無貌の男~千変万化のスキルの力で無双する。

きゅうとす

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冒険者Dとダドンの街

塩漬け案件1ー盗賊討伐

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強奪王オレンとバイダルの2人が爆笑して腹を抱えて苦しそうにする。
「「ワッハハハッハ」」

その隙きに俺=ゾットはすすっと移動し二人にそっと近付く。二人は爆笑していたが次第に苦しくなって来たのか奇妙な声を出し始めた。
「はぁ~ ア、ア、アガッ!」
「へぇ~ エ、エ、エグッ!」

どうやらやっと薬が効いてきたらしい。アシとルイには強力な即効性の下剤を飲ませ、オレンとバイダルには身体の自由を奪う神経毒だ。
まさか昔からの仲間の俺=ゾットが毒を盛るとは思っていなかった様だ。近付く俺を下から睨むようにしながら口を開く。

「ゾ、ゾット!き貴様ぁー」
とオレンは俺=ゾットに言う。

バイダルはそれどころじゃ無いらしく喉を押さえて
「ぐわぁー、く苦しい!」
としか言わない。

「ようやく効いたか」
それだけを普段の声で言うと俺は姿をゾットから元に戻す。俺の姿を見た二人は驚きながらも苦しさに呻いている。

「お、お前、お前は誰だ!?」
オレンが苦しみながら声を出す。ようやくゾッドでないと気づいたらしい。
俺は剣を抜きながらオレンに近づき話す。

「俺か?俺はお前達の討伐依頼を受けた冒険者さ。くくくっこんなに早く来るとは思わなかっただろ?」
話しながら何気なくオレンの頭を掴む。

少し抵抗したが痺れはきつく動けない。難なく俺は『無貌』のスキルを使った。

オレンの姿が泥人形に変わり、俺=オレンとなる。持っていた剣が消えてしまったが直ぐに俺に戻り、剣を持った状態になる。
その様子をバイダルば驚愕して口から涎を流しながら見ていた。
「お、お前のそのスキルは何だ?····オレンに化けたぞ!?」

俺は持っていた剣でオレンが呻いているのも構わず胸を刺して絶命させる。
剣が深々と刺さったままオレンの断末魔の震えを感じ動かなくなってから剣を抜いた。そしてバイダルに近付く。

「く、来るなぁ!」
動けない身体をねじる様に逃げようとするが俺はバイダルに素早く近付き頭を蹴った。ゴズッと言う音を起ててバイダルが横倒しになった。
深く息を吐いて俺はバイダルに『無貌』を使う。
そして元に戻って気絶したバイダルをオレンと同じ様に殺す。
時間経過をさせずに元に戻れば相手の状態に影響されないので毒の効果は現れない。


流石に少し時間が掛かったからか廊下の方が騒がしくなって来た。ドアに鍵を掛けてドアの横に剣を抜いて立っていると外から苦しそうなアシとルイの声が聞こえてきた。
ドンドンと乱暴に叩かれて居たが開かないと分かると無理やり蹴り破られた。

その隙に目の前に無防備に入り込んできたルイを横から脇腹を突いて斬り殺す。
鮮血を飛び散らせながら苦悶の声を上げて倒れ込んだルイに気付き、一拍置いてこちらを振り返ったアシを袈裟斬りにする。
ルイの上に重なるように仰向けになった所を追撃で胸を上から刺し通す。
ゴギゴキと肋骨を削り貫く音が剣を通じて響いた。
「ギャア!」
「グエぇ!」

二人共口から血を吐きながら絶命する。我ながら力づくの無理やりだなぁ~と少し気落ちする。

「よし!」
少ししてから気を取り直して気合を入れる。

後は邪魔する雑魚を片付ければ砦は終わりだな。剣に付いた血糊を振り払いながら廊下を歩き出した。
見知らぬ俺を見付けた奴は剣を振るって襲い掛かってきたから逆に斬り殺す。逃げる奴は放って置く。無駄な労力は使いたく無い。
作業のように砦を出ながら逆らう奴を殺して行くが砦を出て、森に向かう道で振り返ると走る足音がして、3人が血走った目で俺を睨んで来た。

「てめえは何者だぁー!」「この糞!」「てめえ!」
定番の言葉に答えてやる必要は無い。

フンと鼻を鳴らして挑発する。3人は最近力を付けて強奪王オレンに近付いて来ている奴らだ。食事を取って居なかったのか薬が効いている様子が無かった。俺=ゾットの時に皆の食べる食事にも毒薬を仕込んで置いたのだがなぁ。

俺が剣を揺らしてやると挑発に乗って剣を振りかぶって突っかかって来た。それを俺は身体を傾けて避けながら腹を横薙ぎに払う。血飛沫が飛ぶ前に背後まで駆け抜け、剣を下げで様子を見ていた奴の正面から頭をかち割る。
これも脳漿が飛び散るのを避けて後ろに飛び退り、隣で呆けて居る奴に飛び込み下から剣を切り上げて顎下を斬りつけてやる。
飛び込んだ勢いのまま肩からぶつかってやると顎を切られた勢いのまま後ろへ引っくり返った。
特に何のスキルも使わない剣技だが問題なかった。

あっと言う間に3人は血だるまだ。何て殺しがいのない奴らだ。傷が浅くて顎から血をダラダラ流しながら転がっている男に近づくと男は俺に気が付いたのか血と涙流しながらくもぐった声で言った。

「た、たしゅけてぇ~、頼むゅう~」
俺はそいつを蹴り、ひっくり返すと背中から心臓をひと突きにする。

剣の腕も未熟なら覚悟も無いのは盗賊の性だがみっともねえ。
他の虫の息の二人も同じ様に殺してやる。苦しみが続かない様に止めを指すのも慈悲だ。

改めて「よし!」と気合を入れる。
そして『無貌』で俺=ゾットに姿を変えて森に入って行った。

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