カーライル艦長より、お祝いのお言葉を頂きました・・現在、弊社メインサイトに接続されているユーザーの皆様からも【『ディファイアント』共闘同盟】の完成に対して、祝意を伝えるメッセージが多数寄せられております・・【『ディファイアント』共闘同盟】が完成された事で、これからの展開に多大なる期待が寄せられております・・」
「・・それじゃリサさん、シエナさん、ハルさん、女性艦長の皆さんと副長の皆さん方に二つの会議室についての総てを説明して、スキャナーで掌のスキャンデータを採集して下さい・・それからローズさん、シャロンさん、アレクシアさんは、ちょっと手伝って下さい・・」
・・そう言って再びカウンターの中に入り、細身で少し長いカクテルグラスを30個用意する・・手伝いを頼んだ3人も入って来た・・。
「・・すみませんね、皆さん・・簡単なカクテルを30個作ります・・冷蔵庫から氷とライムとチェリーを出して、グラス毎に氷を2個・・チェリーも2個・・スライスライムを1枚入れますので、お願いします・・」
・・カクテルのベースはジン・・男性向けにはゴードン・・女性向けにはタンカレーを取り出す・・ライムジュースと甘くないソーダ水のボトルも取り出す・・氷2個の入ったグラスにゴードンもタンカレーも15mlを注ぎ、ライムジュースを半分まで・・そしてソーダ水で満たしてチェリー2個とスライスライム1枚を添え、軽くステアして完成だ・・3人に手伝って貰ったので手早く仕上げられた・・自分のグラスを手許に置いて3人に頼み、トレイに乗せて全員に配って貰う・・。
「・・アドル主宰・・これは何ですか・・?・・」
・・と、ザンダー・パスクァール艦長・・。
「・・ジン・リッキーです・・男性にはゴードンを・・女性にはタンカレーを使いました・・通常、チェリーは入れないんですが、お祝いなので入れました・・ジンは少なめにしてありますから、大丈夫ですよ・・」
・・3分の1を飲んで、グラスを置くヤンセン・パネッティーヤ艦長・・。
「・・美味い・・アドル主宰の才能って、どこまでなんだか全然判らないですよ・・これ程に多才で、その一つ一つがプロも顔負けですからね・・」
「・・それについても全く同感なんだがね・・私は主宰が先程に言った『同盟は我々だけでは終わらない』との言葉が気になる・・どう言う意味なんですか・?・アドル主宰・・?・・」
・・ハイラム・サングスター艦長もグラスを置いて、私に訊いた・・。
「・・それは、もう間も無く分かると思います・・」
「・・!・皆さんお話の処、申し訳ありません・・また外部から映像通信が入りました・!・モニターをご覧下さい・・」
・・司会のアランシスさんがそう言うとモニターが点灯し、30代の半ば程に観える短髪でワイシャツ姿の男性の姿が映し出された・・。
「・・【『ディファイアント』共闘同盟】の皆さん、初めまして・・急に通信を接続しまして、申し訳ありません・・私はザック・オークマン・・軽巡宙艦『カオス・カスタリア』の艦長です・・唐突に受け取られるかも知れませんが、本艦も【『ディファイアント』共闘同盟】への参画を希望致します・・そして私には、皆さんを攻撃しようとして計画中の勢力についての情報を提供する用意があります・・!・・」
・・と、ティーカップを両手で持ち、両頬をピンクに染めて、アシュリー・アードランド女史が言う・・。
「・・喜んで頂けて好かったですよ、アシュリーさん・・私も営業マンなので、会社勤めでのストレスの溜まり方は解ります・・ストレス軽減には隠し味にシナモンをほんの少し使うのがコツなんで、そうさせて貰いました・・」
・・と、同盟のメンバー達の為にも、ミルクティーとコーヒーを用意しながら応える・・。
「・・そうなんですか・・本当に美味しいです・・ありがとうございます・・これ程の味わいなら、時々無性に飲みたくなるってのも解るわよ・・ハルさん・・?・・」
「・・ありがとうございます・・」
「・・私もこのミルクティーは、とても美味しいと感じています・・特にあの・・美味しいケーキと一緒に頂きたくなる気分にさせられます・・」
・・メリッサ・エメリック女史もそう言って、カップを左手で持ちながら右手で上気した頬を押える・・。
「・・そう仰られると思っていましたよ、メリッサさん・・実はバニラ・エッセンスをほんの少し使いました・・そうすると、ケーキと一緒に頂きたくなるんですね・・実際にケーキを食べながら飲んで貰っても、すごく美味しいですよ・・」
「・・そうなんですか・・ありがとうございます・・今度ウチでも試してみます・・」
「・・あの・・アドルさん・・このミルクティーは、胃に優しい感じがして不思議です・・とても美味しいと私も感じています・・私も仕事柄とか、ストレスが溜まりやすいのですが・・このミルクティーからはシナモンの香りがしませんね・・?・・」
・・そう言ってヴィヴィアン・カークランド先生が不思議そうな顔をする・・その隣でアウリィ・グナディ博士も、同じような表情で頷く・・。
「・・ええ・・お二方とも、ありがとうございます・・ヴィヴィアン・カークランド先生とアウリィ・グナディ博士にお淹れしたミルクティーには、アンゴスチュラ・アロマティック・ビターズと言う、ちょっと珍しい薬草酒をほんの少し使いました・・これには整腸と、消化器系が被っているダメージを回復へと促す効用があります・・」
「・・そうなんですか・・とても優しい味わいで美味しいですし、とても癒されます・・また必ず飲みたくなりますね・・」
「・・ありがとうございます・・お二人にそう言って頂けると、本当に嬉しいです・・序でですので、ご説明しましょう・・ジーン・ヴィダルさんに淹れたミルクティーには、オレンジ・アロマティック・ビターズを使いました・・エイミー・カールソン教授にお淹れしたものには、シナモンとアイリッシュ・ミストを使いました・・アマンダ・アーズマ選手にお淹れしたものには、アンゴスチュラ・ビターズとアニゼットを使いました・・マヤ・アンジェロウさんにお淹れしたものには、シナモンとアペロールを使いました・・デボラ・ヴァジリーヴァ店長のものには、シナモンとアンゴスチュラ・ビターズです・・そして、エスター・セーラ・ヴェレスさんにお淹れしたものには、バニラ・エッセンスとアマロアヴェルナを使いました・・皆さんそれぞれに合うような、隠し味にしたつもりではいます・・お楽しみ頂ければ、嬉しいです・・」
・・そう言いながら私はコーヒー3杯とミルクティー7杯を仕上げていき、コーヒー1杯を手許に置いてミルクティー2杯をリサとシエナの前に置くと、残りはシエナに頼んで配って貰う事にした・・シエナが7杯の飲み物をトレイに乗せて配りに行ってから、自分のコーヒーに口を付ける・・うん・・我ながら好いブレンドになってる・・」
「・・あの・・アドル・エルクさんは、カクテル等を作るのもお上手なんですか・・?・・」
・・と、アマンダ・アーズマ選手が、飲み物を配って廻っているシエナを呼び止めて訊く・・。
「・・ええ、はい・!・アドル・エルク主宰は、どのような飲み物でもお料理でもスイーツでも、とてもお上手に作られます・・」
(・・あまり持ち上げるなよ・・)
「・・あの、ハイラムさん・・このコーヒー、マジで美味いスね・・ヤバイぐらいス・・コーヒーぐらい自分も淹れますけど、この味はとても出せないスね・・」
「・・私も全く同感ですよ、ヤンセンさん・・」
「・・アドル主宰・・私のミルクティーには何を使われましたか・・?・・」
・・と、ザンダー・パスクァール氏が、珍しく笑顔で訊いた・・。
「・・ああ・・シナモンと、イエーガーマイスターをほんの少しです・・視神経を活性化させるのに、好い成分があるそうですよ・・」
「・・ありがとうございます・・」 「・・どう致しまして・・」
「・・あ・あの・・アドル主宰・・私・・イラストを描くんですけれども・・主宰を描かせて頂いても宜しいですか・・?・・」
・・ジーン・ヴィダル女史が、少し恥かしそうに訊いてくる・・。
「・・ええ!?・・私なんかで好いんですか、ジーンさん・・?・・ホラ・!・あそこにいるザンダー・パスクァール艦長は、ここで一番の超絶イケメンだと思いますけれどもね・・?・・」
「・・はい、ええ、あの・・確かにザンダー・パスクァールさんも、気にはなっているのですが・・私は先ずアドル主宰を描きたいです・・」
「・・そうですか・・ありがとうございます・・嬉しいですけど、気恥ずかしいお申し出ですね・・ですがそこまで仰って頂けるのですから、平日にでも時間を取ってお応えしましょう・・」
「・・ありがとうございます・・嬉しいです・・」 「・・どう致しまして・・」
・・そして、静かにエイミー・カールソン教授が立ち上がる・・。
「・・ええ、あの・・アドル・エルク主宰・・そして今日もわざわざおいで頂きました、同盟の主だった皆様・・昨日だけでなく直接に詳しいお話を伺いたいと言う想いだけでお呼びしましたのに、逆にこのように素敵なお持て成しを受けてしまっては申し訳ないと言う想いも強いですし、私達のアドル主宰に対しての心情は・・信頼感が・・時間毎に強められて行っています・・実は私達10人の女性艦長達は、既にある程度連絡を執り合って話し合っていまして・・基本的に同盟への参画は希望しようと言う事で、一致は観ておりました・・しかしながら私達が迎えようとしている情勢がどれ程に切迫しているのかについては、改めて詳しく訊いてみたいと言う切なる想いから連日の出演を要請した次第です・・ですが・・お話は伺いたいと、今でも思っておりますけれども・・私達10名・・10隻の軽巡宙艦は・・【『ディファイアント』共闘同盟】への参画を、この場で希望致します・・」
「・・エイミー・カールソン教授・・いえ・・エイミー・カールソン艦長ですね・・思い切って話して頂いて、ありがとうございます・・そして・・お集りの女性艦長の皆さんと、副長の皆さん・・【『ディファイアント』共闘同盟】への参画を決意して頂いて、本当にありがとうございます・・感謝致します・・これでようやく戦略的なスタートラインに立つ事が出来ました・・繰り返しになりますが、ご協力には深く感謝します・・」
・・私はコーヒーを飲み干してエプロンを外すと、カウンターから外に出る・・リサとシエナも後に続く・・まだ立っているエイミー・カールソン女史と両手で握手を交わし、他の艦長や副長達とも両手で握手を交わす・・リサやシエナやハルをも含む同盟から来たメンバー達も全員、彼女達・彼等達と両手で握手を交わしていく・・アランシス・カーサーがカウンター席から立ち上がってセットの真ん中辺りにまで移動したので、私が空いた席に座った・・。
「・・本日の生配信をご覧の皆様・・アランシス・カーサーです・・たった今、【『ディファイアント』共闘同盟】が21隻で完成致しました・・これにより先程アドル・エルク主宰は、これでようやく戦略的なスタートラインに立つ事が出来た、と発言しました・・大会は未だ開幕前でありますが、私達は今確実に歴史を目前としております・・」
・・同時刻・・『インターナショナル・クライトン・エンタープライズ』・本社第1棟・社長執務室・・
「・・トーマス社長、通信室に参ります・・カーネルは私が呼びますので、エンジニアの彼を寄越して下さい・・」
「・・了解したよ、グレイス・・好かったな・・?・・」 「・・ええ・・」
・・ほぼ同時刻・・『エドゥアール・オランピア』ハイスクール・教室『1ーB』・・
・・大歓声が静まらないし、拍手も鳴り止まない・・アリシア・エルクは、両腕を頭の後ろに廻して伸びをするかのように背筋を伸ばしてモニターを見上げている・・。
(・・パパ・・お願いだから、モテ過ぎないでよ・・?・・)
「・・それでは改めて、これから私達を待ち受ける情勢について・・お話しましょうか・・?・・」
・・そう言うと私は立ち上がって、セットの中程へと移動する・・アランシス・カーサー氏は、テーブル席での空いている椅子に座った・・。
「・・間も無く開幕を迎えるこの大会ですが・・参加艦総数はおそらく10万隻弱、となる見通しです・・軽巡宙艦での参加総数は6万隻強、となるでしょう・・予め申し上げますが、今からお話しする事は具体的な調査による結果に基づいている、と言う訳ではありません・・ですが充分に高い可能性のある仮説です・・私達は応募し、選ばれてこのゲームに参加します・・つまり、無料で参加します・・その上私達は配信番組に出演しますので、ギャラまで貰えます・・他に参加される方は、高額な参加費用を支払って参加します・・これだけで私達が他の参加者から良く思われない状況が発生します・・6万人を超える艦長達の中で、正確には判りませんが私達に対して一定数、敵愾心を持っている艦長達がいるでしょう・・6万人の1%で600人・・その半数でも300人・・300人の艦長が私達に対して強い敵愾心を持っているとして、その内の100人がもう今実際に連絡を執り合って、私達に対する連携包囲攻撃の手順を段取っているとしたら、最悪の場合開幕して程無くの時点で私達は100隻の敵性艦集団に包囲されて、集中攻撃を受ける可能性もある訳です・・で、まあそれが予想される最悪の可能性なのですが、その場合には私の『ディファイアント』が囮になって敵性集団の包囲網を撹乱して崩しますので、お互いに援護し合って包囲網の薄い場所を突破しましょう・・突破できれば形勢は逆転して勝機はこちら側に発生します・・その為の段取りと手順はこれから私が考えて作りますので読んで下さい・・まあ・・例え100隻の敵性集団でも統率された艦隊と言う訳では無いので、付け入れる隙はあるでしょうし、無ければ撹乱して幾らでも作れます・・」
「・・しかしそれでは、『ディファイアント』に多大なダメージが集中して・・場合によっては撃沈されてしまう事にも・・?・・」
・・エイミー・カールソン艦長が堪らずに立ち上がって言う・・。
「・・そうですね・・敵性集団から観れば『ディファイアント』1隻を沈めれば同盟は瓦解する、と考えているでしょう・・この際はそこがこちら側の付け目です・・なに・・大丈夫です・・『ディファイアント』のクルーは優秀で一流で最高です・・みすみす沈められはしません・・確実に全艦で脱出できる戦術を考えますから、安心していて下さい・・それにこの共闘同盟は、私達だけでは終わらないでしょう・・」
・・そこで司会のアランシス・カーサーが右手を挙げて立ち上がる・・。
「・・アドル主宰、すみません・!・皆さん・!・お話の途中で申し訳ありません・!・只今、『ロイヤル・ロード・クライトン』のグレイス・カーライル艦長とカーネル・ワイズ・フリードマン副長から映像通信が入っております・・上からモニターを降ろしますのでご覧下さい・・双方向通信ですので、お話も出来ます・・」
・・彼が合図すると上から大型モニターが降ろされる・・止まるとスイッチが入り、『インターナショナル・クライトン・エンタープライズ』のグレイス・カーライル副社長と、カーネル・ワイズ・フリードマン副社長の姿が映し出された・・。
「・・【『ディファイアント』共闘同盟】の皆さん・・こんにちは・・初めてお顔を拝見する方へは、初めまして、と申し上げます・・『ロイヤル・ロード・クライトン』を預かります、グレイス・カーライルと副長のカーネル・ワイズ・フリードマンです・・本艦も同盟に参画する1隻なのですが、【『ディファイアント』共闘同盟】の完成に際して、祝福を申し上げます・・先程のアドル・エルク主宰のお話の中にもありましたが、最悪の場合の予想は常にありますけれども【『ディファイアント』共闘同盟】が21隻で存在し続けるならば、どのような局面であろうとも切り抜けて乗り越えて行けると信じます・・共に協力し合って参りましょう・・女性艦長の皆さんにも、いずれお目に掛かれるものと信じます・・改めまして、宜しくお願い致します・・」
「・・グレイス・カーライル艦長・・司会のアランシス・カーサーです・・本日はおいで頂きまして、ありがとうございます・・弊社を代表して私からも、【『ディファイアント』共闘同盟】の完成に対してお祝いを申し上げます・・これでより感動的な配信番組が制作出来るものと確信いたしました・・私からも改めまして、宜しくお願い致します・・」
「・・ありがとうございます・・」
「・・こんにちは、初めまして・・グレイス・カーライル艦長・・『サンダー・ハルヴァード』を預かります、エイミー・カールソンです・・お会いできて嬉しいです・・女性艦長として伺いたいお話もありますので、これから宜しくお願いします・・」
「・・こんにちは、初めまして・・エイミー・カールソン艦長・・グレイス・カーライルです・・私もお会い出来て嬉しいです・・私も艦長としては新米ですので、これから色々と出し合って話し合って学んでいきましょう・・こちらこそ、宜しくお願いします・・そして・・他の女性艦長の皆さん・・重ねてになりますが、これから宜しくお願いします・・開幕までにはまだ準備もありますでしょうし、時間もあまりございませんから直接にお目に掛かるのは難しいと思いますので、開幕日にスターターセレモニーで直接お会い出来るのを今から楽しみにしております・・開幕してからでも弊社においで頂ければ挙って歓迎させて頂きますので、今回はお祝いを申し上げさせて頂きましてこれで失礼させて頂きます・・直接お目に掛かれるまでご機嫌よくお過ごし下さい・・それではまた・・」
・・そう言って言葉を切ると、接続は解除された・・。
「・・『ロイヤル・ロード・クライトン』のグレイス・カーライル艦長より、お祝いのお言葉を頂きました・・現在、弊社メインサイトに接続されているユーザーの皆様からも【『ディファイアント』共闘同盟】の完成に対して、祝意を伝えるメッセージが多数寄せられております・・【『ディファイアント』共闘同盟】が完成された事で、これからの展開に多大なる期待が寄せられております・・」
「・・それじゃリサさん、シエナさん、ハルさん、女性艦長の皆さんと副長の皆さん方に二つの会議室についての総てを説明して、スキャナーで掌のスキャンデータを採集して下さい・・それからローズさん、シャロンさん、アレクシアさんは、ちょっと手伝って下さい・・」
・・そう言って再びカウンターの中に入り、細身で少し長いカクテルグラスを30個用意する・・手伝いを頼んだ3人も入って来た・・。
「・・すみませんね、皆さん・・簡単なカクテルを30個作ります・・冷蔵庫から氷とライムとチェリーを出して、グラス毎に氷を2個・・チェリーも2個・・スライスライムを1枚入れますので、お願いします・・」
・・カクテルのベースはジン・・男性向けにはゴードン・・女性向けにはタンカレーを取り出す・・ライムジュースと甘くないソーダ水のボトルも取り出す・・氷2個の入ったグラスにゴードンもタンカレーも15mlを注ぎ、ライムジュースを半分まで・・そしてソーダ水で満たしてチェリー2個とスライスライム1枚を添え、軽くステアして完成だ・・3人に手伝って貰ったので手早く仕上げられた・・自分のグラスを手許に置いて3人に頼み、トレイに乗せて全員に配って貰う・・。
「・・アドル主宰・・これは何ですか・・?・・」
・・と、ザンダー・パスクァール艦長・・。
「・・ジン・リッキーです・・男性にはゴードンを・・女性にはタンカレーを使いました・・通常、チェリーは入れないんですが、お祝いなので入れました・・ジンは少なめにしてありますから、大丈夫ですよ・・」
・・3分の1を飲んで、グラスを置くヤンセン・パネッティーヤ艦長・・。
「・・美味い・・アドル主宰の才能って、どこまでなんだか全然判らないですよ・・これ程に多才で、その一つ一つがプロも顔負けですからね・・」
「・・それについても全く同感なんだがね・・私は主宰が先程に言った『同盟は我々だけでは終わらない』との言葉が気になる・・どう言う意味なんですか・?・アドル主宰・・?・・」
・・ハイラム・サングスター艦長もグラスを置いて、私に訊いた・・。
「・・それは、もう間も無く分かると思います・・」
「・・!・皆さんお話の処、申し訳ありません・・また外部から映像通信が入りました・!・モニターをご覧下さい・・」
・・司会のアランシスさんがそう言うとモニターが点灯し、30代の半ば程に観える短髪でワイシャツ姿の男性の姿が映し出された・・。
「・・【『ディファイアント』共闘同盟】の皆さん、初めまして・・急に通信を接続しまして、申し訳ありません・・私はザック・オークマン・・軽巡宙艦『カオス・カスタリア』の艦長です・・唐突に受け取られるかも知れませんが、本艦も【『ディファイアント』共闘同盟】への参画を希望致します・・そして私には、皆さんを攻撃しようとして計画中の勢力についての情報を提供する用意があります・・!・・」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『真説・宇宙世紀・明日へと放たれた矢』
トーマス・ライカー
SF
地球は、誰も知らなかったプラネット・サイクルの段階に入り…加速した循環流磁束帯磁気流(じゅんかんりゅうじそくたいじきりゅう)とマントル対流が地球そのものを加熱し始め、その後85年で赤熱マグマ・オーシャンの惑星となった。
辛くも生き延びた人類は、地球と月との引力均衡点と……太陽と地球との引力均衡点にも、スペース・コロニーを築いて…何とか落ち着いて生活が出来るようにはしていった。
だがそれからの250年で人口空間内での生活に疲れ始め…300年を過ぎる頃から再び地上での生活を夢見、望むようになっていった。
地球が焔の球となって310年目に、大型の探査機を外宇宙に送り出す事が決定された。
作者がリアリスティックに予想・構想する宇宙開発史に基付いて構築した物語のシリーズなので『真説・宇宙世紀』と名付けました。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる