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王都のQT
A級冒険者
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「A級冒険者Dよ」
アンナさんの答えに同時に叫び声を上げたQTとダリ。
二人の驚きにただ事でない事に気がついたアンナが聞く。
「な、何よ。二人共知ってるの?」
「うちの暁燿旅団のヴォルンタリ団長の古い知り合いです!」
「は?」
アンナさんの声が出る。
「貿易街ヨークゼンで助けてもらって今は居候してます!」
「「は?」」
今度はアンナさんとダリの声がハモった。
流石にQTの言葉に驚いたらしい。
QTが照れる。
「いや~流石にちょっと図々しいかなって思ってるんですけど他に頼る宛がなくってぇ~」
それに物凄く食い付いたのはアンナさんだ。
「何処よ!そこ何処よ!」
ダリが呆れるほどの勢いにQTは失敗したかなぁと思う。だってアンナさんの顔がお友達から女の顔になっていたからだ。
「え~でも、あたしは居候の身だし~、勝手に連れ込むのは~」
曖昧な態度と返事にアンナさんの眦が釣り上がる。そして急に哀願してきた。
「お願い、キュウちゃん。ずっと探してたの。ダゾンの街を出てからふらふらしていたようだけど王都に向かったらしいという情報を得て、お父様に頭を下げてやっと南地区の冒険者ギルドに押し込んで貰って探してたの。」
アンナさんの言葉が進むに連れてだんだん落ち込んて来た。みるみるうちに萎れて仕舞う。そして上げた瞳は爛々と輝いていた。
「あなただけが頼りなのよ。教えてくれるなら出来る限りの事はするわ。」
アンナさんの気持ちも分らないでもない。でも今は自分の為にDは動いている筈だ。王都東地区冒険者ギルドの副ギルドマスターであるヨハンナさんにもお世話になっている。まぁヨハンナさんはDの女らしく頼み事は断れないようだが。ヨハンナさんが足繁く通うDの家にアンナさんを連れて行ったら・・・とも思うのだ。
「一応~Dさんに聞いてみます。それじゃ駄目ですか?」
アンナさんがうんうんと頭を首肯する。
それを見ていたダリが興味深そうに言った。
「アンナ様がそんなに興味を持たれる冒険者、あたしも見てみたいわぁ~」
ダリは完全に興味本位であろう。でも、その言葉にアンナさんが何か浮かんだように言った。
「そうよぉ! ・・・Dに会いに行くんじゃなくてダリと私がキュウちゃんの友達として遊びに行くのはどう?ねえ、どう?どう?」
アンナさんに結局押し切られた。
取り敢えず今日のところは我慢して貰い、翌日QTが商業ギルドの依頼をクリアの処理をして王都東地区冒険者ギルドで落ち合う事になった。
楽しそうなダリも当然のように参加する。
◆◆ダリ視点◆◆
商業ギルドの配送員の少女を見てあたしは思う。可愛い。
金髪蒼眼の少女は初級冒険者の姿をしていた。
ヴォルンタリ団長の指示で訓練に突き合せる事になったが獲物は短刀だと言う。背の低さと女である非力さは戦闘にはマイナスだが、だからこそのプラスの能力もある。
スピードだ。
素早さで相手に優れば攻撃を受けないで一方的に攻撃することが出来る。非力さは受け流し、躱す事で弱点としない。
そのために短剣は駄目だ。あたしと同じ槍が良い。そう思って扱わせて見れば直ぐにあたしを見て覚えてしまった。
才能?
QTと名乗った少女もあたしと変わらない背丈だったが胸も小さく腕も細かった。食が細いのかと思ったが槍を教えながら聞けば最近まで浮浪児だったらしい。しかもいたのは貿易街ヨークゼンだと言う。
あそこは賑わいの割に雑多な浮浪児が多いと聞く。縁があって王都に連れて来られたらしい。
連れてきた相手はヴォルンタリ団長の旧友Dという冒険者だ。団長からは酒の場で良く名前が上がっている冒険者だ。かなり無茶をしたりするが凄く気が良いらしい。団長が漢ぼれしてるなら会ってみたいとも思う。
もう、4年にもなる過去の事件のせいであたしは目指していた騎士を辞めた。騎士見習いとして仕えていたある貴族令嬢の事がずっと頭から離れなくて、傭兵となった今も探している。
アンナ・ハサイエル様。ハサイエル侯爵家御令嬢、あたしが仕えていた方だ。あたしより1歳上にだったが強い意志を持たれていた方だ。
アンナ様が通われていた学園で起きた事件のせいでアンナ様は侯爵家を半ば追われる形で極秘に家を出られた。
遠ざけられていたあたしはアンナ様に付いていく事が叶わず、傭兵となった。騎士団の知り合いから伝手を使って入ったこの暁燿旅団という傭兵団はとてもあたしには合っていたようで騎士見習いとしての腕も振るえた。また、ヴォルンタリ団長からも可愛がられたお陰で他の団員との関係も良好だ。黒目黒髪を珍しがりはするものの、逆に言い寄られたりもすることがある。
あたしの両親は東方の弓月国の巫女の家系らしく、国を追われてここまで逃げてきたらしい。小さい時から感だけは良くて間違ったと思う選択をしたことが無い。
そんな感が働いたのかも知れない。QTと話して、仲良くなったお陰か、アンナ様らしき情報に触れたのだった。
王都の南地区の冒険者ギルド受付嬢の同名の女性と仲良くなったらしい。
聞いた途端、あたしにはもうアンナ様としか思えなかった。
かなり強引にその日のうちに連れて行って貰ったのだ。
そしてついに見つけた。
アンナ・ハサイエル様。ハサイエル侯爵家御令嬢。
3年以上の月日は過ぎていたがまさにその人だった。
アンナさんの答えに同時に叫び声を上げたQTとダリ。
二人の驚きにただ事でない事に気がついたアンナが聞く。
「な、何よ。二人共知ってるの?」
「うちの暁燿旅団のヴォルンタリ団長の古い知り合いです!」
「は?」
アンナさんの声が出る。
「貿易街ヨークゼンで助けてもらって今は居候してます!」
「「は?」」
今度はアンナさんとダリの声がハモった。
流石にQTの言葉に驚いたらしい。
QTが照れる。
「いや~流石にちょっと図々しいかなって思ってるんですけど他に頼る宛がなくってぇ~」
それに物凄く食い付いたのはアンナさんだ。
「何処よ!そこ何処よ!」
ダリが呆れるほどの勢いにQTは失敗したかなぁと思う。だってアンナさんの顔がお友達から女の顔になっていたからだ。
「え~でも、あたしは居候の身だし~、勝手に連れ込むのは~」
曖昧な態度と返事にアンナさんの眦が釣り上がる。そして急に哀願してきた。
「お願い、キュウちゃん。ずっと探してたの。ダゾンの街を出てからふらふらしていたようだけど王都に向かったらしいという情報を得て、お父様に頭を下げてやっと南地区の冒険者ギルドに押し込んで貰って探してたの。」
アンナさんの言葉が進むに連れてだんだん落ち込んて来た。みるみるうちに萎れて仕舞う。そして上げた瞳は爛々と輝いていた。
「あなただけが頼りなのよ。教えてくれるなら出来る限りの事はするわ。」
アンナさんの気持ちも分らないでもない。でも今は自分の為にDは動いている筈だ。王都東地区冒険者ギルドの副ギルドマスターであるヨハンナさんにもお世話になっている。まぁヨハンナさんはDの女らしく頼み事は断れないようだが。ヨハンナさんが足繁く通うDの家にアンナさんを連れて行ったら・・・とも思うのだ。
「一応~Dさんに聞いてみます。それじゃ駄目ですか?」
アンナさんがうんうんと頭を首肯する。
それを見ていたダリが興味深そうに言った。
「アンナ様がそんなに興味を持たれる冒険者、あたしも見てみたいわぁ~」
ダリは完全に興味本位であろう。でも、その言葉にアンナさんが何か浮かんだように言った。
「そうよぉ! ・・・Dに会いに行くんじゃなくてダリと私がキュウちゃんの友達として遊びに行くのはどう?ねえ、どう?どう?」
アンナさんに結局押し切られた。
取り敢えず今日のところは我慢して貰い、翌日QTが商業ギルドの依頼をクリアの処理をして王都東地区冒険者ギルドで落ち合う事になった。
楽しそうなダリも当然のように参加する。
◆◆ダリ視点◆◆
商業ギルドの配送員の少女を見てあたしは思う。可愛い。
金髪蒼眼の少女は初級冒険者の姿をしていた。
ヴォルンタリ団長の指示で訓練に突き合せる事になったが獲物は短刀だと言う。背の低さと女である非力さは戦闘にはマイナスだが、だからこそのプラスの能力もある。
スピードだ。
素早さで相手に優れば攻撃を受けないで一方的に攻撃することが出来る。非力さは受け流し、躱す事で弱点としない。
そのために短剣は駄目だ。あたしと同じ槍が良い。そう思って扱わせて見れば直ぐにあたしを見て覚えてしまった。
才能?
QTと名乗った少女もあたしと変わらない背丈だったが胸も小さく腕も細かった。食が細いのかと思ったが槍を教えながら聞けば最近まで浮浪児だったらしい。しかもいたのは貿易街ヨークゼンだと言う。
あそこは賑わいの割に雑多な浮浪児が多いと聞く。縁があって王都に連れて来られたらしい。
連れてきた相手はヴォルンタリ団長の旧友Dという冒険者だ。団長からは酒の場で良く名前が上がっている冒険者だ。かなり無茶をしたりするが凄く気が良いらしい。団長が漢ぼれしてるなら会ってみたいとも思う。
もう、4年にもなる過去の事件のせいであたしは目指していた騎士を辞めた。騎士見習いとして仕えていたある貴族令嬢の事がずっと頭から離れなくて、傭兵となった今も探している。
アンナ・ハサイエル様。ハサイエル侯爵家御令嬢、あたしが仕えていた方だ。あたしより1歳上にだったが強い意志を持たれていた方だ。
アンナ様が通われていた学園で起きた事件のせいでアンナ様は侯爵家を半ば追われる形で極秘に家を出られた。
遠ざけられていたあたしはアンナ様に付いていく事が叶わず、傭兵となった。騎士団の知り合いから伝手を使って入ったこの暁燿旅団という傭兵団はとてもあたしには合っていたようで騎士見習いとしての腕も振るえた。また、ヴォルンタリ団長からも可愛がられたお陰で他の団員との関係も良好だ。黒目黒髪を珍しがりはするものの、逆に言い寄られたりもすることがある。
あたしの両親は東方の弓月国の巫女の家系らしく、国を追われてここまで逃げてきたらしい。小さい時から感だけは良くて間違ったと思う選択をしたことが無い。
そんな感が働いたのかも知れない。QTと話して、仲良くなったお陰か、アンナ様らしき情報に触れたのだった。
王都の南地区の冒険者ギルド受付嬢の同名の女性と仲良くなったらしい。
聞いた途端、あたしにはもうアンナ様としか思えなかった。
かなり強引にその日のうちに連れて行って貰ったのだ。
そしてついに見つけた。
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