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ある計画の前日 ※クラウス視点
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まさか魔王から城に来いと言われるとは思わなかった。
魔王とはもう何十年も会っていない。いや、もっとか?
(いつも必要な時は、ティルが間に入っていたしな)
手紙で結婚報告をした時、カレンに興味を持つだろうとは思っていた。
カレンは人間だし、魔王は人間界に執着している。
(だか直接会おうとするなんて……一体何を企んでいるんだ?)
立場上、魔王がカレンに手を出すことはない。……そう言い切れないのが、あいつの恐ろしいところだ。
(俺のことも、人間界のことも、魔界のことも、全てを憎んでいる。何をするか分からない)
あいつが魔王になる前は、今の俺とティルのような関係だった。
だがあいつは魔王になってしまったし、俺も力をつけすぎた。
魔王になったあいつは、どんどん変わっていってしまった。それに伴って、魔界もどんどん荒んでいる。
魔王が悪い訳じゃない……。
(あいつが、あいつだけが悪い訳じゃない。運命に巻き込まれただけなんだ。だが……)
昔のような関係には戻れないだろう。
明日の面会で最後だ。
もう会うことはない。
潮時なんだ。俺もあいつも―――
カレンが寝ついたのを見届けて、彼女の部屋を出る。
今日はどうせ眠れない。ならば山積みの書類を少しでも片付けた方が有意義だ。
そう思って書斎に入ると、ティルが待ち構えていた。
「いよいよ明日だねー。クラウス様は緊張してる?」
「……少しな」
ティルは俺が眠れないことを分かっていたのだろう。
片手に持っていたワインをグラウに注ぎ、俺に渡してきた。
「ここまで長かったね」
「あぁ。お前にも苦労かけたな」
「まあねー。もっと労ってくれて良いよ!」
そう言いながら、ティルは俺のことをソファーに座らせて、その上に乗っかってくる。
撫でてやると、ふわっと目を細めた。
「明日も頼むな」
「うん! ……あのさ」
ティルが言葉を探すように言い淀んだ。
しばらく頭を撫でながら待っていると、ティルの弱々しい声が聞こえてきた。
「本当にカレンを連れて行くの?」
「本人が行くと言ったんだ。止められないだろう?」
「そうだけどさ」
ティルの言いたいことは分かる。俺だって望んで連れて行く訳じゃない。出来ればこの屋敷で待っていてほしい。
「出来る限りの対策はした。ネックレスにも、お前の結界にも、限界まで魔力を込めてある」
「そうだけどさ……」
ティルは今にも泣きそうな声をしていた。
ネックレスも結界もティルの案だ。
ティルはずっとカレンを守るために動いてくれている。
「心配か?」
「だってカレンは人間だから。人間ってすぐ壊れちゃうんだよ? 僕たちだけなら何とかなるけど……カレンがいなくなったら嫌だよ」
「そうだな」
ティルがこんな弱音を吐くのは珍しい。それほどカレンに懐いているということだろう。
人間は脆い。カレンを間近で見るようになってから、本当に実感している。力加減を誤れば、簡単に死んでしまう。
それが分かっているからこそ、そして明日何が起こるか分かっているからこそ、怖いんだ。
「連れて行くのに、『計画』については黙っておくの?」
明日はカレンを魔王に会わせるだけではない。
俺とティルが長い間準備してきた計画を実行する日でもある。
「魔王は心が読めるんだ。余計なことを伝えるべきではない」
俺やティルは魔王の読心術をかわせるが、カレンには無理だ。
それにカレンがこの計画を知ってしまったら、平常心を保つのが難しいだろう。
「じゃあ計画を延期するのはどう? カレンがいない時にやろうよ」
「それも考えたが、こんなチャンスは滅多にない。魔王が自ら俺を迎え入れてくれる機会なんて、そうそうないだろう?」
「うん……」
ティルだって分かっているはずだ。明日を逃したらチャンスはないと。でも言わずにはいられなかったのだろう。
「もう終わらせるべきなんだ。魔界のためにも、俺たちのためにも。……あいつのためにも」
ティルは何も言わなかったが、こくりと頷いた。
俺はワインを一口飲んで、ティルの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「カレンは魔王に会うのを楽しみにしている。お前がフォローしてくれたんだろ?」
そう言うと、ティルの表情が少し明るくなった。
「まあね! カレンがあまりにも不安がってたからさ」
「俺の立場では、カレンに対して何も言ってやれない。ティルがいてくれて助かった」
「そうでしょう? もっと褒めて! 感謝して!」
「はいはい、ありがとう」
「もっと!」
わざと明るく振舞うティルに、ありがとうと何度も礼を言う。
もっともっと、とおどけるティルに付き合って、十回以上言わされた。
二人で笑って、笑って、一息つくと、ティルが俺の目をじっと見た。
「あのさ、僕、ちょっと心苦しかったんだ。嘘は言ってないけどさ、カレンを騙しているみたいで嫌だったんだ……」
「あぁ」
「だけど、もう大丈夫だよ! 吹っ切れた! 後は、やれることをやるだけ」
俺は自分の生み出した使い魔に、どれほど負担を強いてきただろうか。
昔の自分と魔王の姿が重なるようだった。
(だが、ここで俺が引くわけにはいかないんだ)
俺が覚悟を決めないと、もっと負担をかけることになる。
「ティル」
「なに?」
「何かあったらカレンを連れて逃げろ。これは命令だ」
計画が失敗しても、カレンとティルだけは守る。
「……承知いたしました。クラウス様」
魔王殺しは俺の役目だ。
あいつと離れてから、それだけを目標に生きてきた。
「もうすぐ俺が楽にしてやる。待ってろ、魔王レヴラノ」
魔王とはもう何十年も会っていない。いや、もっとか?
(いつも必要な時は、ティルが間に入っていたしな)
手紙で結婚報告をした時、カレンに興味を持つだろうとは思っていた。
カレンは人間だし、魔王は人間界に執着している。
(だか直接会おうとするなんて……一体何を企んでいるんだ?)
立場上、魔王がカレンに手を出すことはない。……そう言い切れないのが、あいつの恐ろしいところだ。
(俺のことも、人間界のことも、魔界のことも、全てを憎んでいる。何をするか分からない)
あいつが魔王になる前は、今の俺とティルのような関係だった。
だがあいつは魔王になってしまったし、俺も力をつけすぎた。
魔王になったあいつは、どんどん変わっていってしまった。それに伴って、魔界もどんどん荒んでいる。
魔王が悪い訳じゃない……。
(あいつが、あいつだけが悪い訳じゃない。運命に巻き込まれただけなんだ。だが……)
昔のような関係には戻れないだろう。
明日の面会で最後だ。
もう会うことはない。
潮時なんだ。俺もあいつも―――
カレンが寝ついたのを見届けて、彼女の部屋を出る。
今日はどうせ眠れない。ならば山積みの書類を少しでも片付けた方が有意義だ。
そう思って書斎に入ると、ティルが待ち構えていた。
「いよいよ明日だねー。クラウス様は緊張してる?」
「……少しな」
ティルは俺が眠れないことを分かっていたのだろう。
片手に持っていたワインをグラウに注ぎ、俺に渡してきた。
「ここまで長かったね」
「あぁ。お前にも苦労かけたな」
「まあねー。もっと労ってくれて良いよ!」
そう言いながら、ティルは俺のことをソファーに座らせて、その上に乗っかってくる。
撫でてやると、ふわっと目を細めた。
「明日も頼むな」
「うん! ……あのさ」
ティルが言葉を探すように言い淀んだ。
しばらく頭を撫でながら待っていると、ティルの弱々しい声が聞こえてきた。
「本当にカレンを連れて行くの?」
「本人が行くと言ったんだ。止められないだろう?」
「そうだけどさ」
ティルの言いたいことは分かる。俺だって望んで連れて行く訳じゃない。出来ればこの屋敷で待っていてほしい。
「出来る限りの対策はした。ネックレスにも、お前の結界にも、限界まで魔力を込めてある」
「そうだけどさ……」
ティルは今にも泣きそうな声をしていた。
ネックレスも結界もティルの案だ。
ティルはずっとカレンを守るために動いてくれている。
「心配か?」
「だってカレンは人間だから。人間ってすぐ壊れちゃうんだよ? 僕たちだけなら何とかなるけど……カレンがいなくなったら嫌だよ」
「そうだな」
ティルがこんな弱音を吐くのは珍しい。それほどカレンに懐いているということだろう。
人間は脆い。カレンを間近で見るようになってから、本当に実感している。力加減を誤れば、簡単に死んでしまう。
それが分かっているからこそ、そして明日何が起こるか分かっているからこそ、怖いんだ。
「連れて行くのに、『計画』については黙っておくの?」
明日はカレンを魔王に会わせるだけではない。
俺とティルが長い間準備してきた計画を実行する日でもある。
「魔王は心が読めるんだ。余計なことを伝えるべきではない」
俺やティルは魔王の読心術をかわせるが、カレンには無理だ。
それにカレンがこの計画を知ってしまったら、平常心を保つのが難しいだろう。
「じゃあ計画を延期するのはどう? カレンがいない時にやろうよ」
「それも考えたが、こんなチャンスは滅多にない。魔王が自ら俺を迎え入れてくれる機会なんて、そうそうないだろう?」
「うん……」
ティルだって分かっているはずだ。明日を逃したらチャンスはないと。でも言わずにはいられなかったのだろう。
「もう終わらせるべきなんだ。魔界のためにも、俺たちのためにも。……あいつのためにも」
ティルは何も言わなかったが、こくりと頷いた。
俺はワインを一口飲んで、ティルの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「カレンは魔王に会うのを楽しみにしている。お前がフォローしてくれたんだろ?」
そう言うと、ティルの表情が少し明るくなった。
「まあね! カレンがあまりにも不安がってたからさ」
「俺の立場では、カレンに対して何も言ってやれない。ティルがいてくれて助かった」
「そうでしょう? もっと褒めて! 感謝して!」
「はいはい、ありがとう」
「もっと!」
わざと明るく振舞うティルに、ありがとうと何度も礼を言う。
もっともっと、とおどけるティルに付き合って、十回以上言わされた。
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「あのさ、僕、ちょっと心苦しかったんだ。嘘は言ってないけどさ、カレンを騙しているみたいで嫌だったんだ……」
「あぁ」
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(だが、ここで俺が引くわけにはいかないんだ)
俺が覚悟を決めないと、もっと負担をかけることになる。
「ティル」
「なに?」
「何かあったらカレンを連れて逃げろ。これは命令だ」
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