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靄の味
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怪我も治り一息ついた私は、気になっていたことを尋ねた。
「あの人達とお話されていた時、黒い靄のような物が見えたのですが、あれがエネルギーなのですか?」
「そうだ」
恐ろしい光景であることは間違いないが、なぜか引きつけられる光景でもあった。
あの靄について、もっと知りたくなった。
「あれを吸われた人間はどうなるのですか?」
「あの程度なら影響はない」
確かにあの人達は何も感じていなかったし、身体もなんともなさそうだった。
「吸われ過ぎちゃうと、ちょっと頭のネジが飛んじゃうんだけどねー」
「え?」
ニコニコしながらティルが付け足した言葉は、物騒なものだった。
「本来人間の感情は、正の感情と負の感情がある程度バランスを保っている。だから負の感情をエネルギーとして奪われると、正の感情が暴走するんだ」
「暴走って? 善い行いをたくさんする、とかですか?」
ポジティブな気持ちばかりになったら幸せそうだ。前向きになれるなら、少しくらい吸われてみるのも悪くないかもしれない。
(もしかして悪魔って上手く使えばすごく便利な存在なんじゃないかしら?)
そんな私の期待は、クラウスとティルの言葉によって打ち砕かれた。
「いいや、異様なほどにポジティブになって、筋の通らない自分勝手な正義を振りかざすようになる」
「この世で俺が一番偉い! みたいな感じになっちゃうんだよー」
「それは……大変迷惑な人になりそうですね」
(気分が落ち込んだらモヤモヤを取ってもらおうと思ったけれど……加減が分からないし、止めておいた方が良さそうね)
「長期間その状態でいると、自分自身の矛盾に堪えられなくなり、狂死すると言われている」
「狂死……そうですか」
そんな死に方は勘弁願いたい。
「今回は味見しただけだ。死んだりはしないさ」
「そうそう! ちょっとだけだったけど、美味しかったなー!」
「極上だったな。久々の当たりだ」
「ねー! 三人とも全然違う味だから飽きないし」
二人はあの時のことを思い出して恍惚とした表情をしていた。
その様子を見ていると、吸われてみたいという気持ちよりも、別の気持ちがむくむくと湧き上がってきた。
「……あれは美味しいのですか? 一体どんな味がするのでしょうか? 口ではなく心臓に入っていきましたが、味が分かるのですか?」
私の質問が不思議なのか、クラウスが私の目をじっと見つめて首を傾げた。
「なんだ? 味わってみたいのか?」
「まぁ、ちょっと興味があるというか……別にやってみたいとかじゃないのですが、お二人があまりに美味しそうになさっていたので……」
(二人だけ美味しそうにしてるんだもの。どんな味が気になるのは当然よね?)
負の感情を味わいたいだなんて、他人には言えない。少しばつが悪くて言い訳をしてしまう。
クラウスは私の態度を見て、にやりと口角を上げた。
「はははっ。そんなに気になるなら、今度味を教えてやろう」
「え?」
(どうやって? 私もあの靄を吸うことになるのかしら? 味は気になるけど、あれを吸うのはちょっと……)
頭に疑問符を浮かべていると、クラウスは口元に笑みを浮かべたまま言葉を継いだ。
「披露宴の時にでも試させてやろう。楽しみにしておけ」
「良かったね、カレン! 二人の披露宴と美味しい食事、二倍ワクワクしちゃうね!」
「え、えぇ。ありがとうございます? って、披露宴でまた何かするのですか?」
今回のことは味見だと言っていた。披露宴で本格的に搾り取るということだろうか。
「もちろんだ。その方がより一層絶望するだろ? もっと本格的に奴らを刺激できる良い機会だ」
「今回はクラウス様がちょーっと挑発しただもんね。あんなんじゃ足りないよ! もっともーっと絶望してくれないと、全然お腹いっぱいにならないもん」
「もっと絶望……そんなこと可能なのですか?」
両親や姉が今回受けた衝撃は、かなり大きかったはずだ。使用人扱いをしていた奴が、急に侯爵夫人となって表れたのだから。
だからこそあんなに怒り狂っていたのだろう。
(あれ? でも確かに、怒り狂うのと絶望は違うのかも……)
一体あの三人は、何をすれば絶望するのだろうか? 怒っている姿しか想像できない私には、全く考えが浮かばなかった。
「カレンは今回と同じように、適当に相手をしてやれば問題ない。後はこちらで処理をする」
「分かりました。……でも、あの人達は来るでしょうか? あんなことがあった後に招待状を送っても、無視されてしまうのでは?」
あの人達は散々クラウスに脅されていたし、皆の前で醜態を晒すリスクを取るだろうか?
そんな風に思っていたのだが、クラウスやティルは全く違う意見だった。
「カレンってば本当に無垢なんだね。これから先が心配になっちゃうくらいだよ! クラウス様、カレンにもう少し人間の醜い部分を見せておいた方が良いんじゃない?」
「……ティルの言うことは一理あるな。お前はもう少し、人間の生態を知った方が良い」
「へ? 私も人間なのですが……」
「お前は……普通じゃないからな」
ため息交じりにそう言うクラウスに、ティルが「うんうん」と頷いている。
悪魔から人間について教えられるなんて、おかしな話だ。
(普通じゃない? ある程度の常識はあると思うのだけれど……)
いまいちピンと来ていない私のことを気にせず、クラウスは続けた。
「招待はしない。あいつらは勝手に来る」
「そう、でしょうか……」
「心配するな。あんなに分かりやすい連中は他にいない」
そう言い残して二人は自室に戻っていった。
「あの人達とお話されていた時、黒い靄のような物が見えたのですが、あれがエネルギーなのですか?」
「そうだ」
恐ろしい光景であることは間違いないが、なぜか引きつけられる光景でもあった。
あの靄について、もっと知りたくなった。
「あれを吸われた人間はどうなるのですか?」
「あの程度なら影響はない」
確かにあの人達は何も感じていなかったし、身体もなんともなさそうだった。
「吸われ過ぎちゃうと、ちょっと頭のネジが飛んじゃうんだけどねー」
「え?」
ニコニコしながらティルが付け足した言葉は、物騒なものだった。
「本来人間の感情は、正の感情と負の感情がある程度バランスを保っている。だから負の感情をエネルギーとして奪われると、正の感情が暴走するんだ」
「暴走って? 善い行いをたくさんする、とかですか?」
ポジティブな気持ちばかりになったら幸せそうだ。前向きになれるなら、少しくらい吸われてみるのも悪くないかもしれない。
(もしかして悪魔って上手く使えばすごく便利な存在なんじゃないかしら?)
そんな私の期待は、クラウスとティルの言葉によって打ち砕かれた。
「いいや、異様なほどにポジティブになって、筋の通らない自分勝手な正義を振りかざすようになる」
「この世で俺が一番偉い! みたいな感じになっちゃうんだよー」
「それは……大変迷惑な人になりそうですね」
(気分が落ち込んだらモヤモヤを取ってもらおうと思ったけれど……加減が分からないし、止めておいた方が良さそうね)
「長期間その状態でいると、自分自身の矛盾に堪えられなくなり、狂死すると言われている」
「狂死……そうですか」
そんな死に方は勘弁願いたい。
「今回は味見しただけだ。死んだりはしないさ」
「そうそう! ちょっとだけだったけど、美味しかったなー!」
「極上だったな。久々の当たりだ」
「ねー! 三人とも全然違う味だから飽きないし」
二人はあの時のことを思い出して恍惚とした表情をしていた。
その様子を見ていると、吸われてみたいという気持ちよりも、別の気持ちがむくむくと湧き上がってきた。
「……あれは美味しいのですか? 一体どんな味がするのでしょうか? 口ではなく心臓に入っていきましたが、味が分かるのですか?」
私の質問が不思議なのか、クラウスが私の目をじっと見つめて首を傾げた。
「なんだ? 味わってみたいのか?」
「まぁ、ちょっと興味があるというか……別にやってみたいとかじゃないのですが、お二人があまりに美味しそうになさっていたので……」
(二人だけ美味しそうにしてるんだもの。どんな味が気になるのは当然よね?)
負の感情を味わいたいだなんて、他人には言えない。少しばつが悪くて言い訳をしてしまう。
クラウスは私の態度を見て、にやりと口角を上げた。
「はははっ。そんなに気になるなら、今度味を教えてやろう」
「え?」
(どうやって? 私もあの靄を吸うことになるのかしら? 味は気になるけど、あれを吸うのはちょっと……)
頭に疑問符を浮かべていると、クラウスは口元に笑みを浮かべたまま言葉を継いだ。
「披露宴の時にでも試させてやろう。楽しみにしておけ」
「良かったね、カレン! 二人の披露宴と美味しい食事、二倍ワクワクしちゃうね!」
「え、えぇ。ありがとうございます? って、披露宴でまた何かするのですか?」
今回のことは味見だと言っていた。披露宴で本格的に搾り取るということだろうか。
「もちろんだ。その方がより一層絶望するだろ? もっと本格的に奴らを刺激できる良い機会だ」
「今回はクラウス様がちょーっと挑発しただもんね。あんなんじゃ足りないよ! もっともーっと絶望してくれないと、全然お腹いっぱいにならないもん」
「もっと絶望……そんなこと可能なのですか?」
両親や姉が今回受けた衝撃は、かなり大きかったはずだ。使用人扱いをしていた奴が、急に侯爵夫人となって表れたのだから。
だからこそあんなに怒り狂っていたのだろう。
(あれ? でも確かに、怒り狂うのと絶望は違うのかも……)
一体あの三人は、何をすれば絶望するのだろうか? 怒っている姿しか想像できない私には、全く考えが浮かばなかった。
「カレンは今回と同じように、適当に相手をしてやれば問題ない。後はこちらで処理をする」
「分かりました。……でも、あの人達は来るでしょうか? あんなことがあった後に招待状を送っても、無視されてしまうのでは?」
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