93 / 159
冒険者Dと近隣国
追う女3
しおりを挟む
破軍の星のリーダーの大剣使いローリエ、魔法使いクレソン、防御盾使いベルクの3人と魔法剣士アルマ。
『暁燿旅団』の槍使いダリア、テイマーのノルダ、多剣のビエラ、錬金術師のジャクリーンだ。
テイマーのノルダとは初めて合った。
ビックルと言う小人族だ。身長は1m程度で小さく、人族の子供に似ている。小人族としては美人なのだそうだが他を知らないのでなんとも言えない。ティムしている魔物はリトルと言う空を飛ぶ小型の恐竜とハイドと言う虎に似た四足の獣だ。常に従えて居るわけでは無くて街の中では檻に入れられて居る。郊外に出た時は外に出され、自分の餌は自分で捕らえるらしい。
多剣のビエラも初めましてだ。
猿人系の獣人族で逞しく背も高い。170cmのあたしと大差無いが体中に剣をぶら下げている。何本持っているのか聞いた所、種類は違えど10本は下らないと言うのだ。防護は急所を最低限しているだけで剣が防具の代わりをしているらしい。剣が全て使い物にならなくなったら困らないのかと聞くと無くなったら逃げるとのこと、そりゃそうか。
錬金術師のジャクリーンも初めて会う。
自衛くらいは出来るけど攻撃は余り得意では無いそうだ。薬草類やポーションを詰め込んだリュックを背負い、治療や応急処置、補修などを受け持つらしい。特に多剣のノルダは世話になることが多いのだとか。煙幕や毒の散布など援護もするらしい。あちこち駆け回るので一番足が早いのが自慢とか。
それぞれの役割の被りが無いので集団で戦うには作戦が必要そうだ。傭兵と冒険者、それぞれ戦う相手が違うが守りに付くなら冒険者パーティ破軍の星が最適で、攻撃的防御は傭兵が行う事で話を付けたらしい。
襲われないのが一番だが他国では何があるか分からないので用心に越したことは無い。
立食パーティでは皆、良く喋り良く酒を飲んでいた。
主催者のマクシミリアン様はQTと何やら話し込んでいた。マクシミリアン様がQTを口説いているのかと思ったらアロシア帝国に対する外交の真面目な話だった。
マジェント共和王国が提供出来る情報とか協力出来る程度とか要求すべき内容とか、まだまだQTには難し過ぎないかと思われる話だったが要点を指摘することが出来る程度には勉強をしてきていた。
感心感心。あたしは適当に流す積りだけど。
あまり入れ込まれても困るので適度に話が済んだところでQTをアルマに引き合わせる。アルマはジャクリーンと錬金術について話をしていた。どうにもポーションの効能と味覚の話らしく、市販のポーションについてアルマが文句を付けて、その理由をジャクリーンが説明していたといったところらしい。
アルマの肩を叩き、QTを紹介する。
ハニー侯爵家令嬢なのでそれなりの対応をアルマもしていたがQTが直ぐに冒険者みたいな言葉遣いをするのでアルマも合わせ始めた。話の内容はアルマが受付嬢だった話から気になった冒険者の話になったようだ。
あたしはジャクリーンと今回の外遊、遊びじゃないよ、に掛かるポーションなどの薬品などの費用の話をしながら、アルマの言葉を気にしていた。
「その人ってアルマの好みの人なの?」
QTの言葉にアルマはあたしの知らない話をしていた。
「確かにとっても冒険者らしい男の人だけど凄い女好きなのよ。冒険者には有り勝ちだけど強くなってお金を持つ様になった男はだいたい身勝手なものよ。あたしの好みは話題性豊富で一途な人だわ。」
「でも、冒険者ギルドの受付嬢じゃあ無理じゃないの?商人ギルドとかの方がお金もあるし、大切にしてくれそうよ」
「そうね、貴族じゃあお金を持っているのは一部だし、お金だけを言えばそうかもだね」
「なら何でその冒険者をアルマさんが追っかけて居るのかしら」
「う~ん、それは言えないかなあ~。まぁ強いて言えば仕事なのよね」
「じゃあ、依頼って事かしら」
「そんなとこね」
「その冒険者って名前は分かって居るの?」
「うん、今のところ“でぃ“とか言われてるらしいわ。良く分からない名前だけど」
「ディ?」
「Dですってぇ?!」
思わずあたしも叫んでしまった。あたしの声にアルマとQTがこちらに振り向く。不味い、聞いていたのがバレた。アルマがあたしとQTを見比べて言った。
「ふたりともディを知っているの?」
仕方ないのでアルマの方を見て言う。
「女好きで自分勝手で冒険者らしいディがアルマの知っている男ならね。」
「強くて逞しくて頼り甲斐のある男ですよ、でぃーさんは!」
「まぁ、逞しいのは認めるけど・・・」
あたしとQTの話にアルマが言う。
「多分その人だわ」
「それで、アルマは何でDを追ってるよの。場合によっては・・・」
あたしが剣呑な雰囲気でアルマを睨みつけるとQTは驚く。アルマは両手を振って言った。
「ま、待って!別にディを何とかしようとしてる訳じゃ無いのよ。」
「それじゃあ、なんのためよ。まさかぁ惚れたなんて言わないわよね!」
あたしが更に怒りを込めて睨みつける。更にアルマは手を振って否定する。
「あ、あ、違うわよ!QTにも言ったけど仕事みたいなもので、会って伝えたい事があるだけなのよ!」
「何をですか?」
「何をよ!」
QTとあたしがアルマを問い詰める。
あたし達が揉めて居ると見たのかみんなが集まって来て注目し始めた。
あたしと話していたジャクリーンは面白そうな顔をして聞いて居る。
きっと痴話喧嘩と思っているに違いない。
『暁燿旅団』の槍使いダリア、テイマーのノルダ、多剣のビエラ、錬金術師のジャクリーンだ。
テイマーのノルダとは初めて合った。
ビックルと言う小人族だ。身長は1m程度で小さく、人族の子供に似ている。小人族としては美人なのだそうだが他を知らないのでなんとも言えない。ティムしている魔物はリトルと言う空を飛ぶ小型の恐竜とハイドと言う虎に似た四足の獣だ。常に従えて居るわけでは無くて街の中では檻に入れられて居る。郊外に出た時は外に出され、自分の餌は自分で捕らえるらしい。
多剣のビエラも初めましてだ。
猿人系の獣人族で逞しく背も高い。170cmのあたしと大差無いが体中に剣をぶら下げている。何本持っているのか聞いた所、種類は違えど10本は下らないと言うのだ。防護は急所を最低限しているだけで剣が防具の代わりをしているらしい。剣が全て使い物にならなくなったら困らないのかと聞くと無くなったら逃げるとのこと、そりゃそうか。
錬金術師のジャクリーンも初めて会う。
自衛くらいは出来るけど攻撃は余り得意では無いそうだ。薬草類やポーションを詰め込んだリュックを背負い、治療や応急処置、補修などを受け持つらしい。特に多剣のノルダは世話になることが多いのだとか。煙幕や毒の散布など援護もするらしい。あちこち駆け回るので一番足が早いのが自慢とか。
それぞれの役割の被りが無いので集団で戦うには作戦が必要そうだ。傭兵と冒険者、それぞれ戦う相手が違うが守りに付くなら冒険者パーティ破軍の星が最適で、攻撃的防御は傭兵が行う事で話を付けたらしい。
襲われないのが一番だが他国では何があるか分からないので用心に越したことは無い。
立食パーティでは皆、良く喋り良く酒を飲んでいた。
主催者のマクシミリアン様はQTと何やら話し込んでいた。マクシミリアン様がQTを口説いているのかと思ったらアロシア帝国に対する外交の真面目な話だった。
マジェント共和王国が提供出来る情報とか協力出来る程度とか要求すべき内容とか、まだまだQTには難し過ぎないかと思われる話だったが要点を指摘することが出来る程度には勉強をしてきていた。
感心感心。あたしは適当に流す積りだけど。
あまり入れ込まれても困るので適度に話が済んだところでQTをアルマに引き合わせる。アルマはジャクリーンと錬金術について話をしていた。どうにもポーションの効能と味覚の話らしく、市販のポーションについてアルマが文句を付けて、その理由をジャクリーンが説明していたといったところらしい。
アルマの肩を叩き、QTを紹介する。
ハニー侯爵家令嬢なのでそれなりの対応をアルマもしていたがQTが直ぐに冒険者みたいな言葉遣いをするのでアルマも合わせ始めた。話の内容はアルマが受付嬢だった話から気になった冒険者の話になったようだ。
あたしはジャクリーンと今回の外遊、遊びじゃないよ、に掛かるポーションなどの薬品などの費用の話をしながら、アルマの言葉を気にしていた。
「その人ってアルマの好みの人なの?」
QTの言葉にアルマはあたしの知らない話をしていた。
「確かにとっても冒険者らしい男の人だけど凄い女好きなのよ。冒険者には有り勝ちだけど強くなってお金を持つ様になった男はだいたい身勝手なものよ。あたしの好みは話題性豊富で一途な人だわ。」
「でも、冒険者ギルドの受付嬢じゃあ無理じゃないの?商人ギルドとかの方がお金もあるし、大切にしてくれそうよ」
「そうね、貴族じゃあお金を持っているのは一部だし、お金だけを言えばそうかもだね」
「なら何でその冒険者をアルマさんが追っかけて居るのかしら」
「う~ん、それは言えないかなあ~。まぁ強いて言えば仕事なのよね」
「じゃあ、依頼って事かしら」
「そんなとこね」
「その冒険者って名前は分かって居るの?」
「うん、今のところ“でぃ“とか言われてるらしいわ。良く分からない名前だけど」
「ディ?」
「Dですってぇ?!」
思わずあたしも叫んでしまった。あたしの声にアルマとQTがこちらに振り向く。不味い、聞いていたのがバレた。アルマがあたしとQTを見比べて言った。
「ふたりともディを知っているの?」
仕方ないのでアルマの方を見て言う。
「女好きで自分勝手で冒険者らしいディがアルマの知っている男ならね。」
「強くて逞しくて頼り甲斐のある男ですよ、でぃーさんは!」
「まぁ、逞しいのは認めるけど・・・」
あたしとQTの話にアルマが言う。
「多分その人だわ」
「それで、アルマは何でDを追ってるよの。場合によっては・・・」
あたしが剣呑な雰囲気でアルマを睨みつけるとQTは驚く。アルマは両手を振って言った。
「ま、待って!別にディを何とかしようとしてる訳じゃ無いのよ。」
「それじゃあ、なんのためよ。まさかぁ惚れたなんて言わないわよね!」
あたしが更に怒りを込めて睨みつける。更にアルマは手を振って否定する。
「あ、あ、違うわよ!QTにも言ったけど仕事みたいなもので、会って伝えたい事があるだけなのよ!」
「何をですか?」
「何をよ!」
QTとあたしがアルマを問い詰める。
あたし達が揉めて居ると見たのかみんなが集まって来て注目し始めた。
あたしと話していたジャクリーンは面白そうな顔をして聞いて居る。
きっと痴話喧嘩と思っているに違いない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる