10 / 47
家政婦としての朝
しおりを挟む
「カレン、お前の結婚や仕事に関する手続きはこちらで済ませる」
「え? そのくらいでしたら私が……」
やりますと言おうとしたのだが、クラウスの鋭い眼光が私を黙らせた。
「役所を丸め込む必要もある。こちらに任せておけ」
「……分かりました。よろしくお願いします」
口調はそんなに厳しいものではなかったが、有無を言わさぬ迫力があった。
もしかしたら、私の家族がらみで色々と手を回すのかもしれない。私がいると直接聴取をされたりして、面倒なのだろう。
ここは大人しく任せることにした。
「そろそろ夜も更ける。休んだほうが良い。ティル、カレンを部屋に案内してやれ。南の空いている部屋で良いだろう」
「はーい! じゃあ行こっか」
もう話は終わりだということだろう。
クラウスに指示されたティルが、私の手を取ってさっさと扉に進んでいく。
「あ、はい。あの、明日からよろしくお願いします。おやすみなさい」
後ろを振り返りながらクラウスに挨拶すると、返事が聞こえたような気がした。
ティルに手を引かれて長い廊下を進み、一番奥の部屋の前まで来た。
「ここだよ。今日からここが、カレンのお部屋。足りない物があったら言って。なんでも用意出来るから!」
遠慮しないでねと言いながら、ティルが扉を開けてくれた。人の姿になったティルは、行動が紳士的だ。
「ありがとうございます。わぁ……素敵なお部屋!」
扉の向こうには可愛らしい内装の部屋が広がっており、思わず感嘆の声がもれた。
白を基調とした壁には大きな窓があり、柔らかな薄緑のカーテンがかかっている。
テーブルや椅子には所々に細かな模様が彫られており、まるで美術品のようだ。
奥には大きなベッドが置いてあり、見ただけで寝心地が良さそうだと分かる。
私が部屋の入り口で見とれていると、ティルが私の腰に手を当て、部屋の中へとエスコートする。
「気に入ってくれた? あ、多分カレンの好みが反映されてるよ」
「へ? えぇ……?」
思いもよらぬことを言われ、変な声が出た。
一体いつ好みを知られたのだろうか。水晶で見られていたのだろうか。
(知られていたとしても、こんな短時間で部屋の改造なんて出来るの?)
不思議に思っていると、ティルが解説してくれた。
「この屋敷はクラウス様の魔力をいっぱい吸ってるから、色んな事が出来るの! お部屋に住む人に合わせて、ちょっとだけ模様替えしてくれるんだよー」
確かにクラウスは、屋敷に魔力が充満していると言っていた。
だけど、まさかこんな風に魔力が使われているのだとは思わなかった。
(すごい! なんて便利なの?!)
今日からここが自分の部屋になるなんて、信じられないくらいに嬉しかった。
「とても素敵なお部屋で気に入りました。ご用意してくださって、ありがとうございます」
お礼を言うと、ティルは嬉しそうに目を細めた。
「明日の朝、キッチンとか好きに使って良いからね。人間用の食材は揃ってるから安心して。僕たちは多分お昼ごろまで寝てるから」
「分かりました」
「じゃあ、おやすみ! ゆっくり休んでねー」
「おやすみなさい」
ティルが部屋を出た後、ベッドに腰掛けてみた。予想通り、いや、予想以上にふかふかだった。
そのまま倒れ込むと、お布団が私の身体を優しく包み込んでくれた。
「ふぅ……」
(目まぐるしい一日だったわ……。まだ夢の中にいるみたい。でも、これが現実……頭が追いつかないわ)
仕事を探していただけなのに、あれよあれよという間に悪魔と契約結婚して、その屋敷で暮らすことになった。
不思議なこともあるものだ。だけど今までの人生の中で、一番幸運な日だったかもしれない。あの家から脱出できたのだから。
(私が帰ってこないから、家族はきっとカンカンに怒っているでしょうね……ま、もう関係のないことだわね)
クラウスが、あの人達から栄養を摂ろうとしていたことを思い出した。
絶望させると言っていたけれど、どうするつもりなのだろう。……まあ、いずれ分かることだ。
「それにしても、このお部屋本当に素敵ね。小さい頃によく想像してたお部屋みたい」
幼い頃、魔法の世界に憧れていた頃、よく想像して遊んでいた。
私は魔法を使って新しい家族に出会い、小さいけれど綺麗な家で皆で仲良く過ごす……。
そんな想像をしていた時、自分の部屋はこんな内装を考えてたっけ。
(理想的な住まい、有能な上司、可愛らしい先輩……本当に夢みたい。最高の職場じゃないかしら……)
心地よい布団の上でウトウトしていると、いつの間にか眠ってしまった。
――――――――――
「んー……よく寝た。もう9時過ぎてる。こんなフカフカの布団で、誰にも邪魔されずに眠ったのは初めてね」
窓から差し込む朝日に起こされたのは、いつもよりだいぶ遅い時間だった。
「とりあえず、朝ご飯にしよう」
ぐーっと伸びをして簡単に身支度を済ませると、キッチンへと向かった。
昨日ティルと廊下を歩いている最中に、キッチンの場所を確認しておいて良かった。広すぎて場所を知らなかったら、たどり着けなかっただろう。
キッチンはとても広かったが、使いやすさを考えられた配置をしており、料理がしやすそうだった。
「すごい……食材がこんなにたくさんある。なんでも作れるじゃない!」
我が家では見たことのない量の食材ストックに、頭がクラクラした。生鮮食品から保存食までなんでも揃っている。見たことない食材や季節外れの果物まであった。
(うーん、なにを作ったら良いか迷うわ。……こういう時は作り慣れているもので!)
結局家でもよく作っていたリゾットを作って食べることにした。色々使ってみたかったが、失敗したら食材が勿体ない。
「家で作るより美味しい! やっぱり良い食材を使うと違うわね」
誰にも邪魔されずにゆっくりと朝食を作り、のんびりと味わって食べる。私はその幸せをかみ締めた。
朝食を済ませた後は、さっそく屋敷の掃除をすることにした。とはいえ知らない部屋には勝手に入れないので、廊下と玄関ホールが中心だ。
「ええっと、掃除道具は……」
掃除道具を探そうとしたが、広い屋敷の中ではなかなか見つからない。
こうなったら素手でやれることをやるか、と思いかけた時、廊下の奥が少し光っていることに気がついた。
「え? そのくらいでしたら私が……」
やりますと言おうとしたのだが、クラウスの鋭い眼光が私を黙らせた。
「役所を丸め込む必要もある。こちらに任せておけ」
「……分かりました。よろしくお願いします」
口調はそんなに厳しいものではなかったが、有無を言わさぬ迫力があった。
もしかしたら、私の家族がらみで色々と手を回すのかもしれない。私がいると直接聴取をされたりして、面倒なのだろう。
ここは大人しく任せることにした。
「そろそろ夜も更ける。休んだほうが良い。ティル、カレンを部屋に案内してやれ。南の空いている部屋で良いだろう」
「はーい! じゃあ行こっか」
もう話は終わりだということだろう。
クラウスに指示されたティルが、私の手を取ってさっさと扉に進んでいく。
「あ、はい。あの、明日からよろしくお願いします。おやすみなさい」
後ろを振り返りながらクラウスに挨拶すると、返事が聞こえたような気がした。
ティルに手を引かれて長い廊下を進み、一番奥の部屋の前まで来た。
「ここだよ。今日からここが、カレンのお部屋。足りない物があったら言って。なんでも用意出来るから!」
遠慮しないでねと言いながら、ティルが扉を開けてくれた。人の姿になったティルは、行動が紳士的だ。
「ありがとうございます。わぁ……素敵なお部屋!」
扉の向こうには可愛らしい内装の部屋が広がっており、思わず感嘆の声がもれた。
白を基調とした壁には大きな窓があり、柔らかな薄緑のカーテンがかかっている。
テーブルや椅子には所々に細かな模様が彫られており、まるで美術品のようだ。
奥には大きなベッドが置いてあり、見ただけで寝心地が良さそうだと分かる。
私が部屋の入り口で見とれていると、ティルが私の腰に手を当て、部屋の中へとエスコートする。
「気に入ってくれた? あ、多分カレンの好みが反映されてるよ」
「へ? えぇ……?」
思いもよらぬことを言われ、変な声が出た。
一体いつ好みを知られたのだろうか。水晶で見られていたのだろうか。
(知られていたとしても、こんな短時間で部屋の改造なんて出来るの?)
不思議に思っていると、ティルが解説してくれた。
「この屋敷はクラウス様の魔力をいっぱい吸ってるから、色んな事が出来るの! お部屋に住む人に合わせて、ちょっとだけ模様替えしてくれるんだよー」
確かにクラウスは、屋敷に魔力が充満していると言っていた。
だけど、まさかこんな風に魔力が使われているのだとは思わなかった。
(すごい! なんて便利なの?!)
今日からここが自分の部屋になるなんて、信じられないくらいに嬉しかった。
「とても素敵なお部屋で気に入りました。ご用意してくださって、ありがとうございます」
お礼を言うと、ティルは嬉しそうに目を細めた。
「明日の朝、キッチンとか好きに使って良いからね。人間用の食材は揃ってるから安心して。僕たちは多分お昼ごろまで寝てるから」
「分かりました」
「じゃあ、おやすみ! ゆっくり休んでねー」
「おやすみなさい」
ティルが部屋を出た後、ベッドに腰掛けてみた。予想通り、いや、予想以上にふかふかだった。
そのまま倒れ込むと、お布団が私の身体を優しく包み込んでくれた。
「ふぅ……」
(目まぐるしい一日だったわ……。まだ夢の中にいるみたい。でも、これが現実……頭が追いつかないわ)
仕事を探していただけなのに、あれよあれよという間に悪魔と契約結婚して、その屋敷で暮らすことになった。
不思議なこともあるものだ。だけど今までの人生の中で、一番幸運な日だったかもしれない。あの家から脱出できたのだから。
(私が帰ってこないから、家族はきっとカンカンに怒っているでしょうね……ま、もう関係のないことだわね)
クラウスが、あの人達から栄養を摂ろうとしていたことを思い出した。
絶望させると言っていたけれど、どうするつもりなのだろう。……まあ、いずれ分かることだ。
「それにしても、このお部屋本当に素敵ね。小さい頃によく想像してたお部屋みたい」
幼い頃、魔法の世界に憧れていた頃、よく想像して遊んでいた。
私は魔法を使って新しい家族に出会い、小さいけれど綺麗な家で皆で仲良く過ごす……。
そんな想像をしていた時、自分の部屋はこんな内装を考えてたっけ。
(理想的な住まい、有能な上司、可愛らしい先輩……本当に夢みたい。最高の職場じゃないかしら……)
心地よい布団の上でウトウトしていると、いつの間にか眠ってしまった。
――――――――――
「んー……よく寝た。もう9時過ぎてる。こんなフカフカの布団で、誰にも邪魔されずに眠ったのは初めてね」
窓から差し込む朝日に起こされたのは、いつもよりだいぶ遅い時間だった。
「とりあえず、朝ご飯にしよう」
ぐーっと伸びをして簡単に身支度を済ませると、キッチンへと向かった。
昨日ティルと廊下を歩いている最中に、キッチンの場所を確認しておいて良かった。広すぎて場所を知らなかったら、たどり着けなかっただろう。
キッチンはとても広かったが、使いやすさを考えられた配置をしており、料理がしやすそうだった。
「すごい……食材がこんなにたくさんある。なんでも作れるじゃない!」
我が家では見たことのない量の食材ストックに、頭がクラクラした。生鮮食品から保存食までなんでも揃っている。見たことない食材や季節外れの果物まであった。
(うーん、なにを作ったら良いか迷うわ。……こういう時は作り慣れているもので!)
結局家でもよく作っていたリゾットを作って食べることにした。色々使ってみたかったが、失敗したら食材が勿体ない。
「家で作るより美味しい! やっぱり良い食材を使うと違うわね」
誰にも邪魔されずにゆっくりと朝食を作り、のんびりと味わって食べる。私はその幸せをかみ締めた。
朝食を済ませた後は、さっそく屋敷の掃除をすることにした。とはいえ知らない部屋には勝手に入れないので、廊下と玄関ホールが中心だ。
「ええっと、掃除道具は……」
掃除道具を探そうとしたが、広い屋敷の中ではなかなか見つからない。
こうなったら素手でやれることをやるか、と思いかけた時、廊下の奥が少し光っていることに気がついた。
40
あなたにおすすめの小説
氷の騎士様は実は太陽の騎士様です。
りつ
恋愛
イリスの婚約者は幼馴染のラファエルである。彼と結婚するまで遠い修道院の寄宿学校で過ごしていたが、十八歳になり、王都へ戻って来た彼女は彼と結婚できる事実に胸をときめかせていた。しかし両親はラファエル以外の男性にも目を向けるよう言い出し、イリスは戸惑ってしまう。
王女殿下や王太子殿下とも知り合い、ラファエルが「氷の騎士」と呼ばれていることを知ったイリス。離れている間の知らなかったラファエルのことを令嬢たちの口から聞かされるが、イリスは次第に違和感を抱き始めて……
※他サイトにも掲載しています
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました
【完結】余命三年ですが、怖いと評判の宰相様と契約結婚します
佐倉えび
恋愛
断罪→偽装結婚(離婚)→契約結婚
不遇の人生を繰り返してきた令嬢の物語。
私はきっとまた、二十歳を越えられないーー
一周目、王立学園にて、第二王子ヴィヴィアン殿下の婚約者である公爵令嬢マイナに罪を被せたという、身に覚えのない罪で断罪され、修道院へ。
二周目、学園卒業後、夜会で助けてくれた公爵令息レイと結婚するも「あなたを愛することはない」と初夜を拒否された偽装結婚だった。後に離婚。
三周目、学園への入学は回避。しかし評判の悪い王太子の妾にされる。その後、下賜されることになったが、手渡された契約書を見て、契約結婚だと理解する。そうして、怖いと評判の宰相との結婚生活が始まったのだが――?
*ムーンライトノベルズにも掲載
わたくし生贄令嬢ですが、なにか? ~愛する王子に婚約破棄されたら、呪われて永遠を生きる最強魔術師を救ってしまいました~
新 星緒
恋愛
公爵令嬢のリリアナは愛する婚約者ガエターノ王子に婚約破棄をされたあげく、災厄の竜の生け贄になれと命じられてしまう。
国内には疫病が流行っているのだが、この竜に生け贄を捧げると災いが消え失せるとの伝承があるからだ。
覚悟と誇りをもって竜の元に赴くリリアナ。だけど突然現れた奇妙な男が、「災厄の竜なんてものはいない」と言ってーー。
◇◇
最愛の婚約者に捨てられた令嬢が、呪われて永遠を生きる魔術師に出会って、新しい恋をしたり彼の呪いをとくお話。
精霊の加護を持つ聖女。偽聖女によって追放されたので、趣味のアクセサリー作りにハマっていたら、いつの間にか世界を救って愛されまくっていた
向原 行人
恋愛
精霊の加護を受け、普通の人には見る事も感じる事も出来ない精霊と、会話が出来る少女リディア。
聖女として各地の精霊石に精霊の力を込め、国を災いから守っているのに、突然第四王女によって追放されてしまう。
暫くは精霊の力も残っているけれど、時間が経って精霊石から力が無くなれば魔物が出て来るし、魔導具も動かなくなるけど……本当に大丈夫!?
一先ず、この国に居るとマズそうだから、元聖女っていうのは隠して、別の国で趣味を活かして生活していこうかな。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
強すぎる力を隠し苦悩していた令嬢に転生したので、その力を使ってやり返します
天宮有
恋愛
私は魔法が使える世界に転生して、伯爵令嬢のシンディ・リーイスになっていた。
その際にシンディの記憶が全て入ってきて、彼女が苦悩していたことを知る。
シンディは強すぎる魔力を持っていて、危険過ぎるからとその力を隠して生きてきた。
その結果、婚約者のオリドスに婚約破棄を言い渡されて、友人のヨハンに迷惑がかかると考えたようだ。
それなら――この強すぎる力で、全て解決すればいいだけだ。
私は今まで酷い扱いをシンディにしてきた元婚約者オリドスにやり返し、ヨハンを守ろうと決意していた。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
人質王女の婚約者生活(仮)〜「君を愛することはない」と言われたのでひとときの自由を満喫していたら、皇太子殿下との秘密ができました〜
清川和泉
恋愛
幼い頃に半ば騙し討ちの形で人質としてブラウ帝国に連れて来られた、隣国ユーリ王国の王女クレア。
クレアは皇女宮で毎日皇女らに下女として過ごすように強要されていたが、ある日属国で暮らしていた皇太子であるアーサーから「彼から愛されないこと」を条件に婚約を申し込まれる。
(過去に、婚約するはずの女性がいたと聞いたことはあるけれど…)
そう考えたクレアは、彼らの仲が公になるまでの繋ぎの婚約者を演じることにした。
移住先では夢のような好待遇、自由な時間をもつことができ、仮初めの婚約者生活を満喫する。
また、ある出来事がきっかけでクレア自身に秘められた力が解放され、それはアーサーとクレアの二人だけの秘密に。行動を共にすることも増え徐々にアーサーとの距離も縮まっていく。
「俺は君を愛する資格を得たい」
(皇太子殿下には想い人がいたのでは。もしかして、私を愛せないのは別のことが理由だった…?)
これは、不遇な人質王女のクレアが不思議な力で周囲の人々を幸せにし、クレア自身も幸せになっていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる