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冒険者Dと近隣国
追う女
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ディーが帰って来ない。アンナは少し切れていた。
一区切り付けは帰ってくる筈とマクシミリアン•ライザップ様は仰ったが帰って来ない。戦闘が終わりエッテンベルク城の占拠と捕虜の選別も終わりかけたと言う連絡と共にDの行方が分かった。
なんとギルーラ•エッテンベルクを追ってベラーシ王国の大都市バラナビィーチまで行ってると言うのだ。
遠い、余りにも遠すぎる。風来坊のディーの事だ、きっと素直にはライザップ領には帰って来ないに違いない。
アンナは護衛としている冒険者の継続をして、ディーを追い掛ける事を決めた。自分の貯蓄は無いが家の金を使えば問題ない筈だ。
数年とはいえ、あたしが居なかった分の浮いた金がある筈だ。お父様には手紙を書こう。
まずはマクシミリアン様に話を通さないといけない。
マクシミリアン様の執務室へ行き、執務をしているマクシミリアンと話をする。
「マクシミリアン様、わたくし、ベラーシ王国へ参りますわ」
「何ですと!侯爵令嬢であるあなたがベラーシ王国などに何故行かれるのです?」
「ふふふ、ご心配下さいますの?親善、いえアロシア帝国の横暴に抗議する為に交渉に参りますわ」
「あなたは外交官でも何でも無い・・・まさか資格を得られましたか?」
「ええ、お父様にお願い致しましたわ。特別外交官、この資格なら問題無く外交が出来ますわ。それにエッテンベルク城まで行けばスリム•ライザップ辺境伯様の援助を得られるでしょう」
「ああ、アンナ様ときたら。そんな行動力のあるあなたに惚れたのですけどね。私には釣れない。」
「申し訳ありませんわ。」
「分かりました。許可証を出しましょう。それでいつ立つご予定ですか?」
「父からの連絡待ちになりますので10日程かと」
「護衛の手配などは如何しますか?」
「それは心当たりがありますので大丈夫でしょう。お心遣いありがとうございます。」
マクシミリアンとの話を済ませた後にあたしは冒険者パーティ破軍の星(デストロイスター)のローリエと話をした。
彼女達は快諾してくれた。何でもあたしの護衛依頼達成でC級に昇格したようだ。
あたしが外出している時は必ず付いてくるし、そうでない時はギルドから単発で依頼を受けて腕を磨く事も怠りなくやっているらしい。常設依頼のワイバーン討伐も難なく熟す事が出来る様になって来たらしい。
ローリエに言わせるとあたしと知り合えてからと言うもの運が向いて来て、QTには感謝しか無いと笑った。
そんなあたしの所へ昔の知り合いが顔を出して来た。
ダゾンの街の冒険者ギルドの受付嬢だったマリリンだった。あたしがベゼワントにいることを聞きつけて顔を出したらしい。
隣には商人がいた。
「お初にお目に掛かります、わたくし王都の南地区の倉庫街でバッタ商会を商わさせて頂いている商人コメツキ•バッタと申します。こちらのアルマさんの・・・その・・知り合いでして」
マリリンの横にいた小太りの商人が卒の無い挨拶をするが、マリリンに惚れているのが人目で分かった。
あたしはマリリンに聞く。
「マリリン、アルマってどういう事なの?」
「申し訳ございません。アンナ様。実は身を隠すのに偽名を使って受付嬢しておりました。ダゾンの街の冒険者ギルドマスターは知っておりました。」
まぁ、色んな事情で偽名を使うことは良くあることだ。コメツキはあたしとアルマが知り合いだった事に驚いている。
「実は国境を抜ける許可証が得られなくて、何とかお力添え頂けないかとお願いに参りました。」
あたしはマリリン、いやアルマの服装を見て聞く。
「その格好は・・・冒険者になったの?」
「ダゾンを離れるにはこの方が何かと便利なので。今では単独C級で稼いでいます。」
華奢なアルマの姿からはそんなに勇猛に見えない。それに年齢もQTと変わらなかった筈だ。
「年齢でございますか?今は16になっておりますが」
やっぱり若い。
「それで国境を抜けたい理由は何なの?」
少しアルマは躊躇したが話す事にしたらしい。
「ある者を追っております。詳しい事情は話せませんが会わないといけないのです。」
「どんな相手なのかしら」
「詳しい事は言えませんが近付けばあたしのスキルで分かります。」
「その相手と会ってどうするの?」
「・・・多分戦いにはなりません。相手の方が圧倒的に強い筈ですから。多分、一族の元へ帰る様に説得する事になると思います。」
アルマじゃない、マリリンはDによればあたしの危機を救う手助けをしてくれたらしいので少しくらい不審なところはあるにせよ、口添えくらい良いだろう。
「あたしも用事が合って国境を抜けてエッテンベルク城まで行くのでその随行として、連れて行ってあげるわ」
「本当でございますか!ありがとうございます!」
アルマが喜んでいるのを隣のコメツキ•バッタもにこやかに見ていた。
「それでバッタ商会長も同行するの?」
あたしの言葉に慌ててコメツキが言う。
「いえいえ、わたくしはアルマさんのお力になろうとアンナ様の面会をお願いしただけでございます。とても残念でございますが同行は致しません。」
面会を終えるとコメツキバッタは帰って行ったがアルマには残って貰い、C級の破軍の星(デストロイスター)と面通しをした。
彼らは直ぐに打ち解けてくれて安心した。
多分QTと共闘していたからだろう。
一区切り付けは帰ってくる筈とマクシミリアン•ライザップ様は仰ったが帰って来ない。戦闘が終わりエッテンベルク城の占拠と捕虜の選別も終わりかけたと言う連絡と共にDの行方が分かった。
なんとギルーラ•エッテンベルクを追ってベラーシ王国の大都市バラナビィーチまで行ってると言うのだ。
遠い、余りにも遠すぎる。風来坊のディーの事だ、きっと素直にはライザップ領には帰って来ないに違いない。
アンナは護衛としている冒険者の継続をして、ディーを追い掛ける事を決めた。自分の貯蓄は無いが家の金を使えば問題ない筈だ。
数年とはいえ、あたしが居なかった分の浮いた金がある筈だ。お父様には手紙を書こう。
まずはマクシミリアン様に話を通さないといけない。
マクシミリアン様の執務室へ行き、執務をしているマクシミリアンと話をする。
「マクシミリアン様、わたくし、ベラーシ王国へ参りますわ」
「何ですと!侯爵令嬢であるあなたがベラーシ王国などに何故行かれるのです?」
「ふふふ、ご心配下さいますの?親善、いえアロシア帝国の横暴に抗議する為に交渉に参りますわ」
「あなたは外交官でも何でも無い・・・まさか資格を得られましたか?」
「ええ、お父様にお願い致しましたわ。特別外交官、この資格なら問題無く外交が出来ますわ。それにエッテンベルク城まで行けばスリム•ライザップ辺境伯様の援助を得られるでしょう」
「ああ、アンナ様ときたら。そんな行動力のあるあなたに惚れたのですけどね。私には釣れない。」
「申し訳ありませんわ。」
「分かりました。許可証を出しましょう。それでいつ立つご予定ですか?」
「父からの連絡待ちになりますので10日程かと」
「護衛の手配などは如何しますか?」
「それは心当たりがありますので大丈夫でしょう。お心遣いありがとうございます。」
マクシミリアンとの話を済ませた後にあたしは冒険者パーティ破軍の星(デストロイスター)のローリエと話をした。
彼女達は快諾してくれた。何でもあたしの護衛依頼達成でC級に昇格したようだ。
あたしが外出している時は必ず付いてくるし、そうでない時はギルドから単発で依頼を受けて腕を磨く事も怠りなくやっているらしい。常設依頼のワイバーン討伐も難なく熟す事が出来る様になって来たらしい。
ローリエに言わせるとあたしと知り合えてからと言うもの運が向いて来て、QTには感謝しか無いと笑った。
そんなあたしの所へ昔の知り合いが顔を出して来た。
ダゾンの街の冒険者ギルドの受付嬢だったマリリンだった。あたしがベゼワントにいることを聞きつけて顔を出したらしい。
隣には商人がいた。
「お初にお目に掛かります、わたくし王都の南地区の倉庫街でバッタ商会を商わさせて頂いている商人コメツキ•バッタと申します。こちらのアルマさんの・・・その・・知り合いでして」
マリリンの横にいた小太りの商人が卒の無い挨拶をするが、マリリンに惚れているのが人目で分かった。
あたしはマリリンに聞く。
「マリリン、アルマってどういう事なの?」
「申し訳ございません。アンナ様。実は身を隠すのに偽名を使って受付嬢しておりました。ダゾンの街の冒険者ギルドマスターは知っておりました。」
まぁ、色んな事情で偽名を使うことは良くあることだ。コメツキはあたしとアルマが知り合いだった事に驚いている。
「実は国境を抜ける許可証が得られなくて、何とかお力添え頂けないかとお願いに参りました。」
あたしはマリリン、いやアルマの服装を見て聞く。
「その格好は・・・冒険者になったの?」
「ダゾンを離れるにはこの方が何かと便利なので。今では単独C級で稼いでいます。」
華奢なアルマの姿からはそんなに勇猛に見えない。それに年齢もQTと変わらなかった筈だ。
「年齢でございますか?今は16になっておりますが」
やっぱり若い。
「それで国境を抜けたい理由は何なの?」
少しアルマは躊躇したが話す事にしたらしい。
「ある者を追っております。詳しい事情は話せませんが会わないといけないのです。」
「どんな相手なのかしら」
「詳しい事は言えませんが近付けばあたしのスキルで分かります。」
「その相手と会ってどうするの?」
「・・・多分戦いにはなりません。相手の方が圧倒的に強い筈ですから。多分、一族の元へ帰る様に説得する事になると思います。」
アルマじゃない、マリリンはDによればあたしの危機を救う手助けをしてくれたらしいので少しくらい不審なところはあるにせよ、口添えくらい良いだろう。
「あたしも用事が合って国境を抜けてエッテンベルク城まで行くのでその随行として、連れて行ってあげるわ」
「本当でございますか!ありがとうございます!」
アルマが喜んでいるのを隣のコメツキ•バッタもにこやかに見ていた。
「それでバッタ商会長も同行するの?」
あたしの言葉に慌ててコメツキが言う。
「いえいえ、わたくしはアルマさんのお力になろうとアンナ様の面会をお願いしただけでございます。とても残念でございますが同行は致しません。」
面会を終えるとコメツキバッタは帰って行ったがアルマには残って貰い、C級の破軍の星(デストロイスター)と面通しをした。
彼らは直ぐに打ち解けてくれて安心した。
多分QTと共闘していたからだろう。
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